結城真一郎のレビュー一覧

  • 少年ABCの完璧な選択

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    ネタバレ

    第一部では、2010年当時中学生であった少年達の犯す犯罪と、そこに至るまでの状況、心境、展開が描かれ、第二部ではそれから15年後の2025年、それぞれの未来を歩むかつての少年達と、2010年の事件の真相を要求する誘拐事件を描かれる。

    うむ、これは面白い!
    ミステリー要素はそこまで濃くはなく、どちらかと言えばミステリーを土台にした友情物語、家族物語であった。
    この話、各家族が家族間でお互いにしっかり胸襟を開いて向き合っていれば、と思わずにはいられない。
    まぁ、そこも本文で言及されている「なかりせば」なのだろうけど。

    二部構成というのもあって、ストーリーは長いは長いのだが、状況の切迫感、ストーリーへの没入感、キャラクターへの感情移入を演出させるのに必要なものだったように思う。

    ただ、真相解明のきっかけとなる、「タバコと酒を買うためにコンビニ行った」という違和感については、こじつけを感じた。
    「指定された銘柄のタバコ手に入れるんだから、誰でもコンビニ行くよね?」
    としか思わなかったなぁ。


    余談だが、三枝みたいなキャラはちょっと好きになれないなぁ。

    0
    2026年10月27日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    面白かった。一気読みした。真犯人はだいたいわかっていたが、真相で少し予想外の部分もあった。
    鉄平の父の言葉いいですね。「まずは腹から。腹が立つ、腹を括る、腹に落ちる-すべては腹の機嫌から始まる。感情も行動も人生も。腹を満たせば、みんな幸せになる」

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    2026年10月25日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    読みやすくはあるけど、ミステリとしておもしろいわけではないかな。
    犯人も想像できてしまうし、そこまで人生をかけて友達との約束を守り続けるというのも現実味を感じない。
    小中学生の頃から万引きや飲酒喫煙、更には拷問目的での殺人、その後は友達からの借金を踏み倒したり、恋人を裏切って浮気したりするような人たちが、友達との約束だけ守り続けるっていうのが不思議な感じ。

    ただ複数人が犯行を認めてしまって特定ができないときは、起訴されないっていうのはおもしろかった。

    0
    2026年10月24日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    十五年前、犯罪を起こした十四歳の少年たちは誰一人として裁かれることがなかった。強固な友情で難局を乗り切り罪を免れた彼らだったが、十五年後に事態は動き出す。誘拐された友人、犯人からの要求は「あの日の真犯人が名乗り出ること」。彼らはどのような選択をするのか、そしてあの日の真実はどこにあるのか。スリリングなミステリです。
    やむを得ない状況で起こってしまった惨劇。それをこのような形で完全犯罪にしてしまうとは……! ということにまず驚きました。動機にも同情できる面があるし、その後の警察との対決を乗り切った彼らの姿も見事すぎて、拍手喝采してしまいたくなるような心地でした。もちろん罪は償うべきなのだけれど、彼らがここまでの覚悟をもってやったことなら、否定もできないなあ、という心境です。
    そして現在、それぞれに生活を営み家族も得た彼らに降りかかる選択。ここでもかつての友情は薄れることはないのだろうか、ということにはらはらさせられます。誘拐犯の正体と動機も気になるし。そしてもちろん、真犯人が誰だったのかということも。気になるポイントが盛りだくさんで、読む手が止まりません。
    どんな理由があろうとも、彼らはこのような犯罪を起こすべきではなかっただろうけれど。それでも当時の彼らに他の選択肢が浮かぶのは難しかっただろうな、と思う面もあります。ただ、現在の彼らが葛藤しつつも選んだ結末はあまりに見事ですがすがしいかもしれません。

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    2026年10月24日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    最初から犯人も真犯人もわかりきってるんだけど、なぜこういう状況になったのかが段々と明かされていく過程は読みごたえがある。
    それにしても、誰かのせいにして生きてきた人は落ちぶれて、罪を犯しても自分の意思でやったことなんだとひたすら前を向いて基盤をつくり上げていった少年少女たちの姿には考えさせられた。

    0
    2026年10月22日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    先に映画を観たあと、Audibleで聴きました。
    日常にありそうなシーンから始まる、ちょっとゾクッとする短篇が5つ。

    映画は全体が動画配信サイトのなかで進行していましたが、小説のほうはそれぞれ独立した短篇です。

    どのお話も、違和感に気づいてから真相に至るまでの『え?え?えーー!!』を楽しめました。
    映画を観ていて、おぼろげに結末を覚えていたけれど、それでも面白かった。
    後味が悪いイヤミス風のストーリー。こういうの好き!

