碧野圭のレビュー一覧
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久しぶりのお仕事小説
碧野圭さんの小説も久しぶりだ!
働く女の生きづらさ、特に管理職ともなると、昇進、ライバル、セクハラ、パワハラ、嫉妬…男社会で生きることの難しさを痛感する。
家庭、家事、妊娠、出産、育児…女性にとって人生の分岐点における悩み事への対応は昔に比べ随分と緩和されたように思えるけれど実際の現場ではまだまだ充分にはほど遠いのでしょう。
システムや規定では許されている事が、いざ現場でそれに倣おうとすると他の社員への弊害があり適用出来ずに肩身の狭い思いをしている…よく聞く話です。
色々変わりつつある日本もまだまだ及ばないのだなぁと思う事は多々ある。
が、そんな中「出世なんてしたくなかった…」
そう思いながらも奮闘し、闘ってきてくれた人がいるからこそここまで変わってきたのも事実だ!
どうせ変わらないからと声を上げなければなにも変わらない、こんな声があると主張し発信していくことが大切なのだろう…誰でも出来ることではない。
この会社で働く駒子さん、岡村さん、木ノ内さん、その心の中は複雑だろうし迷いも逃げたい気持ちも当然あっただろう、誤解されてきたこともたくさんあったであろう…それでも先に立って闘い続けてきた人には本当に頭が下がる。
こういう人達がきちんと評価される会社で、日本であって欲しいと思う。
これは女性に限らず!
こういう話になるととかく女性にスポットが当たりやすいが男性にも似たような事はきっと起きているはず。
誠意を持って働く人達が誠意を持って正当評価される日本であれるよう…老体は祈るばかり。
久しぶりのお仕事小説、楽しめた。
なにより、女性人の頭の柔らかさには感心させられる。
固定観念に縛られず、物事を多方面から捉え、時には逆手に取った作戦も必要!
後半はこの機転すごいなぁ、自分にはない発想だなぁ、さすが!と思いながら読み進めた読書時間でした -
Posted by ブクログ
ネタバレ前作から引き続き、取手店で店長として日々奮闘する彩加と「鋼と銀」で好調なライトノベル編集長の伸光の話。
前作から大体2年後くらいの話なのかな?
(取手店開業して2年とあるので)
自分で作り上げてきたものが失われてしまう失望感。
他人に任せるのが怖く抱え込みすぎてしまう責任感。
これまで築いた信頼関係。
仕事に真剣だからこそ、誠実に向き合っているからこそ、そういった風になるのだろうと思う。
失望感は次への足掛けに、
責任感は大事だが、仲間に頼るのと同じくらい大事。
信頼関係はこれからもずっと続いていくもの。。
人生いろいろあるけど、がんばろう!と勇気をもらえる作品でした。
ただ、閉店までのエピソードがなく、サラッとしてたのが少し残念だったかな。 -
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感想
楓のインハイは意外に呆気なく終わったな。
楓や善美、乙矢に色々ありすぎて続きが気になるけど、終わり方のキリが良すぎるため、続編があるか不安だな。
あらすじ
インターハイの予選、団体戦は準決勝に進むもそこで敗退し、楓の高校弓道は終わる。善美は個人戦で東京予選を優勝する。楓は優勝した都立南高校の栞の兄の陸に南高校の弓道部を見せてもらう。楓とミッチーは賢人を部長に選んでそのまま引退しようとしたが、合宿の指導を助けて欲しいと言われる。母親を説得して合宿に参加する。
合宿も無事に終えて、善美の応援に賢人と乙矢と日帰りでインターハイに行く。善美は予選、準決勝と勝ち上がり、なんと優勝する。三峰が2位となる。三峰は乙矢に会い、嫌味なことを言うが楓が守る。その後、楓は志望校である西北大に推薦で合格する。空いた時間は弓道会に行き、先輩の薦めで参段を目指すことにする。
しかし、審査員も務める上級者の先生に教えてもらった時に手の内の握りを指摘されて、全体の構えが崩れて調子を崩す。調子を崩したまま昇段審査を受けて落ちる。善美ぉ西北大に合格していた。その後、三峰が弓道会にやってきて、病気の祖母に乙矢に会いに行って欲しいと頼む。乙矢は回答を濁す。その後、乙矢は楓に告白するも、楓が乙矢に気後れして断る。
卒業の時、楓とミッチーと善美は、追い出し稽古に参加し、弓道部を作って良かったと思い返す。 -
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感想
善美凄すぎる!そして、塩すぎる!
青春熱いなぁ。
アオハルだから乙矢と楓の恋も期待したけど、その暇がないくらい弓道!
