結城真一郎のレビュー一覧

  • 少年ABCの完璧な選択

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    するすると、一気に読んでしまった。少年ABCの3人と少女、そして家族の描写が細やかで、読み進めるほどに登場人物たちが身近に感じられた。会話にもそれぞれの性格や関係性がにじんでいて、物語の中で本当に生きている人たちのやり取りを聞いているよう。気づけば、すっかり作中の世界に入り込んでいた。
    緊張感のある出来事に「この先どうなるんだろう」と引っ張られる一方で、謎が少しずつ解けていく気持ちよさもある。そのバランスがよく、ページをめくる手が止まらなかった。ただ先の展開を知りたいだけでなく、彼らが何を考え、どんな選択をするのかを最後まで見届けたくなる。
    物語の勢いに乗って最後まで走り抜けたけれど、読み終えて心に残ったのは、謎だけでなく登場人物たちの姿だった。夢中で読める面白さと、一人ひとりを丁寧に描く魅力が重なった一冊。

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    2026年10月06日
  • 救国ゲーム(新潮文庫)

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    「♯真相をお話しします」で日本推理作家協会賞短編部門で受賞した結城慎一郎の作品で最も本格ミステリのセオリーに則った作品。読者への挑戦ととれるパラグラフもあり、トリックも「おっ」と思わされる作品。正直、事件が解決した後の日本を知りたいと思わせた。

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    2026年10月05日
  • どうせ世界は終わるけど

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    100年は微妙。小惑星が衝突しなくても、地球が、人類が、100年保つとは思えない。だからといって自分の生き方が変わることもない。温暖化対策など生き延びられるよう微力ながら貢献しようとは思うけど。「どうせ滅びるから。どうせ滅びるのに」関係なく、好きなように生きるでしょう。諦めるとかでなく。頭でっかちで、考えすぎていきるのは辛い。

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    2026年10月05日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    ネタバレ

    序盤で真相には気づいてしまったので、ミステリとして大きくひっくり返されるような驚きは少なかった。

    それでも読後感がとても良かったのは、この物語の魅力が「真相そのもの」よりも、真相が明らかになったあとに4人が何を選ぶのかにあったからだと思う。

    すべてが露見したあと、自分が名乗り出ることを決めた翔吾。そして、乃愛が自ら罪を告白することに賭け、そのための時間を稼ごうとした鉄平。彼らはただ「仲間だから庇う」のではなく、相手の意思や良心を信じながら、それぞれが自分にできること、自分が背負えるものを選んだんだろう。

    タイトルにある「完璧な選択」も、すべてがうまくいく正解という意味ではないのかもしれない。客観的に見ればもっと合理的な選択もあっただろうし、彼らの行動すべてが正しいとも言い切れない。それでも、自分が大切にしたいものを裏切らないために、自分自身で選び取った答えという意味では、彼らにとってそれぞれが「完璧な選択」だったのだと思う。

    合理性や正しさよりも友情を選び、最後まで互いを信じようとする。その青臭さも含めて、ある意味とても「青春」らしい物語だった。

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    2026年10月04日
  • 難問の多い料理店

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    語彙力が欠如していてうまく表現できないが
    なんというか『微細なミステリー』という感じだった
    結末はわからない
    シェフが言う言葉それが真実なのかはわからない
    あくまで解釈だから
    でもきっと真実
    済ました顔して犯してゆく罪
    本当に罪なのかはわからない
    表紙に騙されちゃいけない
    謎解きを楽しみたい人には面白い作品だと思う
    どちらかと言うと豪快さが好きなのでまぁ普通かなと言う感じ
    短編集だが最後に登場人物を通じて繋がる
    何度も同じ表現が擦られ続けるのでテンポ良く読みたい人にはお勧めしないかな

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    2026年10月03日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    人生は選択の連続である。
    未成年の少年らが選んだ道。それが正しいとは思わない。だが、選ばざるを得ない。
    それが未来にどんな影響を与えて行くのか。

    15年前の犯人は割とすぐにわかります。
    でも後半の見どころは犯人が誰かよりも、誰を守るために何を犠牲にするのか。
    深い友情の話です。
    あの時の選択を後悔していない。そんなふうに割り切れることが、羨ましくもあります。

