あらすじ
彩加が取手の駅中書店の店長になってから一年半、ようやく仕事が軌道に乗り始めたと感じていたところ、本社から突然の閉店を告げられる。一方、編集者の伸光は担当作品『鋼と銀の雨が降る』のアニメ化が決定して喜ぶものの、思わぬトラブル続きとなり……。逆境の中で、自分が働く意味、進むべき道について、悩む二人が見出した答えとは。書店を舞台としたお仕事エンタテインメント第六弾。文庫書き下ろし。
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シリーズ5に続き6を読んでみた。
話の展開が面白く、一気に読むことができた。
印象に残ったところ
何度も何度も味わって、友達みたいにずっとそばにいてほしいと思う本が一冊もない人生って、
寂しくないかな。
私にとっては
夏目漱石のこころ
三浦綾子の氷点
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今回も彩加と伸光のお話し。
彩加は店長に就任してまだ2年。やっと軌道に乗ってきたのに閉店を告げられる。
伸光は担当しているラノベが大ヒットでアニメ化されることになった。同時にコミックノベライズ化もすることになり大忙し。それでも協力的な環境ならばいいのだが…
出版業界だけではなくアニメのほうにも足を踏み入れ色んな確執が見られて面白い。ハラハラドキドキ。
頑張る仕事人は『ガール』だけじゃないね!
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世界はあなたのためにはない。
なんて厳しくて正しい言葉何だろう。
努力しても成果を出せてもどうなるのかは自分以外の誰かに決定されてしまうのが仕事だったりする。
けれども、主人公の私の論理で生きたいは、これから彼女の仕事はどうなるのかその続きを読むのが楽しみなのと、これが言えるのは今まで逃げてこなかった人が言えるセリフだな、、、と。
登場人物が応援したくなる人ばかりです。
Posted by ブクログ
「大丈夫、宮崎さんはどこへ行っても、何をやっても、きっと頑張れる」一番おいしい所を西岡さんが持っていった。今回も、頑張ってる姿に途中から涙が止まらない。
メディアミックスの難しさ、そして、奥深さが伝わる。
プロ、プロを知るではないけれど、クリエータを大事にする気持ち。それを大切にする関わる一人ひとりの想いに心揺さぶられる。だから、もの造りは止められない。だから、お金じゃないのかもしれない。
作品の持つ力と、メディア(媒体)の持つ力。本だけが全てではない。コミックも、アニメも、映画(アニメ・実写)も、挿絵も、音楽も。きっかけは何でもいい。作品に触れる機会があれば、あとは作品が引き込んでくれる。原作イノチかどうかは、微妙だけれども。
「本なんかいらないって言った子は、可哀想。本の楽しさを知らないんだな、と思って。」その点、私は、ラッキーだったのかもしれない。できれば、この喜びを誰かに伝えてゆきたい。
最後に、『世界はあなたのためにはない』でも、だからこそ自分を大事にしなければならないんですね。胸に刻んで、本を閉じた。
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人の足を引っ張り意地悪や嫌がらせばかりする人間の小ささと、周りが敵ばかりでも信念を持って限界まで戦い頑張ることで成長し人間性が磨かれ器がどんどん大きくなる対比が印象に残った。
たとえうまくいかなくても見てる人はちゃんと見ているし失敗から気づき見えてくるものもある。
Posted by ブクログ
現在、自分の仕事でほんっまにメンタルがよわよわなので、正直前半部分はきつかった…(笑)。
それでも面白いのでさくさく読み進めるんやけど、とにかく前半はあっちこっちで「うまくいかない」ので、そうよね、仕事ってそんなもんよね…てなった。
でも、たぶん、著者なら、最後まで読めば「よし、やるで」て思いたくなるような展開を用意してくれるはず! の、一心で読んで、結果、こちらの予想以上に「わたしもがんばろう」て思えたし、泣きそうになった。
そうか、仕事でしんどいというのは血を吐いて倒れるくらいまで行かないとあかんのかな、と、思ったのが小幡さんのくだり。
宮崎さんのくだりでは、二年ちょっとやってきた仕事をさっぱりなかったことにされるむなしさに、めちゃくちゃ共感した。
そうか、二年ちょっとでもここまで思うところがあるんや。
わたしは五年ちょっとやってきたことが今、さっぱりなかったことになってる。
ただの事務職やったけど、五年やったことに、自信を持ってもいいのかも、と、思った。
わたしも勇気を出して、今まで責任と愛着を持って、真摯に仕事をしていたということは伝えようと思う。
そしてこのシリーズも、次巻で終了と知ってちょっとショック…。
でも、そりゃ、そうよね。むしろあっちこっちの話をたくさん書いてくれて読ませてくれてありがとうやんね!
