劉慈欣のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
劉慈欣『三体0 球状閃電』ハヤカワ文庫。
『三体』シリーズの前日譚。『三体』の3部作同様に面白い。
突然発生し、あらゆる物質を透過し、突如として爆発的なエネルギーを放出する球電。何故、球状の中に電磁波が閉じ込められているのか。そんな謎に満ちた球電の正体を追う科学者たち。
ストーリーの中で語られる哲学や科学アプローチの方法は十分に現代の仕事に活用出来る考え方であり、決して創作と軽んじてはいけないと思った。
今の自分の存在が事実であるのか否か。そんな疑問が渦巻くような結末。
本作の中で興味深かったのは球電を発生させるためのパラメータと計算式のシミュレーションを行う過程であった。確かに大昔のコンピュータは演算能力が限られていたし、コンピュータを制御する言語にも苦労させられた。そんな中、クラウド・コンピューティングの思想を盛り込んで来たところは面白い。
自分も高校時代に自作したマイコンは機械語しか扱えなかったが、大学に入るとたちまちBASIC言語が登場して来た。社会人になると仕事でオフコンとメインフレームコンピュータを扱っていたが、それがパソコンからサーバーへとダウンサイジングされ、言語もCOBOL、FORTRANからC言語、VC++、PL-SQLなどに変わっていく過程を目の当たりにした。
14歳の誕生日に突然発生した謎の球電により両親を失ったことから、その後の人生を激変された陳は球電の研究に没頭する。
大学、大学院と進み、球電の研究を続ける陳は思わぬプロジェクトに巻き込まれる。陳が巻き込まれたのは、林雲が進める軍による球電を兵器に利用しようとするプロジェクトだった。一度だけ目撃した球電を再現しようと、パラメータと計算式を模索する陳だったが、なかなか結果を出せずに居た。
そんな中、陳と林雲はロシアの科学者から招待を受け、ロシアでの球電研究の結果に衝撃を受ける。
本体価格1,300円
★★★★★ -
Posted by ブクログ
Netflixドラマにもなった「三体」の劉慈欣先生の短篇集。
「時間移民」「思索者」「夢の海」「歓喜の歌」「ミクロの果て」「宇宙収縮」「朝に道を聞かば」「共存できない二つの祝日」「全帯域電波妨害」「天使時代」「運命」「鏡」「フィールズ・オブ・ゴールド」の13作品を収録。
SF×哲学の「時間移民」「共存できない二つの祝日」「朝に道を聞かば」
SF×戦争の「全帯域電波妨害」「天使時代」
SF×科学の「宇宙収縮」「思索者」「ミクロの果て」
三体を感じる「夢の海」「歓喜の歌」
・・・などなどSFといってもいろんなタイプの作品があり、1つ1つの作品で違った世界観に一気に引き込んでくれるものばかりで、どの作品もSFの醍醐味でもある未知の世界との接触のようなワクワク感があり本当に楽しめました。短篇集1の【円】を読めていなかったので読みます。
個人的には「共存できない二つの祝日」「思索者」「宇宙収縮」「フィールズ・オブ・ゴールド」あたりが好きでした。
本当におすすめです。 -
Posted by ブクログ
「三体」、「円」(短編集)ともにとても面白かったので、新年最初に手に取った本
面白かった!
この本でも、ミクロ視点とマクロ視点の切り替えが毎回実に鮮やか
ホラーが苦手なので、タイトルからしておどろおどろしい「呪い5.0」は読み始めるのに心構えが必要だったんだけど、ホラーどころかコメディ…?で面白かった!…と書きたいけど書けないような…
突然の九州シリーズ創始者のひとりがモデルになってる登場人物とか、やっぱり面白いといえば面白いかな
(九州シリーズは、ドラマ「九州縹緲録」と「斛珠夫人」視聴済)
1番好きなのはこれ!って即答できないくらいどれも面白かったけど、あえて選ぶなら中国太陽…いやミクロ紀元…やっぱり選べない!
