碧野圭のレビュー一覧
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ネタバレ日常の謎のお仕事ミステリーですね。
『菜の花食堂の事件簿』の五巻目です。
今回も五話の短篇連作物語です。
短篇なのだけど、長編の趣もあるので一冊で、『菜の花食堂』『料理教室』で、起きる出来事を味わえる魅力があります。
今回は、奏太君という小学生を中心として物語が展開します。
そして、もちろん優希さんの恋愛成長物語も楽しめます。
靖子先生の名推理と冴え渡り、香奈さんとのタグマッチのお弁当のフェスティバルを皮切りに、『菜の花食堂』は忙しさを加速させます。
グルメ情報もあり、楽しみが盛りだくさんのこのシリーズ、面白く、ほんわかとお話が進む優しさがたまりませんね。
次回作が待ち遠しいですね。 -
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日常の謎のお仕事ミステリーですね。
『菜の花食堂事件簿』の四巻目です。
下河辺靖子先生は六十台。
館林優希は、二十八才。
和泉香奈は二十七才。
三人の『菜の花食堂』『料理教室』の営みの中で起きる事件を通しての謎解きと人情あり、恋愛あり何より人間模様の楽しさ辛さを、優しさと慈愛に満ちて物語ります。
シリーズもここまで進むと、『菜の花食堂』『料理教室』もかなり忙しくなってきます。
そこで、様々な事件が発生。
優希の恋の行方も進展をみせてきます。
香奈の押し掛け弟子も板についてきて、靖子先生の代わりを勤める程に成長します。香奈の恋はマイペース。
『菜の花食堂』『料理教室』に出入りのメンバーの協力と地 -
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ネタバレ日常の謎のお仕事ミステリーですね。
『菜の花食堂の事件簿』の三冊目です。
下河辺靖子先生と、私、館林優希助手、そして和泉香奈弟子の三人で織り成す『菜の花食堂』と『料理教室』の物語。
五話の短篇連作です。
『菜の花食堂』の商品開発と販売が優希と香奈の努力で起動に乗り出す。
優希は派遣会社の仕事を打ち切って、『菜の花食堂』と他のレストランのバイトで生活を出来るようにまでになる。
そんな時、ある事件をきっかけに、川島悟朗(出版社勤務)の、里から送って来た野菜を優希が料理を作り置きするというアルバイトをする事に。独身で好青年の川島悟朗の部屋に出入りするのはためらわれるが~。
物語は、恋物語にも発展する -
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ネタバレ日常の謎のお仕事ミステリーですね。
『菜の花食堂の事件簿』の二巻目です。
五話の短篇連作物語です。
靖子先生の『料理教室』に加えて、『菜の花食堂』の方にも物語は進展していきます。
助手の優希さんが進行役ですが、新たに靖子先生の弟子入りして、自分の店を持ちたい夢を持つ香奈さんが参画してきます。
香奈さんは『料理教室』からの入門ですが、『菜の花食堂』を手伝いながら修行をする事になりました。
一方、優希さんは契約社員で、不動産の事務所の仕事をしていましたが、段々と『菜の花食堂』の仕事も進めて行き、そちらに移行したい気持ちが高まります。
イベントの参加などで、少しずつ『菜の花食堂』の仕事が膨らみます。 -
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日常の謎のお仕事ミステリーですね。
東京の武蔵野の住宅街の一画、昔ながらの細い街道沿いに、ふつうの住宅を改装して、小さな庭と、テラスのある昭和モダンな木造家屋が印象的なお店『菜の花食堂』がある。
定休日に『料理教室』を開いている。
物語は、『菜の花食堂』の店主靖子先生と、助手の優希さん、そして『料理教室』にやって来る生徒たちで紡ぎ出されます。
六話の短篇連作です。
もちろん『菜の花食堂』の『料理教室』ですから、グルメ満載、レシピが嬉しいですね。
『菜の花食堂事件簿』はシリーズになっています。
一作目は『料理教室』が主体に構成されていて、生徒たちの持ち込んでくる謎を、靖子先生が鮮やかに解き明かし -
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ネタバレ私が知っている名古屋弁だ。中山七里の要介護探偵は、どうも名古屋弁というより岐阜弁ぽくてモヤモヤしたから、少しほっとしたというか。内容には関係無いけれど、地元の方言って気になっちゃうよね。
十数年前実際に起こったあの事件は、世間が大騒ぎになったからよく覚えている。本が出たときも話題になったし(本屋さんに行って、その本が並んでいるとガッカリしたものだ)、最近では、裁判記録が廃棄されたことでまた少し話題になった。
小説なので、遺体の扱いがよりエグくなっている。結局、何故事件を起こしたのか、本質が語られる事もないまま終わってしまっていたこと、主人公がこの先救われる、というか幸せになる予感がイマイチない -
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菜の花食堂シリーズを先に読み知った作家さん
菜の花食堂シリーズはほっこり系だったけど、こちらは社会派ミステリー。
この作品のメインとなる事件は酒鬼薔薇事件を彷彿とさせるし、少年Aの告白本というところは2015年に発売された「絶歌」が思い出される。
件の事件とどうしても重なる部分があるから、恐怖感も強く感じる。文章は読みやすいのに、読み進めるのに気力が必要だった。
書店員として、売上のためには、好ましくない本も置かねばならないという苦悩もよく共感できる。
「本を、読者をなめるな!」
「フィクションは祈り」
というセリフは心に響いた。
その上で、後味の悪い結末であったと思う。
本当にあれ