あらすじ
睡眠障害(ナルコレプシー)のせいで失業した蝶野は、極秘人体実験「プロジェクト・インソムニア」の被験者となる。極小チップを脳内に埋め込み、夢を90日間共有する――。願望を自在に具現化できる理想郷(ユメトピア)は、ある悪意の出現によって恐怖と猜疑に満ちた悪夢へと一変する。次々と消えてゆく被験者たち、はたして連続殺人鬼の正体は――。驚愕の真相に涙が落ちる。最注目の新鋭作家による、大満足の長編ミステリー。(解説・千街晶之)
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ユメトピアという閉鎖空間で繰り広げられる被験者たちの心理戦は、まるで密室ミステリーのような緊迫感があった。
特に、科学技術の進歩と倫理の葛藤を背景に、キャラクターたちの欲望や恐怖がむき出しになる展開からは一気読みだった。
第一章から散りばめられた謎が徐々に絡み合う感覚は、本格ミステリとしての面白さが十分に発揮されていた。
ミステリー好きだけでなく、心理劇やSF要素に惹かれる人にもおすすめ。
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面白かった!
夢と現実の2つの世界で進んでいくお話で、その特殊性を利用したミステリー。
設定としてはアリス殺しを既読の人には、ところどころのトリックはバレちゃうけど、最後までドキドキしながら読めました。アリス殺しほどグロくないので人に勧めやすい!
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年齢、性別も異なる複数の人間が
夢の中でその人々と共同生活を送り、
起床時に夢で起こった事を報告する
という実験に参加することになるお話し✩︎⡱
そして、その夢の空間で次々に事件が起こり
どんどん追い詰められていく(´ºωº`)
夢と現実を行ったり来たりしながら
少しずつ分かる真相とか
最後まで予測のつかない展開で
とても面白かった✧⁺⸜(●′▾‵●)⸝⁺✧
読みやすくて
伏線回収もすばらしくてすばらしいꉂ笑꒱
このシナリオ考えるのすごすぎるᐠ( ᐝ̱ )ᐟ
ちょっとついていけない複雑さもあって
バレも読んじゃったけど←
とても面白かった(*´°`*)
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「プロジェクト・インソムニア」という極秘人体実験———
そこのユメトピアで起こる連続殺人についてのミステリー長編
夢と現実を行ったり来たりしながら少しずつ分かる真相に驚いた!
最後まで予測のつかない展開でとても面白かった!
特殊な設定だけど丁寧に描かれていて読みにくさは全くなかったです
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誰も死なないはずの明晰夢の中で、なぜか人が死んでしまう。設定がもう面白い。
ヒントがたくさん散りばめられていて、完全に真相に辿り着けないとしても違和感をいくつも感じられるように作られている、フェアなミステリーだと感じる。といっても、私の推理力じゃ足りなかったけど。
メタバースの開発がどんどん進んでいって、現実と仮想空間との境界がどんどん曖昧になって行った先に、この本で起きていることが実際に起きてしまうんじゃないか、とちょっと思った。
登場人物も少なく分かりやすい、読みやすい、テンポもいいのであっという間。楽しかった。
でも帯にどんでん返しって書くのはやっぱりどうなんだろう。というかこの小説ってどんでん返し…なのかな?
