碧野圭のレビュー一覧
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高校入学を前にした楓が、偶然立ち寄った神社の弓道場で弓を引くことになり、そこから弓道の世界に入っていく物語です。
最初は人見知りで、自分から積極的に動くタイプではなかった楓が、道場の大人たちに教えられながら、自分の居場所を見つけていく姿が印象に残りました。
弓道というと、正直「的に当てる競技」くらいのイメージしかありませんでしたが、姿勢や呼吸、礼儀、弓を引くまでの一つ一つの動作に意味があり、むしろ的に当たることだけを追いかけないところが面白かったです。
うまくいかない時ほど力んでしまい、気持ちの乱れまで射に出てしまうという感覚も、何となく仕事や日常に通じるものを感じました。
物語としてはゆっくり進みますが、そのペースが楓の成長とリンクしていて読みやすく、少しずつ変わっていく姿を見ていると、こちらまで一度弓を引いてみたくなります。
弓道の技術だけではなく、自分の心を整えることの難しさと面白さを感じられる一冊でした。
続編があるので、早く続きが読みたいです。 -
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ネタバレ書店ガールの4作目。
主人公が交代。
亜紀に憧れているアルバイトの愛奈と、
別の書店の契約社員の彩加。
愛奈は就職活動の時期を迎え、積極的に活動を開始する友人たちについていけず、
彩加は正社員採用と同時に駅中店の店長を打診される。
二人ともいろいろあるが、
愛奈は万引きにあったり、理不尽な客にあたったりとへこみながらも
自らの考えでフェアを開催して就職活動にも前向きになれるし、
彩香も伯母の書店がカフェ併設になることを手伝い、
隣のパン屋の店主と親しくなりながらも、駅中書店の店長となる。
お仕事エンタテインメントというよりも、成長物語かな。
隣にパン屋があるブックカフェ、うらやましいかぎりだ。
それと、
文庫の最新刊が『ソロモンの偽証』というところに時代を感じた。 -
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ワーキングマザー×震災復興
働きながら子育てをするというのは、本当に大変なんだろう。
突然の保育園の呼び出し、体調不良その他諸々の理由から、どうしても仕事から離れなくてはならない場合、職場への影響や自分のキャリア...考えることも山盛りだ。
そんな子育て中の亜紀が日々奮闘しながら書店員としてのキャリアを考える。
一方、エリア長へと昇格を果たした理子は、仙台の店舗へと行き、東日本大震災から3年が経った今でも、震災の爪痕があちこちにあることを知る。
亜紀と理子、2人はとても良い戦友である。
これから2人がどんな道を歩いていくのか、ますます目が離せなくなる1冊 -
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ネタバレ書架で見かけて。
「書店ガール」という題から勝手に想像していたのは、
過酷な肉体労働、読書や文芸書離れ、電子書籍やネット書店の台頭、
クレーム客や万引きと戦う、変わり者かもしれないがけなげな書店員だった。
書店を取り巻く環境は(想定していたより以前だったが)想定通り。
ただ、書店ガールの副店長理子が戦っていた相手は、
部下とか本部とか経営陣とかだった。
特に最初の方は旧人と新人の女性同士の対立や人間関係のごたごたで、
これ書店、関係ある?と思ったほどだった。
ただ、理子が店長となり、閉店の危機を乗り越えるべく、
もう一人の書店ガール、亜紀と協力して売り上げをあげようと戦うあたりからの
爆走感が良かった。
結局閉店になり、理子は地元の書店を継ぐのかなと考えていたが、
その予想も外れた。
新しく東京に進出してくる本屋に他の店員たちと移れることになった。
ことごとく読みが外れた書店ガール、ではなくて書店ガールズ、
どうなっていくのか。 -
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女性が働く社会として、現実も本の中もまだまだたくさんの課題がありそうだ。
出産や育児、それらを働きながらこなすには周りの協力(特に旦那)は必要不可欠だし、時には親を頼らなくてはいけないこともあるだろう。
本書は前作から一変して、理子と亜樹が大手の書店へ転職しギスギスしていた2人が、とても良好な戦友となっているのだ。
そして、書店員として日々奮闘する中、亜樹の妊娠が発覚するところから始まる。
子供ができたらどう働くのか?
