結城真一郎のレビュー一覧

  • 救国ゲーム(新潮文庫)

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    ネタバレ

    2021年10月に新潮社から発行された同名作品を文庫化したもの。

    うーん、とにかく長かったなぁ。

    犯人も割とすぐにわかるし、話の多くがそのアリバイ崩しに充てられていたのも冗長さに拍車がかかっていたように思う。
    名探偵役の雨宮雫(主人公?)の頭がいいのはわかるが、このキャラだけがスラスラと謎を解いていくのはあまりにも超人すぎるし、置いてきぼりを食らった感じがあった。
    また、そのあおりか、ヒロイン(主人公?)の見せ場があんまりなく、雨宮の手足兼引き立て役でしかなかったのも残念。
    個人的に、こういうのは頂けない。

    それと、回想台詞が多すぎる。
    多用され過ぎてて、肝心なところでのインパクトが弱まってしまった。

    問題提起となる題材やエピローグ以降の衝撃、台詞の伏線回収は中々のものであったが、やはり長い。

    これもちょっと期待値高過ぎだったかな。
    エピローグ以降の衝撃が無かったら多分星2にしてたかも。

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    2026年10月21日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    リアルな下町の家族と、不良の中学生ならこうなのだろうと言う形の4人の子達。これも判で押したように不倫や死別で荒んだ親の存在。15年も秘密を守る程の仲間だったと言う主題があまり生きてない。

    0
    2026年10月20日
  • どうせ世界は終わるけど

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    エアロスミスのあの曲がが頭から離れない。
    今から割と近い未来に世界の終わりが約束されてて、それを知ってからどう生きるかって話。
    ハリウッド映画みたいなことは起こらず淡々と日々を送る人々。まぁどうせ世界は終わるけど。

    0
    2026年10月19日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    帯にリーガルミステリ×劇場型ミステリとあり、まあその通りではある。まず完全犯罪の目論見は面白い、そこは認める。ほぼ最初からプロットが読めてしまうが、それも登場人物が人間らしい魅力があり、心情が確り描かれていれば全然問題ないのだが、どうでもいい会話が長く、そのためか主人公たちに共感できるところが少なく、自然最後まで読み進めるのがツラいだけになった感じ。「#真相をお話しします」でも思ったが、頭が良いのでプロットやストーリ構築には長けているが、それが小説としての魅力に至っていないのは、人物の必然性を自然な語り口と会話で引き出す能力が欠けているためだと思う。兎に角人物が魅力的でないのは致命的。多分もう著者の本は読まないだろう。

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    2026年10月19日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ユーチューバー、マッチングアプリ、リモート飲み会、中学受験、精子提供など比較的旬な社会的問題を題材とした5つの短編集。
    短編発表順と掲載順が違っていて、前半3作目までは感心しながら読んだものの、後の2作が《策士、策におぼれる》感満載でがっかり。しかも、その2作の中の『#拡散希望』が、よりによって2021年度日本推理作家協会賞短編集部門受賞作となっていたので2度びっくり。このあり得ない設定の短編を選出してしまう当時の日本推理作家協会賞の選考委員が誰なのかが逆に気になった。
    【長編および連作短編集部門選考委員】
    • 北村薫
    • 恒川光太郎
    • 法月綸太郎
    • 馳星周
    • 柚月裕子
    (立会理事:真保裕一)
    恒川光太郎って誰?以外は結構まともな選者だったのが、逆にヤバイ。

    あと、「パンドラ」で《姿を暗ませる》という漢字表記が2度出てくるが、正しくは《晦ませる》が正解ですよ~。チェック出来ない編集に喝!

