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Posted by ブクログ
高校入学を前にした楓が、偶然立ち寄った神社の弓道場で弓を引くことになり、そこから弓道の世界に入っていく物語です。
最初は人見知りで、自分から積極的に動くタイプではなかった楓が、道場の大人たちに教えられながら、自分の居場所を見つけていく姿が印象に残りました。
弓道というと、正直「的に当てる競技」くらいのイメージしかありませんでしたが、姿勢や呼吸、礼儀、弓を引くまでの一つ一つの動作に意味があり、むしろ的に当たることだけを追いかけないところが面白かったです。
うまくいかない時ほど力んでしまい、気持ちの乱れまで射に出てしまうという感覚も、何となく仕事や日常に通じるものを感じました。
物語としてはゆっくり進みますが、そのペースが楓の成長とリンクしていて読みやすく、少しずつ変わっていく姿を見ていると、こちらまで一度弓を引いてみたくなります。
弓道の技術だけではなく、自分の心を整えることの難しさと面白さを感じられる一冊でした。
続編があるので、早く続きが読みたいです。
Posted by ブクログ
感想
書店ガールズもそうだったが、優しい文体で内容がスッと入ってくる。
あらすじ
矢口楓は名古屋から東京に引っ越してきた。ある日神社に行くと弓道の体験会に遭遇する。最初は作法ばかりでつまらないと思ったが、入り立ての高校でテニス部を辞めたこともあって弓道を始めることにする。
楓は同級生の善美と打ち解けられずも一緒に通い、徐々に弓道に興味を持ち始める。善美の兄の乙矢の昇段試験も見学する。楓は朝のランニングの時に道場で国枝と会い、手ほどきを受ける。
その後、国枝が出るのが最後になるという流鏑馬をみんなで見に行く。そこで乙矢の母親が子供が弓道をやることに反対していると聞く。楓は弓道を続けるも入った同期は次第に減って行く。善美も母親に反対されて来なくなっていた。そんな中、段位審査に挑戦することになる。また、弓道場の場所に新しいスポーツ施設を建てる話が持ち上がる。会員は現在の弓道場の存続を望む。そのことを伝えに乙矢の家に行くと弓道の話になり、流鏑馬中に乙矢が進路上に入って避けようとした父親が亡くなったことが分かる。母親はそのことを隠したかったのだ。乙矢の祖父の説得もあり、乙矢と善美は弓道を続けることを許される。
望んだ初段の審査では、無事に全員が合格する。
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