次巻も予約した。たぶん、また、読んだら「わたしもがんばろ」て思える気がする。
そういえばこのシリーズって、(わたしにとっては)自己啓発本よりもずっと、自分に自信を持とうと思えるんやから、不思議な話やな。
(自己啓発本を否定するわけではなく)
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面白い!書店ガールの中ではこの巻が一番好きでした。
田中君の恋の行方・・・アグレシカと翔也と重なる。
木幡編集長、最後に気がつきましたね!
以下、本文より
会社の論理に従って、唯々諾々と閉店にできるほど、私は取手の店の仕事をいい加減にはしてこなかった。一生懸命やってきたから、悲しみは深いのだ。会社の決定に怒りを感じるのだ。
でも、どうせ短期間で閉店になる店なら、いい加減にやっていればよかった、とは思わない。取手の店を作るために考えたこと、行動したこと、スタッフとの関係を築いたこと、どれもみな自分の財産だ。
それで得た経験は私だけのもの。会社も消すことはできないのだ。
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今回はお馴染みの書店員ならではの苦労と喜びに加え、安易な売れ筋路線を選びがちな昨今のメディアミックスに対する碧野さんの考え方が強く出ていた印象。
田中君を始めとしたアルバイト陣の成長譚も良いけれど、日頃から売れ筋だけを意識した没個性な商品やサービスが氾濫する世の中を残念に感じているので、拘りを持つ小幡氏の姿勢に強く共感しました。
レビューの点数やいいねの数に消費が左右される現実を全否定はしないものの、今はちょっと行き過ぎているように思います。
その意味ではトルコパンと拘りのセレクションが売りのブックカフェというエッジの効いた店を、しかも沼津で立ち上げることができるのか、この先が楽しみです。
Posted by ブクログ
シリーズ6 久し振りの書店ガール。
前回に引き続き書店ガールの彩加と編集ボーイの伸光がメイン。
彩加が店長の取手の駅ナカ書店もようやく軌道に乗り始めた矢先のまさかの出来事に彼女の落胆は計り知れない。約束が違うじゃん、でも会社の命令には逆らえない。そんなやりきれない思いが痛いほど伝わってくる。
でも今まで頑張ってきたことは決して無駄ではない、西岡さんが言うようにここでの経験と記憶はこれから仕事をして行く上できっと力になると思う。
伸光のエピソードには心底腹が立った。
担当する作品のアニメ化という嬉しいニュースの裏で次々に起こるトラブル。
トラブルメーカーのコミック担当の上田やアニメ会社の石破や河原とのやり取りは読んでいて辛い。読み手も胃がキリキリ痛んでくる。これはきつい、精神的にやられる。
文句ばかり言わずにちゃんと仕事しろ!と言いたくなる。まるで「仁義なき編集者の戦い」だ。
私達が本やアニメを手にするまでにはたくさんの苦労の上にあるのだと改めて感じた。
特に良かったなと感じたのは、彩加や伸光の逆境に立ち向かう姿勢だ。
悲嘆に暮れたりせず「本が好き」「仕事が好き」と奮闘する姿にグッとくる。
こういう登場人物が頑張るお仕事小説は面白い。
彩加と太田の春ももう少しかな?
