劉慈欣のレビュー一覧

  • 火守
    劉慈欣本人が、過去のエッセイ(ありとあらゆる可能性の中で最悪の宇宙と最良の地球:三体と中国SF)で述べている次の内容に照らし合わせれば、今作もしっかりSFだなと思う。
    『SFは可能性の文学である。われわれの住む宇宙もまた無数の可能性の一つだ』

    『聞くまでもなく、これこそ太陽だった。』のとことか素敵...続きを読む
  • 三体II 黒暗森林(下)
    Ⅱの下巻です。

    Ⅱの上巻は多少冗長な部分がみられ、中だるみとは言わないまでも穏やかな気持ちでゆったり読み進められる場面もありましたが、本書Ⅱの下巻は息つく暇がありません。
    緊迫感と衝撃の展開の連続!
    期待以上の見事な伏線回収!

    1・文明は生き残ることを最優先とする。
    2・文明は成長し拡...続きを読む
  • 三体

    SF傑作

    迷った挙句やっぱり読んでしまったら大当たりだった。過去から未来に渡るまでスケール大きく、物理学の様々な分野や未知との遭遇、国としての中国など、いろんなトピックが練りこまれまくってる。続編のdark forestを英語で読むか、来年発売の日本語版で読むか、悩みどころ。
  • 三体

    audibleから

    先にaudibleで聴いているうちに、音声では掴めない呼称が知りたくなって電子書籍版を購入しました。書籍版だと中国名が正確に読めずストレスになります。それを差し引いてもハマる!2作目3作目が早く読みたくなりました。三部作で出ている英語訳のペーパーバックにまで手を出してしまったくらいです。早く次が読み...続きを読む
  • 三体2 黒暗森林 上
    三体艦隊の襲来、地球が滅ぶカウントダウンが始まり、人類はどう抗うのか。前作は三体世界の謎に迫るミステリー感のある作品でしたが、2作目はガチガチの宇宙戦争なのかな?上巻では闘いの前段階がメインでしたのでおとなしい感じでしたが、嵐の前の静けさというか、この後の下巻が面白すぎる予感しかない。
    面壁者vs破...続きを読む
  • 老神介護
    『流浪地球』の姉妹短編集。いわゆるバカバカしいSFは同じでも、こちらの方が人間味がある作品。読み応えがあって、シーン一つひとつを見逃さないように、読み終えるのに時間がかかった。

    この作者の文章は、ほんとに映画を観てるような気にさせられる。訳がよいのもあるのだろうし、この『老神介護』なんかはまさにそ...続きを読む
  • 三体III 死神永生(下)
    三体人と暗黒森林攻撃をする者は何者だったのか。物理や数学の知識がもっとあれば想像できたのかもしれない。その辺の知識がなく読んでいて流してしまうところも多々あったが、この話しの宇宙の壮大な展開に驚き、現実の宇宙もいったいこの先どういう発見があるのかワクワクした。人類がこういうSFを考えているとき、どこ...続きを読む
  • 三体III 死神永生(下)
    難しい…読むのにどうしても時間がかかってしまう。
    全く理解できてないと思うけどそれでも後半は面白かった。
    ラストはこんな感じなんだ…
    やっと読み終わったから次はNetflixで観よう!!
  • 三体III 死神永生(上)
    まだまだ続くの新展開。
    主人公も新たに、もしも〇〇だったら社会は人々は…SFの醍醐味がテンポ良く畳みかけます。
    時々、イメージしきれない(私には)所もありますがそれもまたSFからの大切な刺激。
    はや第6巻にあたる下巻を急ぎ手に取りました!

