結城真一郎のレビュー一覧
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ネタバレビーバーイーツを利用して謎解きをするという新しい設定が面白い。
『名探偵』ではなく『シェフ』だから、真相はどうでも良くて客の好みに合わせて『味付け』する。これはうまい表現だなぁと思った。
1話は平凡な大学生が配達員で、配達員が手がかりを集めてオーナーが謎を解決する(解決ではなく調理)という普通の展開。
2話目以降は配達員の事情も絡んできて違った面白さもあるが、だんだんと雰囲気が怪しくなっていく。
配達員たちの抱える事情や境遇のいくつかは身に覚えがあり、だからこそ、オーナーとの約束を破った配達員の最後が恐ろしかった。
オーナーは不自然なまでに完璧な容姿をしているが、その瞳は無機質で無感情。底 -
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ネタバレ謎の料理店の店主が謎解きや人探しをして欲しいという裏注文に、配達人を雇って証拠探しや手がかりを探すことで探偵のようなことをする。でもその探偵業務がどれも的をいているものの『客が満足のいく答え』を探しているだけ。『客が欲しいのは真実でなくていい』というなんとも薄気味悪いことを言う……。
そんなことを言う店主の正体を明かそうとした配達人のひとりが…配達を通じ仲良くなった店と結託して店主のいわば『手足』になって働く人や、店主自身をつけていたところ…電車の来るホームで背中を押され………なんとも怖い話もあった。『知らぬが仏』という合言葉で配達人たちが、消えた配達人を店主に探させようとしたところ『俺が殺し -
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フードデリバリーの注文が依頼になり、配達員を使って謎を解くという設定が面白くて手に取りました。
依頼人と探偵役のシェフとは直接接触することがないところが、ミステリアスな雰囲気を醸し出していると思っていたのですが、読み進めてみたら思った以上にダークでした。
表紙のイラストも、読み終えてから改めて見直すと、じわじわと怖さが滲んできてホラー味を感じます。
文庫化にあたって1編が追加されており、単行本の最終話で終わったほうが確かにまとまりは良いと思いますが、この追加の1編があることで、最後にダメ押しのように余韻が残りました。
怖いもの見たさで読み切ってしまったので★5 -
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約100年後に隕石が99%の確率で地球に衝突する世界の話が6話分あり、1〜5話が文芸誌で連載されたもの、6話が書き下ろし。
各話の設定的に隕石衝突まであと80〜100年辺りの年代の話なので、しっちゃかめっちゃかな混沌とした世界にはまだなっていない、だけども諦め感の漂う時代で生きる人たちの身の回りの出来事が、妙に納得感のあるというか、滅亡すると分かっている世界でもしっかりと生活が続いていくことに変な安心感があり面白かったです。
あと6話目の着地点が良かったです。
小さい頃に「死んだらどうなるか」を考えていった結果、50億年後には太陽の膨張で地球が飲み込まれて確実に地球が無くなることを知って、 -
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5年1組東雲数斗のクラスに見とれるくらいかわいいナイトウカンナが転校してきた。しかし、彼女は皆の質問に全て「内緒」とつれなく、皆ナイトウさんを遠巻きにした。しかし友人の新城航平は彼女が気になり、しかも彼女が怪盗ランマの仲間だと言い出す。諦めずに2人で質問し続けていると、ナイトウさんは数学で勝負を持ちかけてきた。実は数斗は算数オリンピックで金メダル撮る天才なのだ。しかし、ナイトウさんの問題は解けるのに正解しないやつで…。
問題は全部で6つ、大人にとっては算数の正解は難しくても、正答は瞬殺で答えられる問題でした。難しい方の答の導き方はマンガですごく分かりやすく図説してあり、その完成度に感心しました -
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6話からなる連作短編集
2話目までは、なんだかつまんないなぁと
この人の本ってこんなにつまんなかったっけ?
とか思いながらなんとか読んだのだけど。
3話目からすごく面白くなってきた。
それはその話が面白いというだけでなくて、
1話2話でこの世界の前提条件がしっかり認識できたからなんだなと思った。
1話進むごとに、人類滅亡までの時間が減っていってきて、なんだか臨場感が増していくのだ。
そして最終話、すべての話が繋がって、
1話の主人公が決意する。
『ただただ、そうしたい。だから、その想いに忠実に生きていきたい』
どうせ世界は終わるけど。
どうせ終わる世界だとしても。
最後の1秒まで。
なんだ -
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シリアルキラーアンソロジー。なんとまあ危険な本です。そしてとても楽しい本。
お気に入りは阿津川辰海「シリアルキラーVS殺し屋」。どっちもどっちな、とんでもなくスリリングで息詰まる対決です。ふたりの間で命を懸けて繰り広げられるゲームとその顛末には、ぞくぞくわくわくしっぱなしでした。
木爾チレン「脳JILL」は、恐ろしくも悲哀を感じてしまった物語です。シリアルキラーには間違いないけれど、そういう言葉で片づけてしまうのはなんとも……やりきれない思いが残りました。
櫛木理宇「テキストブック・キラー」、くわがきあゆ「私の伴侶」、結城真一郎「ご乗車の際は」と、どれもこれも傑作。とにかくやばい人物が多すぎる