解説もとても良かった
次は「老神介護」を読む
こちらも楽しみ -
Posted by ブクログ
ネタバレ我らが大劉こと劉慈欣、バカSF炸裂。
いやもう、読みながら「バリントン・J・ベイリーみたいだな・・・」と、我ながらちょっと極端だなぁと思える感想を抱きながら読んだんですけど、あとがきで大森望氏が正にその通りのことを書いていて、決して極端な感想ではなかったのだな、と安堵しましたヽ( ´ー`)ノ
とにかく針の振り切れまくった作品ばかりで、その振り切れ具合に大笑いさせられつつも、根底に重厚なハードSFの骨格があり、そのどこかに豊かな詩情とペーソスを感じるのが、さすがの大劉節です。
・・・とまとめたいのに、それを妨げる「呪い5.0」の破壊力といったら(笑)作中に「SF作家の劉慈欣」が登場してSF超大作「三千体」を刊行する、という、どこからどう突っ込んでいいのかわからなくなるほどのはっちゃけっぷり。でも、ちゃんとSFしてるんですよー皆さん。置いていかれないように注意しましょうねー。
「三体」シリーズとは別の意味で、ぶっ飛ばしてる短編集です。同時に角川文庫で発売された「老神介護」も超楽しみ! -
購入済み
頑張って読む価値はある
これほどの世界観を作者1人の頭の中で作り上げたというのが尋常ではない。
自分はNetflixの映像作品から入ったけどやっぱり原作は読まなきゃダメだなと感じた。 -
Posted by ブクログ
目次
・老神介護
・扶養人類
・白亜紀往事
・彼女の眼を連れて
・地球大砲
劉慈欣の書くSFのテーマって、どことなく懐かしさを感じるのはなぜだろう。
『老神介護』は、最初こそ神様のみすぼらしさと情けなさに、にやにやしながら読んでいたのだけど、最後まで読むと『三体』と地続きのテーマであることが分かった。
続編と言える『扶養人類』に至っては、まんま『黒暗森林』なのである。
ところで、以前から私は、中国における神様の存在について知りたいと思っていた。
日本だと、日本古来の神様のほかに外国からやってきた神様も、えらい人間または恐ろしいことをしそうな人間も亡くなると神様になる。
たまには生き神様までいる。
悟りを開いて生き仏になる人もいるが、仏様も神様に内包されることがあるので、たいていのすごい存在は神様足りうると考えられる。
しかし中国の神様って、よくわからない。
神仙と言って、神様と仙人がいて、厳密には違う存在らしいのだけど、文献によって神様だったり仙人だったりするから混乱する。
西王母ですら、女神・女仙って書かれてるんだもの、
で、『老神介護』を読んで、やっぱり中国の神様って、万物を創設したとて、たいして尊敬されてないんだなあと思った、という話。
好きなのは『彼女の眼を連れて』。
読みながら、高校生の時に好きだった森下一仁のSFを思い出して、ジーンと胸が熱くなったのに、本人は書きたくて描いた作品ではないと後日語ったそうで、ちょっとがっかり。
『地球大砲』もまた、『彼女の眼を連れて』の続編。
劉慈欣は、エピソードを、硬軟硬軟と続けていく傾向があるのだなあ。
どちらも好きだが、やわらかいエピソードにSF味を感じると、なんか嬉しい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ目次
・流浪地球
・ミクロ紀元
・呑食者
・呪い5・0
・中国太陽
・山
『三体』シリーズで壮大な世界を見せてくれた劉慈欣の短編集。
『三体』のなかでも、歴史小説風、ゲームの世界風、恋愛小説風等、様々なテイストがありましたが、短篇集はそれをもっと純度を高くしたような感じでした。
『流浪地球』は、ぜひ萩尾望都のマンガでも読みたい。繊細な心理描写と、茫漠たる世界。
断片的だけど萩尾望都の絵が脳内に浮かんでくるの。
『ミクロ紀元』は、フレドリック・ブラウンをマンガ化した波津彰子かなあ、坂田靖子かなあ。
現実を淡々と受け入れるか、飄々と受け入れるかで、読者の受け取り方も変わってきそう。
『呑食者』の、こういう展開は初めて読んだような気がする。
そうか、こう来るのか。
『ミクロ紀元』といい、これからの世界は、小さいことはいいことだ(省エネだ)になりそうだ。
もしかするとユーモアSFなのかもしれないけれど、一番怖かったのは『呪い5.0』。
世界中がインターネットで繋がれ、データがクラウド上に置かれ、AIがプログラムを自動生成できる時代…って今じゃん!