    あの時の選択を今なら間違えないのにと、後悔している大人には響くのではないでしょうか。
    私のように。

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    2026年10月02日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    2部構成のリーガルミステリ。第1部は過去編で、中学2年生の少年たちが、仲間を虐待する大人への復讐として、「完全犯罪」を成し遂げるまで。第2部はその15年後、あの事件の真犯人が名乗り出ることを要求する監禁事件が発生。かつての少年ABCが再会し、監禁事件の捜査に当たる警察官らを前に、人質とされた仲間を救うため、自分たちの過去の暴露を避けるため、「完全犯罪」を貫徹するのか真相を告白するのかの選択を迫られる。

    ……んだけど、この15年前の事件、そもそも「完全犯罪」なのか? という疑問が……。日本の検察は、あれを嫌疑不十分で終わらせるほど甘くないんじゃないかと思う(取調べが厳しいという話ではなく、刑法と刑事訴訟法の理論の話。)。もっとも、いかにも中二病の秀才くんが好きそうな刑法理論に基づいて、確かに捜査をおおいに撹乱することはできそう、というトリックを仕掛けている点で、リーガルミステリとして十分面白い。

    だけど、この小説の面白さの核心は、第2部で大人たちが繰り広げる青春小説の味なんじゃないかと思う。
    「完全犯罪」というからには、法で裁けるかどうかはさておき、彼らのやったことは「罪」である、という評価はしてよいと思うのだけれど、第2部を警察官の目線で推理しながらも、許し難い罪を犯した彼らが、その友情と秘密を守りきれることをつい応援する気持ちになってしまう。犯人たち(が完全犯罪を通して友情の証を立てること)と警察官(が自白に頼らず真相に辿り着くこと)を同時に応援しながら読めるミステリって、珍しいかもしれない。

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    2026年09月28日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    胸アツな読後感。
    ミステリというより友情小説だ。

    2010年、少年ABCは母親から虐待を受ける幼馴染の乃愛を救うため完全犯罪を計画し、無罪を勝ち取った。

    15年後、乃愛が何者かに誘拐され、犯人は真犯人が名乗り出なければ殺すと宣言する。

    ミステリを読み慣れた人なら真犯人の正体は早々に見抜けるだろう。
    だが本作の肝はそこではない。

    大人になり家族を持った彼らの揺れる心情が実にリアル。

    中二の夏の選択は正義を掲げても許されない。

    それでも友を守り、約束を貫いた彼らの“完璧な選択”に胸が熱くなり、迎えたエピローグで涙腺が緩んだ。

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    2026年09月28日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    短編でとても読みやすい。伏線回収の解説がちゃんとあるからスッキリする。読んでいて「こういうオチだろ」とある程度予想できるが、さらにもう一つ展開があって予想しきれないのが面白い。

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    2026年09月27日
  • シリアルキラーアンソロジー 人殺し日和

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    シリアルキラーアンソロジーなのでグロテスク表現を期待したがその点では物足りず。ただ多種多様な展開でシリアルキラーが描かれていて、普段ならハマらない作家の作品も楽しめた。最後の話は特に実在してたら嬉しいな。

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    2026年09月22日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    少年ABCが14歳の時におこした犯罪。友達の少女を救うためだったが、二人の人間を殺してしまう。しかし、起訴はされなかった。
    それから15年後、そのときの少女が誘拐され、誘拐犯は期限までに殺人事件の真犯人が誰なのか自白しないと元少年達の氏名諸々をネット上にさらすという。
    それぞれ時が流れ、大事な家族を守るため、どう選択をするのか。
    警察が真相を見抜けず起訴できないということはあるのか?と思いつつも読み進めた。過去編で少年達と少女がどう関わりがあり、犯罪をおこしてしまうまでの流れがわかる。そんなことがあれば、何とかしたいと思うかも。
    15年後の現在では、それぞれ大事な妻や子供があり、昔のように一致団結してというわけにはいかない。なんとなく真犯人の予想はついていたが、そうだったのかという驚きがあって面白かった。誘拐犯が犯罪をおこした気持ちもわかる。ドラマ化したら面白そう。

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    2026年09月22日
  • 難問の多い料理店

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    単なる日常に潜む謎解き以外にも面白い!
    文庫でも1,210円(税込)と強気な価格だけど、単行本には未収録作品が1つ加わってます。
    未収録作品が実に隠し味というか、本作をいい味に仕立てており、シェフの腕前が光っていました♫

    配達員の報告からオーナーシェフが謎解きをする安楽椅子もので、スマホやSNSに関する謎解きに軸足を置きつつも、登場する配達員のエピソードにも手抜きがなくしっかりと構成されていました。

    「ウケてない」と「スベっている」の違いをしっかり言語化して説明していたり、オーナーシェフが配達員にまずUSBを運んでもらう理由だったりと日常に潜む謎解き以外にもエネルギーを注いでいると感じられて◎

    謎に包まれたオーナーシェフの続編期待!!