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#真相をお話しします を読んでおり、同じ作者ということで細かい情報は無しに購入しました。
本作品は夢の中を舞台にした、FS風なミステリー小説。
新しいジャンルで新鮮な気持ちでサクサク読み進められました。
なんでも叶う夢の中。想像しただけでも楽しい気分になれる。そんな中起きる事件。
物語が進むにつれて、真相が明らかになってくるんですが、ミステリー要素は少ないかも。
Posted by ブクログ
『#真相をお話しします』の著者、結城真一郎氏の作品。
睡眠障害『ナルコレプシー』を罹患した【蝶野恭平】が主人公の特殊設定ミステリ。
夢の中を主な舞台とした、クローズドサークル系の本作。
夢をコントロールする技術とそれを活用した人体実験など、SFチックな世界観を背景としている部分は、個人的には好きなテイストでした。
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睡眠障害(ナルコレプシー)のせいで失業した蝶野は、極秘人体実験「プロジェクト・インソムニア」の被験者となる。極小チップを脳内に埋め込み、夢を90日間共有する――。願望を自在に具現化できる理想郷(ユメトピア)は、ある悪意の出現によって恐怖と猜疑に満ちた悪夢へと一変する。次々と消えてゆく被験者たち、はたして連続殺人鬼の正体は――。驚愕の真相に涙が落ちる。最注目の新鋭作家による、大満足の長編ミステリー。
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展開というか世界観が現実離れしててむずかった!けど、伏線回収しまくりですごおおおってなった!!どっかで「おさまる場所の分からないピースをまた手にした」(多分文体全然違うけど)みたいな一文があって、読んでる側がずっとそれなんよ!!ってなった。伏線なんやろな〜みたいなんが永遠と続いててさ、メモとらなやってられんよ?(せんけどさ)
Posted by ブクログ
「夢を科学する」ベンチャー企業ソムニウム社
が対外巌秘、他言無用、徹底した情報統制された
極秘中の極秘プロジェクト…その名も
「プロジェクト・インソムニア」
頭に埋め込まれたチップから送られてきた情報を分析し同期して他人と夢を共有させて、第2の現実世界なるものを作り出す。
なんとも…夢だけに夢がある話www
第2の現実世界(ユメトピア)では
叶えたい夢ならなんでもできちゃう♪
なんでもやり放題だ〜〜(ง ᷄ᾥ ᷅ )ว
すんごい楽しいそ〜(´º﹃º`)
そんな楽しい実験に集められた被験者たち
最初はワイワイと和やかムード
……が!!
ユメトピアでのルール「ユメトピアでは人は死なない」が突如としてそのルールが崩れる。
そして始まる。連続殺人事件。
ふふふ"( ू
Posted by ブクログ
夢の中ではなんでも思い通り!!
…かと思っていたが……
中には眠るのが怖い方も…。
あなたは夢と現実が区別できますか?( ≖ᴗ≖)
『夢』を題材にした作品はたくさんあります。
私が知っている中ですぐ浮かぶのは、
『パプリカ』筒井康隆
『アリス殺しシリーズ』小林泰三
同じように『夢』が題材でありながら、全く違う話です。(当たり前か(^▽^;))
『パプリカ』では、夢で見る場面は現実世界を反映しているので、心理的な面が大きい。
なので問題解決の為に夢の中を覗ける『夢探偵』の『パプリカ』ちゃんが登場します。
SFですね。
『アリス殺し』では『現実世界の人物』と『夢の世界の人物』を使ったトリックミステリです。
では『プロジェクト・インソムニア』はどんな夢の使い方をするのかというと、複数人で『夢の中』を『共有』しましょうというもの。
主人公蝶野は「ナルコレプシー」という「急に眠ってしまう病気」を患っています。
ですが眠ると悪夢を見るので、眠るのが怖い。
「フェリキタス」という、悪夢を見ないようにするサプリメントを服用しています。
ある日そのサプリを販売している会社から特別な実験に参加しないかという誘いがきます…。
はい、怪しい!!