次巻で完結、西岡さんや亜季、彩加、愛菜達書店ガールがどんな結末を迎えるのか楽しみ。
明日からも胃薬片手に自分の仕事も頑張ろうと思わされる一冊だった。
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本屋さんが大好きだ。普段コミックスしか買わないけど、どんな本が出ていて、どんな本が流行っていて、どんな本が映画化やドラマ化、アニメ化されているか、本だけでなくいろんな情報が溢れているから、ちょいちょい覗きに立ち寄りたくなる本屋さんが好きだ。
そんな素敵な本屋さんを支えてくれている書店員さんがいるということを、陰ながらにものすごく頑張って、考えて、いろんなものが目に入るように工夫してくれているということを、この本は気づかせてくれる。
今回はラノベのメディアミックスで直接は本屋さんと関係ないけど、漫画化やアニメ化になる裏話を丁寧に、もちろん面白く書かれている。
でも、本の中でも現実でも今の時代、本が全く読まれず、買われずに本屋さんが苦境に立たされている。
本の楽しさ、面白さは動画にだって劣らないと思う。むしろ本があるから映像化されるものだってあるぐらいなんだから。
タイパの時代かもしれないけど、じっくりと読み込み、文章から頭の中で映像にして動かす楽しさが広がるといいなと思う。
Posted by ブクログ
すっかりはまってる書店ガール。
今回は取手店の閉店に悩むアヤカと、ラノベのアニメ化に奔走する伸光が中心。
閉店は悲しいけど、アヤカがいい方向に向かっていてほっとするし、久しぶりの理子の登場に喜びが。
Posted by ブクログ
今回も前回に引き続き取手店の店長になった彩加と亜紀の夫伸光の話が主軸となる。突然の閉店に戸惑う彩加だが前向きな道筋が出来てホッとした。全てが良い方向に向いて読後感も良かった。
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書店が閉店に向かっていく様子は切なかったが、前に向かって動き出すシーン、特に今後どうしていくかを太田さんに告げた場面は良かった。
書店員の苦労や編集者の辛さもしっかりと伝わってくるし、かなり現実に近いような展開だったと思う。ありきたりな奇跡的出来事も無かったし、お仕事小説としてはとても良い内容と感じた。
次で完結。大団円になってほしい。
Posted by ブクログ
彩加の取手店が閉店。
伸光は鋼と銀が軌道に乗るもアニメ化などで揉める。
働く頑張る人を応援する作品。
一気に読んでしまった。
彩加が落ち込んだ時に出会った本の一文、あなたのために世界があるわけではないが胸に刺さった。
Posted by ブクログ
このシリーズは書店と出版業界内部のことが分かりやすく説明されている。
駅中書店の店長さんの逆境の中で奮闘する姿には胸が熱くなった。
また、この中で引用された「世界はあなたのためにはない」という言葉には深く考えさせられた。
Posted by ブクログ
いい本だった。読んでよかった。
彩加が店長を務める取手店が閉店してしまう!
まだ始まったばかりという印象だったので、私も少なからずショックを受ける。
開店準備から書店員の確保、棚の工夫、お客の確保、売り上げなど、つい5巻でやったばかりではないの!!
閉めると聞かされた彩加の悲しみと、そこからの閉店準備を思って心が傷んだ。
閉店とはこんなにつらい作業だったのか。
そして小説のアニメ化、コミック化がこんなに大変な作業だとは想像もしなかった。
原作者、担当編集者、アニメーター、漫画家。意地と作品への愛情のぶつかり合い。
これからノベライズ本や映像に触れる時に重みを感じそう。
Posted by ブクログ
宮崎彩加
取手駅改札内「本の森」店長。最近意識してるのは地元との繋がり。
幸崎郁歩
藝大生。彩加の店にアルバイトで入った。
三田村慶信
「本の森」の本部の部長。彩加の直属の上司。
田中幹
彩加の店のアルバイト。疾風文庫の新人賞で大賞を獲った。シリーズ累計三十万部の『鋼と銀の雨がふる』の作者・原滉一。アルバイトスタッフの中でもいちばん信用できる。
小幡伸光
田中こと作家・原滉一の担当編集者。
安部真理恵
藝大生。妹とZINE(自作の絵や写真などを使って作った小ロットの印刷物)を作っている。
安部かのん
藝大生。真理恵の妹。
高田ふみ
多摩地区でも上位の進学校井の頭中学の生徒。女子四人、男子三人で編集部の見学に来た。
