【感想・ネタバレ】辞めない理由のレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

碧野圭さんは、働く女性を描くのが本当に上手い。働くことの辛さと楽しさを巧みに表現する。
さらに本作品では、ワーキングマザーの視点が色濃く描かれていて、他人事とは思えずに物語の世界にグイグイ引き込まれた。

『書店ガール』シリーズよりは、単発モノだけあって若干さらりとまとめられている感はあるが、安定の面白さ。

働く女性におすすめの一冊。

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2024年02月13日

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ネタバレ

一人娘を育てながら、人気女性誌の副編集長をしている主人公が突然理不尽な降格を命じられ、学校では娘をめぐるトラブルまで発生するが、それでも会社を辞めず、自分で自分を励ましながら働き続け、復活を遂げるお仕事小説。
『書店ガール』シリーズ碧野圭さんのデビュー作、ということで読んでみた。2014年の作品だけど、出版社の編集という仕事柄、締め切りに追われ、残業も多いことは想像が容易で、当時は今よりもさらに、母親が働くには家庭・自分の精神的な犠牲を伴う環境だったのだろうと察する。その状況がすごくリルなのは、碧野さんご自身が同じような経験をしてからだと解説で語られている。

前半は、主人公の少し頑張りすぎている姿と、一転して次々と受ける理不尽な仕打ち、配慮のない上司や同僚の態度・言葉、頼りない旦那にこちらも心が折れそうになった。
それでも、「見返してやる」「娘に逃げる姿を見せられない」という強い気持ちで会社に残り、腐ることなく、新たな挑戦に挑み、周りとの協働で、主人公自身も柔軟に変わっていく姿に、やっぱり働くことっていいなと思った。
旦那の協力もあまり得られない中、子育てをしながら働くってとっても大変で、疲れてイライラしたり、ときにはヒステリックになったりしちゃうことだってあるけど、子供は頑張っている母親を見ていてくれるし、母親だからこそできる仕事のやり方、考え方があるから負けずに頑張ろう!と励まされた。

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2020年02月26日

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ファッション誌の副編集長でもあるワーキングマザーが主人公。最初の展開はあまりにも主人公が可哀想すぎて読んでて頭にきたものの、最後はすっきり大円団。ご都合主義なところはあったものの、スカっとしたなー!

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2019年11月11日

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書店ガールシリーズを読破しているので、いつも通り面白い、という感想。陸王と下町ロケットのようにストーリー展開は基本的に同じ。

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2019年02月16日

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読みながら「半沢直樹っぽいな」と思っていたら、解説に「ワーキングマザー版半沢直樹」とのコメントがあった。理不尽な仕打ちに、正当なやり方で倍返し!モヤモヤをスッキリさせたい時に良いお話。それにしても、根回し、忖度…日本でワーキングマザーするのってホント大変。

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2018年12月06日

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ネタバレ

「書店ガール」でお馴染み、碧野圭さんのデビュー作。

七瀬和美は大手出版社で女性誌『Fame』の副編集長をしていた。
そう、゛過去形゛!

私生活ではおなじ出版社に勤める夫と小学1年生の娘との3人暮らし。
女性だから、子供がいるから、それを仕事への言い訳に絶対したくない!
そんな強い気持ちで臨んでいた副編集長の仕事だったが…
会社が下した結論は降格の上の部署移動。
和美には到底納得のいかない人事。
゛辞めるらしい゛の噂まで流れるが和美は゛辞めない!゛
和美の新たな挑戦が始まる。

仕事と家庭の両立、仕事と子育ての両立。
難しいなんて言葉では尽くせないよね……

『全力疾走できるときはすればいいけど、全力疾走したくてもできないときが人にはある』
本当にそうだよね。
そんな時には少し力を抜いて、時を待っててもいいよねぇ……

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2017年02月13日

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年代的にも経験的にも共感できる部分が多かった。
しかし、こんな理不尽なことが本当に世の中で行われているとしたら切ない。
そして、這い上がったこの主人公は強いし、やはり元々能力が高いのだろうと思った。
人とのつながりの良い面と嫌な面の両方を味わえた。

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2016年07月10日

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雑誌編集者のワーキンクマザーが主人公。
主人公以外の言い分は書いてないのでわからないけど、主人公からしたら理不尽と思える降格&異動から奮起していく内容にはパワーをもらいました。

同じ会社で働く夫と主人公が夫婦喧嘩したときに娘が母親を擁護した場面では公共の場にも関わらず、泣きそうになって大変でした。

後半、ちょっと上手く行きすぎじゃない?と思える流れもあったけど、読み終わったあとはスカッとします。
前半は読むの少しつらかったけどね。

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2016年05月18日

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ワーキングマザーの奮闘ぶりがリアルに描かれていて、読み応えがあった!

会社という組織にある意味「はめられた」主人公が、実績を持って反撃する様はスカッとした!
活気のない部署に異動させられて、その中でも腐らず、周りを巻き込んで仕事をする姿はカッコいい。

著者のデビュー作とは思えない。面白かったー!