悪意を持った誰かが巧妙にその悪意をプログラミングすれば、あとは自動的に悪夢が増殖していく。
怖すぎる。
”いまの車はすべて自動運転で、インターネットが運転手だ。乗客はタクシーに乗るときにクレジットカードを読み取らせる。このとき、「呪い」2.0の新機能は、クレジットカードから乗客の名前を読み取る。(中略)殺す方法は枚挙にいとまがない。もっとも簡単なのは、タクシーを建物に衝突させたり、橋から転落させたりすることだ。”
これで2.0。
4.0になると、医療データを改ざんして、違う薬を(何なら毒を)処方する。
または治療しない。
メンタルを刺激して、自ら命を絶つ後押しをする。
そして5.0は…怖い!
逃げ場なしです。
『中国太陽』は、『三体』のエピソードに組み込まれてもおかしくないね。
中国の片田舎で、ろくに学校にも行けなかった青年が、徐々に活躍する場を広げていく話。
人生の目標その1――まずくない水を飲み、金を稼ぐ
人生の目標その2――もっと明るく、もっと水がうまい街に行って、もっと金を稼ぐ
人生の目標その3――もっと大きな街に行き、もっと大きな世界を見て、もっと金を稼ぐ
人生の目標その4――北京人になる
人生の目標その5――宇宙に飛んで太陽を拭く
人生の目標その6――星海を航行し、人類の目を再び深宇宙に向けさせる
主人公の水蛙(シュイワー)と一緒に、わくわくしながら世界の広がりを楽しんだ。
この話、好きだなあ。
『山』は、一番SFの魂を持った作品と思いました。
高みを目指すことなく、発展はない、と言われると、高所恐怖症の私としては人類の皆さんに「ごめんなさい」というしかないけど。
でも、「知りたい」「見てみたい」という欲が、科学や技術や文明を進歩させてきたということには同感です。
だからといって、山には登りません。 -
Posted by ブクログ
恐竜と蟻のSF。恐竜好きなので表紙に惹かれた。『三体』は勇気がいるので、その前にこの本が読みたかった。
白亜紀末期、恐竜と蟻が互いに協力し、高度な文明を発達させていたとしたら…。
ティラノサウルスの歯に詰まった肉をたまたま蟻たちが掃除したことからはじまる。
こういうとんでもない発想大好きだー。
竜蟻サミットの様子を想像すると可愛い。
次第に両者に亀裂が生じていく。
読み進めていくうちに、「あれ?これってもしかして⁉」となる。
エピローグも良かった。
これからは蟻を見る目が変わるかも笑
やっぱりSF好きだー。
次は『三体』にもチャレンジしたい!