子供中心の生活はどういったものになるのか?
楽しくなってきた仕事に穴を開ける不安...
などなど、妊娠したことによる嬉しさと不安そんな描写が前半部分は多く感じられた。
転じて後半は、理子たちが働く大手の書店がオープンしたことで、元々あった書店との確執が生まれてしまっていたところ、地域で協力してフェアイベントを企画する。
【50年後にも残したい作品】というテーマで各書店に選書してもらい、地域を盛り上げようと言った企画だ。
大規模なイベントということもあり、規模感やテーマの違う書店とどう協力していくのか。
実際にこんなイベントがあったら良いなと、読んでいてワクワクしてしまった。
【50年後にも残したい作品】
なにかあるだろうか?
今はまだ自分の中には見つからないけど、いつかそういった書物に出会えたら良いなと思う。 -
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・本屋さんが好きな人
・ふらっと本屋さんに立ち寄ることが多い人
に強く強く強ーく!この本をお勧めしたい!!
なんで!どうして!!この本を今まで読んでこなかったのか。。
後悔してもしきれないくらい、物語の展開もさることながら、書店員の苦労が垣間見えて本当に面白い。
この本を読み終え、地元の大きな書店へふらっと立ち寄ってみた。
これまで特に意識したこともなかったが、そこには確かに「売るための工夫」がところかしこにあるではないか。
今は夏なので、「夏」をテーマにした作品を集めたコーナーやホラー作品を集めたコーナー、または青や水色をベースとした表紙の本だけを集めた、みてるだけで「涼しい」「海」「青春」といった気持ちにさせてくれるコーナーなどなど、あらゆるところに「工夫」が散りばめられていることに気がつくことができた。
本書の舞台は吉祥寺の大型書店である。
そこで働く正社員の理子と亜樹は、とことん仲が悪く、よく同じ職場で働けているな。と思うほどである。
そんな2人を中心に物語は進んでいき、書店員ならではの苦悩や葛藤、さらには「女が働く」ことの難しさを訴えかけてくる。
読んでる側も一緒になって考え込んでしまうくらいだ。
テンポよく進み大変読みやすく、本が好きな人にはぜひ読んでもらいたい1冊。
この本を読み終わった後は、絶対に本屋さんに行きたくなる。
そんな魔法がかかった1冊。
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ネタバレシリーズ6作目。
これで、一応完結なのかな。
続けようと思えば、いくらでも続けられそうですが。
◾️文旦とためらい
館林優希と川島悟朗が、近所を散歩して高知の文旦フェスに遭遇。保田さんがスタッフ。
それをきっかけに、靖子先生の過去が少しずつ分かってくる。
靖子先生は、以前、マダム靖子としてテレビでも活躍する料理研究家だった。お店を始めてから、マスコミに出るのを避けてきた。色々言われることも多かったからだそう。
そして、文旦フェスもお手伝いをしていたが、取材を受けたら、手伝いの靖子先生が主催しているかのような記事になっていて、かかわるのを辞めたそう。
◾️筍の胸さわぎ
料理教室で筍をテーマにした時に遅れて来た小瀧百合さん。百合さんの犬が、お化け屋敷と呼ばれるアパートの前で、動かなくなってしまった。
胸さわぎを感じた靖子先生は、すぐにそのアパートに行くと、年老いた男性が倒れていて、救急車を呼び、事なきを得た。
このアパートは、保田さんの物件で、目の不自由なお爺さんが暮らしていたため、電気も付けられず、お化け屋敷となっていた。
小瀧さんが、お爺さんをケアする手続きを勝手出て、大家の保田さんの好意もあり、安全に暮らせるようになった。
保田さんの筍泥棒の犯人も、靖子先生が推理。
◾️ゴーヤは打たれ強い
料理教室の生徒、牧麻美さんの紹介で、謎解き?相談にのって欲しいと来た、柳原まりなさん。
神戸で一人暮らしだった母が亡くなり、まりなさんに残した珊瑚の指輪が見つからない。まりなへと書かれた段ボール箱は、送ってくれ、中には着物など母の遺品が。
神戸に住む姉が荷物の整理をしてバンバン捨てて…兄は無関心。
靖子先生は、お母さんが後妻だったことを見抜き、麻美さんが、珊瑚の指輪をどれだけ大切に思っているのかを、姉や兄に伝えるようにとアドバイス。
麻美さんは、姉と話して、過去のわだかまりを解消して仲良くなる。
亡くなる前に、お母さんがブーゲンビリアの鉢を持って、まりなさんの家を尋ねたのから、靖子先生は、珊瑚の指輪も推理。
◾️疑惑のカレーライス
地元のイベントがまたまたあり…
奏太くんの学童で、カレーを出している。
優希と川島さんも行き、ビールやコーヒを飲んで楽しみ、カレーを食べに行くと…
靖子先生に遭遇。
そこで、奏太くんに会うと、具合が悪いと。
救護施設へ連れて行くと…
これで、具合の悪くなった人が、このイベントで4人目。これは…中止にすべきかと…
この犯人?原因?も靖子先生が解決!
