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Posted by ブクログ
フィクションだけれどノンフィクションのような、今の現実の本屋さんの状況を土台とした、本に関わるいろいろな人たちのシリーズ最終巻。
このシリーズを通して、今手元にある本には本当に多くの方達の努力や苦悩や想いがあって届いているんだなといことを教えられました。
ネットではなく実際に本屋さんで本を買うことは経験みたいな一文があったけれど、今の本屋さんは店員さんも少なく自動レジに変わってきてしまっているので、本にあるような経験すらも難しい世になってきてしまったなと切なく感じます。
最終巻で特に印象に残ったのは、ビブリオバトルのシーン。中学生が自分の好きな本を発表しているのだけれども、実在している本を、登場人物を媒介として作者が感想を述べているわけで、その本に対する視点の持ち方だったり、考え方だったり、もちろん感想は人それぞれではあるけれども、その思いを言葉にして伝える力はやっぱりものすごいなと、読んだことのある本だったけど、もう一度読んでみようかなと思わされるました。
子どものときは何を書いたらいいのか本当に分からなくて、読書感想文は大嫌いだったけど、自分の考えや気持ちを言語化する力をつけるのにはとても重要だったんだなとこの本を読んで思いました。
そうやって学校でも教えてくれていたらよかったのにって思いながら、今の子たちはいろんな媒体で自分を表現する場があるから、読書をしなくなったと昨今言われる世代でも、言語化は上手なんだろうかと、老婆心ながら考えてしまった。
Posted by ブクログ
あぁ、書店ガールも今作で完結かと思うと感慨深い。
一巻目を読んだのが約10ヶ月前、何気なく手に取った本が私に本と書店の大切さ、面白さを教えてくれた宝物のようなシリーズ。
最初は理子も一介の書店ガールで自分の書棚を守っていたのが、今では東日本のエリアマネージャーで全店舗を任せられる程になるとは思いもよらなかった。
でも悲しいかな、彼女の地位が上がるほどに孤独が増し、普通の幸せから遠ざかっていくようにも感じられた。
彼女はどこまでもストイックで聖域を守る戦士のようで最後まで格好良かった。
自分が防波堤となり亜季や次世代のために希望という光をもたらした。
著者が「理子の章」の後に「亜季の章」を持ってきたのも意図的なものだろう。
4人の書店ガールの結末は読み手に委ねられている。
私的には理子の結末はもっと幸せな道を選んでも良かったんじゃないかと切なくてモヤモヤしたが、今思えばストイックな理子らしい決断だったのかもしれない。
そして『ブローディガンの東京日記』と最後に見せたストイックな後ろ姿は亜季へのメッセージのようにも感じた。
亜季への世代交代、書店業界を明るいものにして欲しいという願いを込めたバトンタッチ。
書店ガールのその後のその後も読んでみたい気持ちも大きいが、きっとどこかの書店で「守護神」のように戦い続けているのだろう。
『書店ガール』は私にとって最高のギフトだった。
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