Audibleにて。 -
Posted by ブクログ
ネタバレずっと気にしていた『三体』の作者の短編集ということで、一目見るなり購入し、家で順番待ちしている本をかなり飛ばして読みはじめた。
訳者のあとがきによると、本書は原著となる短編集は存在しないものの、収録作品は著者側で選考したものだそうだ。
そのため、訳者や日本の編集者の意向は含まれておらず著者の趣向に近い作品集になっているようだ。
1999年掲載の処女作から2014年発表の表題作『円』まで13篇を掲載年代順に載せている。
1つ目の作品は「ぼちぼちだな」と思った程度だったが、
2つ目の短編を読み終えた時点で「あぁ、これ只者ではないわ」と感嘆した。
SFだけでなく、作家としての文章が優れている。翻訳の上手さももちろんあるのだろうが、それを差し引いても臨場感が素晴らしかった。あとがきを読むと、この『地火』には著者の生い立ちが多分に含まれているようだが、筆致の凄まじさに納得するとともにそれでも著者の力量を感じられた。
途中までは「地球上の狭い地域での出来事を現代科学のちょっと先の技術で」というテイストの話が多かったが『詩雲』では激変。
それまでとは大きく異なり、現代とは遠く離れたレベル、未来のSF設定と中国古代の漢詩を合わせる。それだけでも面白い発想だが、すべての組み合わせを試し全ての詩、最高の詩を科学で作るという試みも面白い。「これは傑作だ」と思った。
この『詩雲』以降は再び地球上での物語が続くが、扱うテーマが全球的な問題へとスケールアップしており、物語内での時間変化も大きくなり、作品の時空間的な厚みがグッと増している感じがした。
また、後半の作品群では、別の作品で是とされたものが次の作品では否定的に扱われること(ex. 『円円のシャボン玉』と『月の光』の太陽光発電技術)もあり、一つの技術に対しても多面的な設定の検討をしているようで面白かった。
表題作の『円』は最後に収録されている。
荊軻による始皇帝の暗殺未遂をモチーフに、コンピュータ(電子計算機)の原理を融合させるという非常に驚かされるアイディアの作品だった。
この『円』もそうだが、後半(2000年代後半以降)の作品達は、前半(2000年代前半発表)の作品群で使われたSF的アイディアを複合させたりブラッシュアップさせたりという部分が見られ、より洗練された感じがする。これはネタ切れというより、荒削りで実験的であった初期のアイディアを上手く扱えるようになっている感触で、好意的に受け止められた。
個人的には4作目の『繊維』の設定が面白く、印象的だった。この作品を読んだせいで、各作品間でSF設定が相矛盾しても何も感じないどころか「遠い"繊維叢"なんだな」と納得する始末で、劉慈欣作品ならどんな設定が来ても楽しめそうである。
本書を読んでいて漢字の文化圏で良かったと思うことが何度もあった。
周の文王(: 儒教でよく目標にされる聖人の一人、太公望を見出した人物)や、李白、荊軻、始皇帝といった固有名詞だけでなく、『詩雲』で読み上げられる有名な漢詩を知っていることと、その味わいも(ネイティブには遠く及ばずとも)感じることが出来る。
同じ内容でも英語で書かれていたら絶対に同じ感覚は味わえないと思う。漢詩の形態のシンプルで規則的な美しさも、ごく短い文字数に極めて情緒豊かな表現を組み込めることへの驚きも、1つ1つの漢字(:表意文字)から浮かぶイメージや読んだ際の韻も、漢字を日常的に使っているからこその味わいだろうなと思った。
SF的な仕掛けは、著者がコンピュータ技術者ということもあり、機械工学、物理学的なものが多いが、環境工学、バイオサイエンス的なものもあり多彩。
物語の作りも含めて、13篇を読んで「またこれかぁ・・」と思うものはない。
「登場人物が(神の目線では)正しいことを懸命に行うも、志果たせず、報われず。しかし、個人としては上手くいかなかったけれど大勢には一定以上(ともすれば英雄的な)の影響を与える」という形態の話が多い。主人公の悲劇的な扱いは、なんとなく日本の近代文学を思い起こしたのだが、これは著者の作風なのだろうか?それともこの短編集の選考によるものなのか?
