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「私、亜紀さんみたいになりたい!」きらきらした目で新人バイトの愛奈に告げられ、困惑する亜紀。子育てに疲れ、不慣れな経済書担当として失敗を重ね、自信を失いかけていたからだ。一方、仙台の老舗書店のリニューアルを任された理子は、沢村店長との出会いを通し、被災地の現状を知る。そんな亜紀と理子が、気持ちを一つにした目標とは!? 書店を舞台としたお仕事エンタテインメント第三弾。文庫書き下ろし。
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Posted by ブクログ
3巻は『震災』がテーマ。 震災から何年、、、と毎年特集が組まれますが、実際に被災の真ん中にいた方達はその度どう思っているのだろう?と思っていました。風化させたくない、思い出したくない、いろんな考えがあると思います。読み終わって、被災者も被災しなかった人もみんな前を向いて歩いているんだよなと改めて実感...続きを読むしました。
リアルな震災の描写に胸が苦しくなりました。ダブル主人公、一冊の中でそれぞれの話が展開されるので、とても面白いです。どちらの主人公も応援したくなります
あきがお客さんからの質問に答えられなくて自分の知識の無さに落ち込むところがすごくリアルで共感した。 実際は知識や経験よりも素直さや仕事に対する姿勢の方が大事だっていうことも。 仕事って自分との戦いと人間関係でできていると感じた。 社会人だから仕事というものがわかった上で読んでいるけど学生時代に読んで...続きを読むいたらまた別の面白さがあっただろうなと思う。
書店の事をここまで書いた作品は他には、ないと思います。書店員にとってうんとうなずける事が随所に出てきました。一般の読者にとっては書店の内部事情がよくわかるのではないかと思います。震災と書店の関わりのお話も良く、東日本大震災から3年たった今でも風化しないように、この作品を読んで欲しいです。1冊の文庫本...続きを読むと震災の関わりのエピソードは秀逸でした。こんなつながりがあるんだなあとつくづく感じました。そのつながりをぜひ一読してあなたも感じて下さい。読んでいて素晴らしいセリフがいっぱいあります。書店ガール3から読んでも良
息子を出産し、育休後に吉祥寺駅店に復帰した亜紀が、育児と仕事の両立に翻弄され、悩むワーキングマザーを描いています。 一方、理子は傘下にある仙台の書店のリニューアルを手伝いに出張し、店長の沢村を通して東日本大震災の現状を知り、吉祥寺店で震災後三年のフェアを計画します。 フェアの描写を読みながら、すっか...続きを読むり忘れていた震災の日の出来事を思い出しました。
今回は1,2作目に比べると毛色が違うように感じた。いつものドタバタ感がなく、少しおとなしめな感じかな。 というのもこの物語のムードメーカー的な存在であるいつも元気いっぱいの亜季が何やら悩んでいるのと東日本大震災がメインのテーマというのもあるからだろう。 亜季の悩みは子育てと仕事の両立。亜季の気持ち...続きを読むすごい分かる。やっぱり家から近いほうが安心だよね。震災の時、子供を迎えに行ったの最後の方で寂しい思いをさせてしまい罪悪感と悲しい気持ちになったのを憶えている。子供はあっけらかんとしてたけど。 あと、亜季の良いところはポジティブな考え方と他人を巻きこむパワー! 「楽しくなるように自分が動かなきゃダメだ!」分かっててもなかなか出来ないよね。理子も何回も助けられているし。亜季は部署異動になっちゃったけどパワーアップして帰ってくるのが楽しみです。 本書では、被災地の町の本屋での話で、どこまでがフィクションなのか分からないけど、他県の本屋が「同じ本屋だから何かやりたい」ということで支援や協力してくれた話とか、本屋が「町のカウンセラー」としていろんな人の話の聞き役になっていたとか、心あたたまる話が描かれている。きっと碧野さんが被災地へ自分の足で訪れ見て聞いて来たものだと思う。 解説に「めざせ! 書店訪問100店舗」という作者のブログがあるのを知って、気になったので覗いて見ました。 なんと、めざすは200店舗に変わっていて九州から北海道まで149店舗まであったのには驚きです。現地で理子や亜季のような書店員の生の声を聞いて「書店ガール」という傑作が生まれたのだろう。 また、普段何気なく見ている書店の棚も書店員一人一人の想いや個性があると思うと書店に行く楽しみも増えるし、本書のようなドタバタ劇が裏ではあるのかな?と想像すると面白い。 次作は、何となく波乱の予感!理子が何か腹に一物抱えてそうな感じがしたからだ。 「目指せ! 書店訪問100店舗」のブログに自分が良く行く本屋あるかな?と覗いてみたら、ありました!碧野圭さんに会いたかったなぁ。 あと前作にも出てきた「一伸堂書店」実在した書店のようですね。碧野圭さんの住んでいた近くにあったそうですが閉店してしまって大変衝撃を受けたようです。気になったら碧野圭さんのブログ見てください。
この小説にはいろんな本が紹介されている。 私の目に止まったのは 光秀の定理 以前に信長の原理を読んで、パレートの法則が 載っていて心に残った。 今度書店へ行ったら探してみようと思う。 この本で印象に残ったところは 亜紀が本社異動になる時に 一歩踏みだす勇気 いくつになっても大事だなぁと思う。
亜紀はママになって、でも働き方は変えたくないしでの葛藤がリアルに描かれていると思う。それでも亜紀らしく新しいことに挑戦していくのが亜紀の成長がわかってすごいな。 理子はエリアマネージャーになってて、今回は震災のことに触れてたけど、当事者じゃない被災地じゃない人の関わり方も難しいよね。 理子と亜紀の関...続きを読む係もかわって、すっかり同志になった感が嬉しくなった。
シリーズ第三弾は東日本大震災が大きなテーマになっている。震災から10年以上の年月が過ぎ、関東住みの私には薄れかけていた記憶が少しずつ蘇ってきた。 震災の後にも次から次へと災害が起こり辛い事件や事故など心が痛くなることは日々たくさん起きる。 だけど辛いことにいつまでも意識をむけてばかりいたら前にすすむ...続きを読むことは出来ない。安心して忘れるために記録に残す。たしかに忘れないことも前にすすむこともどちらも大事だな。 何かが起きた時、何も力になれない自分を不甲斐なく思うことがよくあるが、自分のいる場所で自分なりに思いを寄せ何ができるのかを考えることが大切なことなんだと感じた。
シリーズ第3弾。今回は子育てと仕事の両立に苦しむ亜紀と仙台の老舗書店のリニューアルに取り組む理子の2本立て。震災から3年後の被災地の姿や震災当時のことも書店や本を絡めて描かれていてとてもリアルな話はでした。何年たっても風化させてはいけないんだと改めて考えさせられました。
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