ドストエフスキーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ地下室に引きこもった人が書いた恥ずかしい記憶の一部。
自意識過剰。そして性格がとても悪い。
愛を知らず考えがねじれている…
自分の中でこれだけ破壊してるのだから、辛いだろう。
かわいそうだけど、あまりにも極端なので少し滑稽だった。
なんでそんなこと言うの!大丈夫??って何回思ったか。
せっかく愛を出されても愛の受け取り方がわからず、酷い態度に。
自分を馬鹿にする人たちから「こいつはすごいな!」と思われたい一心。周りにそれを認めさせたいのだけど、上から目線で必死になって言うものだから、余計にバカにされ、反感を買い、本人は惨めになる。
自分の居場所が見つからないし、これ以上恥ずかしい思いをしたくないので、地下室にこもる。
認知療法して、自分をバカにしない人たちの中で生きていければいいんだろうけど、地下室にこもってしまったのなら、それはちょっと難しそう。
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Posted by ブクログ
村上春樹「騎士団長殺し」にドストエフスキーの悪霊の〇〇のような、との比喩があった。単身住まいで手元に本がないが、スタヴローギンのような、という文だったんだろう。
兎も角、そんな切っ掛けで悪霊を読んでみる気になった。
悪霊がどんな小説であるかは裏表紙にある。無神論革命思想に憑かれ破滅した青年たちを実在の事件を元に描いたと。冒頭には、プーシキンの悪霊に憑かれた姿を描く詩とルカの福音に描かれる悪霊に憑りつかれて湖に飛び込んでいく豚達の文が引用されている。
最初の登場人物はステバン氏。歴史学者で活動家と紹介されるが、卑小な存在だったとあけすけなく綴られる。そして、彼のパトロン、ワルワーラ夫人。登場人物は多数あるが、第1部は殆どこの二人の物語。ドストエフスキーの悪い癖で意味なく唯々、長い。物語が何処に向かうのかまったく見当つかない。
ワルワーラ夫人の子、ニコライ・スタヴローギンとステバン氏の子、ピョートル・ヴェルホーヴェンスキーの登場でやっと物語が前に進む。しかし、40年前の高校生の時分だったら「スイスでの他人の不始末」なんて持って回った云い方はピンと来なかったかも知れない。
一旦、決着着いたと思った話が、次のシーンでどんでん返し。あれ、ミステリーだった?ネタバレに注意しよう。
無政府主義の青年たちの心情の吐露が神についての問答となるのが日本人の自分には判りづらい。カソリックについての批判には納得するが、ロシア正教について無知だし、難しいなあと首を捻るばかり。
最初、伝聞として語られていたニコライが小説の中で動き出すと、どう説明して良いか判らない。婚約や決闘。彼はまともに行動しているつもりなんだろうけれど、正直、理解しがたい人物として存在が重くなってくる。
やっとの思いで、上巻を読み終えた。暫くしたら、ステバン氏のエピソードは何も頭に残っていないだろう。何のための長編だったかと云えば、疑問だらけ。ストリーテラーとしてドストエフスキーには根本的な問題があると思う。 -
Posted by ブクログ
ドストエフスキーは「罪と罰」は小学生の頃、所謂子供向けダイジェスト版で読んだ。「白痴」は高校生の時分に父親の本棚の文学全集から引っ張り出して読んだ。辻原登さんの「東京大学で世界文学を学ぶ」で「白痴」を恐ろしい小説と取り上げていたので40年振りに読もうと思い、反射的に本屋で手に取った。
読み始めて、あれ、ムイシュキン侯爵の話じゃないと気付く。年かな~。白痴にも白夜の情景があったような気がして勘違いしたかな~。う~ん。
さて、「白夜」。孤独な主人公が泣いていた少女と出会う。人付き合い出来ないくせに、彼女に喋りまくる主人公。二人の心が同調しているのは判るけれど、ドストエフスキーってこんなメンドイ人だったのか。面白くないわけじゃないけれどねえ。これを今の作家が書いたら、ボロクソに云われるんじゃないかな。
