【感想・ネタバレ】ダブルマザーのレビュー

あらすじ

飛び込み自殺を図り、死亡したひとりの女性。
なぜか、母親を名乗る女性が二人現れて。
二人の母親が、娘の死の真相に迫る衝撃のミステリー!

うだるような真夏日、ひとりの女性が駅のホームに飛び込んだ。そこに、なぜか母親を名乗る二人の女性が現れる。
性格も家庭環境も全く異なる二人の共通点はただひとつ。娘のことを何も知らない。
死んだのは自分の娘なのか。なぜ、死んだのか。違うなら自分の娘はどこにいるのか。二人の母親は、娘たちの軌跡を辿り始める。

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Posted by ブクログ

間違いなくミステリーですが「家族の価値観」を考える作品でした。他者に答えを求めず自分自身の考えをしっかりと軸にしていこうという教訓を学びました。
イヤミスの部類なので注意です。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

最後の最後にどんでん返しで驚いた!!!
親子って近いからこそ難しい
血が濃いからこそつい素直に気持ちを伝えることができなかったりする
そんな元に生まれた2人のお話
どちらの親もなかなかハードな家庭だった

辻堂ゆめさんの作品はやはりおもしろい

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2025年08月24日

Posted by ブクログ

凄かった。
母親視点だといい家族な印象だけど、娘視点だと色々問題がある家庭だとわかる。
結末に驚いた。
ある意味ハッピーエンドなのかな。

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2025年07月08日

Posted by ブクログ

最初から最後まで面白かった!娘が誰なのかは、早めに分かってしまうけど、1番最後のオチは分からなくて、伏線回収された会話におぉーってなった。

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2025年06月22日

Posted by ブクログ

全員が自分本位に生きたらこうなるのか…
2人の母親はそれに気づいて後悔して、少しずつ変わっていったけど、報われないのが苦しい

娘たちの会話にあった「自由を一番感じられるところ…」の最後の伏線回収にゾッとした
闇が深すぎる

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2025年04月17日

Posted by ブクログ

飛び込み自殺をはかった娘は、顔がそっくりな別人だったのか?というミステリー。
毒母は読み飽きた、もういいよ、と思うけど今作は一味違ってた。
絡んだ糸がスルスルと解けて行くような最終章が秀逸。わりをくった彼女が可哀想。

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2025年11月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最初のシーンから衝撃的で、一気に物語に引き込まれた。その後の展開も思い切った設定で、最後まで飽きずに読める。前半は親のあまりの酷さにうんざりしたが、後半のどんでん返しには本当に驚いた。娘たちの恐ろしさがじわじわと浮かび上がってくる。
最終章での鈴の父・国保の行動には、思わず笑ってしまった(本来は笑う場面じゃないけれど)。
登場人物の誰もがどこか壊れているように感じた。最初から最後のページまで、緊張感を持って楽しめた!

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2025年11月05日

Posted by ブクログ

のっけから見るも無残な鉄道自殺とかいきなり殺しちゃうところが容赦ないかんじでした。
自殺した娘に二人の母親が名乗りでるとかとんでもない設定でした。どちらの母親も自殺したのは自分の娘の方だと主張するあたりが滑稽で、どちらかが娘に成りすまして2年間も二重生活をしていたのに実の娘を見抜けなかったところとか無関心すぎし、自分の娘のほうは生きていると考えないところにも愛情のなさを感じました。
一方の母親は見栄と欲の塊で常にマウントとりたがるし、もう一方は性欲の塊のような、なし崩し的な暮らしをしてるとか。
でも、終盤に差し掛かり母親2人が登山するところから変化が見られ良かったです。やっぱり登山は素晴らしいと思えたところで下山して大団円て感じに思たのですが。
何故か最終章が残っていてここからの本音の部分がドス黒い展開でとんでもなく凄かったです。

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2025年10月28日

Posted by ブクログ

何だか恐い話だった。
どこでどうして辻褄を合わせるのか、わからず読み進めて、こんなことになるのかと驚いた。あり得ないと思いながらも、心が歪むとこんなに恐ろしいことが起きるのか。と。
物語的には面白いけど、後味が悪いなぁ。

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2025年06月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

若い女性が鉄道に飛び込み自殺をする。その女性を名乗る母親が2人現れて、二人はそれぞれ自分の娘であることを主張するも決定的な証拠はなく、お互い反目しつつも真相を探るストーリー。

