結城真一郎のレビュー一覧
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世界が100年後に終わることがニュースになったことをきっかけに、諦めてしまう人、何かを始めようとする人など人それぞれ考えることが違う。
大々的に100年後に滅亡すると言われると、これをきっかけになにか考えようという気持ちにはなるが、よくよく考えると人間の寿命は精々100年であり、ほとんどの人はこのニュースを生まれた時に受け取っている。それを理解しようとしていないのかしていないのかはわからないが、気づかないふりをして生きている。
ニュースになればそりゃあみんな人生について考えるだろう。ただ、現代を生きる私たちも日々、寿命という滅亡には近づいていっている。そう考えただけで、この物語の登場人物 -
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映画で先に結末を知ってから小説を読みました。
映像化されていない「パンドラ」以外のお話は、オチが分かっている状態でしたが、2周目だからこそ小さな伏線を少しずつ確認しながら読めて面白かったです。これは2周目ならではの楽しみ方ですね。
「惨者面談」では、冒頭で空き巣事件をちらつかせ、最後にその違和感をきれいに回収していく構成が印象的でした。読み進める中で引っかかっていた描写や人物の言動が、終盤で一本の線としてつながり、モヤモヤせずに読み進められました。
一見すると普通に見える人物が、最後になって違った顔を見せる。その描き方が、この話の怖さを際立たせていると思います。
もしかしたら、身近にいる何 -
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米澤穂信の供米のために読んだ文庫本。
米澤穂信以外の作家の著作は読んだことがなく、それもまた新鮮で面白く読むことができた。
新川帆立 ヤツデの一家
これを女性作家が書いているのが見事と言うかなんというか。私には理解できない世界だが、短編として素晴らしいドンデン返し。
大代行時代 結城真一郎
短い中にも貼られた伏線は丁寧だが、先の展開が簡単に読めるところが残念。
人には得意不得意があるのは仕方ないが、注意されたら片付けよう。
妻貝朋希を誰も知らない 斜線堂有紀
この短編は少し不快だったので長いです。
治安の悪い、物事を知らない人達ばかりの地域は確実に存在するし、地方で新しい人が入ってこない -
Posted by ブクログ
著者作品は初めて読みました。
それぞれの短編が後半に向けて緩やかに繋がっていき、それぞれの主人公がささやかな希望を胸に立ち上がっていく様に涙腺が緩みます
過剰にエモーショナルな表現を避け、無駄のない構成により感情移入しやすくなっております
傑作です!
他の作品も読みます
人類滅亡の危機がやってくるーーただし百年後に。世界を駆け巡った衝撃ニュースだったが、「終末」を意識させるには、小惑星衝突までの猶予が長かった。人々のささやかな勇気が少しずつ重なり合い世界に希望をともしてい)く奇跡の連作短編集
ーーこれを機に、人類は捨てたりしないのかな。
ーーなにを?
ー一種の存続っていう根源的な本能