◾️人参は微笑む
靖子先生がコロナに感染!
優希と香奈さんで、ランチやディナーを回した。
そして、靖子先生が復帰する3日後のクリスマスに、保田さんから男性メインの10人くらいのパーティ予約が入る。
それが、今回のメインイベント♪
めでたし、めでたし。 -
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面白かったです。
今回は、シングルマザーに育てられている男の子、奏太くんが全編に渡って出てきます。
この子に、靖子先生が、料理や家事を教えることに…。
◾️こころを繋ぐお弁当
駅前のイベントに、菜の花食堂から500円のお弁当を出してくれるように依頼が来ました。靖子先生は、あまり乗り気ではなく、まあ、赤字覚悟で、2人に任せます。優希と香奈さんの企画で、ギリギリ黒字になるようなお弁当を作り、大成功。
後日、500円のお弁当を平日毎日売って欲しいと男性が来た。
実は、お弁当屋さんの店主で、毎日、300円だけ持って買に来る小学生、奏太くんに、バランスの良い食事を食べさせたいと、200円自腹で与えていた。
事情を知った靖子先生は、奏太くんに、自宅の掃除などの手伝いをしてもらって、代わりに、一緒に晩ごはん作り料理を教えて食べさせると。
◾️木曜日のカフェタイム
奏太くんのお手伝い?が始まります。
靖子先生は、キチンと皿洗いのお手伝いから始め、今日の晩ごはんは、豚の生姜焼き。
簡単に作れるようにチューブの生姜を使い、奏太くんが家でも作れるように配慮。優希も夕飯のご相伴にあずかる。
そろそろ帰ろうとした頃、村田さんがやって来て、近所で頻発している空き巣についての注意を。光寿司で空き巣が入る前に、見知らぬ男性客が、様子を見にランチに来ていた。社交的なその客に、この近くで他にランチの出来る店はないかと尋ねられ、菜の花食堂を教えてしまったので、気を付けてと。
木曜日のカフェタイムの終わり頃…
夜営業もある日なので、靖子先生は夜の準備のために、奏太くんに夕食を食堂で食べるようにと。この日のメニューは、ハンバーグ。これも簡単に作れるよう先生が工夫。
そこへ見知らぬ男性客が入って来て、奏太くんに話しかける。優希は、もう閉店と告げ、帰ってもらう。空き巣の下見かもと疑う。
翌週木曜日のカフェタイム…
4時半に品の良さげな男性客が入店し、コーヒを頼む。庭から母屋の方をぼんやり見ていた。
4:40、先週来た男性客が来店。そして、奏太くんの名前などを聞いてくる。奏太が来ると、話しかけるが、奏太につれなく扱われる。
2人の男性客は、5時に退店。
お客が帰り、靖子先生に報告しようと、母屋へ向かうと…浄水器の営業レディーが先生に営業していた。優希が中断させて追返す。
そこへ村田さん登場!庭から怪し男がのぞいていたと。
靖子先生、明日、空き巣が来そうと予言。
翌日、母屋に保田さんの息子さんとその友達が来て待機してくれることに。
翌日のランチタイム…
木曜日に来る男性客が来て満席に。
ほぼ料理が行き渡ったタイミングで、母屋からドンと音がした。靖子先生が、見に行った。
保田さんの息子とその友達で、犯人を捕まえ、靖子先生が警察に通報し無事逮捕。
犯人は、浄水器の営業をしていた夫婦。品の良さげな男性が共犯の夫。
では、木曜日に毎週来る男性は?
