結城真一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
シリアルキラーアンソロジー。なんとまあ危険な本です。そしてとても楽しい本。
お気に入りは阿津川辰海「シリアルキラーVS殺し屋」。どっちもどっちな、とんでもなくスリリングで息詰まる対決です。ふたりの間で命を懸けて繰り広げられるゲームとその顛末には、ぞくぞくわくわくしっぱなしでした。
木爾チレン「脳JILL」は、恐ろしくも悲哀を感じてしまった物語です。シリアルキラーには間違いないけれど、そういう言葉で片づけてしまうのはなんとも……やりきれない思いが残りました。
櫛木理宇「テキストブック・キラー」、くわがきあゆ「私の伴侶」、結城真一郎「ご乗車の際は」と、どれもこれも傑作。とにかくやばい人物が多すぎる -
Posted by ブクログ
これまた以前、王様のブランチで紹介され、結城真一郎さんといえば『#真相をお話しします』が面白かったので期待。
人類滅亡の危機がやってくる。直径二十二キロの小惑星が地球に衝突する。それも百年後に。世界を駆け巡った衝撃ニュースだったが、「終末」を思わせるには、小惑星衝突までの猶予が長かった。徐々に社会に厭世感が広まっていく中で、どこか希望を感じさせる6話からなる連作短編集。
全体を通してそこはかとない虚無感が漂う中、人との関わりを通して希望を感じさせるような物語で、どの話も面白く読後感が良かった。
特に第三話『友よ逃げるぞどこまでも』はミステリとしても面白く、しっかり驚かされた。
後半の第 -
Posted by ブクログ
世界が100年後に終わることがニュースになったことをきっかけに、諦めてしまう人、何かを始めようとする人など人それぞれ考えることが違う。
大々的に100年後に滅亡すると言われると、これをきっかけになにか考えようという気持ちにはなるが、よくよく考えると人間の寿命は精々100年であり、ほとんどの人はこのニュースを生まれた時に受け取っている。それを理解しようとしていないのかしていないのかはわからないが、気づかないふりをして生きている。
ニュースになればそりゃあみんな人生について考えるだろう。ただ、現代を生きる私たちも日々、寿命という滅亡には近づいていっている。そう考えただけで、この物語の登場人物