松川知弥
井の頭中学の生徒。
高野大介
井の頭中学の生徒。
森野哲平
疾風文庫の編集スタッフ。
松江和幸
疾風文庫の編集スタッフ。
上田徹
『少年アンビシャス』の人気連載『ジェッツ!』のコミック担当。原作至上主義。原作にないオリジナルな展開が気に入らない。
ZUNDA
『ジェッツ!』の原作者。
姫野紡
『ジェッツ!』のノベライズを手掛ける小説家。
篠原靖弘
『少年アンビシャス』の編集長。温厚な人物。
高梨愛奈
私立中学の学校司書に就職した。。学校の生徒が、彩加が紹介した疾風文庫の編集部を見学した。
大田英司
彩加にとって友達以上恋人未満といったような存在。沼津の駅前の商店街でトルコパン専門店を開いている。
相馬大輔
疾風文庫部長。
尾崎きい子
愛奈の前任者の先生。
小林良壽
メディアミックス事業部。五十代のベテラン。出版社側のプロデューサー。
郷田一弥
アニメ制作のスタジオGIGの敏腕プロデューサー。代表取締役社長。酒は一滴も呑めず、代わりに甘いものに目がない。
小泉謙介
フリーの演出家。
石破宏信
スタジオGIGの演出家。監督。でっぷりと恰幅がよく、眼鏡を掛けている。
郡司颯太
スタジオGIGのアニメーター。作画監督。
中肉中背で白いシャツが似合う感じのいい男。
河原市郎
シナリオ担当。脚本。服を脱いだらあばら骨までわかりそうな極端な痩せ型。
藤井慶子
「本の森」のアルバイト店員。ふだんから心遣いが細やか。
佐倉飛鳥
『鋼と銀の雨がふる』のコミック版を描く漫画家。
名取李夏
取次の担当者。
伊東はるの
女性のシナリオライター。
日下部茂彦
立川店の店長。彩加が吉祥寺店にいた時の副店長。
真壁ひろむ
『僕と妹の異世界放浪記』の作家。昨年デビューしたばかりの新人。以前はずっと漫画家のアシスタントをしていた。漫画ではプロデビューがかなわず、小説で花開いた。
瀧春香
『僕と妹の異世界放浪記』のイラストレーター。
藤川
スタジオGIGで演出担当として参加していたが、途中から監督になる。
西岡理子
新興堂書店の店長。吉祥寺の女傑と言われるほど優秀な書店員で、彩加のあこがれの存在。
Posted by ブクログ
田中くんがしっかりしていて、じーん。
伸光が仕事でどんどん追い詰められる様子に、一緒に腹を立てながら、伸光の事を心配し、亜紀がそっと伸光の味方をするところで、いい夫婦だなとじんとくる。
彩加が大事に大事に育ててきた取手店。閉店すると聞かされて号泣する彩加。
そらそうだよな。かける言葉もない。そこで出会った「世界はあなたのためにはない」という言葉。彩加と一緒に衝撃を受ける。
いつでもどこでも登場人物と一緒に喜怒哀楽を感じられる。
これが本だよな。
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物語だからこその痛快な展開。うまく行き過ぎとか、そういうの気にする人には合わないと思いますが、それぞれのキャラクターの動きが終盤に向けてカチッとはまっていき、みんながみんなそれぞれの持ち場で頑張ってる様は、わたしのような単純な人間には元気を与えてくれます。次で最後か…さみしい〜。
Posted by ブクログ
ある書店にまつわるストーリー。
ある1刷の本にまつわるストーリー。
何気なく本を読んでいるだけではわからない世界を知ることができました。面白かった。
もっともっと本を読みたくなりました。
百万の提言よりもひとつの行動が役に立つ
Posted by ブクログ
オープニングから作り上げたお店が閉店してしまうのは悲しいけれど、スタッフを巻き込んで独自性のあるお店作りができたのは一番の財産になると思う。
得意分野を活かすことで主体的に参加してもらって成果を出すのはどんな仕事にも活かせそう。
漫画で読んだことあるからアニメは見なくていいやってこれまで思ったこともあるけれど、この話を読んで、それぞれの作り手の思いが込められてることに気付いたので、そういう視点で楽しめそう。
Posted by ブクログ
閉店を前に苦悩する話、アニメ制作と出版業界との板挟みの話の2つの話が交互に進み飽きの来ない展開。
途中、イラっとするシーンも有ったけど、言い換えればそれだけこの作品に没頭してた証拠。
読み終えて、チョイとホッコリと少しの喪失感。
あと1冊でこのシリーズ作品も完結と思うと、かなり寂しい感じがする反面、どんな感じでラストを締めくくるのか?
