辻堂ゆめのレビュー一覧
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狭い世界だなあ。
裕福な子供達が通う小学校に女王のように君臨し、
30歳前になっても当時の友達というか手下とだけつるみ、
その中の男子三人と三股。
最近やけに危険な目にあうのは、小学校時代に酷い苛めをした男の復讐か?
たどり着いた犯人もやはりこの狭い世界の人だった。
真木が言っていたように、めぐみは悪女に及ばない小物。
思春期に家庭環境や嫉妬で中身が歪んでしまって、大人になってもそのまま引きずっている。
変わらずにいられたのはすごいなと思え、痛いけどあっぱれで、そこまで憎めなかった。
逆に真木の方が、あれだけのことをされているのにすっかり立ち直っているのが不思議。
友達不信や家から出るのが怖くなりそうなのに。
自分の小学校時代のボス女子や、ボス女子同士の争いや、それに何故か巻き込まれて苛められたことを思い出してしまった。
思い出したというより忘れられずに残っているので、真木が変わり者に思えたんたろうな。
私はボス女子達が困っていたとしても助けようという気になるか分からない!
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Posted by ブクログ
2019年、文庫書き下ろし
父親への暴行致死で5年の実刑に服して少年刑務所を出た井瀬は、東海道線の通勤中に、半年後に自分が列車にひかれて死ぬ夢を繰り返し見る。そして女子高校生から声を掛けられ、その夢を見ていることを言い当てられ、実際に起きることの予知夢であり、自分も7年後に列車に轢かれることになっていて、変えようとすると夢も現実もどんどんひどくなると教えられる。
井瀬は高校時代の悪友に拾われて、進学を目指す高校生への奨学金を現金で集める仕事をしていたが、半分程読んで読者はそれがおかしいこと、父親を殺した真犯人に気づいてしまい、いやな予感がする。
予知夢がなぜなのかわからないまま、いよいよ半年を迎えようとするところで、ストーリーは急展開する。謎の女子高校生の正体、なぜ彼が死ぬことになるのか。
切ないラブストーリーでもあるのだが、自分の死後の夢を見て、時空を越えて思いを伝えることができたらいいのにと、作者は願って書いたのだろう。 -
Posted by ブクログ
面白かった!
人が死なないミステリーを求めて勧められて読んでみたけど、確かに人が死なないミステリーになっててよかったです。大抵死んじゃうんですよね、ミステリーって。
特に好みだったのは凪良ゆうさんのお話。
城平京さんは、リアタイで虚構推理見てた自分としてはニヤニヤしちゃったけど、原作知らない人からしたらいまいち腑に落ちないうまく言いくるめられた話になっちゃうのかも知れない。
でも一番面白かったのは、表紙のイラストです。
大量の食パンやおにぎりやら鳥までいて、思惑が渋滞しております。紫のはブルーベリージャムかなぁ、ベーコンエッグも美味しいよね! -
Posted by ブクログ
どの作品も、それぞれ趣向が凝らされていて面白かった。特に芦沢央さんの短編には衝撃を受けました。普段は手に取らない人の小説を読めるのがアンソロジーのいい所ですね。
辻堂ゆめ「十四時間の空の旅」
ほろ苦く心温まるストーリー。主人公の不安や苛立ちが丁寧に描かれていて、共感しやすい内容でした。
凪良ゆう「表面張力」
すみれ荘ファミリアを先に読みたかった。あと少しでコップの水が溢れてしまうような、ギリギリの関係性。不穏な空気を感じるストーリー。作中で、作家が編集者に話した一言が、この話の全てを表している。
城平京「これは運命ではない」
虚構推理を読んでいない為、説明が欲しい部分があって少し残念。読後感はスカッとしてよかった。
木元哉多「どっち?」
イヤミス。細かい仕掛けが面白かった。登場人物が全員嫌な人で、もやもやする。
阿津川辰海「成人式とタイムカプセル」
青春ミステリー。日景が完璧な存在だったりと、リアリティは薄いけれど、予想外の展開でほのぼの。
芦沢央「この世界には間違いが七つある」
遊びを効かせたサイコスリラーで面白かった。まさかの展開にやられました!世界観も狂気を感じる。