辻堂ゆめのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
子供の頃の記憶が他の人と食い違っているお話
絵本に影響を受けてチェスに傾倒している新見優希は、大学に入学した際に小学生のときに同じ絵画教室に通っていた岡本淳之介に出会う
旧交を温める中で二人は記憶の食い違いに気づく
淳之介は絵画教室の先生の息子のタケシにバレーボールを教わった事をきっかけにバレーの道に
優希は架空の登場人物のタケシがチェスで活躍する絵本を繰り返し読んできた事でチェスに傾倒したが、先生の息子のタケシの記憶はない
二人は当時の上級生だった吉江京香に連絡を取り、心理学の専門家である晴川あかりの元を訪ねたが、自分たちの記憶が作られた虚偽記憶であると指摘される
なぜ虚偽記憶が植え付け -
Posted by ブクログ
全日本種目別選手権の鉄棒で優勝した体操界期待の新星・結城幸市に度重なる不幸に襲われながらも練習に励む青春スポーツミステリー。
練習中に起きた器具の故障、妹似奈の転落事故による植物状態、母親のストレスで死産してしまう妹の美羽。次々に襲う不幸が周りの人達の嫉妬や保身から起きたことなんて辛すぎる。
そしてラストの幸市は、高く飛んだ。が更に辛い結末でなんとも言えない複雑な心境です。
主人公の幸市とは別の語り手も誰なのか想像しながら読み進めていましたが予想とは違っていた。
初読みの作家さんで他の作品も読んでみたいなぁと思った。大学に在学中にデビューしIT企業に就職後に本作は発表され2作目だとか...
二