あらすじ
弓道同好会は正式に弓道部として認められる。そして、1年生の笹原さんが入部する。4月になり、顧問の田野倉が若い青田という先生を連れてきて顧問を代わるという。弓道経験者の青田が来て練習方法も変わり、熱が入る。また、新入部員希望が13名くる。
関東大会予選では女子が決勝まで進み、団体で2位、個人で善美が3位と好成績を残す。関東大会に出れることになったことで新入部員がさらに10名増える。しかし、関東大会は出場選手が5人必要だ。急遽1年生から男女3人を選抜して青田が指導することになった。選抜を選んだことや正面、斜面うち起こしの違いで1年生が不満を言い出すが、2・3年で宥める。
練習試合を経て、関東大会に出る。1回目は20射中五中と散々だったが、2回目は14中で満足行く内容となった。個人戦では神奈川の三峰との争いになったが、善美がなんと優勝する。三峰は善美といとこだという。 -
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最初、インテリアのデザインの話かと思ったけど、本の装丁の話だった!本好きにはたまらない一冊かも。
この本だって、装丁の可愛さに惹かれて手に取った一冊。本を選ぶときに、作家さんで選ぶこともあれば、タイトルやあらすじで選ぶこともあるけど、装丁も同じくらい選ぶ基準になる。
いろんな人の頑張りがあって、一冊の本が作られているんだなと改めて実感できた。今まで考えたこともなかったけど、もし、本の印刷工場とか見学に行けるのなら行ってみたいと思った。
そして、2人もなんだかあっさりしていてよかった。仕事場や家のデザインも想像するとワクワクするような描写で、素敵だった。 -
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感想
弓道部発足までの紆余曲折。最初は大変だが、決めることが色々あり、やりがいがありそう。
あらすじ
楓と善美は1学年下で同じ弓道会の賢人から友達のカズと武蔵野西高校に入ることになったと告げる。それに伴い、弓道部を作らないかと持ちかける。楓は同じ2年の薄井を誘い、自分が部長になって弓道部設立のために動き出す。
薄井の活躍で、田野倉先生に顧問を引き受けてもらえるようになり、生徒会と学校の承認を経て、同好会として発足した。楓は強豪校だった弓道部が急になくなった理由が気になっていた。弓道同好会が無事に承認されたが練習を巡って部内でゴタゴタする。そんな折、入部希望でカンナがやってくる。カンナの提案で従兄弟が顧問をやっている西山大附属高校に見学に行き、練習方法を学ぶ。
練習の仕方を考えて2人1組で教え合うようにする。しかし、なかなか上達しないので、範士を探すために弓道会の人に相談すると、範士の白井が昔、ムサニで顧問をしていたことが分かる。白井に顧問を頼むと引き受けてもらえることになった。休部の理由を尋ねても教えてくれなかった。白井が初めてムサニに来た日、賢人と薄井がモメテいるところに出くわし、休部の理由を語り始める。1年生が起こした事故で休部になったとのことだった。実はその1年生が用務員の雨宮だった。謎が解けたところで、弓道同好会が始動する。 -
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感想
2作目飛ばしちゃった。
善美の無駄なこと言わないキャラがクレヨンしんちゃんのボーちゃんみたいに見えて来た。
あらすじ
武蔵野西高の弓道同好会で楓は部長をやっている男女3人ずつのメンバーだ。初めての試合に臨むも男女共に予選敗退となった。
2戦目も惜しくも敗退となる。強豪の西山大附属の神崎から善美はライバル視される。一方、楓は善美との差に焦りがで始める。楓は家族の協力も得て中心軸を意識し始める。
文化祭では元々柔道をやっていたカズの同じところにいた者たちが弓道をからかいに来て嫌な思いをする。乙矢の流鏑馬の会を見学して生涯をかけてやっている人たちの意気込みを感じる。楓も進路について悩み始める。
3回目の試合で、男女共に見事に決勝戦進出を果たす。しかし、試合後、賢人がカンナに告白するがフラれる。カンナは来年にはアメリカに留学に行きたいとのことだった。
昇段試験を受けて、楓と善美は2段にミッチーは初段に受かるが、カズとカンナが昇段出来なかった。カンナはアメリカ行きを伸ばして弓道を卒業までやる決意をする。 -
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ネタバレ主人公が所属する高校で弓道部を立ち上げ、軌道に乗るまでの第二巻。第一巻では高校生らしい日々の生活は弓道会での所属ゆえ控えめだったが今回はそれが実現した上、元あった弓道部がなくなった謎を物語の根底に据えていること、弓道部室が残っており部活がスムーズに始められるきっかけとなっていること等上手く構成されていると関心する。用務主事の雨宮さんにその時代の事を聞かないのを不自然に思っていたが、最終盤で納得。