靖子先生の推理によると、奏太くんのお父さんでは?
長いな。
◾️キャラ弁と地味弁
キャベツがテーマの料理教室の時…
高校生の娘がいる岸田麻央さんが、キャラ弁を週2日作る話をしていた。
木曜日のカフェタイム…
奏太くんのお父さんかも知れない人が来店。
奏太くんが来て、また話しかける。
メニューは、つくね団子とピーマンの串、タコさんウィンナー、きゅうりとトマト、ゆで卵。土曜日の運動会のお弁当を習った。
火曜日のランチタイムの終わり頃、岸田さんがランチと相談に来た。娘がもうキャラ弁をいらないと言って来た。靖子先生は、ヒントを与えて様子を見るようにと。何かあれば、娘に問いただす前に、自分に相談するようにと。
木曜日、カフェタイムの終わり頃、岸田さんと奏太くんのお父さんらしき人もいて…
岸田さんの娘のキャラ弁について相談…過干渉というか心配し過ぎというか…
奏太父もどきも、つい、意見してしまう。
靖子先生のアドバイスとしては、ご主人とも相談して、娘さんとどう話すのかを考えてと。
奏太父もどきは、自分は家庭内別居で、娘も小学生の頃は可愛いかったが、今では相手をしてくれないと。あれ?奏太くんのお父さんじゃない?
◾️インゲンは食べられない
料理教室に参加しているアラフォーキャリアウーマン園田澪さんは、婚活パーティーで出会った彼と結婚前提で交際中。そのために料理教室に通う。
数日後、園田さんが飼っている犬がいなくなった。菜の花食堂のメンバーも奏太くんも一緒に探す。
見つからず…菜の花食堂に奏太くんのお母さんが迎えに来ると、なんと園田さんと中学の同級生で仲良しだった。
色々と手を尽くして犬を探すが、見つからず、靖子先生の推理で解決。まあ、そうだよね。
◾️大根は試さない
奏太くんのお母さん菜穂子さんと、園田さんが、菜の花食堂のディナーを予約して、飲んでいます。
菜穂子さんは、一度結婚し離婚。実母の勧めもあり、別な人と結婚しないで、奏太くんを産んで育てている。
翌日、優希は、川島さんの家に行った。
最近は、川島さんのお母さんが送ってくれた野菜を料理して、一緒にビールを飲みながら食べるようになったが、付き合うという感じではないかな。
今回、お母さんのメモになかった大根があり、料理すると苦くて食べられなかった。優希は家に持ち帰り、大根を調理し直す。
大根の再料理がうまく行き、川島さんに連絡すると、今度は、優希の家で晩ごはんを食べようとなる。
川島さんは、ケーキやお酒、花束を持って訪問。
いい雰囲気になると、優希はテレから誤魔化す…
川島さん突然帰ると言って帰ってしまう。
靖子先生に、相談に行くと…
花束の花言葉を調べるようにと…。
めでたく、お付き合いすることになりました。
ロマンティックですが…
花言葉で告白する男子ってちょっと…
私は苦手かな。 -
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今回は、事件が勃発!