ですがナルコレプシーの為まともに働けない蝶野は高額な報酬に惹かれ参加することに。
デスゲームの基本のような滑り出し(-∀-`; )
ですが、デスゲームモノではありません。
男女8名が90日間、夢の中を共有して、楽しく過ごします。
何でも好きなモノをクリエイトできます。
銃やバイク、宇宙船も…。
楽しそう♡
そして「ここが夢である」と自覚できるシステムもちゃんとあります。
でも起きてしまうんです。
殺人が…( ≖ᴗ≖)ニヤッ
この作品は『夢』と『現実』の境界があやふやになってくるという点が、見どころだと思います。
犯人の推理がきちんとできるお話かというと、結構わかりやすいフラグでもって、おおよその見当はついてしまいました…(-_-;)
ミステリ好きには見破られますね、きっと。
理由とか細かい推理は、設定が多いのでなかなか難しいかと。
世界観をそのまま楽しんで読んでいく小説かなと思いました。
希望の方の『夢』もうまく取り入れていて、現実的な見方に刺さった言葉も…߹ㅁ߹)
余談として興味深かった部分としては、
『世界中の人々の夢に同じ男が現れている』という都市伝説があるという…。
う〜む、非常に興味深い…( •̀ὢ•́ ; )
本編にあまり関係のない情報が好きなワタクシ♡笑
夢ミステリーに興味のある方におすすめの作品です!!(*^^*)
Posted by ブクログ
先日遠出の時に本を持って行くのを忘れるという凡ミス。時間を持て余してBOOKOFFで購入してみたのがこの本。言わずと知れた「#真相をお話します」の結城真一郎さん著。人工的に明晰夢を見るようにし、現実でのことは知らない7人のドリーマーで共有することができる世界、それがユメトピア。その極秘人体実験がタイトルのプロジェクト・インソムニアだった。ユメトピアで人が死ぬことはない、そう聞かされていたのだが次々と消えていく被験者たち。なるほど、色んなヒントや伏線を後から教えてくれる。そしてラストも衝撃を受けた。
Posted by ブクログ
夢の世界での初めての殺人からが手が止まらなかった。
犯人は誰なのか、動機はなんなのか、
この二つを気にしながら読んでいたが、夢と現実の切り替えが多く混乱してしまいそうにる場面があった。
登場人物も多いので何度かページを戻して読んで理解する時間もあった。
それぞれの登場人物の背景にも迫っているため内容は濃い。
読み進めていくと犯人がなんとなく分かってくるが、着地は面白かったと思う。
Posted by ブクログ
設定が特殊なので最初の方はぼんやり読んでいたけど、事件が起こってからはグイグイ引き込まれていっきに読んでしまった。
その特殊な設定が入りにくさを感じさせてしまうかもしれないけど、あとがきにもあったように特殊な設定のもとでのミステリーはこの本にはじまったものではないし、設定がちゃんとしていてそれを踏まえたうえでの陰謀があり騙し討ちがある。ミステリーに欠かせない「そういうことだったのか!」はきちんと味わえるのでむしろ全然アリなのだ。
そもそも現代社会を舞台にしたミステリーって書きにくくなったんじゃないかと思う。SNSありDNA鑑定あり監視カメラありの世界で、見えない部分なんてなかなかないし。
そこへ来て特殊設定はいい。
DNAも監視カメラも無いと言ったら無いのです、殺されると思い込んだら殺せます、ゴリラを具現化して増やします!なんでもアリの世界にできる。
逆転裁判シリーズが舞台をネオ現代からファンタジー世界、明治時代あたりにシフトしたのもむべなるかなである。
ミステリーという長い歴史のなかの、新しいページに進んでいっている途中をみている気がする。
好きなシーンは、
「魚と思しきキャラクターが描かれているが、錆びているせいでよくわからない。あまりにいたたまれないので、スマホで写真に収めてあげた程だった。」のところ。
人の善意のかたちっていろいろあるよね。
Posted by ブクログ
極秘で実施されるプロジェクトインソムニアでは、被験者の脳の中にチップを埋め込み夢の中で90日間夢を共有させる。そんな理想郷とも言える夢の中で殺人が続けに起きてしまう。夢の世界特有のルールをもとに犯人を見つけていく。現実世界で悩みを抱える被験者が夢の中ではなりたい自分になれて一時的に解放される、夢が自分にとってかけがえのない居場所になるのなら素敵だなと思う反面、法律もない何でもありの世界で人間の理性に頼って成立するのかは疑問です。皆の理想郷に一滴でも悪意が混じれば世界が簡単に崩壊してしまう。故に起きた連続殺人だったんだなと思いました。
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極秘人体実験”プロジェクト・インソムニア”で
被験者たちは脳内にチップを埋め込み
願望を自由に具現化、クリエイトできる理想郷
”ユメトピア”にて同じ夢を90日間共有する。
自分の望む世界を創造できるユメトピアに
被験者達はどんどんのめり込んでいく。
夢だと分かっているから何をしても良い。
法も秩序も無い。
そんな世界で各々が自分の欲・願望の為、好き勝手な行動を取るとユメトピアは少しずつ無法地帯になる。
そんな中、夢の中で殺人が起こり
次々と被験者が消えていく。
被験者の中に殺人鬼がいる、、?!
