辻堂ゆめのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
辻堂さんの作品は初めて読みました。
続きが気になり一気読みタイプの小説。
最初、女の子が自殺するシーンから始まるので、なかなかキツイ…。現実で飛び込みや電車事故のトラウマがある人は読みすすめないだろうな。
(物語だけど賛否両論ありそう)
----------------------
亡くなった娘の遺品のバッグから母親が知らない子の貴重品がみつかり、相手側に連絡したことから両者(母親同士)に繋がりができる。
亡くなった娘の遺影をみた相手側の母親が自分の娘だと取り乱しトラブルへ。
●どちらの母親も本当の娘が分からないとは…。
外見を整形やメイクで変えたとしても、細かい癖や好き嫌いを2年間も -
Posted by ブクログ
読み物としてなかなか面白かったです
トリックには途中で気付いてしまいましたが、登場人物たちの思考を読むのが面白くて最後まで楽しむことができました
人は見たいものだけを見るんだなぁ...っていうのが本作への感想になります
どの登場人物も自分だけは間違っていないと頑なに信じているのが滑稽で面白かったです
親たちは自分を毒親だなんて思っていないし、子どもたちは自分こそが1番不幸であると信じている
第三者から見ればどれも間違っているようにしか見えないんですけどね笑
最後の1行を見て三つ子の魂百までだなぁと思いました
❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀❀
飛び込み自殺を図り、死亡した -
Posted by ブクログ
ネタバレ列車に飛び込み娘が死んだ。
悲しみにくれる母親の前に、その子は私の娘だと言う母親が現れた。
やがて二人の母親の娘のどちらかが顔を変えお互いの家を行き来し母親を騙していた事を知る。。そして1人は列車に飛び込み死に、1人は忽然と消えた…?
どちらの母親も娘じゃなかったこと気づかないわけが無い、と思いつつも
やがて母親同士、娘の行動の謎を辿ることに。
やがて見えてきた真実とは、、
あちこちにヒントが散りばめられているのでオチの予想はついたけど最後の最後には驚いた。
かわいそうなのは、2人の娘に利用されたもう一人の娘。普通の家庭を知らなかったから、二人の母親の異常性が分からなかったのか。言われるま -
Posted by ブクログ
卒業式を三日前に控えたある日、欅台高校のマドンナ教師が誘拐され、72時間後に始末するという動画が校内に広まる。
不良高校生の黒川の元に「誘拐の謎を解け」という手紙が届く。同じ手紙を受け取った学年一の人気者の萩生田、学年一の美女澪、学年一の才女あやね。クラスも部活も違う共通点のない四人が協力し、誘拐の謎に挑む。
といったあらすじ。
ヒントがしっかりありながらも、ミスリードに引っかかってしまいました。しかし、物語の中盤ぐらいで犯人の見当がつき、しかも正解だったので、満足感は高かったです。
高校を舞台にした物語には惹きつけるものがあります。
ルールや先生に縛られながらも、そこでしか経験できない濃 -
Posted by ブクログ
ネタバレ最近、辻堂さんの小説にはまっています。
「昼のはなし」は、高校3年生の鈴木茜の視点。「夜のはなし」は、≪サキ≫という名の女性の視点で、同じ内容のストーリーを描いています。
そして、「夜のはなし」を読んだ後で、もう一度「昼のはなし」を読むと、最初とは、全く違う感情や印象を抱きました。
同じ日常を一緒に過ごしているとしても、その人自身の考えや感情というフィルターを通してみているので、やはり同じ景色ではないってこと。
「昼のはなし」の主人公である茜自身も、幼少の時のつらい経験からなかなか立ち直れず、それが日常に影を落としていたが、同じような経験を持ち、その影響から寝たきりになってしま -
Posted by ブクログ
3日後に控えた高校の卒業式、そんな時に、3年生の英語担当の女性教師が誘拐監禁され、その様子が動画配信された。72時間後に始末するというメッセージと共に。
そして犯人から選ばれた三年生4人の生徒たちへ、誘拐の謎を解けとの手紙が届く。
犯人から指定された彼らは、クラスが違ったり部活が違ったりと共通点がなく、首を傾げるが、先生を助けるために彼らは協力し、共に行動を起こしていく。
その中で、誘拐監禁された先生は、生徒たちには、その先生らしからぬ振る舞いや行動から人気はあったものの、教師仲間からは浮いている存在であったようだということを知る。
しかし、どうしてその英語教師が選ばれたのか、