◾️春菊は調和する
料理教室の新しい生徒、水野裕美さんが主人公。
幼稚園児がいるお母さんで、結婚して太ってしまった旦那さんにダイエットをさせるために、料理教室へ。旦那さんが痩せないと、神経質になっていた。
家族3人で、菜の花食堂にディナーを食べに来た時も、旦那さんに食事制限を。
社内結婚で、イケメンで人気者の旦那さんと地味な自分が、不釣り合いとコンプレックスを持っていた裕美さん。旦那さんを太らせたのは、妻の管理が悪いからと悩んでいた。
そして、旦那さんが、最近仕事をする同僚の女性にもヤキモチををやいていた。それを靖子先生が解決。
◾️セロリは変わっていく
ある日、菜の花食堂の前に、犬が捨てられていた。
ビニール紐が首に巻かれ、メモが貼られていた。
「この犬あげます。かわいがってください」と。
保護犬を預かるボランティアの人に連絡したが、その人の家には今3匹の犬がいて、預かるのが難しく、3か月だけ菜の花食堂で預かることに。
捨て犬は、まず警察に届けて、3か月飼い主が見つからなければ、譲渡会にだせる。獣医にも診せ病気がないか調べる。
犬が捨てられていた時、たまたまお客でいた小学生の六花ちゃんが、犬の散歩を勝手でて、毎日、散歩に付き合った。
これも、そう来るか〜という結末。
◾️裏切りのジャム
これは、大事件でした。
菜の花食堂で作っているジャムは、色々な所で販売して貰えるようになりました。ところが、その中の三件から、カビが生えていたとお客さまからクレームがあったと。
回収して、色々調べ…思わぬところから犯人が…
これ、酷いなという事件でした。
◾️玉ねぎは二つの顔を持つ
新規で料理教室に参加した、新婚の小松原さんが主人公。
義理のお母さんと同居したいと、彼女は言うが、義母は、同居したくないと…
その義理のお母さんは、靖子先生の昔のママ友。
理由を推理して、無事、同居へ。
◾️タケノコは成長する
最後は、優希さんと川島さんの関係に進展が。
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シリーズ第3段。
主人公、館林優希は、不動産屋で派遣社員として働いているが、1人社員が辞めて忙しくなり、週休2日を週休1日に出来ないか打診される。かつ、社員登用の検討もしていると。
辞めた女性社員は、朗らかで周りに気遣いしてるてる素敵な人であったが、頑張り過ぎたのか、鬱になって会社に来れなくなったらしい。
優希は、前の会社を辞めた自分と重ね、ここで社員になるよりも、菜の花食堂でスタッフとし働きたいと思った。この本の中で、不動産屋は辞めて、菜の花食堂で働きだす。
それて、菜の花食堂の売上を上げるべく、ピクルス作りに精を出し、イベントで販売も。そこで知り合ったパン屋さんにもピクルスを販売してもらう事に。優希の営業力の賜物でした。
また、地域の情報誌からの取材を受ける事になり、イベントを企画。江戸野菜を当時のような調理法で、お出しするイベントを開催。予約制で、夜の営業を始めるための宣伝としての効果も狙った。
優希は、謎解きで知り合った一人暮らしの男性、川島悟朗さんの食事を作るバイトも始める。彼の実家は農家で、段ボール一杯の野菜を送ってくるが、料理する暇が無いほど忙しい。それを使って、料理する。
最後は、菜の花食堂の25周年記念を開催。靖子先生には内緒で、料理教室の生徒さん、農家の保田さんなどごく親しい人に、持ち寄りでのパーティー。
疎遠になっていた、靖子先生の息子さんからは、自作の大皿が届く。反対を押し切り、大学を中退した彼は、陶芸家として暮らせるまでになっていた。 -
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シリーズを重ねるごとに優希ちゃんが少しずつ成長していく姿が本当に愛おしくて、川島さんとの関係もほんのり前進。
大きな変化ではないけれど、その“少しずつ”が丁寧に描かれていて、今回も優しい気持ちにさせてもらった。日常の延長にある小さな謎と人の温度が心地いい。
一方で「疑惑のカレー」はこのシリーズの中ではやや不穏な事件。
じわじわとした違和感と、珍しく完全解決ではない展開にゾクッとさせられた。
あの余韻はしばらく残りそう。
そして香奈さんがまさかのミュオタ設定(。・ω・。)
“マチネ”だからお店に来れたという一言で状況を伝えるあの表現には思わずにやり。
マチネとソワレで通じるかな?とくすっと笑ってしまった。癒しとほろ苦さが絶妙に混ざり合った、今回も大満足の一冊。