劉慈欣のレビュー一覧

  • 円 劉慈欣短篇集

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    理系の友人が、エンジニアは世界を変えていけると言っていた。 この短編集は、劉慈欣が、エンジニアとしての知識をフルに活かして、さまざまな世界を、そこにあるかのように生み出してくれる。一緒に旅する世界は、過去から未来、宇宙、そこに住む人々、ありとあらゆる世界だ。私たちの想像力は、羽を持っているように、導かれて広がっていく。

    一方で、人間たちへの優しさが、細やかな表現を通して、伝わってくる。自然もまた、テクノロジーとの対比で描かれていると同時に、その世界を包むように、さりげなく美しく表現されている。

    久しぶりのSF、これがSFなのだなあ、と思う。

    そしてこのお話を生かしているのは、見事な

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    2023年06月11日
  • 火守

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    劉慈欣はアイデアの人だ。垢抜けないが、それでもその手があったかと思わせる設定や展開やディテールが次々と出てくる。段取りや手順を語る時は理屈っぽく説明調なのに、たった一言の情景描写で突然詩的になったりする。『三体』と一緒だ。でも『三体』と違って、すごく短くてファンタジック。劉のエッセンスが詰まっている感じがする。挿絵も物語の雰囲気にぴったりで素晴らしい。

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    2023年05月03日
  • 火守

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    劉慈欣氏初の童話。物語はサシャという青年が東の孤島に立っている場面からはじまる。淡々と描かれる情景描写。火守が持つ能力。サシャの願いが叶った後に描かれる火守の仕事に圧倒された。劉慈欣らしいラスト。私は少しだけ怖い。→

    童話を読まずに大人になったので、深読みしすぎなのかもしれないが、火守の仕事があまりにも過酷で驚いた。若き火守となったサシャはこれからずーっと火守なんだろうし、背の高い老人はずーっと火守だったんだ。
    誰かがやらなければならない仕事だし、でもそれを1人の火守にやらせるのはどうなんだろう

    好きな描写は40ページ。三日月の船が星々の間を通る場面。星がぶつかるときに「夏の風になる風鈴の

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    2023年03月22日
  • 火守

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    胸がむず痒いような温まるような感じがする。自分の小さい頃のアルバムを見たときのような気持ちになった。ノスタルジックっていうのかな?
    この本の舞台には行ったことも、見たことも無いはずなのに、何故か故郷を懐かしむような気持ちになれる。不思議です。

    小説を頭の中で映像化して読むタイプの私にはぴったりでした。
    毎回頭の中で思い浮かんだ絵より綺麗でより鮮明な映像が見えました!あっぱれ

    三体も挿し絵付きで見てみたいと思ったけどけど、最後は抽象画みたいになって無理だろうなー。却下!!

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    2022年04月12日
  • 火守

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    劉慈欣本人が、過去のエッセイ(ありとあらゆる可能性の中で最悪の宇宙と最良の地球:三体と中国SF)で述べている次の内容に照らし合わせれば、今作もしっかりSFだなと思う。
    『SFは可能性の文学である。われわれの住む宇宙もまた無数の可能性の一つだ』

    『聞くまでもなく、これこそ太陽だった。』のとことか素敵。
    この童話は、自分達と違う理の世界が存在していいんだ、ということを優しく説いてくれていると思う。

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    2022年02月26日
  • 三体3 死神永生 下

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    ネタバレ

    確かに大ヒットするだけの壮大な物語だと思った。
    展開は面白い。ただ、やっぱり長いね…作中作はそんな長くする必要あったかなー、と。
    ソフォン退場も都合良く感じた。

    ティエンミンと結ばれなかったのは意外だったな。
    ルオジーとエイエイは癒し。

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    2026年05月22日
  • 三体

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    人生初のSF小説。
    ゴリゴリの文系なので物理の話はさっぱり分からなかったけど、詳細が分からなくても“何をしているのか”は理解できるようになっているので問題なしでした!(理論の話はほぼ流し読みでした笑)
    そしてスケールが壮大すぎるのに面白い!
    2巻も買ってしまった!

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    2026年05月22日
  • 三体3 死神永生 下

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    時間が経つほど理解が深まって、良さと凄さをジワジワと感じる作品。
    黒暗森林状態から話をどう広げるのかと思ったら、
    予想の遥か上の内容と結末で、まさに三体の集大成と言える作品でした。
    下巻は、程心が雲天明と再会時に、語られた物語から始まる。物語は面白いんだけど、三体との関連や意図が分からなくて。
    でも本編を読み終わってから、この物語を読むと伝えたい事がちゃんと理解できる内容になってるの!メッセージ性と構成力がそれをまた別の物語として生み出した作者は本当天才。
    掩体計画のために奮闘してきたのに、誰が予想できる!?となるような内容ばかり。
    物理法則の固定概念を根本的に覆して、物語に組込むのが上手すぎ

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    2026年05月20日
  • 三体2 黒暗森林 上

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    大変面白いが、長いし重い

    人類のために命を賭けれるか?と言われたら割とYesと言える側の人間なので、あんまり作中の葛藤とか人類への絶望みたいなのが自分には刺さってない

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    2026年05月17日
  • 三体

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    中国人が文革をこんな否定的に書いて大丈夫なのか心配になった。
    ともあれ内容は面白かったので続きが読みたくなった。

