碧野圭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
フォローしている方のレビューで時々見かけるシリーズ。表紙の絵にも惹かれるところがあり、最初の巻を買ってみた。
弓道を始めた女子高生・楓の姿を描いた話だが、本のタイトルと同様、涼やか爽やかな良いお話だった。
弓を射る場面と言えばお正月のニュースで三十三間堂の「弓の引き初め」を見るくらいしかない全く未知の世界だが、説明を聞けば古式ゆかしく伝えられてきた内容は結構小難しく、体験教室も最後にならないと的に向かって矢を射させてもらえないなどは、その世界に馴染みがない人が始めるにはかなりハードルが高いと感じられる。
にもかかわらず、偶然が重なって地元の弓道会に入ることになった楓が、同世代だけではなくそれぞれの事情を抱えながら練習に通ってくる様々な世代の人たちとも触れ合う中で、弓が上達するだけでなく少しずつ生活の中にその精神を落とし込めるようになっていく様子が好ましい。
初めて会心の一射を放てた時の心地よさ、『来られる時には、もっと早く来て、掃除頑張ろう』と思ったり他の人たちの道具の扱いを見て自らの雑さを恥じる素直さ、息を合わせて5人の動作で5人の射を作り上げた段級審査の場面など、読んでいてとても気持ち良かった。
ラストは思いがけなくいい感じになってきて、どうなることやら、その内、次巻へ行ってみます。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ旅のお供として。初読みの作家さん。思ったより面白かった。食べ物系の日常ミステリが多すぎて、どうせありがちな話でしょ、と思っちゃうんだよね。菜の花食堂の料理教室の靖子先生が素敵すぎる。こんな素敵な人になりたいわ。自宅を改装してレストランをやっているというのも羨ましいし。子供がいない人が友達の子供を預かっていた話は何かもっと深刻なことが起きそうな話だよな。こんな関係、ほんとにありそうだ。親子だからといって相性が合わないことがある、というのは本当にそう思う。だからこそ、親以外の大人と関われる場所が必要だよな。おしゃべり村田さんの息子との話が一番ハートフルだった。ちょっと泣いてしまった。何か最近読んだ別の本にもあったけど、お互い腹を割って話すべきだよな。