劉慈欣のレビュー一覧

  • 火守
    劉慈欣はアイデアの人だ。垢抜けないが、それでもその手があったかと思わせる設定や展開やディテールが次々と出てくる。段取りや手順を語る時は理屈っぽく説明調なのに、たった一言の情景描写で突然詩的になったりする。『三体』と一緒だ。でも『三体』と違って、すごく短くてファンタジック。劉のエッセンスが詰まっている...続きを読む
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電
    お馴染みの三体シリーズ。
    相変わらず面白い。
    丁儀くらいしか三体本編との繋がりはないが、これ単体でも十分楽しめる。
    量子力学の話が絡んでくるので、少し調べながら読むことで、知識も増やせた。
  • 円 劉慈欣短篇集
    アイディアが色々あって面白い。
    印象的だったのは
    『地火』『栄光と夢』『月の光』『円』
    『月の光』はちょっと伊藤計劃を思わせる。
  • 三体0【ゼロ】 球状閃電
    面白すぎる。
    マクロ宇宙、想像しただけで面白いしミクロ宇宙もあるのかなと、無限に想像が膨らむ
    本編のテイラーがマクロ核融合使った世界線も読んでみたかったな…蚊群編隊ってあんまり面白くないなと思ってたら修正されてたんだってなんか納得
  • 円 劉慈欣短篇集
    テッド・チャンの『息吹』を読んだ時と同じくらい,作者の描く世界にのめり込んで読むことができた。こちらの作品の方が小難しくないというか,肌感として理解しやすい。次は『三体』三部作を読んでみよう。

    「郷村教師」「円円のシャボン玉」が興味深く読めた。中国をはじめ新興国では最近まで(今でも?)電気もない田...続きを読む
  • 円 劉慈欣短篇集
    中国SF界の至宝と言われる著者の短編集で、13編が収録されている。

    著者の「三体」シリーズが去年読んだ小説の中でも、ぶっちぎりで面白かったので、この短編集が文庫化されて発売されるのを楽しみにしていました。

    表題作の「円」は、軍隊による隊列で人間コンピュータをつくるという内容で、その他の短編にも、...続きを読む
  • 火守
    劉慈欣氏初の童話。物語はサシャという青年が東の孤島に立っている場面からはじまる。淡々と描かれる情景描写。火守が持つ能力。サシャの願いが叶った後に描かれる火守の仕事に圧倒された。劉慈欣らしいラスト。私は少しだけ怖い。→

    童話を読まずに大人になったので、深読みしすぎなのかもしれないが、火守の仕事があま...続きを読む
  • 三体III 死神永生(上)
    宇宙という壮大なスケールのこの物語を読んでいると、身近な悩みが小さく感じる。

    三体文明の地球侵略とそれに対する人類の抵抗を描くストーリー。
    人類とは全く異なる三体人の文化と思考。
    生々しい人類の抵抗。
    異なる文明が混じりあうことによる、二つの文明の成長と進化。
    最高におもしろい!

    どんな結末が待...続きを読む
  • 三体III 死神永生(下)

     

    とても面白かった。
    三体3部作、どれも違った楽しみ方をさせてくれてよかった。
    特に死神永生のとんでもないスケール感が一番好きかもしれない。
  • 三体III 死神永生(上)
    一旦,終了したと思った話が、予想も付かなかった展開をした
    作者の創造力には、驚くほかない
    下巻の展開が、とても気になる

    前作と比べて、知らなかった物理の用語が増え、ネット検索で調べる事が多くなった
    知識の幅を広げられたのは良かった
  • 三体III 死神永生(上)

    面白かった。
    死神永生編は本当にめまぐるしい巻だ。三体との長い闘いが次の巻でおわると思うと感慨深い。
    最後の巻がどうなるのか楽しみだ。
  • 三体II 黒暗森林(下)

     

    とても面白かった。
    面壁者計画の伏線、章北海達宇宙戦艦の話の伏線が全部最後に回収されるところで興奮しすぎた。
    黒暗森林理論がとても納得できるものだし、本当にいいSF作品だと思う。
  • 三体II 黒暗森林(上)

    面白かった。
    1巻の終わりからどういう話になるんだろうってワクワクしてたけど、めっちゃよかった。
    面壁者計画がこんなに面白い話になるとは。
  • 三体II 黒暗森林(下)

    黒暗森林

    遂に読了……!
    おそらく今年いちばん時間をかけて読んだ。
    時間的にも空間的にもボリューム感のある物語だった。ドラマチックなストーリーで伏線が回収されていく様が心地よかった。
    結局その結論になるの?と思わないでもなかったが、3章もあることだし、更なる裏切りを期待したい。
    新人類の行方も気になる。
  • 三体

     

    面白かった。
    話題になってた時から随分時間がたってから読んだけど、もっと早く読んでおけばと後悔。
    翻訳のおかげか、かなり読みやすくてててもよかった。
  • 三体III 死神永生(上)
    三体シリーズは、その構想の雄大さに驚きです。しかも文明論に偏らずに、場面の切り替えもしっかりしています。下が楽しみです。
  • 三体II 黒暗森林(上)

    黒暗森林・上

    三体人との決戦に備えて、突拍子もなく思える面壁計画が進行します。
    主要登場人物が未来での決戦に向けてコールドスリープするところで上巻は終わります。葉文潔の蒔いた種がどのように息吹くのか楽しみです。
  • 三体

    三体

    中国発の本格SF三体の1巻です。
    折りたたみ北京で一部分を読了していたのですが、圧倒的なボリュームと緻密かつ大胆な世界観に驚きました。
    文革のハードな描写から始まり、SFと聞いていたがなんだか様子がおかしいぞと思っていましたが、現代に時が進んでからはドラマチックなSFでした。
    大変なボリュームですが...続きを読む
  • 火守
    胸がむず痒いような温まるような感じがする。自分の小さい頃のアルバムを見たときのような気持ちになった。ノスタルジックっていうのかな?
    この本の舞台には行ったことも、見たことも無いはずなのに、何故か故郷を懐かしむような気持ちになれる。不思議です。

    小説を頭の中で映像化して読むタイプの私にはぴったりでし...続きを読む
  • 三体