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    2026年05月16日
  • 三体

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    壮大なスケールで圧巻。
    物理学や科学的に難しい内容もあるが、大まかな流れを掴無程度でも楽しめると思う。
    とにかく様々な超常現象の表現が素晴らしく、見たことも体感したこともない現象なのにも関わらず、情景が目に浮かぶような文章だった。
    これからどんどん面白くなるぞー!ってところで第1巻は終わりなので、すぐ続きを読もうと思う。

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    2026年05月16日
  • 三体3 死神永生 上

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    物理とかがいっぱい出てくる難しいSF作品。
    長いし、最初の方の話がどこにつながるのか分かりづらい。
    大作だし、時間ができたら、もう一度読んでみたい。

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    2026年05月16日
  • 三体3 死神永生 下

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    ネタバレ

    ​『三体』三部作、完結。読み終えてまず感じるのは、頭が遠くなるような「スケールの歪み」だ。

    ​1. 魔法の正体は「四次元」だった
    冒頭、1453年のコンスタンティノープルで描かれた「聖女の魔法」。心臓を抜き取る、鍵を奪うといった非現実的な描写が、実は宇宙に漂う「四次元の破片」による物理現象だったという設定には脱帽した。この「上位次元からは三次元の密室など存在しない」というルールが、後に太陽系を襲う「二次元化攻撃」の絶望感へと直結している。歴史の転換点と宇宙の物理法則を繋げる筆力に圧倒された。

    ​2. 狂気の「階梯計画」から始まったすれ違い
    かつての同級生、雲天明の脳を宇宙へ放り出すという「

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    2026年05月10日
  • 三体3 死神永生 上

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    ネタバレ

    面壁計画の裏で同時進行していた三体艦隊にスパイを送る”階梯計画”の発案者である程心が本作の主人公。羅輯の後継者として執剣者に選ばれた程心。
    程心が就任直後、つまり羅輯からの脅威が消えた瞬間に三体世界は地球への侵略開始し、占領下に。
    そんな中、宇宙を彷徨っていた万有引力が三体系の座標を公開したことで地球より撤退。でもそれは同時に全宇宙に向けて、地球の座標も公開したことを意味し、その3年後に三体世界は破壊された。脅威の渦中、階梯計画の任務遂行者の雲天明と程心が再開した場面で後半は終わる。思ってた通り、地球が黒暗森林状態に。やっぱり三体世界は地球侵略の機会をずっと伺ってた。
    羅輯が自分達に危険だから

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    2026年05月09日
  • 三体2 黒暗森林 下

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    ネタバレ

    これまでの3巻分の伏線回収が一気にされていって気持ちが良かったです。科学とか謀略が好きな人向け。でもこの人類が救われてもあまり嬉しくないとも感じてしまった…

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    2026年05月06日
  • 三体3 死神永生 上

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    なんと三体読み始めて初めての星4つ。
    程心が主人公の今回、1番面白かった。
    三体がこんな風に展開していくのか…と壮大。
    この本の読み方として多少意味がわからんなというのがあっても、これまでのあらすじでバッチリ理解できるようになっている。
    あー、そういうことだったのかとあらすじで納得。
    読み方わかってきたので面白くなってきたのかも。

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    2026年05月05日
  • 三体2 黒暗森林 下

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    面白い。
    フェルミのパラドックスをゲーム理論的に説明する試みが気に入った。

    文章が短ければもっと良かった。

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    2026年04月30日
  • 三体2 黒暗森林 下

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    ネタバレ

    読みにくい部分はやっぱり多いけれど、上巻で立てられていた作戦が明らかになって、八方塞がりの世界にちょっと希望が見えてくるような終わり方が好きだった。

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    2026年04月26日
  • 三体

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    面白かった!
    難しそう…と尻込みしていたが、もちろん「?」な部分もあるのだけど、そんなことモノともしないエンタメ性と、圧倒的なスケール感。物語世界に引き込まれます。

    中国の小説を読むのは(多分)初めてなのだけど、叙情的な描写が美しくて、その点も非常に良かったなあ。翻訳も素晴らしいのでしょうね。

    私は隠キャなので、強いて選ぶならプロジェクトヘイルメアリーより三体だなあ、今のところ。好みの問題ですね。筆致も三体の方が心地よい。漢字圏の国に生まれて嬉しい瞬間。

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    2026年04月24日
  • 三体2 黒暗森林 上

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    IIは400年後の三体襲来に人類が足掻く話です。
    Iは未知世界の探索みたいな高揚感が常にある感じで、IIも未来の地球危機に現代人がどう足掻く様子が書かれててどちらも最高に面白いです。
    本作のキーワードは面壁者。三体人は脳波で直接意思疎通するから思考が筒抜けで、人間では当たり前の隠すって言う概念がない。その性質を使って考え出した策が面壁者。
    選出された4人の策略が闘争本能、敗北主義、現実逃避とよく考えられててこれがまた面白い。
    地球の運命がたった4人の頭の中だけに託されるって、一見異常だけど、それぐらい混乱しても仕方ない話だなと。
    その重圧の中での行動や思惑がいかにも人間味溢れてて、見どころだと

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    2026年04月22日