辻堂ゆめのレビュー一覧
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台風の夜、見知らぬ青年が高熱を出して玄関で倒れていたら、招き入れるかどうか。非人道的といわれても、うーんちょっと無理、と思ってしまう。警察か救急かに連絡はするだろうけど、家の中には入れないな…そんな私にとっては現実的でないシチュエーションで物語が始まる。
見知らぬ青年を家に入れたことで、"普通の家族"はそれぞれ胸の中に抱えている秘密と向き合うことになる。
誰しも秘密の一つや二つはあるもので、それがうまく青年とかかわりあっていく作りはうまいと思う。
ただ終始、「現実的でない」という思いが自分のなかにあって、物語りに没入できなかったのは勿体なかった。
しかし、ラストはなんとなく -
Posted by ブクログ
嵐の夜に、玄関先で倒れていた男性の正体とは…。平凡な4人家族がそれぞれ思い浮かべる男性の正体と自分の抱えている秘密。
表面上は理想的な家族でも、何かが隠されている。それぞれが抱えている秘密はそれぞれだったけれど、最後に男性の正体が明かされる時、どんどん繋がっていくところがおもしろく、さすが辻堂先生!って感じでした。
個人的には父親と母親の話に共感できる所や、ちょっと自分にも重なるところがあり、わかるとなった。
兄の話では、令和の人たちってこんな考え方なのかなぁっと今の職場の同僚や部下に重ねて考えてみた。
最後が希望の光が見える終わり方なのは良かった。 -
Posted by ブクログ
台風が連れてきた、見知らぬ男と家族の秘密。剥がれ落ちる『普通』のメッキ。
外は大荒れの大型台風。そんな緊迫した状況の中、ごく「ふつう」に見える一家の玄関先に、正体不明の男性が倒れていたことから物語は動き出します。
「この男は一体誰なのか?」「家族の誰が彼をここに招き入れたのか?」という不気味な謎を起点に、それまで何事もないように平穏を装っていた家族それぞれの、決して表には出せなかった秘密が徐々に明らかになっていく。
ニュースの事件報道などで、近所の人が「いたって普通のお父さん(家族)でした」とインタビューに答える光景がよくありますが、まさにその通りで、私たちは他人の家族、あるいは自分の家 -
Posted by ブクログ
現実には起こり得ないお話なのかな?と読み進めてると
そう来るか?と驚きが…
それより何より、
ボランティアのこと考えてしまった。
良かれと思ってすることって、ホントに相手の為なのかなと。
自分より大変な、可哀想な人を助けてる自分に酔ってるんじゃないかという見方にハッとした。
障害者として周りの人に助けを借りなければ生きていけない人は、黒い心を持っちゃいけないのか。
ずっとありがとうありがとうとニコニコしてなきゃいけないのか。
周りがそういうふうにさせてる、知らぬ間に強制してるんじゃないか。
そんなこと考えたことがなかったな。
それに気づいたことが、この本を読んで一番良かったことかも。