結城真一郎のレビュー一覧
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百年後、というのがおもしろい設定だと思いました。一年後とか十年後とか間近にせまった恐怖や焦燥感ではなく、百年後。今生きてるほぼ全員が死んでる時期の地球の滅亡の話。
一話〜三話は、さらっと流し読みしましたが、四話で子供が登場して、じわじわ滅亡の設定が効いてると感じました。
残り二分で監督が交代を命じる理由。
「もしかしたら、その監督は僕らに教えたかったのではないか。グラウンドに立つ喜びと、そこから見える景色を。応援に背中を押され、無我夢中で駆け回る快感を。
あるいは、ただただ見たかったのではないか。目の前で僕らがプレーする姿を。のびのびと全力でボールを負う背中を。
残り時間も、点差も、勝敗も -
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100年後に地球が滅亡する。そんな世界の物語。
自分は既に生きていないだろうけど、どうせ終わる世界の中でどう生きるか。
「オトナと子供の真ん中で」が特に面白かった。
他のもよかったけど、最終章でその前の人物たちのその後を知ることができたのが、嬉しかったな。
ゆるく滅亡に向かう地球。現代の環境問題とかも、きっとそういうことだよね。すぐじゃないけど、このまま何もしなければ、後の世代に滅亡する、とか。
自分の小さな行動が、回り回って世界を救うって、すごく素敵な考え方。そんな人ばっかりだったら、この世界はもっとよくなるだろうになぁ。きっと私のゴミの分別だって、世界を救っている!(小さすぎ) -
Posted by ブクログ
小惑星衝突による人類滅亡の日がわかっていたら人はどうなるのか、というおもしろいテーマで興味が持てた。
何かを成し遂げても名を残すことはできないし、将来の夢をもつことや、子どもを産むことに意味があるのかなど、様々な疑問にぶつかる。
当たり前に考えてきたことが、これから先も次世代へと未来が続いていくことが前提となっていたのだと気づいた。
どの章もおもしろかったけど、「友よ逃げるぞどこまでも」の逃げるという戦い方の話が印象的。
RADWIMPSの有心論の歌詞「誰も端っこで泣かないようにと君は地球を丸くしたんだろ」が出てきて、端っこがないからこそ追い詰められず、全部が逃げ場だからどこにでも行けるという -
Posted by ブクログ
面白かったのは、各作家が描く殺人鬼たちが、それぞれ**自分の信念や“筋”**を持っているところ。
ただそれは立派な「ルール」というより、自分を正当化するための言い訳にも見えて、その危うさが怖かった。
怪物になりきれないからこそ、言葉で理屈を作って“人間の形”を保とうとする――でもその理屈が、狂気を長持ちさせてしまう感じがある。
そして何より、怪物がふと見せる人間性を感じた瞬間に、「これは特別な誰かの話じゃなく、誰でもなり得るのかもしれない」と思ってしまう。その距離の近さがいちばん恐ろしかった。
改めて、シリアルキラーという題材はアンソロジーとの親和性が高いと思った。怖さの種類が作家ごとに変わる -
Posted by ブクログ
題名に惹かれて購入。
サイコパスが必ず物語に登場する短編集。どのサイコパスも新たな欲求に目覚めるきっかけだったり数字へのこだわりみたいなのが強く出ていて共感は出来ないがきっかけは突然起こることもあるんだなと思い、誰にでもきっかけはあると思うと怖かった。
どれもそれぞれの著者の良さがあり良かったが、木爾チレンさんとくわがきあゆさんの短編集が良かった。
⭐︎木爾チレンさん 『脳JILL』より
「欲求というものは、一度、上を知ってしまうと、もうそれ以下では満足できなくなるんです。」
→本当にそうだなと共感。上を求めればキリがないないし終わりがないなと思った。
⭐︎くわがきあゆさん 『私の伴侶』より