結城真一郎のレビュー一覧

  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    ネタバレ

    「シリアルキラー」がテーマのアンソロジー。
    テーマは過激だが、グロ要素は控えめ。内容としては各殺人鬼が「なぜ殺人鬼になったのか?」、「どういう気持ちで行為に及ぶのか?」等の内面の描写が細かく描写されており、短編集ながらに、それぞれの満足感は高い。

    『シリアルキラーvs.殺し屋』 阿津川辰海
    結末含めてパンチは少し弱いが、このシチュエーションがとにかく面白い。

    『脳JILL』 木爾チレン
    「ゴトン病」という言葉を初めて知った。
    少しショッキングな内容だが、それ故にメッセージも大きい。

    『テキストブック・キラー』 櫛木理宇
    面白い。
    直近に『死刑にいたる病』を読んだが、あの湿度感を短編でも出

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    2025年12月07日
  • どうせ世界は終わるけど

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    ネタバレ

    タイトルからもっと刹那的というか「どうでもいい」という雰囲気漂う作品なのかと思ったら全然違って面白かった。
    100年先に滅ぶ、だけど今日を生きる人たちの「自分の置きどころ」を確かめる作品のような気がした。
    ままならないことの多い日々だけれど、私もぼちぼち頑張ろうと思えた。

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    2025年12月05日
  • どうせ世界は終わるけど

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    世界は終わる。ただそれは、100年後。
    捨て鉢になるには早すぎる、人生残したことをより数えるには時間がありすぎる。
    どうせ世界は終わるけど、どうせ終わる世界だとしても。その時まで、世界はあり続ける。
    「一緒にいるよ」最後の1日まで。最後の1秒まで。 

    どうせと自暴自棄になる人、好きなように生きる人、希望を持ち続ける人。でも、世界がどうなろうと、人は自由に生きればいいはずだと、終わりの世界に希望が持てた。

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    2025年11月30日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    ちょっと怖い系は苦手だったのですが、木爾チレンさん目的で購入。

    シリアルキラーという言葉を初めて知りました。
    色んな所に普通に潜んでいると思うとぞっとしますが、その物語の人物たちにも背景があり、ルールがあり、そう思うと納得する部分もあって、この世界の色んな対局な事って紙一重とか裏表って言われてるけど、本当にそうだなって。

    心理戦がある作品があったりしてとても面白かったし、どの作品も良かったですが特に木爾チレンさんの作品はとても良かったです。

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    2025年11月26日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    ネタバレ

    5人の作家さんによる、短編集なのですが、
    あまり短編集って好んで読まないんですけど、
    好きな作家さんが多かったので、買ってみました。
    読み終わった最初の感想としては、
    どれもが圧巻の作品でした。
    流石、今話題の作家さんたちだな、という印象です。
    一気読みしました。
    ページをめくる手が止まらなかったです
    個人的にはチレンさんの脳JILLが一番好きですね
    元々チレンさんの作品どれもすごく好きなんですけど、
    次はこう来たか、!!という圧巻の出来でした。
    チレンさん、次の本も待ってます

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    2025年11月24日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    5人のシリアルキラーが登場し、豪華!
    今をときめく有名な作家さん達のアンソロジーで、どのお話も面白くて、あっという間に読んでしまいました。個人的には木爾チレンさんのが好みでした。

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    2025年11月19日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    読み終わってしまったのが惜しいほど、豪華な詰め合わせ。登場するのはどんなシリアルキラーなんだろう?とわくわくしながら読みました。
    作者さんによって全く異なるシリアルキラーが描かれている。

    ・木爾チレンさん「脳JILL」
    ・くわがきあゆさん「私の伴侶」
    この2作品が特に好きでした!

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    2025年11月19日
  • どうせ世界は終わるけど

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    直径20キロを超える隕石が地球に衝突して、
    人類は滅びてしまうことが判明しました。
    でも、それは100年後のことです。

    マクロ視点では、当然全世界が叡智を結集して
    衝突の回避を目指します。

    では、ミクロ視点である人々の暮らしは
    どう変わるのか。これが本書の主題です。

    伊坂幸太郎の「終末のフール」でも示された
    「あなたの生き方は何歳まで生きようとする生き方
    なのですか」という、根源的な問いかけを読者に
    突きつける一冊です。

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    2025年11月14日
  • 難問の多い料理店

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    めっちゃくちゃ面白いミステリー短編集!!シリーズで読みまくりたいくらい面白い!内容も文章のテンポも登場人物のキャラクターも全部面白い!!

