辻堂ゆめのレビュー一覧

  • いなくなった私へ

    Posted by ブクログ

    う、うーん。。面白くなくはないけど私には合わないかも。
    ある日起きたら誰も自分を自分だと認識してくれない、そして本来の自分は自殺しているっていう物語の大枠の設定はとてもいいんだけど…日本中の誰もに愛されるシンガーソングライターっていうのはちょっと夢を詰め込みすぎた感じがする。多分、大学内では大人気だった学生バンドのボーカル程度で全然進められる話だったところを無理矢理夢を詰め込んで日本一のシンガーソングライターだったり売れっ子タレントだったりカリスマバンドマンだったりの設定にしちゃったから、SFでただでさえ現実味が薄いのにさらにもっと現実離れしていく感じ。
    最後とかも、いいシーンではあるんだけど

    0
    2024年07月08日
  • またもや片想い探偵 追掛日菜子

    Posted by ブクログ

     前作と比べると尻窄め感が否めなかったが、追掛さんの行き過ぎた『推し活』をまた読めたのは良かったです!

    0
    2024年06月25日
  • いなくなった私へ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    辻堂ゆめののデビュー作品。辻堂ミステリーという思い込みがハードルとなってしまったので、星が少々辛めだが、デビュー作でここまで書けるというのはさすがだと思う。

    インドかどこかの探検家回想録的な序章が終わると物語が始まる。アイドル系シンガーソングライター上条梨乃はある日、都会のごみだまりで意識を取り戻すが、誰も彼女を上条だと認識してくれない…。

    その後2人だけ自分を認識してくれる人と出会い、彼らとともに上条に何があったのか?を探っていく物語。伏線とその回収、謎解き3段飛びの構成などは見事。

    ただファンタジー要素とミステリー要素の乖離がザラついていて残念。戸籍の無い人間がこんなに簡単に生きて行

    0
    2024年06月18日
  • 僕と彼女の左手

    Posted by ブクログ

    さやこ、グイグイくる子だなあ(=あまり好きになれないかも)と思ったら。

    さやこの演奏聞いてみたい。

    0
    2024年06月05日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

    Posted by ブクログ

    『この世界には間違いが7つある』がとで面白かったです。
    最後のどんでん返し、これは誰でも「あ〜!」ってなります‼︎

    この評価は、この本を自分なりに総合的に見た評価です。

    0
    2024年05月30日
  • 悪女の品格

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    めぐみを狙っているのは誰?犯人が気になって一気読みしました。
    小学生の頃の女王様気質のまま大人になってるめぐみもどうかと思うけど、あれだけ酷いいじめを受けてた真木の変わりようにもびっくりです。しかもある事情からめぐみの力になってるし。お人好しというか何なのか。
    それに違和感を感じながらも、ストーリー自体は面白かったです。

    0
    2024年05月21日
  • 昨夜は殺れたかも

    Posted by ブクログ

    光弘と咲奈は仲睦まじい夫婦。ただお互いに抱える秘密から、お互いに殺し合う関係に…。
    お互いの殺害計画がうまく回避されて、最後には…っていう流れ、コメディー見てる感じで面白かった!

    0
    2024年04月29日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

    Posted by ブクログ

    【2024年90冊目】
    帰国子女の心細いフライトの旅、取り壊している下宿から見つかった御札と交錯する人々の思い、運命か作為か二人の男女、浮気と妊娠妻、消えたタイムカプセル、マスターと正しい世界。非日常アンソロジー!

    「物語の力を信じる作家たち」6人による謎をテーマにしたアンソロジー。それぞれの作家さんの個性が出ているような気がして、楽しめるお得な一冊でした。平均年齢もすごく若い気がする。しかし、小説読んでて急にサイゼリヤに来たみたいな気分になったのは初めてでした。斬新〜。

    表紙もセンスがあって良いですね◎

    0
    2024年04月19日
  • 二重らせんのスイッチ

    Posted by ブクログ

    いやぁ~、乳児期の双子はほんっっっとうに大変。寝れない食べれないで、大変だった記憶しかない。
    それはわかりすぎるほど、わかる。
    雅樹が逮捕された時に、なんで双子の存在に両親が言及しないのかずっとわからなかった。その理由も最後には語られるんだけど。
    まあまあ、でも、ハッピーエンドで良かった。

    0
    2024年03月24日
  • あなたのいない記憶

    Posted by ブクログ

    幼馴染の2人の物語という観点ではとても感動的でよかった。
    そこに虚偽記憶ということが絡んでくるのだが、とても話が長くて、遠回りしながらようやく最初の地点に戻ってくる、といった感じがする。
    そもそもそんなに簡単に他人に虚偽記憶を植え付けることができるのかも疑問。
    それなら逆にトラウマとか嫌な記憶を持っている人に、良い記憶を植え付けることもできるだろう。
    あまりに凝りすぎた話だなと正直思った。

    0
    2024年03月13日
  • 二重らせんのスイッチ

    Posted by ブクログ

    双子の兄弟をめぐるミステリ。

    一つの謎が解決したかと思えば、また新しい謎が出てきて...と段々仕掛けが小気味いい。
    綺麗にまとまっていて読みやすいが、人間の醜さ、弱さみたいなところがあまり見えず、いまいち物足りない印象。

