碧野圭のレビュー一覧
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自分が昇進した直後に刺さったタイトル。
そう、出世なんてしたくなかった。
仕事上のモヤモヤと家庭の悩みが同じ時期に降りかかる様子がリアルで、
読んでいて息苦しくなった。
出世は会社の都合でしかなく、能力や成果を正当に評価されるものではないけれど、
それでも与えられた環境で、自分ができることをするのが会社員だし、
結果踏ん張った分だけ自分に返ってくるもの、と改めて実感。
駒子さんは同期の女性と競争させられるわ
いきなりの人事異動されるわ
希望していない昇進なのに陰口噂話がすごいわで
実際だったらメンタルや体調を崩しそうな状況のなか、
淡々とでも必死に仕事をしていく強さがすごかった。
物語らしく、最後はうまくまとまっていたところも
救われる感じがしてよかった。 -
Posted by ブクログ
シリーズ第三弾は東日本大震災が大きなテーマになっている。震災から10年以上の年月が過ぎ、関東住みの私には薄れかけていた記憶が少しずつ蘇ってきた。
震災の後にも次から次へと災害が起こり辛い事件や事故など心が痛くなることは日々たくさん起きる。
だけど辛いことにいつまでも意識をむけてばかりいたら前にすすむことは出来ない。安心して忘れるために記録に残す。たしかに忘れないことも前にすすむこともどちらも大事だな。
何かが起きた時、何も力になれない自分を不甲斐なく思うことがよくあるが、自分のいる場所で自分なりに思いを寄せ何ができるのかを考えることが大切なことなんだと感じた。 -
Posted by ブクログ
『菜の花食堂のささやかな事件簿』シリーズの六作目ですね。
前作から、約二年です。シリーズも六作ともなると、登場人物や物語も落ち着いてきて、まったりと楽しめます。
目次
文旦とためらい
筍の胸さわぎ
ゴーヤは打たれ強い
疑惑のカレーライス
人参は微笑む
「文旦とためらい」は、文旦フェスに偶然に、デー中の優希と川崎は遭遇する。農家で川崎のアパートの家主でもあり、「菜の花食堂」に食材を卸ている保田さんがいて、文旦フェスの事を聞くが、靖子先生が昔文旦フェスに関わっていた事を知る。「菜の花食堂」には、文旦のメニューは無いのと、靖子先生が文旦フェスを退いた謎が出てくる?
「筍の胸さわぎ」は、「菜の花食堂」の料理教室に遅れてきた小瀧百合さんが、遅れてきた理由を「犬の散歩中に、犬が何時もと違って、ある古いアパートの近くで急に動かなくなって、時間をとられました。」
説明すると、靖子先生が「すぐに、そのアパートに案内して!」と言い出す。何か事件を、何時ものようにかぎわけたようだが……?
「ゴーヤは打たれ強い」は、「菜の花食堂」に、以前に料理教室に通っていた人の紹介で、柳原まりなさんが訪ねてくる。是非とも靖子先生に解いてもらいたい謎があるとの事。靖子先生と優希と香奈の「菜の花食堂」のスタッフは、話を聞いて見ることに……?
「疑惑のカレーライス」は、野原まつりが開催される事になったが、「菜の花食堂」は出店をしない。以前に「菜の花食堂」に出入りしていた小学生の奏太君が、カレーライスの店を出すと言うので、優希と川崎はデートのついでに、靖子先生もまつりを楽しみに出掛けてみると、急に具合が悪くなった人が次々に出て、ついには奏太君も具合が悪くなる。靖子先生がその謎を解くが……?
「人参は微笑む」は、靖子先生が熱を出して病院で診てもらったらコロナだった。急遽、香奈と優希で五日間「菜の花食堂」を切り盛りすることに…?
保田さんから、クリスマスイブに予約の依頼が、丁度靖子先生がコロナ待機から、復帰する日だから、予約を受け付ける。優希はその日、川崎とのデートの約束をしていたがキャンセルにするが……!
なんと、その予約がサプライズに……?
碧野さんのなめらかで、まったりとした人間模様にほだされながら、靖子先生の謎解きを味わうのは至福の時間ですね。
次回作が待ち遠しです。