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    2025年11月10日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    7つの短編集

    新進気鋭の作家たちによる現代のリアルを切り取る7つの物語。

    わかってるようでちゃんと理解していなかった
    「推し活」「VTuber」についての理解が深まりました

    どの作品も味わい深くオススメできるものばかりですが個人的には
    『あなたに見合う神さまを(佐原ひかり)』が一番心に刺さりました

    人を支配するもの、人の幸福を妨げるものはおしなべて暴力よ

    と語る権藤さんのカッコよさと、少しづつ勇気をもって言葉の暴力に立ち向かう主人公。。

    初めて著者・佐原ひかりさんを本作品で知りましたが他作品も追いかけてみます

    あと石田夏穂さん作品はほぼ全部読んでいますが短編向きなのかも、とも感じ

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    2025年11月10日
  • どうせ世界は終わるけど

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    短編集なんだけど一つ一つの話がホープ襲来という出来事でつながっていて、さらに時間軸が違うことで各話が絡んでいて、読んでいて心地よい作品だった。一つ一つの話も心温まるもので読後感もよい。
    人に勧めたくなる作品だった。

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    2025年11月10日
  • どうせ世界は終わるけど

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    「どうせ、世界が終わるけど」
    それが明日だろうが来年だろうが100年後だろうが、それはいつか来ること。
    その期間に左右されるのではなく、ただ自分の「好き」や「やりたい」に素直に向き合うことが大切。
    ただ、とは言ってもなかなかできることではないよな〜とも思う。
    それでもなるべく、できるだけ、「どうせ、世界が終わるけど」という事実に掻き回されないように、「好き」や「やりたい」を実行していきたい。

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    2025年10月31日
  • どうせ世界は終わるけど

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    途中から「あ、このタイトルってすごい大事だったんだ。」と気づいた。

    最後の会話のやり取りはすっと胸に落ちた。

    すごく素敵な作品だと思う。

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    2025年10月29日
  • 難問の多い料理店

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    『#真相をお話しします』がいまいち好みじゃなかったのでなんとなく読まずにいたけれど、これはおもしろい!

    事実ではなくて解釈を提供するってこれまでにないミステリーだし、登場人物のキャラクターも魅力的だった。
    オーナーは何者なんだろうか。オーナーの更に上の人がいそうな気もする。
    ドラマ化したらおもしろそうだな。
    ぜひぜひ続編が出ますように!

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    2025年09月04日
  • プロジェクト・インソムニア(新潮文庫)

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    ユメトピアという閉鎖空間で繰り広げられる被験者たちの心理戦は、まるで密室ミステリーのような緊迫感があった。
    特に、科学技術の進歩と倫理の葛藤を背景に、キャラクターたちの欲望や恐怖がむき出しになる展開からは一気読みだった。
    第一章から散りばめられた謎が徐々に絡み合う感覚は、本格ミステリとしての面白さが十分に発揮されていた。
    ミステリー好きだけでなく、心理劇やSF要素に惹かれる人にもおすすめ。

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    2025年08月31日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    映画を観て本購入。
    映画と本多少違う所もありつつ、映画には無い作品もありつつ…。
    ひしひしと忍び寄るようなミステリー感。
    面白かった。
    五篇だからこそ、読みやすかったし、日常にもありそうなものだからこそ想像できるシーンが多く、とても良い作品でした。

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    2025年08月22日
  • #真相をお話しします 1巻

    ネタバレ 無料版購入済み

    面白い

    面白いです。あっとゆうまに読めます。新感覚なミステリーという感じです。
    これはもしかして、こういうことかな?と、すぐに結末が想像できるのですが、その結末の正答率は70%ぐらいで、30%ぐらいの「そうくるか!なるほど!」という驚きがあり、スッキリ感を楽しめます。

    #ドキドキハラハラ #スカッとする

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    2025年08月20日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    映画を見て購入。
    映画そのままかと思いきや、こちらは短編だった。
    なので映画に関わらず楽しめる。

    内容は色々な事件の真相を語っていくもの。
    真相を見てそこに至るまでの違和感に気付いたときにはゾワゾワした。

    長編苦手でも読みやすくてオススメ。

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    2025年08月17日
  • 禁断の罠

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    最近のアンソロジーは本当に豪華というか、ハズレがなくおもしろいよね。

    有栖川有栖『ミステリ作家とその弟子』は【砂男】で既読だったけれど、再読でも作家と弟子のやり取りがおもしろい。

    退職代行とかZ世代とか、境界知能、ペロペロ動画に闇バイト…すごく今が詰まっている一冊だった。
    何十年後かに読まれたら「あ~令和っぽい」ってなるんだろうな。

    米澤穂信『供米』は途中まで「うーん、好きな米澤穂信ではない」なんて思ったけど、最後がすごく良くてさすが!という感じ。
    中山七里『ハングマン-雛鵜-』は最後続きが気になる終わり方だったな。スッキリさせてほしい!
    せっかくだから『祝祭のハングマン』を読んでみよう

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    2025年08月13日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    そわそわ、ぞくぞく。予想していたものとは全く違う真相が待っていて、読んでいてとてもわくわくしました。この小説は今年、映画化しましたが、映画とはまた違ったぞくぞくを体験することができました!!続々と同時に、様々なことを考えさせられる内容で、読んで本当に良かったです。

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    2025年08月13日