結城真一郎のレビュー一覧

  • 難問の多い料理店

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    裏メニューで難問を「解釈」するシェフのもとに訪れるビーバーイーツの配達員たち。配達員たちがなんとなく注文者の境遇と似ているために、物語の落ち着くところが良き。
    1作目を別のアンソロジーで読んだことがあったので、気になって読んだけど面白かった。実写にしても面白そう。

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    2025年11月12日
  • どうせ世界は終わるけど

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    100年後に隕石衝突により人類が滅びることになった世界の短編集。

    隕石衝突による人類滅亡小説3作目にして、猶予期間が長過ぎて…。

    最初は、「人はいつまで子どもを産むんだろう」ということが気になった。
    あと40年とかそれ以降とかだと、子どもを産むことは無責任なのでは?などの葛藤が生まれそう。
    だとすると、隕石衝突寸前には中高年以降の人類しかいないのか?
    でも、きっとそれはないだろう。
    いつの世でも、子どもを産む人は産むんだろうな。

    結局のところ、隕石を言い訳にするなってことなんだろうけど、どうせ世界が終わるなら、カウントダウンされるより突然が良いなぁと思った。

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    2025年11月12日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    殺人事件の短編集。
    殺人の動機に全く共感が出来ないサイコパス性を感じつつも、随所に散りばめられた伏線回収は没入感があり、あっという間に完読。
    共感性がなさすぎて、終盤までストーリーがどこに向かっているか見当もつかないのも面白みの一つ。
    読み物としてよく出来てるなという面白さはあるものの、どの時間の動機も人の命が軽んじられているように感じてしまい、個人的には好きにはなれなかった。

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    2025年11月09日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    トリを飾る杉井光さんのほかは皆平成生まれの
    若手作家陣によるSNSをテーマにしたアンソロジー。

    石田夏穂さんの「タイムシートを吹かせ」が
    とにかく面白くて、ちょっとほかの内容が記憶から薄らいだ。

    今推しの作家さん、新名智さんの「霊感インテグレーション」は
    同名の単行本も出ていて、
    内容としてもまだまだ膨らみそうな話。

    佐原ひかりさんの作品は
    少し歪んだ人間関係から
    何らかの神髄を引きずり出してくるような物語が読みどころ。
    今回は「あなたに見合う神様を」
    推しと自分の関係値について。

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    2025年11月06日
  • どうせ世界は終わるけど

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    100年後に小惑星が地球に衝突するという、人類滅亡の危機の中生きる人々を描いた連絡短編集。
    話題作を発表してきた著者だけに、なにか仕掛けがあるのでは?と思ったけど、終末へ向かう中で、人々はどういった生き方を選ぶのかという、まじめに、落胆から希望へとを描いた小説でした。表紙はその象徴ともいえるかもしれない。
    どこか既視感があると思ったら、「週末のフール」でした。
    「明日死ぬとしたら、生き方が変わるんですか?」はいまだに忘れないセリフです。そして、今を生きろというところに着地するのは、変わらないテーマなんでしょうね。

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    2025年11月04日
  • どうせ世界は終わるけど

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    ネタバレ

    100年後に隕石がぶつかって人類は滅亡する世界。人類は滅びることがほぼ確実視されている中で、人々はどう感じどう生きるのか。
    衝撃の設定なので、激しい展開を期待したのだが、どちからというと繊細な心情をリアルに描いている、奥ゆかしい作品だと思った。

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    2025年10月30日
  • 本格王2024

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    1編15分、世界がくるりと裏返る。
    ミステリのプロが厳選した、2024年を代表する本格アンソロジー。


    本格ミステリ作家クラブ選・編の、2023年発表の作品から厳選された本格ミステリアンソロジー。
    倒叙からダイイングメッセージ、日常の謎まで内容もバラエティに富んでいて面白いです。
    個人的によく読む、という作家さんも少なかったため、新鮮に楽しめました。

    以下、個別の感想を少しだけ。
    東川篤哉『じゃあ、これは殺人ってことで』……ドタバタした倒叙ミステリ。どんどん話がややこしくなっていく様に思わずくすっとしてしまいます。以前読んだときも思ったのですが、コメディ強めのノリについていけるかは好みが分

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    2025年10月30日
  • どうせ世界は終わるけど

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    元々いつかは世界が終わる。
    なんで100年後に終わるとなると自由に生きるということになるのか。
    常に楽しく、自分の好きなことをして過ごすべきだと改めて思った作品。

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    2025年10月27日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    良くも悪くも伏線がわかり易い。

