辻堂ゆめのレビュー一覧

  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    コロナ禍のとある市役所におけるこころの相談室のお話。

    普通に一話読み終わって、一件落着と思いきや、その後の市役所の昼休みや退庁前のカウンセラー二人のやりとりにより、暴かれる真相。

    毎回晴川さんの話すどんでん返しに驚きつつも、その驚きが快感になってました。(笑)

    最後の方で、4話との繋がりに気付き、そして5話は1話に繋がっている。

    ほっこり系かと思いきや、人は誰でも嘘をつく、という真理に基づいたお話だったのね、と感心。

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    2025年07月03日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    コロナ禍の2020年、立倉市の市役所に設立された「2020こころの相談室」を利用した人々と2人の相談員の物語。
    母子家庭で高校卒業後就職を希望していたが、コロナの影響で希望する業種の求人がなく悩む女子高生「白戸ゆり(17)」。看護師であることを理由に婚約者と喧嘩別れした男性「諸田真之介(29)」。コロナ禍で妊娠・出産したが、夫は仕事で忙しくワンオペで育児ノイローゼになった女性「秋吉三千穂(38)」。日雇い労働者の仕事がなくなり、ホームレスになった男性「大河原昇(48)」。対面での授業がなくなりリモート授業で引きこもりのようになった男性「岩西創(19)」。
    相談者本人視点のストーリーの後に「〜の

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    2025年06月29日
  • 二人目の私が夜歩く

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    ある日高校三年生の茜が出会ったのは、事故で寝たきりとなった咲子。お話ボランティアとして咲子の元へ通ううち、夜中に自分が出歩いていることに気づく。机に残された「サキ」のメモ。咲子が茜の体を使って夜動き回っている?茜は咲子に協力することに…。
    「昼のはなし」と「夜のはなし」の二部構成で、「夜」では「昼」では語られなかった、茜の知らない秘密が明かされる。咲子と茜、そしてサキの繋がり。咲子の事故の真相。
    誰が加害者で誰が被害者なのか。どうしてあの日事故は起きてしまったのか。サキの見つけた真実が悲しい。咲子とサキが茜へと繋げるやさしいラストがよかった。

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    2025年06月29日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    短いお話がいくつか入っていて、繋がっていないかと思っていたのに、繋がっていたり。
    相談の内容に嘘があっても、見破る事ができて凄い。
    私は言われた事を正直に信じてしまうから、真実を見極められたらいいな。

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    2025年06月26日
  • サクラサク、サクラチル

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    最近になって、その境遇が取り沙汰されるようになってきた《教育虐待》。

    これまでの《力による暴力》《放置するネグレクト》と違って、本人(こども側)がはっきりそれと認識しなければ家庭の外からは分かりにくい。

    あなたのためを思って
    あなたが将来困らないように

    呪いの言葉はこどもをどんどん追い詰める。
    自分が悪いから。
    自分のせいでお父さんの機嫌が悪くなる。
    お母さんがお父さんに怒られる。
    ごめんなさい。ごめんなさい。




    〜明日が来るのを楽しみに思えること。
    それが明後日や明々後日でもいい。
    そのために一度しゃがんで、我慢する日があったっていい。
    それを決めるのは全部自分自身なんだよね〜

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    2025年06月23日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    まあまあ面白かった
    コロナを思い出した
    最後の章はすぐにオチが読めた
    少し残念なのは、章ごとに中途半端に繋がってたり繋がってなかったりしたこと。
    繋げるなら全章で少しずつ繋げた方が、作品として綺麗だった。

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    2025年06月22日
  • トリカゴ

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    2022年第24回大藪春彦賞

    蒲田で起きた刺傷事件の容疑者ハナを逮捕した女性刑事は、彼女の生活環境を知り驚愕する。
    彼女は、ある工場の一画で「無国籍」者達のコミュニティを作っていた。
    現代社会の暗部無国籍という社会問題と
    25年前の未解決虐待幼児誘拐「鳥籠事件」を
    関連させながら、
    刑事としての正義
    人としての救済
    母親としての慈愛 を
    根気強く描いているなと思いました
    根気強すぎて多少表現が重なる部分があるなとも
    思いました。

    人としての優しさに重点をおき社会的な立場を優先すると家庭が手薄になりんすね。
    この女性刑事のご活躍は、ご家庭で幼い娘さんの子育てを引き受けて在宅でお仕事してくれて

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    2025年06月21日
  • 十の輪をくぐる

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    皆さん高評価の中、星3つは低いと思うのですが。

    作者さまの年代で、戦後の時代をこれだけ濃密に描かれていることに驚きました。
    時代とはいえ、女性への扱いの酷さ、男性なら何をしても許されること、母でさえ、頼ってきた娘を庇いもせず突き放す。
    読んでいて、苛立ち、胸が痛みました。

    親子三代のバレーボール、オリンピックを絡めてのストーリー展開。
    過去と今を行き来しながらの構成。

    時代が時代だったからもありますし、発達障害について知られていないということは理解しているのですが……
    私には身近に発達障害を持った家族がいます。
    そのせいか、なんだか引っかかる感じがあって、みなさんと同じように感動!とはな

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    2025年06月20日
  • ダブルマザー

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    どうなるのか、いったいこのカラクリは??
    知りたい一心で一気読みにはなるけれど、結局はイマイチ気持ちが理解できず。
    間違ってしまった母親たちは大きく間違っていたけど、いなくなって初めて自分の間違いに気がつく。
    娘たちはいつ自分の間違いに気がつくのだろうね?