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2016年04月27日

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最初の数ページを読んだ時は読み始めたことを後悔した。図書ガールを読んだ後でもありこの後の逆転劇を感じていても、主人公にのしかかる悲劇は読んでて辛いものでした。負の連鎖はその後全編の約半分近く続き、予想通りの展開。しかし前半の痛めつけもあってとても心地よく読みすすめることができる。いくらなんでもうまく行き過ぎでは?と思わなくもないが、本来の主人公のポテンシャルが手繰り寄せた幸運なんだと思い納得しておく。この物語はワーキングマザーを応援する雑誌作りを題材にしたワーキングマザー応援小説という入れ子構造なんだと、読み進めて気がつく。
それにしても雑誌刊行のプロセスがよくわかりますね。出版社のお話だけに編集者の協力ひとつで業界事情はお手のものでしょうね。

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2015年05月24日

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面白い。フルタイムで働く女性として、タイトルに惹かれて買い、その日のうちに一気読みしました。
組織で起こる理不尽な仕打ちに負けない強さ。
「辞めない、奴らが辞めろと思っているなら、辞めない。
このまま引き下がってたまるもんですか。
このままでは、絶対に終わらない。
絶対に見返してやる。」
このセリフには、意地とともに強烈な意志の強さを、感じました。
ただ、後半にもう一波乱あるかと思っていたら、トントン拍子に最後まで進んでしまい少し拍子抜けしました。そのため、星4つです。

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2014年11月30日

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ネタバレ

書店ガールでおなじみの作者の原点。自身の15年に及ぶ出版社勤務の経験を活かした作品。

前半は本当にむかむかと気分が悪く、腹の立つ展開。
後半は主人公・和美の逆転攻勢…に見えるのだが、実は違う。

結局、人間関係や根回し下手で、実直に仕事に取り組んでいた和美が周囲の意見に耳を傾けたり、上司の立場を慮ったりという組織人としての成長を遂げ、周囲とも瓦解して一件落着。。と見えた。

つまりは仕事の能力よりも組織の一員としての振る舞い方や、管理職として部下や後輩を育てたり、多くの人脈を持つ人間が社会を勝ち上がっていくものだと示唆されているような気がした。

ごもっとも。能力主義など日本社会では夢物語。

いつの間にかワーキングマザーというもうひとつのテーマはどこかに雲散霧消していたのはいかがかとは思うが。

正直、小説に非現実…実現できない夢を見たい私のような人間…それも人間関係に苦しみ続けている人間には、ちとつらい現実を見せられてしまったのではあるが、それでも和美の周囲の、一度は組織の片隅に追いやられたかに見える個性的な面々の意外な能力や鋭い視点、それぞれの得意分野で育んだ人とのつながりなど、見どころは多くて飽きない。けっこうわくわくして読んでしまった。

私も出版社勤めだったから、どれほど泥臭い現場か少しは知っている。やるせないなあ。

個性的な面々が時折口にする、雑誌の販売戦略についての意見は、なかなかにポイントを衝いていて感心させられた。

良くも悪くも感情をかき乱されたので、読後感とは関わりなく星4つ。

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2014年10月23日

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ネタバレ

七瀬和美
人気女性誌「Fame」の副編集。三十七歳。新雑誌準備室に異動。

馬場孝之
三十歳。半年前に営業部から異動。目立つ記事や、自分の手柄になりそうな仕事は頑張るが、それ以外のページは手を抜きがち。真野のお気に入り。

岸本秀三
もう一人の副編集長。三十五歳。細かい処理能力に欠ける。

真野勝久
雑誌三課課長。編集長と兼任。四十二歳。勝田は営業部にいたことがある。馬場とはその頃から麻雀仲間だった。

絵里
和美の小学校一年の娘。

田原恭子
ハウスキーパー。

七瀬治彦
和美の夫。和美と同じ会社の管理部門。

黒木麻美
和美の部下。「Fame」のただひとりのの女性の正社員。

長崎聡子
雑誌三課の「レア」副編集長。

森本拓也
和美の部下。馬場と同期。温厚な性格。

鈴木玲奈
契約社員。

宮野
契約社員。

浅賀
部長。四十代半ば。

水沢圭吾
絵里の担任。

深町健吾
和美さん以前の上司。宣伝部次長。

三宅いずみ
以前雑誌三課で「レア」の副編集長をしていた。二年前に移動して、今は営業部に在籍している。社内三美人のひとりともいわれる美貌の持ち主。

田村清司
新雑誌準備室室長。

静香
絵里が夏休みに参加したサマー・キャンプで同じ班だった。

田所
営業部。

岡田俊治
新雑誌準備室の最年長。かつては俳句雑誌の編集長だった。

樋上秋恵
新雑誌準備室。五十代前半。書籍事業部に長く在籍したいた。

澤田慎吾
新雑誌準備室。二十代。雑誌一課にいたが、有名作家の名前を別の作家と取り違えて掲載してしまった。その責任を取らされる形で左遷された。

久木乃利子
新雑誌準備室。ベリーショートでよく日に焼けた、活動的な印象。二十代前半。半年前まで『スポーツ・ライフ』の編集部にいたが、突然新雑誌準備室に異動辞令が出た。