    最初の家庭教師のやつで、成程こういう感じかじゃあ最初から行動や物事を注意して読み進めれば最後に答え合わせ出来るなと読んでみたら全部同じ感じだった。

    詰め込み過ぎとも取れるし、良く考えてるともとれる。そんな現代ミステリ短編でした。

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    2025年10月25日
  • どうせ世界は終わるけど

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    子供達の未来を祈りたくなる本。本書は、100年後に隕石が衝突して、地球上の生命が滅亡することがほぼ確定されたという舞台設定の上で起こる6つの短編集。全ての話の中で、登場人物の世界観を共に見たり共に感じたりする中で、常に「自分ならどうするか?」と問い続けながら読む本だった。幼い子供たちを育てる母である私にとって、我が子たちの明るい未来を願わずにはいられない時間となった。

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    2025年10月24日
  • 禁断の罠

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    全6編の豪華書き下ろしアンソロジー。
    「ヤツデの一家」新川帆立
     疑心暗鬼が仕掛ける見えない罠。短編でも冴える描きぶり。
    「大代行時代」結城真一郎
     Z世代の生き様を描く。いっそ清々しいほどの割り切りが印象的。
    「妻貝朋希を誰も知らない」斜線堂有紀
     他人の本質は最後まで掴みきれない。果たして誰の罪だったのか。
    「供米」米澤穂信
     直木賞受賞後の小品ながら、丁寧に紡がれた物語。亡き夫の罠にかかりにいった妻。
    「ハングマン」中山七里
     副題の雛鵜は、無知ゆえ罪に落ちる若者の象徴か。操られた末の強盗事件。
    「ミステリ作家とその弟子」有栖川有栖
     弟子は師匠作家の教えを実行する。作品と現実が重なる趣

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    2025年10月20日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    途中に伏線を散りばめ、最後に回収して、スッキリとする流れでした。短編の集まりということもあり、まさかと驚くようなどんでん返しはなく、それを求めていると少し物足りない気もする。文量としては読みやすいので好みによって評価は変わるかなと思います。

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    2025年10月16日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    うーむ、「あなたはこの違和感を見破れるか」とあるのだけれど、ミステリーで違和感を覚える部分はだいたいトリックなので、見破るというか「やっぱそれだよな。」となるのである。違和感を覚えさせちゃったらアカンのである。

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    2025年10月11日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    とても読みやすい短編集。(自称)ミステリー好きとしては一部展開が読めてしまう部分もあったが、全体的な満足度は高い。全短編集が最後に繋がって来る展開があるとより良かったかなと。

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    2025年10月06日
  • 難問の多い料理店

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    「真相をお話しします」が面白かった為、次作はどうなのかと思って購入。

    料理屋に複数の事件の依頼が来て毎回変わるウーバーイーツの主人公がその事件解決の為の手伝いをするストーリー。

    ちゃんと伏線回収がされていて章の最後では事件の真相が明らかにされていて(シェフの見解)スッキリしたと思いきや、ややこれはまさかみたいなとこもあって面白かった。あとは各章のタイトルがストーリや見るだけでお腹が空きそうな料理名にちなんでおりそこも見どころかなと思う。

    結局、人は筋が通っていて自身が納得する答えがあればそれが実際の真実ではなくともそれを正解だと認めてしまいたくなるのだなと…。自分も都合の良く解釈している

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    2025年10月05日
  • 難問の多い料理店

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    ありそうな設定で面白かった。
    短編のときは良かったけど、一冊にまとめると、皆さんの感想にあるように、繰り返しのフレーズに飽きを感じる。
    それぞれの登場人物や事件が最後にまとまるのは好みだし、全体的に読みやすく、面白かった。

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    2025年09月28日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    映画化されるということで話題になり、映画を観る前に読みました。
    現代社会の話題盛りだくさんでとても面白かったです。
    ひとつひとつ短編になっているので読みやすかったです。

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    2025年09月26日
  • 難問の多い料理店

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    オーディオブック
    シェフがいつも通りなのを強調したいのはわかるんだけど毎回同じフレーズを聞くところはちょっと飽きがくるところはあった。短編ミステリなので頭には入りやすく、でも個人的には真相をーの方が好きかなあ。

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    2025年09月23日
  • #真相をお話しします 1巻

    匿名

    無料版購入済み

    マンガでは情景を絵で見せられるので、描かれている何が重要で、何が事件とは無関係なのか、判断力を試せるのが気持ち良い。

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    2025年09月19日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    ネタバレ

    「惨者面談」「ヤリモク」「パンドラ」「三角奸計」
    「#拡散希望」

    ちょっと前の『あの本読みました?』で特集されていたので再読。どの話もブラックな感じで楽しい。
    「ヤリモク」の結末が良い。

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    2025年09月19日