辻堂ゆめのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ他作品の外伝のようなものもあったりして、一話だけでは何とも。。な作品も。
「十四時間の空の旅」辻堂ゆめ
→大人になったら何でもないことが、初めての時はそうだよな、と懐かしくなる。
『大人はすっかり忘れているかもしれないけど、十代の子供にとって、誕生日は大きな節目だ。』
「表面張力」凪良ゆう
→この奥さんを怖い、と思うかどうかは人次第だろうけれど、逆に自分の想いに素直で、かつ波風たてずである意味可愛らしいのではないかなぁ、とラスト夫の想いにもやっとしてしまった。
『どちらも間違っていない。スタイルが違うだけ。』
『誰かを嫌うというのは心の負担になるからだ。…見ないふりをすればいいだけなのに -
Posted by ブクログ
ネタバレ【収録作品】
「刑事(デカ)の食レポ」誉田 哲也
「あなたは知る由もありませんが」辻堂 ゆめ
「Black Beady Eyes 黒きつぶらな君の瞳」矢樹純
「沼の底、さらに底」川瀬七緒
「神通力」秋吉理香子
「いじめの子を殺しに」平山夢明
「刑事の食レポ」は、姫川玲子シリーズ。といっても、魚住久江が過去に関わった事件の話。
「あなたは知る由も……」は、だから何? と思ってしまった。
「黒きつぶらな君の瞳」は、この中では最もミステリらしい話だと思った。
「沼の底……」は、どっちもどっち。不愉快でしかない。
「神通力」は、イヤミスではなく温かい結末。
「いじめの子を……」は、テーマはともかく -
Posted by ブクログ
入院患者と見舞客
入院している小学生の女の子を見舞う担任の先生。
この先生はクラスで交換日記を勧めていて、この入院中の小学生とも交換日記を始める。
教師と児童
クラスの女子が書いてきた日記。
彼女には大嫌いな女子生徒がいて、その生徒を殺したいという。
姉と妹
双子の姉と妹。
双子だけれど性格は違い、最近はお互いを嫌っているようだ。
そこで姉妹で交換日記を始めた。
母と息子
発達障害の息子を持って優しく見守りたいと思う母親だったが、時には苛立ちが募る。
息子と交換日記を始めてみたが、息子が書く日常はトラブルを招きそうなことばかり。
そしてある日、息子の日記に書かれた「先生がお母さんだったら -
Posted by ブクログ
東大出身の父と専業主婦の母という組み合わせの両親から、教育虐待を受けている男子高校生染野が主人公。
星さんという同級生の女子から、「同じにおいがする」と言われたのをきっかけに、自分は虐待を受けているのだと気付く・・・という導入。
教育虐待って、すごく広くて、命を奪うような事件も稀にあるけど、たいていは人格否定や圧力により一方的に進路を決めるような精神的虐待が主だと私は思っている。
この本では、両親からの人格否定はもちろん、父から息子に対する直接的な強い暴力や、母が睡眠休息食事を認めない、過度の監視という相当過酷な部類の教育虐待が書かれている。
主人公の姉は、東大に合格できなかったことで引きこ -
Posted by ブクログ
知らずに親からの虐待を受けていた高校生たちが、お互いと話すことで異常さに気付き、復讐を企てる物語。
虐待の描写が、辛くしんどかった。
こういう親もいるのかもしれない。「子供のために」という大義名分を掲げているから、より厄介なのかも。
受験直前の事件は衝撃だったけれど、長年受け続けてきた親からの仕打ちに、ああなるのも無理はない。姉の思いにショックだったとは思うけれど。
両親はお咎めなしで生きていくのだろうか。もう関わらないでほしいな。
復讐してよかったよ。染野くんのような頭脳を持たない私からしたら、合格してからでもよかったのでは、なんて小さいことを考えてしまうんだけども。
バイトしながらの