    人名やビジュアルイメージに中華を感じるのもご一興。
  • 三体2 黒暗森林 下
    読み易さに誘われるまま、この大長編三部作も、ついに二部目まで読み切ってしまった。宇宙も物理もとんと疎いから、どの程度まで現実の研究とシンクロしてるかとか、まるで分からんけど、それでも楽しめることには違いない。あとがきによるともっとスケールアップしているという、三部作完結編も楽しみ!
  • 三体2 黒暗森林 上
    ちょうど4月の下旬に文庫本が発売されたので、ゴールデンウィークに第二部「黒暗森林」を一気読みした。
    最初、第一部の主人公・汪淼が出てこないので、どうしたのかなーと心配していたのだが、この「三体」は一部、二部、三部とどれも違うお話と考えたほうがよさそうだった。
    汪淼らしき人に大史が言及するシーンがあっ...続きを読む
  • 三体2 黒暗森林 下
    やはり面白かった!三体文明に滅ぼされる!ってところから、三体文明も地球文明と同じ暗黒宇宙にただよう孤独な文明ということがわかった。お互いを破滅させる技術と知恵によって戦争は一時休戦?文化交流も始まってようやく平和が訪れたのか?という終わり。
    なんだか三体文明と平和な交流が始まってこれで完結だったかな...続きを読む
  • 三体II 黒暗森林(下)
    三体Ⅱ下巻、やっと読み終えた。
    半年以上かかったんじゃないか?と思えるほど頁が進まない。言葉が難しすぎる、内容が複雑すぎる。
    だけど読後の感想としては凄く面白かった。

    舞台は前作より2世紀後の世界。
    200年後に三体文明が来るという世界。
    人類は宇宙艦隊を配備し、200年前には想像もつかない進歩を...続きを読む
  • 三体2 黒暗森林 下
    SF初心者の私。ワケわからん!と思いつつも、この物語の世界にどっぷり浸かっていた。

    上巻を読むのになぜだかすごく時間がかかってしまったけれど、下巻は面白くて一気読みでした。

    第3部も楽しみに待ちます。
  • 三体
    中国人著者が書いたSF小説。
    中国で起きた凄惨な歴史的事案を背景として物語が進んでいく。
    その間の緊迫したヒリヒリ感と絶望感は当事者で無かった他国の人には書けなかっただろうと思う。

    前置きが終わり、本編に入っても謎解きのような面白さが残って読み進めるのが楽しかった。
    SFに現代数学や物理学の理論が...続きを読む
  • 三体2 黒暗森林 下
    「三体」続編。
    前作よりもエンターテインメント要素は更に上がった印象。クライマックスには派手なバトルもあるし、最後のどんでん返しも爽快。上下巻のボリュームも気にならずイ一気に読ませる楽しさは確かにある。
    ラストは三体人が人類とは異なる冷静さと知性を持つ存在で良かった。これが相手も人間のような思考であ...続きを読む
  • 三体2 黒暗森林 上
    三体星人が地球に到着するまで400年かかるという時間軸からしたら、当然だけど、1巻目の登場人物から、ほぼ全取っ替え。だけど人工冬眠を使って史強大史にまた会えるとは…あと軽インフルエンザの話、コロナより前に書いてることを考えると凄い。
  • 三体2 黒暗森林 上
    細かい理解は、既にだいぶ怪しいけど、大まかな流れはバッチリ楽しめる。コアなファンのみならず、自分みたいな一般曹でも十分満足できる、ってのが強みだな。
  • 三体
    SFはかなり久しぶりですが、話題作で気になっていたのでネットで購入。そのため中を見ず購入しました。文化大革命の名を聞いたことしかなかったのと、中国名が難しい事で断念しそうになりましたが、幸い人物に関する説明が帯や別紙、本文の前と、3カ所にあり、なんとか読むことができました。
    2章あたりから物語に引き...続きを読む
  • 三体II 黒暗森林(上)
    前作から引き続き「三体Ⅱ上巻」

    難しい単語と漢字が飛び交い、また中国人名が多くてひどく混乱しながらの読書になった。
    前作同様、調べても理解できないので解らない所は諦めて放置して読み進めた。

    ここまで読み進めてきたから下巻も読むかと思っているが、複雑過ぎて未だに真のこの作品の持つ面白さが解っていな...続きを読む