結城真一郎のレビュー一覧
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ネタバレ【収録作品】
「じゃあ、これは殺人ってことで」東川篤哉
「悪霊退散手羽元サムゲタン風スープ事件」結城真一郎
「未完成月光 Unfinished moonshine」北山猛邦
「人魚裁判」 青崎有吾
「答え合わせ」 荒木あかね
「最後のひと仕事」宮内悠介
東川篤哉の作品はノリが苦手だが、このダイイングメッセージはうまいと思う。
「未完成月光」は、雰囲気あり。
「人魚裁判」は『アンデッドガール・マーダーファルス』シリーズの一篇。らしくて好き。
「悪霊退散……」は、ゴーストレストランを題材とした連作の一つ。動機が持って回っている感じ。
「答え合わせ」は、語り手のひねくれ息子と犯人が不快。
「最後の -
購入済み
ミステリーの味付けが「料理店」
ミステリー 謎解きだけでは、面白みもなく間が持てないので、味付け飾り付けとして「料理店」を持ってきたという作品である。ミステリーとしての本格度 難易度はまあまあ普通 というレベルである。レストランのシェフ と配達員 という人員構成もやや無理筋で面白みに乏しい。
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設定が特殊なので最初の方はぼんやり読んでいたけど、事件が起こってからはグイグイ引き込まれていっきに読んでしまった。
その特殊な設定が入りにくさを感じさせてしまうかもしれないけど、あとがきにもあったように特殊な設定のもとでのミステリーはこの本にはじまったものではないし、設定がちゃんとしていてそれを踏まえたうえでの陰謀があり騙し討ちがある。ミステリーに欠かせない「そういうことだったのか!」はきちんと味わえるのでむしろ全然アリなのだ。
そもそも現代社会を舞台にしたミステリーって書きにくくなったんじゃないかと思う。SNSありDNA鑑定あり監視カメラありの世界で、見えない部分なんてなかなかないし。
そ -
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ネタバレ【収録作品】「ヤツデの一家」 新川帆立/「大代行時代」 結城真一郎/「妻貝朋希を誰も知らない」 斜線堂有紀/「供米」 米澤穂信/「ハングマン -雛鵜-」 中山七里/「ミステリ作家とその弟子」 有栖川有栖
いずれも2022年~2023年に雑誌に掲載されたもの。世相を反映しているものが多い。
「ヤツデの一家」 父親の後継者として政治家になった娘の、後妻の連れ子である兄と実妹への執着を描く。
「大代行時代」 代行業者の話。新入社員の一人は退職代行を依頼。もう一人が依頼したことは。
「妻貝朋希を……」 迷惑動画で炎上した男について、記者の取材に周囲の人間が答える形で事情が説明される。ファンタジー要 -
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極秘人体実験”プロジェクト・インソムニア”で
被験者たちは脳内にチップを埋め込み
願望を自由に具現化、クリエイトできる理想郷
”ユメトピア”にて同じ夢を90日間共有する。
自分の望む世界を創造できるユメトピアに
被験者達はどんどんのめり込んでいく。
夢だと分かっているから何をしても良い。
法も秩序も無い。
そんな世界で各々が自分の欲・願望の為、好き勝手な行動を取るとユメトピアは少しずつ無法地帯になる。
そんな中、夢の中で殺人が起こり
次々と被験者が消えていく。
被験者の中に殺人鬼がいる、、?!
「聞いたことないか?夢の中で死ぬと、現実でも死ぬって都市伝説」
殺されるという死の淵に立っ