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貝は海からの贈り物。
真珠には、
不思議な魔力が潜んでいる。
祖母と孫、母と娘、女友達――。
真珠がつなぐ人生と夢を描く、
極上の短編集。
展覧会を一目見ることができたら、フェルメールに捧げる物語を書くときめ、作家の私はアムステルダムに向かった。(「フェルメールとの約束」)
パリで設計事務所を営む祖母に憧れ、建築の勉強をしている杏樹。祖母からシャルロット・ペリアンの写真を見せられ、衝撃を受ける。(「あの日のエール」)
リタ、碧海、芦花はハーバードの同級生。メトロポリタン美術館の学芸員であるリタの企画展のため久しぶりに鳥羽で集まることに。(「海からの贈り物」) ほか
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Posted by ブクログ
Audibleにて。
真珠にまつわる短編集。
私の誕生石は真珠です。
若い頃はなんとなく地味な感じがして、ダイヤモンドが誕生石の友だちが羨ましかったりしました。
でも、歳を重ねると、なんとも言えない品の良さに、一番心惹かれるものになりました。
本書もまるまる一冊、品の良さがベースにあった気がします。
真珠というと、やはり冠婚葬祭といったイメージですが、本書では普段使いにさり気なく真珠を身に付けている姿が描かれていて、ステキだなぁ、カッコイイなぁと思ってしまいました。
やはり、ジュエリーということで、登場人物は女性が多く、母と娘、祖母と孫などのお話が主で、私も結婚する時に祖母から真珠をもらったな、なんてことを思い出した……そんな一冊。
Posted by ブクログ
『すべてが円くなるように』(原田マハ)
先日、中之島美術館のヨハネス・フェルメール展で、「真珠の耳飾りの少女」に会ってきたばかりだったので、ジャケットに惹かれて、初めて原田マハさんの小説に手を出しました。
「真珠の耳飾りの少女」が出てくるのは最初の「フェルメールとの約束」だけで、短編小説でした。それを読んだだけでやめようかとも思ったのですが、この本は単純にフェルメールの解説本ではありませんでした。
原田さんに似た美術評論家の女性が、争奪戦の激しいフェルメール展のチケットのあてがないのに、フェルメールに会いたくてオランダのアムステルダムへやってきます。そして、偶然知り合ったホテルのコンシェルジュの女性(彼女はロシアのエルミタージュからやってきていた)からチケットを譲ってもらい、「真珠の耳飾りの少女」に会えることになった物語でした。
真珠を通した7篇の物語が語られ、中には、実在の作家・森茉莉さんや、ル・コルビュジエに見出された女性デザイナー、シャルロット・ペリアンも登場しました。
森茉莉さんの小説も読んだことはなかったのですが、原田さんが書く森茉莉さんがあまりにカッコ良いので、森さんの小説も読んでみたいと思いました。
「真珠の輝きには、宝石の輝き――たとえばダイヤモンドのような鉱物の持つ鋭い輝きとは異なる繊細さがある。リタいわく、真珠は『有機的な宝石(オーガニック・ジェム)』だからこそ、ほかの宝石にはないやわらかくあたたかな光に私たちは魅了されるのかもしれない。」
とあるように、真珠をめぐる人びとの営みと美術品、センスのいい人たちが出てきて、憧れながら、読み終わるのが惜しいような気持ちで、すぐに読んでしまいました。
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