結城真一郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
5年1組東雲数斗のクラスに見とれるくらいかわいいナイトウカンナが転校してきた。しかし、彼女は皆の質問に全て「内緒」とつれなく、皆ナイトウさんを遠巻きにした。しかし友人の新城航平は彼女が気になり、しかも彼女が怪盗ランマの仲間だと言い出す。諦めずに2人で質問し続けていると、ナイトウさんは数学で勝負を持ちかけてきた。実は数斗は算数オリンピックで金メダル撮る天才なのだ。しかし、ナイトウさんの問題は解けるのに正解しないやつで…。
問題は全部で6つ、大人にとっては算数の正解は難しくても、正答は瞬殺で答えられる問題でした。難しい方の答の導き方はマンガですごく分かりやすく図説してあり、その完成度に感心しました。あと、直接だされた最後の問題では感動もさせられました。
既読の主婦の友社のミステリ図書室シリーズで一番難しさも内容も良かったです。続編でたようなので読みたいと思います。小学校中学年から。ルビあり。 -
Posted by ブクログ
6話からなる連作短編集
2話目までは、なんだかつまんないなぁと
この人の本ってこんなにつまんなかったっけ?
とか思いながらなんとか読んだのだけど。
3話目からすごく面白くなってきた。
それはその話が面白いというだけでなくて、
1話2話でこの世界の前提条件がしっかり認識できたからなんだなと思った。
1話進むごとに、人類滅亡までの時間が減っていってきて、なんだか臨場感が増していくのだ。
そして最終話、すべての話が繋がって、
1話の主人公が決意する。
『ただただ、そうしたい。だから、その想いに忠実に生きていきたい』
どうせ世界は終わるけど。
どうせ終わる世界だとしても。
最後の1秒まで。
なんだかうるっときてしまった。 -
Posted by ブクログ
シリアルキラーアンソロジー。なんとまあ危険な本です。そしてとても楽しい本。
お気に入りは阿津川辰海「シリアルキラーVS殺し屋」。どっちもどっちな、とんでもなくスリリングで息詰まる対決です。ふたりの間で命を懸けて繰り広げられるゲームとその顛末には、ぞくぞくわくわくしっぱなしでした。
木爾チレン「脳JILL」は、恐ろしくも悲哀を感じてしまった物語です。シリアルキラーには間違いないけれど、そういう言葉で片づけてしまうのはなんとも……やりきれない思いが残りました。
櫛木理宇「テキストブック・キラー」、くわがきあゆ「私の伴侶」、結城真一郎「ご乗車の際は」と、どれもこれも傑作。とにかくやばい人物が多すぎるー! という印象です。もうこれはフィクションだからこそ楽しめる、あまりに贅沢な背徳でしょうね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ傑作。
「シリアルキラー」がテーマのアンソロジー。
テーマは過激だが、グロ要素は控えめ。内容としては各殺人鬼が「なぜ殺人鬼になったのか?」、「どういう気持ちで行為に及ぶのか?」等の内面の描写が細かく描写されており、短編集ながらに、それぞれの満足感は高い。
『シリアルキラーvs.殺し屋』 阿津川辰海
結末含めてパンチは少し弱いが、このシチュエーションがとにかく面白い。
『脳JILL』 木爾チレン
「ゴトン病」という言葉を初めて知った。
少しショッキングな内容だが、それ故にメッセージも大きい。
『テキストブック・キラー』 櫛木理宇
面白い。
直近に『死刑にいたる病』を読んだが、あの湿度感を短編でも出せるんだと驚いた。
途中まで「良い話枠か?」と思っていると、ラストでやられた。
『私の伴侶』 くわがきあゆ
小説を読んでいるのに、映像がずっと曇りで暗い。最初から最後まで色彩青め。
そんな風景を想起させる程には物語、登場人物、舞台全てが暗い。これを文章のみで作りあげる「小説家」ってすごいなと改めて実感した。
『ご乗車の際は』 結城真一郎
ミステリの推理パート的な面白さが詰まっていた。
ラストも個人的にはオシャレだなと感じた。 -
Posted by ブクログ
米澤穂信の供米のために読んだ文庫本。
米澤穂信以外の作家の著作は読んだことがなく、それもまた新鮮で面白く読むことができた。
新川帆立 ヤツデの一家
これを女性作家が書いているのが見事と言うかなんというか。私には理解できない世界だが、短編として素晴らしいドンデン返し。
大代行時代 結城真一郎
短い中にも貼られた伏線は丁寧だが、先の展開が簡単に読めるところが残念。
人には得意不得意があるのは仕方ないが、注意されたら片付けよう。
妻貝朋希を誰も知らない 斜線堂有紀
この短編は少し不快だったので長いです。
治安の悪い、物事を知らない人達ばかりの地域は確実に存在するし、地方で新しい人が入ってこない街は数多く存在するから、その人達がタイトルの人物を理解できない、自分の色眼鏡で判別するというのはあると思う。他所から来た人でも最初から偏見で見てるところもあると思う。
でもそれを焦点に当てた作品を作ったところで、最初から読者には察することが出来るし、読者を知識無いと思い過ぎでは無いか?
