あらすじ
新卒銀行員の良平と漫画家志望の健太には裏稼業がある。人の記憶を小瓶に入れて売買する「店」だ。ノルマに追われ奔走する二人は、ある日、路上ライブで流浪の歌姫・星名と出会う。彼女の過去と歌詞に秘められた謎、一家焼死事件の生き残り、迫りくる脅迫者の影、そして、スワンプマンとは誰だ!? 絡まりあう幾多の謎が解けるとき、美しくも残酷な真実が浮かび上がる。新潮ミステリー大賞受賞作。(解説・新川帆立)
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Posted by ブクログ
記憶の売買というクセのある題材のためか、説明が必要で、少し冗長とも思える部分があった。でもラストの謎解きは面白い。ちゃんと伏線の回収もされている。あとは読後の納得感がもう少し高ければ。
Posted by ブクログ
仕掛けがたくさんあって、これかな?と思った予想がそっちか!!と思ったりで楽しめた
文庫本でなかったので持ち歩けず、他の本を挟んだりして、読み終わるまでに時間がかかってしまったのが残念(完全に個人的な理由)
今度読む機会があったら、続けてバーッと読み進めたい
のめり込めそう
Posted by ブクログ
記憶を売買できると言う面白い設定。
ある二人の大学生が偶然出会うのだが、それをきっかけに記憶売買を商売とする「店」と関わる事に。
ある日、ストリートミュージシャンの女性を見かけて興味を持った彼らは、彼女が探している人を探す事に。
いったい彼ら3人の本当の関係は?
乾くるみの「イニシエーション・ラブ」をちょっと思いだした。まぁ違うけど。
Posted by ブクログ
記憶の売買が出来る店にスカウトされた銀行員と漫画家の話。裏稼業として他人の記憶を売買しながら3年間で1000万円の利益を上げなければならない。中々面白いストーリーであった。
Posted by ブクログ
裏家業である記憶の売買をする「店」で働く若者二人と、偶然見かけた路上ライブをする歌姫が出会い、物語は彼女の過去を追いつつも、別の真実が見えてくる。あのセリフ回しはそういうことだったのかとか、二人の本当の出会いだとか、最後まで読んだときにすとん、と話が頭に落とし込まれる感じがした。
ハッピーには終わらなかったが、綺麗な話だ。人の記憶とは、生きていることとはどういうことなのか。記憶があるからこそ、その人はその人であれるのだろうか。
結局「店」が何だったのかは、謎のままだ。
Posted by ブクログ
構成がしっかりしていて、伏線回収もすごく、最後は一気読み。
設定があり得なすぎて、なかなか想像するのが難しかった。
『ナイト』はきっとそうなんだろうなーと思っていたけれど、想像以上の繋がり。
『ナイト』の意味は予想だにせず、関心しながら笑ってしまった。
Posted by ブクログ
自分が自分であることを証明するのは「記憶」。
わたしは、その人が何であるか決定付けるのは、他人からの評価なのかな?と思ってた。でも、確かに経験が自分を表してるかも?と、この作品で気付かされた。
作品の内容自体は興味深かったけど、描かれる視点や時間がコロコロ変わるところが少し読みにくさもあった。
Posted by ブクログ
うーん、面白くないわけではないけど、微妙。ちょっと消化不良気味になるかな。
ジャンル的には、ミステリーとSFの間というか、ミックスというか。
大きなテーマ「記憶の取引」については、これが可能という大前提を受け入れないと読めないので、そこでつまづいたり、最後までその仕組みの説明がないことにフラストレーション感じる人は、読まない方が良い。
その意味では、よりSFに近いかもしれない、
何か引っかかると思うところはだいたい伏線で、あとで納得がいくんだけど、肝心の、ナイトとひとみがそここまで切実に相手を思い、叶わないなら記憶を捨ててもいいまでに思い詰める気持ちが、ピンと来ない。
そのせいもあってか、入り込むまでには何か足りない感が残った。