結城真一郎のレビュー一覧

  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    作家7名によるアンソロジー。
    カワウソの妖精・雨露ゆゆというVtuberと交際していると噂された音楽プロデューサー「うみの」が殺害された。ゆゆの活動を続けるべきか否か、視聴者の判断を仰ぐべく配信をすることに…浅倉秋成『かわうそをかぶる』。
    動画配信アプリで一躍人気者になった女子高生。若手女性教師は彼女が動画を撮らなくなった訳を探ることに…大前粟生『まぶしさと悪意』。
    霊能力者と相談者のマッチングアプリで「幽霊からプッシュ通知が届く」という不具合が起きている。案件を任されたアプリ開発会社の新人社員がアプリをインストールしたところ…新名智『霊感インテグレーション』。
    年齢を偽り、マッチングアプリで出会った女性をお持ち帰りしようとする男性。彼が感じた違和感とは…結城真一郎『ヤリモク』。
    クラスメイトの権藤さんはとあるダンス系ユーチューバーを推している。ランニング中に偶然権藤さんと遭遇して以来、早朝の公園のひとときを共有することに…佐原ひかり『あなたに見合う神さまを』。
    3年前、現場一筋だった65歳の上司が本社に赴任して以来、「私」はタイムシートの労働時間を誤魔化している…石田夏穂『タイムシートを吹かせ』。
    新人小説家の青年が会食に誘われた先で出会ったのは急逝したミステリ作家の妻。パスワードのわからない亡き夫の個人用SNSアカウントが死後も更新し続けられているというのだが…杉井光『君がため春の野に』。

    いずれも少しこのご時世にありそうな話。意味は色々だけど、半分ぐらいはちょっと怖い感じがした。『あなたに見合う神さまを』の権藤さんの強さがしびれる。『君がため春の野に』は最後が少し不思議な話だった。『世界でいちばん透きとおった物語』のスピンオフらしいので本編も読んでみたいと思った。

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    2025年04月27日
  • 救国ゲーム(新潮文庫)

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    ネタバレ

    その土地にずっと引き継がれてきたもの、伝統だったり文化だったり。そういう、生産性はない無駄なものが存在する余地が、豊かさってことなのかな。
    もう、無駄なものに割り振る余裕なんてなく、生きるので精一杯、って…
    あー、気分転換のはずの読書で現実が迫ってくる。

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    2025年03月26日
  • 禁断の罠

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    それぞれの思惑が違う短編集。初めての作家さんもいて、それなりに楽しめたが、表題の『禁断の罠』に期待を持ち過ぎたかな。

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    2025年03月26日
  • 救国ゲーム(新潮文庫)

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    地方過疎化地域に住む私にとっては、見過ごせない?やり過ごせない?テーマの事件。
    犯人と思われる人物は割と早めに特定されるが、それじゃ済まされまい、と真犯人を推測してみる。この作者だから、二の矢三の矢のどんでん返しがあるだろうと。
    この作品のどんでん返しは弱めだったように思う。

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    2025年03月25日
  • 救国ゲーム(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ドローンの性能が今どんなもんかわからんけど、
    無差別テロとか実際有り得るよな。
    結局間に合ったんだけど、この物語の中では。
    猶予なんて設けないよなーとか考えてしまう。
    そんなこと言ったらミステリーは成立しないよなーとか。で、考えてたら一気読みできなかった。

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    2025年01月25日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ◎かわうそをかぶる / 浅倉秋成
    いわゆる隠キャオタクがVtuberとして有名になり、リア充を蔑む自分と、恋人がいない現状に苦しむ自分との相反する感情に苦しむ話。
    どんなに有名で満たされてても欠けたピースはあるし、それをアイデンティティとしてたらその狭間で苦しむよなあ…
    イサナはどうなったの?誰か考察求む。

    ◎まぶしさと悪意 / 大前粟生 (アオ)
    架空のSNSで人気になった女子高生と教師について。
    うーん、何エンドになるんだろう。

    ◎霊感インテグレーション / 新名智
    心霊系アプリの不具合を調査する奇妙な運命の主人公について。
    ホラーとも違う世にも奇妙な話のような世界観。後味はよい。

