結城真一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ私が好きな作家さんばっかり…!
個人的にかなーり豪華なアンソロジーだったので、とても楽しく読むことができた。
「かわうそをかぶる」「あなたに見合う神さまを」が特に好きだったかなぁ。
「かわうそをかぶる」 浅倉秋成
ゆゆはイサナだったってことだよね?
犯人を仕掛けたのはゆゆだったってことだよね?
きゅーきゅー言っててこわ。
「まぶしさと悪意」 大前粟生
悪口コメントのミームってすごい発想。
「霊感インテグレーション」 新名智
ややムズ。シンプルにシステム理解が追いつかないだけっていう。
デマに踊らされた人間が、嘘を信じて人を殺しちゃうの、現代でもありそうで怖いね。
「ヤリモク」 結城真一郎
殺害目的がやばい。
そして最後の1文もやばい。
真意がわかったときに、そういうことかーーーとなる。どんでん返し系。おもしろい。
「あなたに見合う神さまを」 佐原ひかり
一番好きだったお話。
権藤さん、とてもいいキャラ!!!大好きだ。
途中で出てきたるりちゃんと若尾の話とか、父親の話はなんなんだろうと思ったけど、人を支配したり幸福を妨げるという暴力を、いろいろな形でとってくる奴らだったんだろうか。
それに対して自分の好きなものを好きという、自分が信じるもの・拠り所にするものを自由に決める権藤さんはかっこよく映っただろうなぁ。
嘘がちらばる世界のなかで、対照的に真実が光る。
「タイムシートを吹かせ」 石田夏穂
やっちゃダメだけどレジェンドがうざすぎてもはや良いと思う。
最後のオチが気持ちよくて好き。
「君がため春の野に」 杉井光
『世界でいちばん透きとおった物語』のスピンオフ!
ほろりとする結末がステキ。 -
Posted by ブクログ
家庭教師斡旋の営業で訪れた大学生が感じた違和感。
マッチングアプリで知り合った女性との夜を迎える男。
かつて不妊治療に協力した僕が呼び出されたもう一人の娘。
リモート飲み会で盛り上がる、大学時代からの友人たち、その最中に告げられる殺人予告。
離島で育つ4人の子どもたち。YouTuberに憧れる彼らに不穏な事件が。
中学受験、マッチングアプリ、不妊治療、リモート飲み会、YouTubeと最近ざわつくテーマの5篇。
結末が予想できてしまうけど、ジワジワと嫌な予感を抱えつつ読む。
短編の長さもちょうどいい感じ。
ただ、身近に感じてないものもあり、現実味がイマイチ。ちびちゃん達に読ませて警鐘を鳴らすのにはよいかも?
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Posted by ブクログ
新潮文庫の「中学生に読んでほしい30冊 2026」に掲載されている、5作からなるミステリ短編集です。
どの作品も、わずかな違和感がちりばめられており、それらをむすびつけたどんでん返しが楽しめる一方で、「謎が解けてスッキリ」というよりも、後味の悪さが残る「イヤミス」の度合いが強いように思います。
そういった朔風も決して嫌いではないのですが、社会を風刺したり、人間の性や業を自覚させたり、というような「含蓄のある後味の悪さ」よりもグロテスクさや過激さが露悪的に示されているように感じました。
勤務校では「ミステリが好きな中学生」がビブリオバトルで紹介していたので、本格的な叙述作品への橋渡しや、勧善懲悪の王道小説とは違う作品を読んでみたい、という中高生には良いかもしれません。