辻堂ゆめのレビュー一覧
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台風が近づいた夜、桜石家の玄関で倒れていた一人の青年。この男は誰なのか?誰が家の中に引き入れたのか?家族が互いに疑心暗鬼になる中、停電が襲う。
全員が家族に言えない秘密を抱えながら過ごす夜。「ふつうの家族」に隠された秘密とは。そして青年の正体とは?
という話なんだけど、家族それぞれの隠し事?が停電の夜のリビングと時を行き来しながら描かれていくんだけどあまりにもメリハリがなくて、冗長で読んでいて疲れた。
ミナトの正体も早くから推測されるんだけど、諸々あまりにも偶然が重なりすぎてなんだかな〜だし、これだけ引っ張った割にそれぞれの隠し事も大したことなくて、ふつうの家族じゃんって思うし。物語としては -
Posted by ブクログ
やっぱりどういった書き方がされているかが気になって考えながら読んでいた。で、王道というか、保守派というか、そういったふうな書き手の印象を受けたのだけれど、そういった書き方でシンプルに実力をつけていこうとした時期に書いたのかな、とも思いながら読み進めていった。やがて気づいたのは、この書き方は書き手による「エンタメ的親切」なのだということ。
横に流れていくスピードが速く、ページはどんどん消化されていく。わかりやすい言葉を用いて、簡便な文章で語られるミステリ。どういった人たちが本書を手に取るかというターゲット層がしっかり把握されていて、そこに作家の力が凝集されているふうだった。
淡々とした筆致で -
Posted by ブクログ
『乳児遺体を公園の花壇に遺棄 二十三歳母親を逮捕』
生後間もない乳児の遺体をN駅前の公園に遺棄したとして、県警は九日、会社員の女(23)を死体遺棄容疑で逮捕した。捜査関係者によると、調べに対し容疑を認めたうえ、「自宅で産んですぐに首を絞めた」などと供述しているといい、県警は殺人容疑でも捜査を進めている。
逮捕容疑は九日未明、生後間もない男児の遺体を毛布で包み、N駅前公園の花壇に遺棄したというもの。パトロール中の警察官が道端にうずくまっている女を見つけ、出血多量のため一一九番通報したことから発覚した。出血は出産によるもので命に別状はないという。
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新聞の片隅、ニュー -
Posted by ブクログ
嵐の夜に突如現れた青年をトリガーとして、理想的なふつうの四人家族それぞれの隠していた秘密が明らかになっていくライトなミステリ。家族という纏まりは強い繋がりを持ってはいるけれど、最も近い他者の集合である事実は覆しようもなく、その矛盾の距離感ゆえに事実が秘匿されるというのは、誰もが一度は経験したことのある事柄なのではないでしょうか。輪の中にいる人間でさえ見通すことの出来ない個々が抱えたネガフィルムを踏まえて家族を捉えることなど、第三者には土台無理な話なのだから、羨望、憐憫、義憤その他諸々の感情を一方的によそへ向けるのは意味がないし止めた方が良いよねと、この“大詮索時代”に生きる私は思ったりもするの
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Posted by ブクログ
驚異の執筆スピードの裏側に、3児の母の日常あり。
私が追いかけている作家さんの中でも、群を抜いて刊行ペースが早い辻堂ゆめさん。その裏側を覗いてみれば、なんと3人のお子さんを育てながらの執筆というから驚愕の一言です!
「えっ、そのペースで出し続けていて、いつ育児してるの!?」という疑問への答えがここに。
子育てを経験した人なら「あるある!」と膝を打つ懐かしさがあり、これからの方には「作家業と育児の両立」というリアルな戦記として参考になるはず。
■引用
子育てに限らず、人は簡単に、過去の出来事を忘れていく。エピソードとしては覚えていても、感触や匂い、温度、痛み、音、大きさ、色――そうした感