部員たちの一筋縄でいかなさそうな個性を与えており様々なエピソードが生まれやすそうです。
今回は弓道の技術要素は薄めで少し物足りないが次巻に期待します。 -
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感想
書店ガールズもそうだったが、優しい文体で内容がスッと入ってくる。
あらすじ
矢口楓は名古屋から東京に引っ越してきた。ある日神社に行くと弓道の体験会に遭遇する。最初は作法ばかりでつまらないと思ったが、入り立ての高校でテニス部を辞めたこともあって弓道を始めることにする。
楓は同級生の善美と打ち解けられずも一緒に通い、徐々に弓道に興味を持ち始める。善美の兄の乙矢の昇段試験も見学する。楓は朝のランニングの時に道場で国枝と会い、手ほどきを受ける。
その後、国枝が出るのが最後になるという流鏑馬をみんなで見に行く。そこで乙矢の母親が子供が弓道をやることに反対していると聞く。楓は弓道を続けるも入った同期は次第に減って行く。善美も母親に反対されて来なくなっていた。そんな中、段位審査に挑戦することになる。また、弓道場の場所に新しいスポーツ施設を建てる話が持ち上がる。会員は現在の弓道場の存続を望む。そのことを伝えに乙矢の家に行くと弓道の話になり、流鏑馬中に乙矢が進路上に入って避けようとした父親が亡くなったことが分かる。母親はそのことを隠したかったのだ。乙矢の祖父の説得もあり、乙矢と善美は弓道を続けることを許される。
望んだ初段の審査では、無事に全員が合格する。 -
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これまでと一変して、アルバイトの愛奈と契約社員の彩加をメインにしたお話。
愛奈はこれから始まる就職活動を目前にしており、書店業界で働きたい!本に携わる仕事がしたい!と熱い情熱がある一方で、周りの友人達はみな意識高い(?)子が多く、これからますます業界としては難しくなるであろう書店を目指すのは馬鹿げているといった雰囲気で、自分の気持ちを言えないでいた。
一方彩加は、ついに正社員登用の道が開けたが、移動が決まり取手というこれまで縁もゆかりもなかった土地での店長をやることが登用の条件であった。
また、彩加の故郷である沼津の商店街で本屋さんを営んでいる叔母の店舗でも、ブックカフェを作ることになり何やら活気づきそうな雰囲気で溢れている。
そんな立場の違う2人だが、友達として話せる間柄には共感するものがあり、2人の将来が輝かしいものであるように祈りたい気持ちが芽生えた。 -
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前半のリアルでシビアな人間関係から一転、後半の怒涛の展開に胸が熱くなり、最高に面白い一冊だった!
最初は、人間の劣等感や嫉妬による視野の狭さに「人をまっすぐ見る難しさ」を痛感させられた。
けれど中盤以降、厳しい状況に立ち向かう理子のプロ根性に痺れた。
悪質なクレーマーにも躊躇なく応える覚悟、そして周囲の目が変わっていくのを素直に感謝する姿が本当にカッコいい。
店の存続を巡る、希望からの掌返しには心が冷え切るような絶望感を味わったが、そこからの「神展開」による救いの手には歓喜!
現実の厳しさを描いていたからこそのハラハラ感と、最後のホッとした安心感がたまらない。
途中まで泥臭い人間関係が描かれていて、「思ってたんと違う…」となってたのだけど、後半、従業員が一枚岩となって本気の販促や試行錯誤に挑む姿は、まさにガッツリ「書店モノ」。
作中に実際のフェアの選書タイトルが具体的に登場するので、想像が膨らんでテンションが上がった。
全員がチームとしてまとまる良さはもちろん、理子と亜紀の女同士、先輩後輩の絆が最高。
この先も絶対に追っていきたいシリーズ! -
Posted by ブクログ
ネタバレ天才肌の青と几帳面なめぐみの対比がとてもよかった。
いくらその分野での才能があっても、人は完璧でいられないのが良くも悪くも人間らしくて強い共感ができる。お互いの長所を活かし短所を補い合う二人はまさに理想的なパートナーであり、青は能力の発揮に、めぐみは目指すべき成長に、お互いが欠かせない存在になっていく過程が見どころ。友人とは違うけれどただの仕事仲間でも上司部下でもない、そんな二人が立ち向かう大仕事と未来への終着点は、読者の夢さえも後押ししてくれているような気もした。
また、ブックデザイナーという専門的な職でありながらも説明しすぎない文章のおかげで読みやすかった。これから本屋に寄る度に、デザインを気にしてしまうだろう。