とても楽しみです。
Posted by ブクログ
第1作と同じく閉店にまつわる話。ただ、第1作のペガサス書房吉祥寺店とは違って今作で閉店するのは駅中の小さな店舗であり、自分が通ってきた「町の書店」の閉店時を思い出してしんみりとした。僕が住む町は若手の某売れっ子作家の出身地でもあり、その町内にある某チェーンの広い書店には色紙が飾られていて、実家の最寄り書店なのでデビュー前から何度も来ている旨が書かれている。しかしその店が出来た時期や彼が進学のために故郷を離れた時期を考えると恐らく彼が本当によく通っていたのは今はなき2軒の「町の書店」である。儚い。
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ラノベはあまり読んだこともなく、興味が薄いので共感しにくい所はあるが、コミックやアニメ化にあたってのスタッフの葛藤がリアルで興味深いです。設定に奥行きがあるというか、リアルな感覚がします。しっかりした設定の賜物でしょうね。ラノベ作家の田中くんはやはり小幡店長に心寄せていたのかな?真相は語られず。
Posted by ブクログ
要旨
彩加が取手の駅中書店の店長になってから一年半、ようやく仕事が軌道に乗り始めたと感じていたところ、本社から突然の閉店を告げられる。一方、編集者の伸光は担当作品『鋼と銀の雨が降る』のアニメ化が決定して喜ぶものの、思わぬトラブル続きとなり…。逆境の中で、自分が働く意味、進むべき道について、悩む二人が見出した答えとは。書店を舞台としたお仕事エンタテインメント第六弾。文庫書き下ろし。
Posted by ブクログ
それぞれが新しい環境で壁にぶつかって、もがいて、あがいて、どうにかしてその壁を越えようと努力する
どうしょうもできない事がそこにはあったりもするのだけれど、もがいて、あがいた人にしか見えないものもそこにはある。
ご褒美かどうかはこれからの楽しみ
Posted by ブクログ
よく頑張ったね。
あとがきにあった様に彩加に声をかけてあげたくなりました。
世界はあなたのためにはなくても、成長した彩加が、自分の育てたバイトさん達に支えられて立ち直り、そして原先生はじめバイトさん達もまた成長していく姿に感動しました。
そしてビブリオマンシー、私もやってみたい。
Posted by ブクログ
さすがのシリーズ6作目の安定感。
今回はメディアミックス、彩加の進路が肝。
私の興味のあるところと離れていたのか他のシリーズと比べると中継ぎ感が強かった。
次はいよいよ完結。
それぞれの女性はどんな決断をするのか。
楽しみです。(終わってしまうのが少し寂しい)
Posted by ブクログ
第6巻は、取手の駅中書店に関わる人たちを中心に描かれている。
その書店でバイトをしながら、ラノベを書いている田中君の作品は30万部を売り上げ、アニメ化が決まる。
一方、田中君担当編集者の伸光は、アニメ化に向けた打合せなどのストレスから胃潰瘍で倒れるが、伸光とアニメ化担当とのこじれた関係を、田中君自身が間に立つことで修復するなど、引きこもりだった田中君が書店でのバイトを通じて社会性を身につけていくところがいい。
また、彩加がその店の店長になって1年あまり、バイトの力も借りつつ、フェアも実施するなど盛り上げてきたが、本社の方針で閉店が決まる。そんなとき、地元で本屋を営む伯母が、隣のパン屋、前田さんと彩加とで本屋カフェとしてやっていくことを提案し、彩加はこれを受け入れる覚悟を決める。この二人には新しい展開が起こりそうな予感。
"世界はあなたのためにはない"との言葉は、自分では一生懸命働いても会社や相手方の論理に振り回されるサラリーパーソンには堪えるが、最後は少し明るい兆しが見えて、少しだけ救われた気がした。