    ◎ヤリモク / 結城真一郎
    #真相をお話しします に入っていたマッチングアプリの話。見たことあったのでつまんで読んだ。
    何段階かのどんでん返しで面白いんだけど、こっちの本の方が刊行が後なのにそれに旧作を入れるか、うーん…というところ。

    ◎あなたに見合う神さまを / 佐原ひかり
    推しに一直線で浮いているクラスメイトと学校外でだけ仲良くしているけど…な話。
    思春期ってそういうのあるよね。
    周りの目を気にして友人としても付き合う人選んだり、友達に合わせたり。

    ◎タイムシートを吹かせ / 石田夏穂
    機械に弱いが経歴のあるレジェンドと、そのレジェンドのアカウントで残業を水増ししている私の話。
    これは何というかジャンルだろうか。
    ハラハラしながら面白おかしく読めた。

    ◎君がため春の野に / 杉井光
    世界でいちばん透きとおった物語のスピンオフ。亡くなった小説家のSNSを通した謎。
    その本は読んでないからしっかりは楽しめなかったけど、プチミステリーとして。


    浅倉秋成さん目当てで、まさかアンソロジーとは知らず。
    たまにはミステリー以外を読むのもいいね。
    とは思うけど、やはり私はミステリーが好きだ。

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    2025年01月23日
  • #真相をお話しします(新潮文庫)

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    伏線の張り方も回収も丁寧で分かりやすくて、不気味さもちょうど良くて読書初心者(って表現があるのか分からないけど)の私にとっては読みやすくて有り難かった。

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    2026年10月14日
  • やらなくてもいい宿題 算数バトル編 謎の転校生

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    83点
    ミステリーと算数の文章題をうまく融合していて児童文学としてとても上手く仕上がっている。キャラクターがとても魅力的で、続編も出たら読みたい。

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    2024年12月31日
  • 名もなき星の哀歌(新潮文庫)

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    おもしろいし後半の伏線回収の勢いがすごい
    設定がゆるいような気する
    結局店の人が助ける
    ハッピーエンドな感じ
    土佐弁下手かよ
    高知に関する話

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    2024年12月26日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    Vtuber、動画投稿、SNS、アプリなど今どきお題満載。
    タイムシートを吹かせ、が面白かった。PCを使えない古稀越えレジェンド上司の相手をする代わりに残業代のデータを細工し、毎月食費だけを、上乗せして怒りを収める女性。
    上司ほどではなくても、パソコンをうまく使いこなせるわけではない私は、とっくに時代遅れ。
    なので他の作品は十分に理解できず流し読みも。

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    2024年12月01日
  • 禁断の罠

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    「ヤツデの一家」新川帆立



    「大代行時代」結城真一郎
    最近の話題で面白い。さすが『#真相をお話しします』の作者。


    「妻貝朋希を誰も知らない」斜線堂有紀
    すごくいたたまれない気持ちだった。近年になって受け入れられつつあるとはいえ、田舎の閉じられた世界でなんの支援にも繋がっていない10代の子ども。



    「供米」米澤穂信
    近代文学界の当事者であろう主人公とその友人と。美しいラストだった。感動した。(文ストの横溝正史を重ねました)


    「ハングマンー雛鵜ー」中山七里
    シリーズもののひとつのよう。復讐代行。


    「ミステリ作家とその弟子」有栖川有栖
    コテコテの時刻表ミステリ読みたくなった。それにプロットを考える作家さんの思考回路ってこんなかんじなんだって大御所作家の指南を読んでいて思いました。



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    2024年11月24日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    CL 2024.11.13-2024.11.14
    若手作家によるアンソロジー。
    嘘があふれた世界=SNSにあふれるネット社会、ということなのかな。
    SNSを肯定的には捉えていない作品が多かった中で「あなたに見合う神さまを」が爽やかでよかった。