それとも境界知能の辛さをひたすら描きたかっただけか。それならなおのこと趣味が悪い気がする。
一番彼のことを理解していたのは母親だろう。それでも支えることができなかった、支援や援助に繋げられる方法を知らなかったそもそも存在を知らなかった、逃げるしかなかった所で彼女もまた境界知能か知的ありの発達障害があるのが予想できる。
供米 米澤穂信
米澤穂信のシリーズ物長編も好きだが、短編の天才でもあると言わずにはいられない。
文系の知識高い人達の会話の言葉遣いが見事だし、伏線の回収の仕方が自然過ぎて、勿体ぶっていない知的さがある作品だった。
ハングマン 雛鵜 中山七里
シリーズ物の短編のようで興味が湧いた。少しドラマを意識しているような、所謂アニメっぽさラノベっぽさを感じる文章や内容だが、現代らしいテーマで映像化されても映えるだろうなと思った。
ミステリ作家とその弟子 有栖川有栖
実はこの作家も読んだことがなかったので、読めて良かったし、他の作品にも興味が湧いた。
ミステリ作家と弟子の会話が面白く、単なる会話劇としても楽しめ、弟子の思惑でまた楽しむことができた。 -
Posted by ブクログ
7つの短編集
新進気鋭の作家たちによる現代のリアルを切り取る7つの物語。
わかってるようでちゃんと理解していなかった
「推し活」「VTuber」についての理解が深まりました
どの作品も味わい深くオススメできるものばかりですが個人的には
『あなたに見合う神さまを(佐原ひかり)』が一番心に刺さりました
人を支配するもの、人の幸福を妨げるものはおしなべて暴力よ
と語る権藤さんのカッコよさと、少しづつ勇気をもって言葉の暴力に立ち向かう主人公。。
初めて著者・佐原ひかりさんを本作品で知りましたが他作品も追いかけてみます
あと石田夏穂さん作品はほぼ全部読んでいますが短編向きなのかも、とも感じました
=======本の概要======
『世界でいちばん透きとおった物語』の杉井光、『六人の噓つきな大学生』の浅倉秋成、『#真相をお話しします』の結城真一郎など、最注目の作家が集結!“今を生きる私たち”をリアルに切り取る7つの物語!
彼らのその後が読める。本書のための書きおろし! 『世界でいちばん透きとおった物語』スピンオフ「君がため春の野に」収録!
これが当たり前になった時代で、あなたならどう生きる?