何が凄いって、登場人物の誰一人としてエエ人がいない。母親娘友人同居者…みんな何かしら悪いヤツってのは、読んでてなかなかのストレス。

ただし、辻堂ゆめである、単なる露悪小説ではなく、きっちりどんでん返しを決めてくれる。謎が解けたようにみせかけてからの2回転半宙返りは見事。

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2025年06月20日

Posted by ブクログ

さすが辻村さん。こんなストーリーが思いつくなんて凄すぎ。あまりにも極端な二組の母子。ありえない設定なんだけど引き込まれて一気読み。くるみ、よく頑張った。もう一度、生まれ変われるなら幸せな環境の中で育ってほしいと願わずにいられない。

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2025年06月19日

Posted by ブクログ

2年前に整形し、電車に飛び込み亡くなった娘のバックから、行方不明の高校の同級生の荷物が出てきた事から、一緒に生活し死んだのはどちらの娘か、2人の母親が真相を探っていく。親に対する気持ち、子を想う気持ちは噛み合わない事はあるとはいえ…読み終えて「ふぅ」となるが、先が気になりイッキに読ませる圧倒的な筆力がすごい。

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2025年05月31日

Posted by ブクログ

先が気になりすぎて一気読み!久しぶりに徹夜した
少女が自殺するところから始まる物語。その死の真相は?鈴?詩音?鈴?詩音?どっち?
二転三転四転五転ぐらいするっからww
結局はどっちの親も子供のこと見てなかったんやろうなぁ〜って、、、久々のイヤミスヒット

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2025年05月26日

Posted by ブクログ

辻堂さんの作品は初めて読みました。
続きが気になり一気読みタイプの小説。

最初、女の子が自殺するシーンから始まるので、なかなかキツイ…。現実で飛び込みや電車事故のトラウマがある人は読みすすめないだろうな。
(物語だけど賛否両論ありそう)

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亡くなった娘の遺品のバッグから母親が知らない子の貴重品がみつかり、相手側に連絡したことから両者(母親同士)に繋がりができる。

亡くなった娘の遺影をみた相手側の母親が自分の娘だと取り乱しトラブルへ。

●どちらの母親も本当の娘が分からないとは…。
外見を整形やメイクで変えたとしても、細かい癖や好き嫌いを2年間も演じられるものだろうか?
他人の人生を演じるのは容易くないと思う。
それほど自分の子に無関心だったのか。

せっかく苦労して手にいれた人生だったのかも知れないのに、結局騙されて利用された人生なのがかわいそう。他人の人生を軽んじている2人には、近い未来で罰が下るだろう。

母親たちも母親たちだけど、
娘たちのしたことの方が法律的にマズい。

今回の親たちのしてきたことは、まだ反省や後悔で済む範囲の罪だと思うけど、娘たちのほうは犯罪で裁かれる方の罪。しかも相手が亡くなっているので、取り返しがつかない。

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2025年05月20日

Posted by ブクログ

読み物としてなかなか面白かったです
トリックには途中で気付いてしまいましたが、登場人物たちの思考を読むのが面白くて最後まで楽しむことができました
人は見たいものだけを見るんだなぁ...っていうのが本作への感想になります
どの登場人物も自分だけは間違っていないと頑なに信じているのが滑稽で面白かったです
親たちは自分を毒親だなんて思っていないし、子どもたちは自分こそが1番不幸であると信じている
第三者から見ればどれも間違っているようにしか見えないんですけどね笑
最後の1行を見て三つ子の魂百までだなぁと思いました
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飛び込み自殺を図り、死亡したひとりの女性。
なぜか、母親を名乗る女性が二人現れる。
二人の母親が、娘の死の真相に迫る衝撃のミステリー!
うだるような真夏日、ひとりの女性が駅のホームに飛び込んだ。そこに、なぜか母親を名乗る二人の女性が現れる。
性格も家庭環境も全く異なる二人の共通点はただひとつ。娘のことを何も知らない。死んだのは自分の娘なのか。なぜ、死んだのか。違うなら自分の娘はどこにいるのか。二人の母親は、娘たちの軌跡を辿り始める。

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2025年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

列車に飛び込み娘が死んだ。
悲しみにくれる母親の前に、その子は私の娘だと言う母親が現れた。
やがて二人の母親の娘のどちらかが顔を変えお互いの家を行き来し母親を騙していた事を知る。。そして1人は列車に飛び込み死に、1人は忽然と消えた…?
どちらの母親も娘じゃなかったこと気づかないわけが無い、と思いつつ
やがて母親同士、娘の行動の謎を辿ることに。
やがて見えてきた真実とは、、