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    2026年09月20日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    ネタバレ

    乃愛が話せる状態なのに自白しなかった、その時点でどんな腐れ縁があったとしても普通は自分や家族を守るために乃愛が犯人だと言ってしまうと思う。それにも関わらず昔からの姿勢を崩さなかった翔吾は一番守るべきものがなかったからであって、もし翔吾に愛すべき家族がいたらこの結末は迎えなかったのではないか?
    家庭環境に恵まれなかった一方で愛すべき家族を見つけた乃愛、鉄平、大樹。3人の心理が揺れ動くのは当然だと思う。翔吾だけが昔から「本町ギャングスターズ」を拠り所にしていて、友情の証明のため約束を守り抜くことを徹底していた。結果的には翔吾が一番情が深いキャラクターということになるのではないか。
    あと、全然関係ないが2人がメッタ刺しで死んでたという表記から真犯人を守るために他3人も遺体を刺したのかな?と勝手に思い込んでいた。

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    2026年09月20日
  • プロジェクト・インソムニア(新潮文庫)

    匿名

    購入済み

    読みやすくてミステリでした

    読み始めると一気に読めます。場面転換は多いですが、それぞれのシーンが理解しやすいので何が起こっているか分かりやすいのです。また、ナルコレプシーという病気について説明が書かれているのが少しうっとおしいのですが、物語の理解に必要なのできちんと読みましょう。

    #スカッとする #共感する

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    2026年09月16日
  • 難問の多い料理店

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    著者の罠に嵌った気がする…。
    1話目を読んだ時に顛末が簡単に想像出来たのは罠だったのかな?
    この話はただた安楽椅子探偵ではなく、そもそもコックが謎解きするのがミソ。
    真実を明らかにするのではなく、依頼者の空腹を満たす為の料理を提供する話。
    従来の謎解きミステリーとは、また違う面白さがこの本にはある。

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    2026年09月13日
  • 難問の多い料理店

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    ネタバレ

    ゴーストレストランの探偵?とデリバリーサービスの助手(話ごとに基本変わる)が依頼を解決していく物語。
    様々な難問を依頼者が納得できる形の解釈にし、提供する。あくまで解釈の1つ。真実はあるかもしれないが依頼者が納得さえすれば良いという考えの推理。
    ビーバーイーツの配達員も事件を通し、自分の問題と向き合っていく。
    シェフは本当に口外した者や暗殺依頼があれば手をかけるのか、それも解釈次第かもしれない。

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    2026年09月13日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    読み物として非常に面白いが
    作者の主張や、こういった娯楽もあるんだぞ、といったメッセージ性は捉えられなかった。
    個人的に好みだが「世にも奇妙な物語」を、文字媒体で読んでいる気分。

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    2026年09月13日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    王様のブランチのブックコーナーで気になって購読。読み続けていくうちに、恐らく犯人は、、と予想もできたが、究極の選択を迫られた時に何を守るべきか、どういう決断をすべきか、それぞれABCの少年の「あの時」から大人になった時の感情の変化がしっかり描写されていた。面白かった。

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    2026年09月13日
  • 少年ABCの完璧な選択

    購入済み

    群像劇

    ヒューマンドラマって感じ。サクサク読めておもしろい。みんな幸せになってくれ。

    #切ない

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    2026年09月13日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    法律の穴を突いたミステリーで面白く読んだ。前半部分は冗長な感じはしたが、後半のための助走として考えれば許容範囲。
    何となく真相がこうでないかと予想しながら読んだが、刑事の推理には脱帽。終わりも余韻をうまく吸収してくれる和やかな終わり方で秀逸。
    ただ本のタイトルだけは工夫する必要があると感じた。タイトルだけでは、少年向けの推理小説に思われる。

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    2026年09月12日