第3夜でこの話読んだことがあるような気がした。高校の時代に白痴を読んだとき、この小説も読んだんだろうか。白痴に似たエピソードがあったんだろうか。
「おかしな人間の夢」などの短編。ドストエフスキーってやたら深刻な顔をして、難しい大作を書いた人という印象だったから、意外に思う処があった。
「おかしな人間の夢」自殺を考え、ピストルを前に、ふと眠りこけて、見た夢.地球じゃない星で会った敬愛に包まれた人々。アーサー・クラークのSFを思い出したが、読み進める内に、大〇隆〇の理想世界のイメージに似ているなと感じた。キリスト教徒のイメージする理想ってこういうものなのだろうか。共感する部分もあるが、判らない部分も半々。
妻が死んだ後の手記もある、互いに傷つき合う存在だったと解説にあった。詳しくは判らない。
これからドストエフスキーをどれだけ読むかわからないが、その時にきっと本書のことを思い返すだろう。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ帝政末期、すべての価値が崩壊し様々な思想が氾濫するロシア。
虚無と背徳の中を生き、強烈なカリスマ性を放つニコライを崇拝するピョートルは、
反政府組織を作り社会に混乱を招こうと企てるが、
組織の印刷技師シャートフの離反をきっかけにおぞましい事件の幕が上がる―。
現代の予言者ドストエフスキーが描いた黙示録を漫画化。
組織の結束を図るため転向者を殺害した”ネチャーエフ事件”(1869年)を素材にしている。
周りの人々に大きな影響を与える超人的人物スタヴローギンと、
彼を取り巻く革命組織の青年達(主としてキリーロフ、シャートフ、ピョートル)や、
ピョートルの父であり、スタヴローギンの幼少期の教師であったステパン氏らの思想と、その行き着く先を描く。
1961年の農奴解放令によっていっさいの旧価値観が崩壊し、動揺と混乱を深める過渡期ロシア。
青年たちは、無政府主義や無神論に走り秘密結社を組織してロシアの転覆を企てる。
聖書に、悪霊に憑かれた豚の群が湖に飛びこんで溺死するという記述があるが、
本書は、無神論革命思想を悪霊に見立て、それに憑かれた人々とその破滅を、実在の事件をもとに描いたものである。
ドストエフスキーは、組織の結束を図るため転向者を殺害した「ネチャーエフ事件」を素材に、
組織を背後で動かす悪魔的超人スタヴローギンを創造した。
悪徳と虚無の中にしか生きられずついに自ら命を絶つスタヴローギンは、
世界文学が生んだもっとも深刻な人間像であり、
“ロシア的”なものの悲劇性を結晶させた本書は、
ドストエフスキーの思想的文学的探求の頂点に位置する大作である -
Posted by ブクログ
私には難しかったです。まず登場人物の名前! 同一人物でも何の断りもなく複数の名前で呼ばれるので、中盤辺りからは誰が誰やらわからなくなってしまいました。そこを圧して最後まで目は通しましたが、テーマも非常に複雑で、どこがメインで、なにをどう考えれば良いのか、個人的には理解できませんでした。新しい訳がでたらまた読んでみようと思います。
ただ1つ、面白く思ったのは、解説の「マカールの言う神の名を頻繁に唱える無神論者とは、ドストエフスキー自身のことではないのか」という指摘です。通読中は気付かなかったのですが、言われてみれば確かにそうかもしれません。個人的に、ドストエフスキーは神を信じてはいないが、神を信じる人々を尊敬し、自身も信じられるようになることを望んでいるのではないかと常々感じながら彼の作品を読んでいるので、こうして自分の信心の薄さをこっそりと告白しているというのは充分ありうると思います。そういう深い読みができるようになれれば、もっと読書が楽しくなるのでしょうね。精進したいと思います。