「聞いたことないか?夢の中で死ぬと、現実でも死ぬって都市伝説」
殺されるという死の淵に立ったとき
唯一ここが夢だと認識できる”胡蝶”がいなかったら
ここが夢なのか現実なのか自覚が持てなくなる。
そんな恐怖ある?
どんどん夢と現実の境界が薄れていって
夢と現実が交錯するのが面白かった。
話の至る所に伏線やフラグが散らばっていて
ほとんど予想通りだったから
私的にはどんでん返しでは無かったかな。
現実的ではない設定だったけど
話は理解しやすくて最後まで読みやすかった。
Posted by ブクログ
※
被験者として参加した、夢世界を複数人で
共有して過ごすプロジェクト。
現実世界のさまざまなしがらみから逃れて
なんでも思い通りになる理想の時間を
過ごすはずが、一人また一人と殺される。
現実世界でも命が奪われてることが判明し、
プロジェクトへの疑念と不安が高まっていく。
夢の中の殺人鬼は誰か、現実と夢はどう
連動してるのか。
夢と現実の境界線が限りなく薄れて、
混迷の中手探りで真実を解明していく物語。
Posted by ブクログ
全て読み切りましたが、
なかなか難しい内容というか、
別の方も書いていましたが、
なかなか入り込めなかったです。
読み切った今も、ん?
っと思ってしまった。
Posted by ブクログ
あんまり読んだことのないジャンル!
最初の方、突然戦闘シーンとか出てきて戸惑った笑
夢の中のルールが多すぎて読み進めるのに少し苦労したけど、結末は割と好きだったかな〜
Posted by ブクログ
特殊睡眠導入剤の開発社、ソムニウム社。そこで行われる睡眠時の人体実験。それが、プロジェクト・インソムニア。
被験者達は、それぞれ現実社会で人生に問題を抱えている。だからこその実験参加なのですが。
すっごく凝っている。よーく考えられている。
若い、賢い、すすどい。
エピローグまで、丁寧に練っている。
本当にいろんな設定が世間に出回ってしまって、作家さん達過酷な状況ですよね。
なんだけど、夢なんですよね。複数の人間が同時に同じ夢を見るという構想は、きっとそのうち現実化するだろうと思うけど、夢の中のルールは底なしになっちゃうだろうなとか。ゲーム内みたいな感覚かな。夢と現実の交錯を曖昧にしたり、実験後の生活を描いたり、逆夢オチで、夢の中の考察を前提にした果敢な作品でした。
Posted by ブクログ
夢は個人の脳内で閉じているもの。一方で、現実は、認識は個人がするものだが、その舞台背景はすべての人間にとって共通で同期しているもの(であるはず)。・・という前提を変えてみることで、こういうミステリーが構築できる。
Posted by ブクログ
カジュアルなインセプション(映画)かな?結論ありきだったのかもしれないが、若干無理やり気味に思えても細かい設定は、よく作ったなと思う。設定を活かして混乱させにくるし、さすがにコロコロ舞台を変えられるとまんまと訳がわからなくなる。オチも伏線回収もしっかりしていたが、ややこしい設定で時間を割くことになっちゃったし、設定が伏線の脚を引っ張っちゃってるかも。実写化されると映える気がする。
Posted by ブクログ
プロジェクトインソムニアに参加した主人公は夢を見ながら、非現実的な殺人事件に巻き込まれる。仮想空間の出来事なのに本当のようでとても恐ろしい。こんな映画があった気がする。
Posted by ブクログ
夢の中を他人と90日共有する実験「プロジェクト・インソムニア」に参加した蝶野。しかしその参加者が次々と消えていき…。
夢の中で死ぬと現実でも死ぬのか??
設定はすごく面白かった!ちょっと途中で夢の世界の仕組みに混乱しかけたけど、その仕組みの仕掛けがすごくうまくできてると。
犯人の秘密?は結構早い段階でなんとなく気付けたかなー。