碧野圭のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
五十年後にも残したい本、なんだろうなぁ。
『書店ガール2』の概要と感想になります。
概要です。
吉祥寺という新たな舞台に立った理子と亜紀は、お互いに複雑な気持ちを抱えながら新たなイベント立ち上げに向け、吉祥寺の街と本を通じて一段階の成長を遂げる。
感想です。
2013年刊行の時代背景を振り返るとiPhoneが徐々に国内で盛り上がりを見せるような年でしたが、まだ街の書店の数は多かった時代と言えます。しかし碧野さんは作中で未来予想図かの如く、書店の存続と本を通じた異業種コラボの必要性を既に感じ取っていたんですね。まさに電子書籍やAudibleといった電子メディアの活用が増えている現代ですが「 -
Posted by ブクログ
フォローしている方のレビューで時々見かけるシリーズ。表紙の絵にも惹かれるところがあり、最初の巻を買ってみた。
弓道を始めた女子高生・楓の姿を描いた話だが、本のタイトルと同様、涼やか爽やかな良いお話だった。
弓を射る場面と言えばお正月のニュースで三十三間堂の「弓の引き初め」を見るくらいしかない全く未知の世界だが、説明を聞けば古式ゆかしく伝えられてきた内容は結構小難しく、体験教室も最後にならないと的に向かって矢を射させてもらえないなどは、その世界に馴染みがない人が始めるにはかなりハードルが高いと感じられる。
にもかかわらず、偶然が重なって地元の弓道会に入ることになった楓が、同世代だけではなくそれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ旅のお供として。初読みの作家さん。思ったより面白かった。食べ物系の日常ミステリが多すぎて、どうせありがちな話でしょ、と思っちゃうんだよね。菜の花食堂の料理教室の靖子先生が素敵すぎる。こんな素敵な人になりたいわ。自宅を改装してレストランをやっているというのも羨ましいし。子供がいない人が友達の子供を預かっていた話は何かもっと深刻なことが起きそうな話だよな。こんな関係、ほんとにありそうだ。親子だからといって相性が合わないことがある、というのは本当にそう思う。だからこそ、親以外の大人と関われる場所が必要だよな。おしゃべり村田さんの息子との話が一番ハートフルだった。ちょっと泣いてしまった。何か最近読んだ