辻堂ゆめのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ23/9/1〜9/7
『虚構推理』短編目当てだったけれど、面白い作品が読めてよかった
城平京さんと芦沢央さんが特に面白かった
23/9/1 ★★★
辻堂ゆめ『十四時間の空の旅』
初読み作家さん
思春期のこだわりやうるささがしんどい
そう言えば、『魔女の宅急便』の2巻以後も思春期描写が苦手だったな
理不尽にイライラして、周りに当たり散らすタイプの思春期描写が苦手
些細なことで色々悩むタイプなら大丈夫なんだけど、、
最後はお父さんの気持ちが通じてよかったな
23/9/1〜9/7 ★★
凪良ゆう『表面張力』
『流浪の月』しか読んだことがなかった
軽い感じで不倫が出てきてげんなり
ピリッと苦い結末
でも読ませるし面白い
下宿シーンで『猫とメガネ』のシェアハウスをちらっと思い出した
作家の書く作品はどう仕上がったのかな
23/9/7 ★★★★
城平京『これは運命ではない』
『虚構推理』シリーズの短編
これ目当てで手に取った本だけど大当たりだった
もともと九郎目線の方が好きなので嬉しいし、チラチラと世界観が見え隠れしてるのも嬉しい
ストーリーとしてもこれから甘くなりそうな感じが好み
幽霊さんどんな風に焦ってたのかな
シリーズ未読の方には読みづらいかも
23/9/7 ★★
木元哉多『どっち?』
初読み作家さん
不倫物はあまり好きじゃない
イヤミスってことかな
いいように操られていた、というオチは面白いけれど、美嘉が主人公に執着する理由が語られていないのでうーん
役に立たないものをすぐに切り捨てる決断力のある美嘉が、主人公のどこを評価しているのか
23/9/7 ★★★★
阿津川辰海『成人式とタイムカプセル』
面白かった
小学生の時って、小さなことを大きく捉えたり、それを後から後悔したりするよね
兄へのコンプレックス、は『紙魚の手帖9』の『バッククロージャー』にも通じる感じ。
23/9/7 ★★★★★
芦沢央『この世界には間違いが七つある』
初読み作家さん
面白かった!!
バトルロワイヤルもの?と恐々読んだけれど、とても好みだった
一人称語りなので、自分が何かわからなかったけれど、挿絵のところでびっくり
間違い探しとはねぇ
『人形の家』ルーマー・ゴッデンを思い出した -
Posted by ブクログ
ネタバレ双子のDNA判定とか、国際養子縁組とか、人種差別とか、産後鬱とか。初めて知ることもあったし、改めて考えさせられることも。
辻堂さんには毎回見事にどんでん返しをくらうので、中盤、雅樹とジェイクが心を通わせ始めてからも、すごい展開が待っていそうで怖かった。ジェイクが真の悪人でなくて、本当によかった。まぁ十分怖いような気もするけれど。
両親の苦しみはわからないではないけれど、雅樹の立場からすると、やっぱり話してほしかったよな。
でも産後の状況は本当に気の毒。赤ちゃん一人でも大変なのに二人もいて、助けを求められる人が誰もいないなんて。せめて誰も死ななくてよかった。
苦しんで決めた選択が、その後もう一人の子を苦しめたと思うと、それも辛いよなぁ。
恋人の奈美が、雅樹を全面的に信じていて、安心する。顔を隠したい雅樹に合わせてマスクするなんていうすごく素敵な人で、なんだかほっとする存在。 -
Posted by ブクログ
自らの強欲と罪を認めよ。
『あの日の交換日記』で話題沸騰の
著者が仕掛ける、予想外の結末とは!?
