碧野圭のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あぁ、書店ガールも今作で完結かと思うと感慨深い。
一巻目を読んだのが約10ヶ月前、何気なく手に取った本が私に本と書店の大切さ、面白さを教えてくれた宝物のようなシリーズ。
最初は理子も一介の書店ガールで自分の書棚を守っていたのが、今では東日本のエリアマネージャーで全店舗を任せられる程になるとは思いもよらなかった。
でも悲しいかな、彼女の地位が上がるほどに孤独が増し、普通の幸せから遠ざかっていくようにも感じられた。
彼女はどこまでもストイックで聖域を守る戦士のようで最後まで格好良かった。
自分が防波堤となり亜季や次世代のために希望という光をもたらした。
著者が「理子の章」の後に「亜季の章」を持ってきたのも意図的なものだろう。
4人の書店ガールの結末は読み手に委ねられている。
私的には理子の結末はもっと幸せな道を選んでも良かったんじゃないかと切なくてモヤモヤしたが、今思えばストイックな理子らしい決断だったのかもしれない。
そして『ブローディガンの東京日記』と最後に見せたストイックな後ろ姿は亜季へのメッセージのようにも感じた。
亜季への世代交代、書店業界を明るいものにして欲しいという願いを込めたバトンタッチ。
書店ガールのその後のその後も読んでみたい気持ちも大きいが、きっとどこかの書店で「守護神」のように戦い続けているのだろう。
『書店ガール』は私にとって最高のギフトだった。 -
Posted by ブクログ
シリーズ6 久し振りの書店ガール。
前回に引き続き書店ガールの彩加と編集ボーイの伸光がメイン。
彩加が店長の取手の駅ナカ書店もようやく軌道に乗り始めた矢先のまさかの出来事に彼女の落胆は計り知れない。約束が違うじゃん、でも会社の命令には逆らえない。そんなやりきれない思いが痛いほど伝わってくる。
でも今まで頑張ってきたことは決して無駄ではない、西岡さんが言うようにここでの経験と記憶はこれから仕事をして行く上できっと力になると思う。
伸光のエピソードには心底腹が立った。
担当する作品のアニメ化という嬉しいニュースの裏で次々に起こるトラブル。
トラブルメーカーのコミック担当の上田やアニメ会社の石破や河原とのやり取りは読んでいて辛い。読み手も胃がキリキリ痛んでくる。これはきつい、精神的にやられる。
文句ばかり言わずにちゃんと仕事しろ!と言いたくなる。まるで「仁義なき編集者の戦い」だ。
私達が本やアニメを手にするまでにはたくさんの苦労の上にあるのだと改めて感じた。
特に良かったなと感じたのは、彩加や伸光の逆境に立ち向かう姿勢だ。
悲嘆に暮れたりせず「本が好き」「仕事が好き」と奮闘する姿にグッとくる。
こういう登場人物が頑張るお仕事小説は面白い。
彩加と太田の春ももう少しかな?
次巻で完結、西岡さんや亜季、彩加、愛菜達書店ガールがどんな結末を迎えるのか楽しみ。
明日からも胃薬片手に自分の仕事も頑張ろうと思わされる一冊だった。