結城真一郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
映画化した「#真相をお話しします」があまりに面白くて、原作の小説を読みました。これが結城真一郎さんを知ったきっかけです。原作の小説も面白くて、他の作品も読んで見たいと思い、検索したら「難問の多い料理店」がヒット。早速読むことにしました。
ミステリー小説やミステリー漫画など、ミステリーを好んで読んできましたが、今回読んだ作品は今までとはスタンスが違って新鮮でした。
名探偵コナンの名台詞「真実はいつもひとつ!」にもあるように、ミステリーって真実を解明するのが醍醐味の1つだと私は思ってたんですが、この作品はそうじゃない。あくまで「レストラン」。依頼人である客が望む解答を提供する。真実じゃなくて解釈 -
購入済み
100年後に地球に巨大隕石が衝突し人類滅亡とのニュースが流れてから、衝突まで68年となった時点までの6つの短編です。あとの短編が以前の短編に関係することで、色々と生き方を考えさせてくれる作品と思います。
書名は、内容を表してはいるのですが、内容の半分だけのようで、次へのイメージを出す書名が良かったと思います。 -
Posted by ブクログ
短編集。
どの話も「ちょっとした違和感」がじわじわ広がり、
最後にゾクっとさせられる構成。
◆ 惨者面談
中学受験を控える親子へ、
家庭教師の営業バイトをしている片桐。
今日もアポイント先の親子のもとを訪れるが、
この親子にはどこか違和感が・・・。
◆ ヤリモク
妻子持ちの男性が出会い系サイトで
知り合った女性をお持ち帰りしようとする。
食事も雰囲気も順調で、
このまま上手くいきそうだが、やはり違和感が・・・。
◆ パンドラ
テレビから流れたのは、15年前に起きた
「連続幼女誘拐●人事件」の新証拠が見つかり、
裁判がやり直しになるかもしれないというニュース。
そして数時間後、「母から事情 -
Posted by ブクログ
誰も死なないはずの明晰夢の中で、なぜか人が死んでしまう。設定がもう面白い。
ヒントがたくさん散りばめられていて、完全に真相に辿り着けないとしても違和感をいくつも感じられるように作られている、フェアなミステリーだと感じる。といっても、私の推理力じゃ足りなかったけど。
メタバースの開発がどんどん進んでいって、現実と仮想空間との境界がどんどん曖昧になって行った先に、この本で起きていることが実際に起きてしまうんじゃないか、とちょっと思った。
登場人物も少なく分かりやすい、読みやすい、テンポもいいのであっという間。楽しかった。
でも帯にどんでん返しって書くのはやっぱりどうなんだろう。というか -
Posted by ブクログ
元々映画化前から話題になっていた本書。
そのときは読む時間がなくて読めなかった…!
映画で有名になって今は漫画も文庫もあり、読みたくなったので読んでみました。
5つの短編で構成されており、どれもイマドキのパパ活やリモート飲み会、YouTuberなどをモチーフにした内容になっています。
読書が苦手な人でも1つの話を30分くらいで読めると思います。ミステリーを読まない人でも、もしかしたら結末がよめるかもくらい分かりやすい話もありました。個人的には1回読めば理解できるので読みやすくて好きでした。
この著者の別の作品も読んでみたくなりました。
映画も本当は映画館で観たかったなあ。
まだ観れて