小田真奈美
広告部。課長。四十代後半。

藤田昭雄
クロス・フィルムの宣伝マン。

木田優樹菜の母
和美と同じマンションに住む二年生の母親。

葛西真知子
ライター。和美が学生時代にあるバイト先で出会って以来、十五.六年のつきあい。

戸川
雑誌一課の『ヴィンテージ』の編集長。


桂デザイン事務所。

永井巧人
デザイン事務所パラレル・ワークス社長。


パラレル・ワークスの有望な新人女性。

田中
広告部部長。気難しいことで知られている。

真行寺清人
人物写真を撮らせたら右に出るものはいないといわらる人気カメラマン。

MIMOZA
三十代の女性には圧倒的に人気があるシンガーソングライター。

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2024年01月02日

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ネタバレ

評価は3.

内容(BOOKデーターベース)
共働きで小学生の娘を育てながら、人気女性誌の副編集長を務める七瀬和美、37歳。男社会で肩肘張って奮闘するが、突然理不尽な降格を命じられ、閑職に追いやられる。学校では娘をめぐるトラブルも発生。苦境に立つ和美が「働いてるママが好き」という娘の言葉に触発されて挑んだのは…。お仕事小説の旗手が放つ、痛快エンターテインメント!

最後には大逆転な話。良くある話であるが、時折「そうそう!」と同感できる出来る部分が有ったのが救い。確かによく働くが・・・やっぱり旦那がいて子どもがいて仕事もあって、何もかも持っているんだから、文句言うなら辞めればとなってしまうのは独身女のひがみか?

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2020年02月28日

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ネタバレ

【エール!1】を読んだ後だったので
丁度続きみたいな感じで良かった。
エールで短編読んで、これで長編みたいな感じ。
バリバリ働くワーキングマザーの話。
主人公、最初はガミガミちょっと嫌な上司だったんだけど
理不尽な人事に同情・・・。
最後はうまく行きすぎだけど、スッキリ!逆転して
良い終わり方だったな~♪

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2018年01月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

女性編集者として多忙なワーママが主人公。
社内政治や根回しが不得意で、実力を逆手に取られ左遷される。
そのことで、子育てを見直すことができ、生き方にも余裕が。
どんな時も自分に正直に正々堂々戦う姿は勇ましい。
閑職に飛ばされ泣く日々か、自分に出来ることを必死に取り組むかでこんなにも変わる。
勇気をもらえる作品。

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2017年08月26日

Posted by ブクログ

ワーキグマザーの奮闘記。
自分とは全く違うので、共感できないなぁ。娘の「働いてるママが好き」っていうことば。本当なのかなぁって。

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2015年11月16日

Posted by ブクログ

私が好きな女性が仕事をがんばる本。
編集者。金銭面で余裕ありの家庭。

一気に読み進めたので楽しい本だとは思うけど
笑う場面がなかったのと
主人公にどっぷり共感できなかった。
会社の立場、旦那さんの思い、子どもの気持ち
それぞれの場面でそれぞれに共感。

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2015年09月15日

Posted by ブクログ

働くお母さんであり雑誌編集者の奮闘ぶりが面白かった。
何といっても働くお母さんは大変なのだと思う。
母親ではあるが仕事人という意地が自分を突き動かしていくのだろうし、やはり仕事が好きが辞めない大きな理由。
前半はこれでもかの仕打ちにめげたが、後半の猛反撃ぶりはちょっとした爽快感があった。

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2015年06月09日

Posted by ブクログ

冒頭、突然の理不尽な降格人事に和美と一緒に憤り、あっさりと引き込まれました。とっても読みやすくて、展開も面白いのですぐ読めちゃいます。

降格人事から、色々と和美も成長していき、最後には成功し爽快な読後感。ちょっと上手く行きすぎな気もしましたが、フィクションだし、元気が出る内容でよかったです。

して何より、和美の作ったワーキングマザー向け雑誌を読んでみたい!すごくよさそうな雑誌っぽいんですよ。

お仕事小説として面白いと思いましたが、私の期待したワーキングマザーと言う目線がいまいち弱かった気がしました。娘が小学1年生で、学校でトラブルがあったりするのですが、とってつけたような印象。一応子どものことも少し書いておくか的な・・・

和美はお仕事をバリバリして、残業も多いので家庭の描写も少なく、いまいちワーキングマザーっぽさが感じられず。たまに学校に行ったら、たまたまPTAの役員の方が困っていて手助けしてあっさり感謝されるとかいう部分も取ってつけた感が^^;

和美はどっちかと言えば仕事に重点を置いた生活になっているのですが、仕事と家庭と半々ぐらいの生活を読みたいんですよね。(単に自分がそうだから、それで共感したいだけだと思います。)

でも、ワーキングマザーの部分に過剰に期待しなければ、十分面白かったです!

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2014年12月04日

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