    短編のなかで一番好きなのは『ヤリモク』。
    映画で伊藤英明が出ていたタイトルです。

    0
    2026年10月21日
  • 難問の多い料理店

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    シェフの決まり文句が毎度出てくるため、時に煩わしく感じてしまう。
    ただ、これをアニメとして捉え、毎話新たな配達員が持ってくる謎を、シェフが解き明かすという解釈をすると、途端に新鮮で面白く感じた。
    一気読みしてしまった弊害だと思うが、短編集と理解して頭を切り替えられれば、面白さを120%味わえる本でした。

    0
    2026年10月13日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    『まずは腹から』ってなるほどなぁと思った。思春期真っ只中の4人組。家庭事情から結束は固くなるよね。このままみんな幸せでいてほしかったなって気持ちとそのせいで犠牲になった人もいる。やったことの責任は取らないとなのかなぁ。

    0
    2026年10月13日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    家庭の事情も虐待も子どもでは
    どうしようもない現実に読んでいて
    気持ちが暗くなった。
    分かり合える友達がいることが
    心の拠り所だったのに事件が起こって
    離れ離れになるところも当たり前だけど
    悲しい気持ちになった。
    ただ話の展開もわりと早くて、
    先が気になって面白かった。
    でもこれが自分なら許せたかなと思うと
    信じていた分だけ許せないかもなあと思う。

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    2026年10月12日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    ネタバレ

    楽しめました。
    友達との約束を守ること、絆の深さというものについて考えさせられました。
    自分は、万引きを遠くから見ていた翔吾の気持ちが何となく分かります。そんな翔吾が、乃愛を守る為に考え、行動します。様々な出来事を通して変わっていく少年たちですが、最も勇気を出して自分を変えたのは翔吾ではないでしょうか。

    0
    2026年10月09日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    最初の1.2作目がとっても面白かった!2作目は口が空くほどびっくり。
    短編のアンソロジーだったから読みやすくてこういった本がもっと増えて欲しい☺️

    0
    2026年10月09日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    するすると、一気に読んでしまった。少年ABCの3人と少女、そして家族の描写が細やかで、読み進めるほどに登場人物たちが身近に感じられた。会話にもそれぞれの性格や関係性がにじんでいて、物語の中で本当に生きている人たちのやり取りを聞いているよう。気づけば、すっかり作中の世界に入り込んでいた。
    緊張感のある出来事に「この先どうなるんだろう」と引っ張られる一方で、謎が少しずつ解けていく気持ちよさもある。そのバランスがよく、ページをめくる手が止まらなかった。ただ先の展開を知りたいだけでなく、彼らが何を考え、どんな選択をするのかを最後まで見届けたくなる。
    物語の勢いに乗って最後まで走り抜けたけれど、読み終えて心に残ったのは、謎だけでなく登場人物たちの姿だった。夢中で読める面白さと、一人ひとりを丁寧に描く魅力が重なった一冊。

    0
    2026年10月06日
  • 救国ゲーム(新潮文庫)

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    「♯真相をお話しします」で日本推理作家協会賞短編部門で受賞した結城慎一郎の作品で最も本格ミステリのセオリーに則った作品。読者への挑戦ととれるパラグラフもあり、トリックも「おっ」と思わされる作品。正直、事件が解決した後の日本を知りたいと思わせた。

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    2026年10月05日
  • どうせ世界は終わるけど

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    100年は微妙。小惑星が衝突しなくても、地球が、人類が、100年保つとは思えない。だからといって自分の生き方が変わることもない。温暖化対策など生き延びられるよう微力ながら貢献しようとは思うけど。「どうせ滅びるから。どうせ滅びるのに」関係なく、好きなように生きるでしょう。諦めるとかでなく。頭でっかちで、考えすぎていきるのは辛い。

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    2026年10月05日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    ネタバレ

    序盤で真相には気づいてしまったので、ミステリとして大きくひっくり返されるような驚きは少なかった。

    それでも読後感がとても良かったのは、この物語の魅力が「真相そのもの」よりも、真相が明らかになったあとに4人が何を選ぶのかにあったからだと思う。

    すべてが露見したあと、自分が名乗り出ることを決めた翔吾。そして、乃愛が自ら罪を告白することに賭け、そのための時間を稼ごうとした鉄平。彼らはただ「仲間だから庇う」のではなく、相手の意思や良心を信じながら、それぞれが自分にできること、自分が背負えるものを選んだんだろう。

