劉慈欣のレビュー一覧
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ネタバレいや、物語は面白いんだけど、羅輯の理想の女性観なんなん。笑
荘顔と出会う前(羅輯の妄想段階)と出会った後で何のギャップもなく、それゆえ実在しているはずの荘顔の主体性があまりにもなさすぎて、、ずっと妄想だったのでは?とすら思える。2人の子の名前も出てこないし…ただの2人の愛の証としての概念?おまけ?付帯物?
「理想の恋人を探してみては?」と言って自分がそれにならんとするところとか、荘顔のことを子どもみたいだと思っているのに妻にするところとか、なんか…光源氏?笑
あと、2人を失って急に面壁者として頭角を現すところも、少年マンガ展開ぽかったなー。女子供を男性が強くなるための装置として扱う感じー。 -
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ネタバレ三体Ⅲ 死神永生 読み終わり。
めちゃくちゃ壮大な話じゃないか!
2次元化のとことか、小宇宙の話とか1と2に比べてSFレベルがバクアゲでした。俺には少しムズかったー。
でもこれだけ壮大な話であっても、芯にある優しさと愛についてしっかりと感じられたし、なによりも未だかかつてない攻撃方法を体感できて満足です!あの攻撃方法を描き切るって凄い!ただ、そのおかげで特に下巻の読書難易度は急上昇したので、かなり読むのに苦労しました。(京極堂シリーズ並み)
人類という種がいかに愚かで浅ましく、そして優しく愛に溢れているのかをこれほどのスケールで読むことができて本当に幸せでした。 -
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『流浪地球』に続けて読んだ劉慈欣の短編集。
『流浪地球』も面白かったが、個人的にはこちらの『老神介護』の短編集のほうが好みだった。
表題作の『老神介護』、その続編とも言える『扶養人類』は全然違った作風で後者はノワール風な雰囲気なのも良かった。
そして白亜紀の蟻と恐竜の共存と争いを描いた『白亜紀往時』も面白い。劉慈欣は恐竜や蟻を描いた作品がいくつかあるのだが、突飛さも含めて面白い。
蟻に知能があるというと『フェイズⅣ 戦慄昆虫パニック』なんかを思い出す。ある事件から突然変異した蟻たちに知能があることがわかるが、なすすべもなく次第に侵略されていくというパニックホラー映画だ。バカバカしさもあるが、何 -
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4世紀かけて三体艦隊がいよいよ地球に迫ってくる。
地球に送り込まれた智子(ソフォン)という三体側のスパイ量子が智子(ともこ)というアンドロイド型日本女性になって登場する。彼女を通して日本の茶道について説明する場面があり、伝統芸能への真面目な調査のあとが伝わってくる。これ程の長編で日本や日本文化のことが話題になるのは初めてであり、日本や日本人の存在感は相当薄い。主潮をなす宇宙科学や軍事・物理学・生命化学など技術的な話も作者はこの描写と同じく真面目に正確に描いていることが想像できる。
この分野に疎い身には、これは本当なのかと思うほど新しい技術や社会・ルールそして奇抜な発想がいろいろ飛び出し、その -
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ルオジーが地球の変わり者代表としてセレクトされた世界を振り回す存在だとしたら、程心は一般民衆の擬人化みたいなもんなので最初から最後まで宇宙や世界情勢に振り回される役割なのだと思う。
ウェイドが近寄りたくないけどずっとかっこいい。
何となく頭の中で村田蓮爾の作画してる。
物語のスケールがどこまでも広がり続け下巻後半からは途方もない物語にシフトしていくが、宇宙という誰にも全貌が把握できていないものをわざわざ相手にするならこれくらい徹底的にやってやっと「宇宙SF」足り得るのかもしれない…
比較できる作品が自分の狭い範囲の中では思いつかない程、とにかく壮大な物語で面白かった。
でもこれ映像化どうすん