    最後に、結城真一郎氏は私には初の作家だったので概略をチェック。
    【結城真一郎の主なプロフィールと経歴】
    • 経歴: 1991年神奈川県生まれ。開成中学校・高等学校を経て、東京大学法学部を卒業。
    • デビュー: 2018年に『名もなき星の哀歌』で第5回新潮ミステリー大賞を受賞し、翌年デビュー。
    • 代表作: 日本推理作家協会賞を受賞した「#拡散希望」や「惨者面談」などを収録した短編集『#真相をお話しします』(新潮社)がベストセラーとなり、2023年本屋大賞にもノミネートされました。その他の著書に『救国ゲーム』『難問の多い料理店』などがあります。

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    2026年10月19日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    5編からなる短編ミステリー。
    「#拡散希望」が日本推理作家協会受賞作品!
    それぞれ、読みやすい物語です。

    ■惨者面談
    中学受験の家庭教師が営業先の家庭で遭遇した物語。
    違和感感じさせながらも、なるほどねって思います。
    そして真相はもうひとひねりしてて楽しめました。

    ■ヤリモク
    これはブラック系ですね。
    マッチングアプリで知り合った女性との物語。
    ありがちな展開からのオチはよかった。

    ■パンドラ
    不妊治療と精子提供からくる父親誰?問題。
    血液型関連ですが、この手の話はあまり好きではありません。


    ■三角奸計
    リモート飲み会をトリックとした物語。
    ちょっとしたサスペンスです。
    しかし、こんな面倒臭い仕掛けするかな..

    ■#拡散希望
    YouTuberの物語ですが、これはひどい。子供を巻き込んでの展開。
    って、子供たちにはいつかばれるでしょうよ。そこまで考えなかったんだろうな。
    しかし、今の社会ならあり得るかも..と思ってしまう。

    どれも、読みやすくて、ちょっと捻りがあって、楽しめました。

    お勧めです

    0
    2026年10月18日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    読み始めて100ページまで一気読み。
    事件当時と15年後。
    なぜ『殺したのは自分だ。他の2人はやってない。』
    と言い続けられるのか
    ここまでの友情。
    完璧なまでの“友情“。
    真犯人は? 裏切りは?
    もう考察とかじゃない、読み進めるしかない。
    あの時の、あの一言に人は救われることがある。
    それを糧にして、生きていく。
    「まずは腹から」

    0
    2026年10月17日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    ネタバレ

    いまの時代ならではの設定を活かしたミステリー短編集、「まあ、そうだろうな」と真相を予想できた物語もあったのは事実だが、どの物語も結末に尖りがあり楽しめた。個人的に「パンドラ」が一番好き。

    0
    2026年10月13日
  • どうせ世界は終わるけど

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    100年後に隕石がぶつかって
    地球は人類は私たちは滅亡する…

    と言われてももうその頃死んでるな…
    というまさしく「みとり世代」の私

    どうせ世界は終わる
    と
    どうせいつかは死ぬ
    は同じ

    だから今だって同じといえば同じなので

    好きに生きればいいのだ!

    0
    2026年10月13日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    帯に誘われて買ってみた。
    短編集とは知らずに。
    さくさく読めるのはよかったけど、違和感→オチが想像の範囲内&読んだあとの余韻が少なかった。
    YouTubeとかで流れてくるショートドラマを観た感覚。
    短編集はあんまりわたしには向いてないかも。

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    2026年10月11日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    主人公鉄平、翔吾、大樹、乃愛の4人は学生時代に起こしたある過ちについて、大人になった現在にもう一度問われる話。
    法律上でのルールについては初めて知り、流石に中学生がここまでのルールを知っているのは無理があるような気がした。
    個人的に学生時代の話からそれぞれの家庭事情が明らかになりその事情を知った上でなお友達でいた4人だからこそ今回のような法律の切り抜け方みたいなものが通用したように感じた。

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    2026年10月09日
  • 難問の多い料理店

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    言葉は多少違えど同じ内容の繰り返しである書き出しに「もうわかってるよ」と思うことが多く、派手なアクションや展開がある訳でもなくとあまり刺さらなかった。
    ただ、ギグワーカーを題材にする目の付け所には感服したし、安楽椅子探偵であるオーナーの解釈には納得感もあった。
    もうひと展開欲しかったとだけ言っておきたい。

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    2026年10月08日
  • 難問の多い料理店

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    ネタバレ

    真実など語っていない。解釈に過ぎない。
    ってのが良かった。
    最初の話がとっつきにくかったが、2話目以降から面白くなってきた。1つ1つの話が長くてさっさと結論を言え、とも思ったが、色々な背景のある配達員が色々と出てきて面白かった。
    「あばよ」なる芸人が出てきたり、承認欲求を満たすためにツイッターやりまくってるキャラが登場したりするあたり作者の浅ましい部分が出てきたのは嫌だった。表紙のイラストも好みではない。