    タイトルにある「完璧な選択」も、すべてがうまくいく正解という意味ではないのかもしれない。客観的に見ればもっと合理的な選択もあっただろうし、彼らの行動すべてが正しいとも言い切れない。それでも、自分が大切にしたいものを裏切らないために、自分自身で選び取った答えという意味では、彼らにとってそれぞれが「完璧な選択」だったのだと思う。

    合理性や正しさよりも友情を選び、最後まで互いを信じようとする。その青臭さも含めて、ある意味とても「青春」らしい物語だった。

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    2026年10月04日
  • 難問の多い料理店

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    語彙力が欠如していてうまく表現できないが
    なんというか『微細なミステリー』という感じだった
    結末はわからない
    シェフが言う言葉それが真実なのかはわからない
    あくまで解釈だから
    でもきっと真実
    済ました顔して犯してゆく罪
    本当に罪なのかはわからない
    表紙に騙されちゃいけない
    謎解きを楽しみたい人には面白い作品だと思う
    どちらかと言うと豪快さが好きなのでまぁ普通かなと言う感じ
    短編集だが最後に登場人物を通じて繋がる
    何度も同じ表現が擦られ続けるのでテンポ良く読みたい人にはお勧めしないかな

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    2026年10月03日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    人生は選択の連続である。
    未成年の少年らが選んだ道。それが正しいとは思わない。だが、選ばざるを得ない。
    それが未来にどんな影響を与えて行くのか。

    15年前の犯人は割とすぐにわかります。
    でも後半の見どころは犯人が誰かよりも、誰を守るために何を犠牲にするのか。
    深い友情の話です。
    あの時の選択を後悔していない。そんなふうに割り切れることが、羨ましくもあります。

    あの時の選択を今なら間違えないのにと、後悔している大人には響くのではないでしょうか。
    私のように。

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    2026年10月02日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    2部構成のリーガルミステリ。第1部は過去編で、中学2年生の少年たちが、仲間を虐待する大人への復讐として、「完全犯罪」を成し遂げるまで。第2部はその15年後、あの事件の真犯人が名乗り出ることを要求する監禁事件が発生。かつての少年ABCが再会し、監禁事件の捜査に当たる警察官らを前に、人質とされた仲間を救うため、自分たちの過去の暴露を避けるため、「完全犯罪」を貫徹するのか真相を告白するのかの選択を迫られる。

    ……んだけど、この15年前の事件、そもそも「完全犯罪」なのか? という疑問が……。日本の検察は、あれを嫌疑不十分で終わらせるほど甘くないんじゃないかと思う(取調べが厳しいという話ではなく、刑法と刑事訴訟法の理論の話。)。もっとも、いかにも中二病の秀才くんが好きそうな刑法理論に基づいて、確かに捜査をおおいに撹乱することはできそう、というトリックを仕掛けている点で、リーガルミステリとして十分面白い。

    だけど、この小説の面白さの核心は、第2部で大人たちが繰り広げる青春小説の味なんじゃないかと思う。
    「完全犯罪」というからには、法で裁けるかどうかはさておき、彼らのやったことは「罪」である、という評価はしてよいと思うのだけれど、第2部を警察官の目線で推理しながらも、許し難い罪を犯した彼らが、その友情と秘密を守りきれることをつい応援する気持ちになってしまう。犯人たち(が完全犯罪を通して友情の証を立てること)と警察官(が自白に頼らず真相に辿り着くこと)を同時に応援しながら読めるミステリって、珍しいかもしれない。

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    2026年09月28日
  • 少年ABCの完璧な選択

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    胸アツな読後感。
    ミステリというより友情小説だ。

    2010年、少年ABCは母親から虐待を受ける幼馴染の乃愛を救うため完全犯罪を計画し、無罪を勝ち取った。

    15年後、乃愛が何者かに誘拐され、犯人は真犯人が名乗り出なければ殺すと宣言する。

    ミステリを読み慣れた人なら真犯人の正体は早々に見抜けるだろう。
    だが本作の肝はそこではない。

    大人になり家族を持った彼らの揺れる心情が実にリアル。

    中二の夏の選択は正義を掲げても許されない。

    それでも友を守り、約束を貫いた彼らの“完璧な選択”に胸が熱くなり、迎えたエピローグで涙腺が緩んだ。

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    2026年09月28日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    短編でとても読みやすい。伏線回収の解説がちゃんとあるからスッキリする。読んでいて「こういうオチだろ」とある程度予想できるが、さらにもう一つ展開があって予想しきれないのが面白い。

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    2026年09月27日