信者に人生を壊されたVTuber、バズって神格化された女子高生、呪いのアプリの謎に迫る調査員、娘に似た女性をマッチングアプリで探す男、学校の机に「推し」の祭壇を作る彼女、上司を騙して残業代を増すOL、未だに動く亡き夫のアカウント。それぞれの物語に隠された、生きていくための秘密と噓。ベストセラー『世界でいちばん透きとおった物語』のスピンオフも収録した、新進気鋭の作家たちによる現代のリアルを切り取る7つの物語。
かわうそをかぶる(浅倉秋成)
人気音楽クリエイターが殺された。犯行動機は『VTuberを守るため』。彼と交際の噂があったVTuber雨露ゆゆは失意の中、事務所に言われて釈明配信の準備を進める。身も蓋もない噂だけで人生を壊されたゆゆは、これまでの人生が走馬灯のようにフラッシュバックしてくる。
まぶしさと悪意(大前粟生)
信じられないだろうが、ショート動画を撮りたくてうちに入学してくる子はいる。理由は赤羽海荷がいるから。動画がバズり、カリスマ女子高生として崇められた彼女は、ある日を境に動画を投稿しなくなった。かつて副担任だった私は彼女の様子が気になり、動画を撮らなくなった理由を探ろうとする。
霊感インテグレーション(新名智)
訳あり社員が集まる会社に入社した私は、「幽霊からプッシュ通知が届くらしい」といった報告が多発している通称“呪いのアプリ”の調査に乗り出す。どこにも不具合が見つからない中、ひょんなことから解決の糸口を見つけ出すのだが……。
ヤリモク(結城真一郎)
三十二歳。独身。そう彼女は信じているが、実際は四十二歳。妻子持ち。我ながら罰当たりな男。マッチングアプリでお持ち帰りを企んでいる男は、今回も小柄でショートカットの女性と出会い、いつものテクニックで目的を果たそうとする。
あなたに見合う神さまを(佐原ひかり)
権藤さんの机には、ダンス系ユーチューバーWataruさんのグッズを奉っている祭壇がある。クラスでは浮いた存在の権藤さんだが、ある日、日課の早朝ランニングをしていた私は、推しのダンスを練習している権藤さんを見つける。
タイムシートを吹かせ(石田夏穂)
月末。上司のアカウントにログインをして、今月の食費分だけ残業代をかさましする。それは私と会社を繫ぐためのもの。パソコン音痴でパワハラは当たり前、前時代的な上司、通称“レジェンド”の介護をしている私は、どうにかこうして会社を辞めずに生きている。
君がため春の野に(杉井光)
前作『世界でいちばん透きとおった物語』を書きあげた僕は、「SNSがテーマ」のアンソロジーに短編を依頼される。無事書き上げた僕は打ち上げで、亡き夫のSNSアカウントが未だに動いているという相談を受ける。そこに隠された秘密と噓とは。 -
ネタバレ 無料版購入済み
面白い
面白いです。あっとゆうまに読めます。新感覚なミステリーという感じです。
これはもしかして、こういうことかな?と、すぐに結末が想像できるのですが、その結末の正答率は70%ぐらいで、30%ぐらいの「そうくるか!なるほど!」という驚きがあり、スッキリ感を楽しめます。 -
Posted by ブクログ
最近のアンソロジーは本当に豪華というか、ハズレがなくおもしろいよね。
有栖川有栖『ミステリ作家とその弟子』は【砂男】で既読だったけれど、再読でも作家と弟子のやり取りがおもしろい。
退職代行とかZ世代とか、境界知能、ペロペロ動画に闇バイト…すごく今が詰まっている一冊だった。
何十年後かに読まれたら「あ~令和っぽい」ってなるんだろうな。
米澤穂信『供米』は途中まで「うーん、好きな米澤穂信ではない」なんて思ったけど、最後がすごく良くてさすが!という感じ。
中山七里『ハングマン-雛鵜-』は最後続きが気になる終わり方だったな。スッキリさせてほしい!
せっかくだから『祝祭のハングマン』を読んでみよう。 -
Posted by ブクログ
年齢、性別も異なる複数の人間が
夢の中でその人々と共同生活を送り、
起床時に夢で起こった事を報告する
という実験に参加することになるお話し✩︎⡱
そして、その夢の空間で次々に事件が起こり
どんどん追い詰められていく(´ºωº`)
夢と現実を行ったり来たりしながら
少しずつ分かる真相とか
最後まで予測のつかない展開で
とても面白かった✧⁺⸜(●′▾‵●)⸝⁺✧
読みやすくて
伏線回収もすばらしくてすばらしいꉂ笑꒱
このシナリオ考えるのすごすぎるᐠ( ᐝ̱ )ᐟ
ちょっとついていけない複雑さもあって
バレも読んじゃったけど←
とても面白かった(*´°`*)