    「おしどり夫婦~」
    妻を恐れて指を切断、とかそんなわけないだろと思った。

    「ままならぬ世~」
    察しの悪い自分でもアバズレくん=琴美というのが分かった。まぁそれしかないけど。

    「悪霊退散」
    堺が204号室の住人なの?って思ってしまった。わかりにくい。

    「今度こそ許すまじ」
    ダンスサークル入ってる奴は浮気当たり前にしてそう

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    2026年10月06日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    「世にも奇妙〜」感があって、こってりした題材も短編なので展開も早く爽快なサスペンス。
    ただ、早い展開と伏線回収が重視のため、散らばせた伏線に不自然さはあった。
    でも、読書デビューする人には刺激的でサラッ読めていいかも!

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    2026年10月04日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    面白かった。久しぶりに一気に読んだ。誰が真犯人かは目星はついてたけど、この発想知らなかったな…私が殺りましたと言い切り続けるってすごいなと思いつつ、どこか浮世離れしてるから誰にも感情移入出来ない…や、まぁ妻の気持ちはわかるな笑。でもありえない感じが面白かった

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    2026年10月03日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    友のために人生を捧げることができるか・・・

    幼馴染の乃愛を救うため、虐待する母とその連れの男を拷問すると決意。
    それが意外な結末を迎え、法律の死角を使い無罪を勝ち取ることに、
    それから15年後、幼馴染の乃愛が誘拐された・・・

    物語はなかなかハードな内容で結構重い話です。
    その中で、友のために自分が何をできるのか、どこまで出来るのか。
    年数が経っても守り通すことができるのか。
    あまりにも結束力が強い4人の生き様には驚くばかりでした。

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    2026年10月01日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    「リーガルミステリ」が目に入ってつい買ってしまったけど、後半で真犯人が予想出来てしまった。
    不良少年たちの友情物語。。。

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    2026年09月28日
  • 難問の多い料理店

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    ネタバレ

    読み終えてまず、後期クイーン的問題って言葉が浮かびました
    なんか聞いたことある言葉だなくらいで、全然詳しくはないんですけどね

    この解答が真実かどうかは問題ではない
    シェフだから客が欲しがるものを提供する
    ただそれだけ

    まさに『真実など放っとけ』(P.403)

    それで言うと「知らぬが仏のワンタンコチュジャンスープ事件」で語られた真相は、マスターがでっち上げた偽の真相だと思っています

    さらに考えていくと、消されたジャーナリスト(ユッケジャンスープ事件)やカップル(いんげん豆の冷静スープ事件)も、店の仕業で消されたというはっきりとした描写は無いんですよね

    ジャーナリストを押した「明確な意思を纏っていた」(P.270)という手も、一人称視点による文章での地の文でしたし、最後のカップルもただ二人で逃避行しただけかもしれないし

    ……なんて書きましたが、ジャーナリストを押したのは流石に店側の人かなと思っています

    こんな風に、真相は全て藪の中、各自で自由に受け取ってねと言ったような、なんというか「自由度」の高い小説だなーなんて思いました

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    2026年09月20日
  • どうせ世界は終わるけど

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    小惑星の衝突により、100年と93日後に人類が滅亡すると知った世界の短篇集。

    100年後というのが絶妙な時間だと思う。
    「それまでになんとかなる」という楽観的な考えと、「自分はいなくても、自分の子供や孫は当事者になる」という思いが交差する。

    それでも、人間が死ぬ確率は、誰一人例外なく100%。
    「どうせ世界は終わるから」も「どうせ人生は終わるから」も同じだと思った。

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    2026年09月18日
  • 名もなき星の哀歌(新潮文庫)

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    いい話だったのだが、記憶をやりとりできるという設定から生まれるあれこれが結構ややこしくて、途中からちょっと理解が難しくなった。その割には真相はおぼろげながら予想できたのがちょっと難。こういう設定は「それなら何でもありになってしまうよね」と思ってしまうとつらい。

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    2026年09月17日