    0
    2024年03月08日
  • 十の輪をくぐる

    Posted by ブクログ

    1964年と2020年。それぞれの時代で東京オリンピックを迎えようとしていた華やかさが時代の陽だとしたら、その陰で生きる人の生きづらさと、そこからの解放を描いたのがこの小説だと思います。

    話は二つの時代を並行して描きます。2020年のパートは高校生の娘と認知症の母を持つサラリーマンの泰介が語り手となります。

    この泰介がまあ、好きになれない(笑)。認知症の母親に対する態度も、お義母さんを介護している妻に対する態度も横暴だし、仕事も60手前にして慣れない部署に異動させられたのは同情するけど、そこでの勤務態度も褒められたものじゃない。
    今時の困ったおじさん、そのものというか、こんな語り手で読み進

    0
    2024年03月07日
  • 十の輪をくぐる

    Posted by ブクログ

    小説自体が規範的な主張をすることはないのだが、(少なくとも私には)そのまま受け入れることが困難な台詞や考え方が登場している。例えば、男女の在り方や結婚観について、スポーツと部活動の存在意義について。小説内におけるこれらの記載と私が求める理想との差異が明らかになることで、小説が描いているであろう現実と私との距離が明らかになる。私はどうしてもこの差異を縮めるべきだと思ってしまうから、この小説が何か規範的な主張をしているのでないかと読んでしまう。しかし、筆者の真意は明らかでない。筆者はただ、淡々とある女性とその息子の成長過程を記述的に追っていく。特に、過去から現在の日本に温存されている女性蔑視を、肯

    0
    2024年03月02日
  • ようこそ来世喫茶店へ~永遠の恋とメモリーブレンド~

    Posted by ブクログ

    死んだ人が訪れる喫茶店というファンタジーな設定。かわいい少年ウェイターとイケメンマスター。
    死が絡むとはいえ、かなり軽い雰囲気の物語だけれど、さすが辻堂ゆめさん、いろんな仕掛けがあって、なかなか楽しかった。

    0
    2024年02月22日
  • 十の輪をくぐる

    Posted by ブクログ

    同じく三世代を描いた最新刊「山ぎは少し明かりて」とは好対照な親子関係。とんでもない逆境にある母の、息子を思う気持ちの強さに胸が熱くなった。現在と過去が交互に語られ、母親が隠していた「秘密」が少しずつ明らかになっていくのだが、万津子視点の過去パートの方が断然面白い。解説の荻原浩さんも褒めているように、平成生まれの20代で、昭和30年代という時代の空気をリアルに描けているのは驚き。非ミステリー系人間ドラマでも才能を発揮しつつある著者の今後がますます楽しみに。

    0
    2024年02月09日
  • いなくなった私へ

    Posted by ブクログ

    自分をまわりの人から認識してもらえなくなった世界。その世界で自分を認識してくれる人の存在は大きいですね。

    まわりの人から認識されなくなり、名前を変えて生きていくことは辛いけど、それでも前を向いて生きていこうとする主人公が素敵でした。

    途中日常的な感じの描写が長く、読み飽きそうになりましたが、なんとか読み終えました。

    0
    2024年01月15日
  • 二重らせんのスイッチ

    Posted by ブクログ

    01月-03。3.0点。
    SEの主人公、突然強盗殺人の罪で逮捕される。現場に主人公のDNAがあり。。。

    題材としてはありがちだが、冒頭の分けのわからなさ感からのスピード感は流石。ラストの主人公の推理が、少しクドかったかな。

    0
    2024年01月12日
  • 君の想い出をください、と天使は言った

    Posted by ブクログ

    急性の脳腫瘍で倒れた夕夏。目覚めると二年間の記憶を失っていた。
    2年間の記憶を失った夕夏が元の職場に復帰してからの話、一卵性双生児の妹星羅の話、謎の悪魔水上の話と3つの話が平行して進む。
    それぞれ進展があって面白い。

    0
    2023年12月18日
  • いなくなった私へ

    Posted by ブクログ

    死んでも幽霊になってこの世にいるみたいなお話はよくあるけど死んで別人になってるという設定が面白かった。優斗の正体が読んでるうちにきっとだろうなと思ったりラスト感動っぽいお話になっていってミステリー的には物足り無さを感じました。

    0
    2023年12月14日
  • 二重らせんのスイッチ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    まあまあ面白い。表紙の絵が絶妙すぎて全てネタバレ。
    序盤は主人公雅樹の行動が頭がおかしすぎてイライラする。理系の賢い人間が、双子の弟の存在に気付いたにも関わらず、奈美と遊んでいるなんてありえない。奈美や周りの人間に危害が及ぶことを考えて、一刻も早く警察に伝えるはず。不自然すぎるので、もう少し他のストーリー展開の仕方があったような気がする。
    ナガノも実は血が繋がっているような展開を予想したが、まったく無関係で残念。
    ところどころに、もっとスピード上げてテンポよく進んで欲しいのに描写がまどろっこしいと感じた場面があった。
    基樹が、本当は実はもっと非常に賢くて極悪人という展開も期待したが、ナガノと立

    0
    2023年12月10日