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    2025年06月18日
  • サクラサク、サクラチル

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    それぞれ違うタイプの二人だけど同じ匂いがすると星さんが気づき染野君と仲良くなっていく。同じ匂いというのは家庭環境が似ているということ。虐待の場面は辛かった。

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    2025年06月16日
  • 片想い探偵 追掛日菜子

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    推しを追いかけるストーキング体質の女子高生・追掛日菜子は、トラブルに巻き込まれた推しを助けようと兄を巻き込み暗躍する…。
    若手舞台俳優が舞台上で共演者の刺殺容疑をかけられる『舞台俳優に恋をした。』。外国人力士に女優との不倫報道が出る『お相撲さんに恋をした。』。狙われた天才子役の運動会に潜入する『天才子役に恋をした。』。アカウントを消した、家族の日常マンガを描く作者を追う『覆面漫画家に恋をした。』。誘拐監禁犯の濡れ衣を着せられた総理大臣を救うべく奔走する『総理大臣に恋をした。』。
    ストーカー、犯罪に片足突っ込んでいる主人公。探偵事務所などでバイトをすれば重宝されそうなスキル持ち。悪用していないこ

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    2025年06月10日
  • ダブルマザー

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    若い女性の自殺からはじまるミステリー

    先の展開が知りたくてあっという間に読んでしまった

    登場人物のそれぞれの心理などか細かく書かれていてストーリーとしては面白かった

    ただどの登場人物も自己中心的でなんとなく共感できなかった

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    2025年06月10日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    コロナ禍の頃を思い出す作品。

    コロナ禍で悩んでる人が、カウンセリングを受けるだけではなく、各章の終わりに謎解きがある。毎回、その真実に、私は驚かされた。

    私も、彼女のカウンセリングを一度受けてみたいと思わせてくれた1冊。

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    2025年06月04日
  • 卒業タイムリミット

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    卒業タイムリミット
    2017.09.11

    卒業タイムリミットというタイトルの通り、卒業を控える登場人物たちの犯人探し。高校生らしい場面設定と青春、友情なども詰まっていて学校を舞台とした物語で当時中学生だった私は共感できるような内容で、推測が非常に楽しかった。
    エンディングの晴れ晴れとした卒業式が印象に残っていて、読み終えた爽快感は大きかった。

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    2025年06月03日
  • あの日の交換日記

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    個人的に好きじゃない、複雑さだったかな、、、。

    それぞれはすごくいい話なのに、時間軸とかつながりとかがなんか、入り組んでて想像できなくて、ちょっとうーん、ってなってしまった。

    関係図欲しい。切実に。
    そしたら違う、、かも。

    交換日記の中に出てくる、先生の言葉遣いとか言葉選びはとても素敵で、真似したいなあって思える感じはあったから良かったかな〜。

    思ってたんと違うって難しいなぁ、、、。

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    2025年06月02日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    カウンセラー晴川と定年後学んでカウンセラーになった正木のコンビがすてきだった。カウンセラーがふたりで聴くというのは小説だからかな。1対1しか経験がないため想像でしかないが、2対1だと話しにくい気もする。でも話中は晴川と正木のキャラのおかげもありスムーズに進み、最後には晴川が名推理をする。確かにコロナ禍にたまたま遭遇しただけなのに失ったものを取り返すことができない人が多すぎる。自身の実感もありそのまま受け止めてくれるカウンセラーの存在は大切だと思う。その入り口が役所にあったら気軽に相談できていいなあ。

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    2025年06月01日
  • 二人目の私が夜歩く

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    昼と夜で1人の体を共有する茜と咲子の話。事故により人生が変わった2人が出会い、距離を縮め、と各々の事情に飲み込まれながらどんどん読み進めた。で、2部以降はどうなっていくのか妙にハラハラしてしまいこの子達の進む道から目が離せなくなる。

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    2025年05月24日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    コロナ禍、本当に色んな事があった。世の中の変化は目まぐるしかった。怖かった。1番影響を受けたのは子供たちだよなぁ。たくましく生きていってほしい。

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    2025年05月24日
  • あの日の交換日記

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    いいんだけど、何か物足りない。
    昔流行った交換日記を先生と生徒のやりとりを一つひとつの短編としながらも、全体で一つのストーリーとする物語。
    私は歳を取って、感受性が失われつつあるのかな。いいんだけど、もう一つグッとくるものがなかった。そんな感じです。

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    2025年05月20日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    市役所の心の相談室に来た5人の人間模様を描いている。相談者はカウンセラーに必ずしも全てを打ち明けるというわけでもないので、相談内容を聞きながら本心や現状を推理する晴川さんの推理が面白かった。
    また登場人物が少しずつだけどお互いの生活にかかわりがあり、黄色い「N」のお守りが5人の中を巡る様子や、ゆりと創が最後離れた家族であったと判明したところはぐっと来た。
    コロナ禍独特の雰囲気もよく描かれていた作品。

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    2025年05月18日