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    2024年11月14日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ネット社会がテーマのアンソロジー。
    浅倉秋成さんの「かわうそをかぶる」はVtuberの動画をよく見るので、裏側がこんな感じなのかなーとリアルに感じた。
    佐原ひかりさんの「あなたに見合う神さまを」も好き。

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    2024年11月09日
  • プロジェクト・インソムニア(新潮文庫)

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    先日遠出の時に本を持って行くのを忘れるという凡ミス。時間を持て余してBOOKOFFで購入してみたのがこの本。言わずと知れた「#真相をお話します」の結城真一郎さん著。人工的に明晰夢を見るようにし、現実でのことは知らない7人のドリーマーで共有することができる世界、それがユメトピア。その極秘人体実験がタイトルのプロジェクト・インソムニアだった。ユメトピアで人が死ぬことはない、そう聞かされていたのだが次々と消えていく被験者たち。なるほど、色んなヒントや伏線を後から教えてくれる。そしてラストも衝撃を受けた。

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    2024年10月13日
  • プロジェクト・インソムニア(新潮文庫)

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    設定や背景は近未来的で斬新
    途中まではグイグイ引き込まれた
    ストーリー展開は楽しめたが、自分好みの心理描写が浅めだったのが残念

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    2024年10月03日
  • 禁断の罠

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    名だたる作家さんたちの短編集。読みやすい。サクッとサラッと。斜線堂有紀の短編(所謂バカッターの話)が今まで読んだ著者の長編と雰囲気がずいぶん違い皮肉が効いててとっても良かった。

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    2024年09月29日
  • 本格王2024

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    読んだことのない作家さんの作品ばかりだったので新鮮だった。
    人魚裁判(青崎有吾さん)が一番好きかな。
    これを機に色んな作家さんの作品に触れてみたい。

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    2024年08月29日
  • 本格王2024

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「じゃあ、これは殺人ってことで」東川篤哉
    「悪霊退散手羽元サムゲタン風スープ事件」結城真一郎
    「未完成月光 Unfinished moonshine」北山猛邦
    「人魚裁判」 青崎有吾
    「答え合わせ」 荒木あかね
    「最後のひと仕事」宮内悠介

    東川篤哉の作品はノリが苦手だが、このダイイングメッセージはうまいと思う。
    「未完成月光」は、雰囲気あり。
    「人魚裁判」は『アンデッドガール・マーダーファルス』シリーズの一篇。らしくて好き。
    「悪霊退散……」は、ゴーストレストランを題材とした連作の一つ。動機が持って回っている感じ。
    「答え合わせ」は、語り手のひねくれ息子と犯人が不快。
    「最後のひと仕事」は天才の奇人ぶりを示す。

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    2024年08月24日
  • 嘘があふれた世界で(新潮文庫nex)

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    ※
    浅倉秋成 かわうそをかぶる
    大前粟生 まぶしさと悪意
    新名 智 霊感インテグレーション
    結城真一郎 ヤリモク
    佐原ひかり あなたに見合う神さまを
    石田夏穂 タイムシートを吹かせて
    杉井 光 君がため春の野に


    インターネットやSNSが当たり前の時代に、
    画面の向こう側で営まれる様々な種類の嘘。

    ゾッとする話や優しい気持ちになる話、
    価値観に首を傾げたくなる話など。

    あちら界隈の虚像と嘘が織り合わされた物語。

    個人的には、杉井光『君がため春の野に』
    読後感が好みでした。

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    2024年08月24日
  • 結城真一郎最新刊『難問の多い料理店』刊行記念小冊子

    購入済み

    ミステリーの味付けが「料理店」

    ミステリー 謎解きだけでは、面白みもなく間が持てないので、味付け飾り付けとして「料理店」を持ってきたという作品である。ミステリーとしての本格度 難易度はまあまあ普通 というレベルである。レストランのシェフ と配達員 という人員構成もやや無理筋で面白みに乏しい。

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    2024年08月03日