・・と思って読んでいたのだが、文庫版に収録された著者のインタビューで個から宇宙へつながる関係を物語として描こうと意識している旨が記されていた。
後半の作品では、個としてのバッドエンドは弱まった印象があるが、他の作品はどうなのだろうか。『カオスの蝶』などは物語中盤以降の主人公の境遇が気の毒すぎてページをめくるのがつらくなったので、全体としてはグッドエンドでも個別のキャラクターが不幸になりすぎる物語ばかりだとちょっとイヤだなと思っている。
巻末の『訳者あとがき』は著者の来歴が記されている点も良いが、作品に対する愛や感動が込められている文章も良かった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ・あらすじ
三体作者による短編SF集。
5つの短編が入っていたけどどれも面白かったし、要素要素に三体と通ずるものがあった。
特に好きだったのが扶養人類と彼女の眼を連れて、の二篇。
老神介護→地球文明を作った20億柱の神が宇宙船に乗って地球にやってきた。目的は地球人とともに地球で老後を過ごすこと。全世界で神を扶養するための法律が制定され各家庭で1柱の神と同居することになるが、両者の関係は徐々に悪化していく。
扶養人類→老神介護の続編。神がいなくなって三年。神が作った地球型文明の兄、第一地球の人類が地球へ移住にやってきた。
そんな中滑空という殺し屋は社会的資産液化委員会という世界の大富豪で構成された委員会の人間に3人の人間の暗殺を依頼される。
白亜紀往事→6500万年前の白亜紀には高度な文明を持った恐竜文明と蟻文明があり、双方は相互補完関係にあった。だが恐竜同士の対立から恐竜文明vs蟻文明に発展。そして白亜紀が終わるまで。
彼女の眼を連れて→宇宙空間での生活が当たり前になった時代。休暇を地球で過ごす為にとある女性の目(センサーグラス)をつけてタクラマカン砂漠へいく主人公。
地球大砲→人工冬眠から目覚めた沈は、地球環境を破壊した「南極裏庭化計画」の責任をとれと理由もわからないまま奈落の底へ落とされる。
彼女の眼を連れて、とクロスオーバーしている?作品。
・感想
老神介護→ひとだけでなく文明、恒星、宇宙ですらいずれ滅び(死)へと向かっていく。それは神ですら逃れられない真実。
創造主という意味での神ではあるけど、よくある万能の存在ではなくSF的捉え方での「神」の存在が面白かった。
あと兄文明である第一〜第三人類文明の辿った経緯は完全に黒暗森林理論で三体の要素を感じた。
扶養人類→神が警告した第一地球文明の宇宙船に乗っていた人類は第一地球から逃げてきた人々だったという真相が面白かった。たった一人の富裕層、世界が一人の人間のものになってしまったディストピアもの。
その理由も技術の発展に伴う富の集中、加速する格差という「なんだかあり得そう」なところが怖く感じたり。
滑空という暗殺者のキャラクターも良かった。
白亜紀往事→抑止力の必要性は理解してるけどエスカレートしていくのではないかという恐怖はある。
文明が発展していくためには「好奇心」や「欲」が必要ではあるけど、欲がエスカレートし暴走、制御できなくなってしまうことの危険性などを描いた作品なのかな。
彼女の眼を連れて→読後感が切なくてすごく良かったー。この話が1番好きだった。宇宙の果てではなく地球の中心に取り残された一人の女性の物語。
もし自分がこんな環境に置かれたら当然発狂してしまうわ…
地球大砲→まさかこの話で落日6号(彼女の〜の女性が乗っている地層探査船)が出てくるとは…!そこに繋がるとは!!
ただ一人地球の中心に残された女性の孤独も少しは慰められてたのかな。
人工冬眠から目覚めた主人公の沈が、中国から南極を貫くトンネルに落とされながら真実を語られるっていう設定が面白い。
でもどの被害者も逆恨みなんじゃないか?って感じがした。
確かに最初の事故の被害者が沈淵を恨むのは理解できるけど…。
沈淵が晩年トンネルを行き来しながら娘に語りかけてたっていうのがまた切なかったな。
どの話も面白かったし、作者の他の短編集も読んでみよう。