原田マハのレビュー一覧
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題名が嬉しい。出てくる名画がいい。まず「カッコーの巣の上で」「ニューシネマパラダイス」「ライフイズビューティフル」と抵抗がないラインナップから。
生活者としては落第に近い父はギャンブルにのめりこみ借金を作っている。そしてしっかり者の母、そこに前途洋々に見えた会社を辞めた私が、ビルの管理室で両親と同居を始める。
名画を守り、儲からない映画館を二本立てにして、細々と経営する館主がいる。始まりはこういうところから。
父が心臓病で入院、バイパス手術をした。
父は強運である。たまたま名医にあたり無事退院した。
管理人室で仕事を手伝っていて、父親のノートを見つける、ビル管理の日誌だったか、映画の感想も -
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会社とか家族とか恋愛とか、現代社会の悩みや苦しみから独立していく女性たちを描いた連作短編集。
本屋さんにふらっと行った日に、なぜか猛烈に原田マハさんの小説を読みたくなって“独立記念日”というタイトルに惹かれて購入。
「ああ、自由になりたいなあ。
今日も、そんなふうに思ってしまった。
このところ、一日一回はそんなことを考えている。いつからそう思うようになったんだろう」
私の心を見透かされたかと思った!
人はいつだって自由なはずだ。生まれながらにして、みんな自由なはずなのに。それなのに、私たちはどうしてこんなに不自由に生きてしまうのだろう、と最近モヤモヤしていた。
明日にでも仕事を辞めて、何 -
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この間「ジヴェルニーの朝食」を読み終わってとても良かったから、また続けて原田マハさんの作品を読みたくて偶然見つけた一冊。
先日金沢に旅行に行って、すっかり旅熱が上がっている私にとって興味をそそられた本作は旅の代行業のお話。
本書も原田マハさんらしく、心が暖まる話だった。
主人公の丘えりかを始め、事務所の仲間が個性豊かで面白い。
本書は前作「旅屋おかえり」未収録の北海道編。
読んでいて、本当に北海道を旅しているかのような気分になれた。
依頼人の女性から頼まれた北海道でしてほしいことは、結構重い内容ではあるのだけど、とにかく主人公丘えりかの天真爛漫な明るさがそれを必要以上に重くさせない。
人と人の -
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初原田マハさんです。
いじめによる挫折、田舎で暮らして温かい人たちと交流し、自分を見つめ直し立ち直っていく…
どこかで見たことあるような話の流れではあるし、うまく行き過ぎなところもあるのですが、それでもしょっちゅう涙が滲んで…面白かったです!
最初のいじめの場面は本当に頭がカーっとなるくらい胸くそ悪かった。でもそこから人生がアパートを出てからの描写を読んでいくうちに、どんどんイメージが澄んで行くというか、最後はきれいな山と田んぼの景色を頭に浮かべて読んでいました。
最後まで胸が熱くなりました。
ちょうど最近のお米の値段高騰から、農家の人たちの苦労にスポットがあたることも多かったので、お米作りの -
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原田マハさんの作品は、どれも素晴らしいが、これは迷うことなく私のベスト3に入る傑作。
薩摩藩は明治新政府の重鎮を多数輩出したが、松方正義公は私にとって特に尊敬できる英傑!
その息子幸次郎氏が収集したのが松方コレクション→国立西洋美術館の中核である。
上野公園は子どもの頃からよく訪れていたが、正面入り口のロダンの彫刻
考える人も、カレー市民も、教科書に載ってるけどまさか本物?どの作品も松方コレクション寄贈、って松方さん何者?とクエスチョンマークだらけだった。この本を読んで謎が解けました。先人たちの志の高さに、心が震えます。読後、ぜひ上野公園内の国立西洋美術館を訪ねてほしいです。 -
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エイミー イーグルウイング (アメリア イヤハート)の反戦の思いは通じず、太平洋戦争が勃発した。美しい街や大地 空の美しさを眼下に見たエイミーが生きていたら悲しんだろう。
この本を読んで飛行機が空を飛ぶ事の素晴らしさを改めて思った。決して飛行機が戦争のために作られたものではなく、人間の夢が詰まった物だったに違いないのに…。
「ニッポン」が世界一周を世界で初めて成功したという、こんな歴史があったのは知らなかった。
「ニッポン」の乗組員の人達の団結力 友情 勇気
素晴らしいと思う。
原田マハさんが飛行機のメカニカル的な部分を本に書かれてるのには正直驚きました。
ずいぶん調べてつくされたんだなと思う -
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2026/02/08
学校でのいじめが原因で引きこもりになり、ずーっと家に閉じこもる生活を24歳まで続けていた麻生人生という青年が田舎のばあちゃんとの触れ合いをきっかけにして復活していくお話。
物語が進む過程で、農業に関すること、特に米づくりの描写がたくさん出てきます。
全ての作業を自分たちで手作業でやる米作りの描写がとても細かく、途中から「これって農業小説だっけ…?」と思うくらいです。多分そういう側面もあるのだと思うのですが、決してそれだけで物語が進むわけじゃないところがポイントだと思います。
そして人生が再び人との交流ができるようになるまでに多くの出会いがあり、ばあちゃんとの触れ合いがあり