嘘を重ね、贅沢な生活を送るめぐみのもとに
過去の罪を仄めかす手紙が届く
どうして私がこんな目に。めぐみはここ一週間、連続して危険な目に遭っていた。監禁事件に薬品混入事件。犯人は今まで付き合ったことある男性のうちの誰かかもしれない。次々と狙われ、さらに彼女自身の過去の罪を告発する手紙まで届き恐怖を覚えためぐみは、パーティーで知り合った大学準教授と共に犯人を探し始める。美しく強欲なめぐみを襲う犯人は誰!? 悪女に降りかかる災厄を描く、長編ミステリ。 -
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「一人一人に居場所を」をモットーとする欅台高校の女性教師が誘拐され、さらにネットにアップされた監禁動画では72時間後に彼女を始末するという犯人の宣言もなされる。そして卒業式を三日後に控えた三年生の四人に対して犯人からの挑戦状が送り付けられ、彼らは事件の解決に乗り出すものの、なぜこの四人が選ばれたのかということすらわからない。彼らは無事に誘拐事件を解決できるのか。そして犯人の目的は。スリリングな展開から目が離せないミステリです。
とても素晴らしいモットーを掲げたように見える欅台高校ですが、実態はかなり窮屈なものです。「告白カード」って何それ。全力で打ち込むこともそりゃ大事だと思うけれど、何事もずっと全力だと疲れちゃうよね……と思ってしまいました。理事長の掲げる理想は分からないでもないけれど、実現するのは難しいですしそれを押し付けるのは良くないなあ。
不登校ぎみの黒川、元サッカー部の荻生田、美少女の澪、優等生のあやね、この四人がなぜ選ばれたかの謎がまた魅力的です。随所に挿入された「告白カード」からそれぞれが抱えた秘密が徐々にわかってくるものの、しかしなぜ彼らなのか。最終的に真相がわかると一気に納得でした。特に黒川の秘密には驚愕です。
犯人のやったことは間違いなく犯罪だし正しいとは思えないのだけれど。どこかしらすっきりしてしまうところもあるのは事実です。読後感は爽やかさすら感じました。 -
Posted by ブクログ
女子高生探偵の日常の謎ですね。
追掛日菜子は女子高生。彼氏なし。
「推し」一筋なのだが、ストーカー並み。
その「推し」が何故か事件に巻き込まれて、日菜子が解決するというストーリー。
大学生の兄が引きずり込まれてワトソンの如く、事件解決に奔走する。
めちゃくちゃユーモアたっぷりの本格探偵小説になっているのが、辻堂さんの力業ですね。
推理が際立っています。パソコンとスマホを駆使して推論を組み立てる熱意は凄まじいほど。
行動力もホームズもびっくりするくらいの無茶をする。
何故か、解決すると「推し」が覚めてしまいう。
次々と「推し」が変わって、五話の短編連作ですね。
辻堂さんの文章はスピードがあり、楽しい。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「その爪先を彩る赤」は、多重人格を装う必要性がよくわからなかった。さらにはあまりに露骨なヒントでねらいが読めなかったなぁ。総じてキャラ設定の意味を十分に活かせていない気がする。長編だと違うんかな?
「東雲高校文芸部の崩壊と殺人」は、妙に淡々としていたがトリックはよかった。というか、淡々としていたからトリックの良さが際立ったのかもしれない。高校という世界をどのように色づけるかは、世界観だけではなく、トリックの受け取り方まで変えるんだなと改めて思った。
「黒塗り楽譜と転校生」は、転校生って必要?って感じの扱いになっちゃった気がする。タイトルにつけて一定の役割を期待したのだとは思うけど、作品全体としてはむしろマイナス方向ではなかろうか。今回の謎の本質をよりプラスにさせるためのテクニックだったと仮置きしても、それでもなお悲しい存在になっちゃってるなぁと思う。3枚目にもなりきれない的な。
「願わくば海の底で」という作品は、海の底で、もしくは海の底に何を願うのかという、タイトルをどう受け取るかで事件との距離感を変えてしまう難しい作品かもしれないと思った。それがまだまだ誰の記憶にも新しい震災だからということではなく、人の生き死にには、特に残された人にとっては当人にしかわからないことがあるという大前提をミステリーの伏線にしたところだろうと思う。ミステリーは誰にとってもフェアでなければならない。イレギュラーな形で人を失う辛さを、誰しもがもつ感情や意図で隠さなければならない状況を持ち込むことでそのフェアさを担保したという。短編だから表現できたのかもしれないね。長いと震災のイメージがデカくなりすぎるかもしれない。
「あるいは紙の」は、高校というおそらく10代のそれなりに濃密な時期が、こうした日常の謎で彩られていたかもしれないというある種の夢をリアリティをもって見せてくれた(つまりは自分の高校時代は多分もっと平凡だった)。新聞部の矜持とかいうことではなく、おそらくただの若気の至りなんだろうけども、何をするかより、誰とするかみたいなところで主人公の彼は、裏染と向坂にアテられたんだろうな。
ただ、タイトルの意味がわからなかった。向坂が無理をしてる理由もよくわからないままな気がする。今回の事件の前の2つの殺人事件を経て、もしかしたら向坂は裏染の立ち位置が広がってることになんかちょっと焦ったのかもしれないね。