あちこちにヒントが散りばめられているのでオチの予想はついたけど最後の最後には驚いた。

かわいそうなのは、2人の娘に利用されたもう一人の娘。普通の家庭を知らなかったから、二人の母親の異常性が分からなかったのか。言われるままに二人に成りすまして。。
どこにも拠り所がなかったから、偽りの友情の奥の残酷性にも気づかずに人生をめちゃくちゃにされ、、、酷すぎる。この子には生きて自分の人生を切り開いて欲しかった。
或いは可哀想なのは二人の母親の娘たち…?
まさか、あんな近くに居たとは、、
わざと母親の目につくような行動をする2人。母親は自分たちの娘とは似ても似つかない2人がまさか自分の娘とは気づかない。娘たちは気づいて欲しかったんでは、、?と少し思った。
嫌いなのに恋しい、ちゃんと愛して欲しい。そんな
歪んだ愛憎を感じた、、とは考えすぎでしょうか。
相手の本心などホントのところはわからない。
わかってるようでわかりっこないのだ。自分のことさえわからないのに。
親子だろうが他人だろうが、いつも思いはズレて行き違う。そう思った方が楽なのかも…?と思った。

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2025年04月24日

Posted by ブクログ

途中でオチが読めてしまった。
パパの章だけは笑ってしまった。

最初から最後まで思い込みと推察で進んで行くのスゴイ。
出てくる人みんな歪んでた。
不干渉も過干渉も良くないのね、子育てには。

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2025年11月21日

Posted by ブクログ

 なかなかにマニアックですなぁ。ある程度面白いし、よくこんな設定を思いつくなぁなどと、そんなことばかりが読後感にあります。あまりいい読後感でもないような。
 ポリアモリーなんて初めて聞く言葉ですが、何ですか?
 以前読んだこの人の本「十の輪をくぐる」と「山ぎは少し明かりて」はとっても好きな本でした。以上、報告を終わります。

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2025年10月04日

Posted by ブクログ

最初に亡くなった子がただただ不憫。
こんなに近くにいるのに気づかれないようじゃ、絶望的にもなるよね。

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2025年09月28日

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ネタバレ

娘が誰なのかは中盤くらいで分かったけど、これじゃあ1人だけ可哀想で救いがない。まさかこんなところに⁉︎っていう最後のオチにはびっくり。

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2025年09月27日

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ネタバレ

お母さんたちの出した結末にへーと感心していたら、まさかの…だった。
けど自分が母親ならば、想像でだした結果に納得は出来ない。やっぱりなにかしら鑑定で結果出したい。死んだかも…で子供あきらめられない。

高校生女子のふたりの世界って、そんなに続かないと思うけど。破綻したときは2人で死ねばいいって考えも続かないと思う。絶対にどちらかは考え変わると思うけどな。
くるみが1番かわいそう。
温子は結局シェアハウス出なかったんだね。

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2025年08月29日

Posted by ブクログ

どうなるのか、いったいこのカラクリは??
知りたい一心で一気読みにはなるけれど、結局はイマイチ気持ちが理解できず。
間違ってしまった母親たちは大きく間違っていたけど、いなくなって初めて自分の間違いに気がつく。
娘たちはいつ自分の間違いに気がつくのだろうね?

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2025年06月18日

Posted by ブクログ

若い女性の自殺からはじまるミステリー

先の展開が知りたくてあっという間に読んでしまった

登場人物のそれぞれの心理などか細かく書かれていてストーリーとしては面白かった

ただどの登場人物も自己中心的でなんとなく共感できなかった

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2025年06月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

女子二人で共謀して毒親を出し抜く感じ

3人目の子が出てきた時点で、あ、自殺したのこの子でふたりの境遇を被せられたんだろうなとわかってしまい…
かわいそうだけど
親や友達がいない境遇から、自らが望んだことなら
ラストのほうで幸せだったとの記述もあったし

近くに住んでる痛いファッションのふたりも、きっと、それが娘達なんだろうなって。

ふたりの母たちの団結して行く感じが面白かった
ママ同士って育児の話ですごく意気投合するよね
同じ年の子のあるいは同じ習い事のママでなければ出会う事も話す事もなかったであろう人達との交流が生まれる楽しさが蘇ってきた

二人とも誤解したまま(一人が山で自殺してもう一人が二重生活の末に自殺した、と)
娘たちは二人で一人として、すり替わって生きて行く。もともとターゲットに定めていたのだろう

本作もとても読みやすく、勢いで最後まで読んだ

他の方のコメで、さすがに母親がいくら整形したとしても赤の他人と見間違えたりしないだろう、無理がある、と書かれていたのですが、それは設定の随所にわたり、そうなのですが
物語だから 物語世界だから
この世界に浸るのが吉だと思うのです

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2025年05月07日

Posted by ブクログ

1人の娘が電車に飛び込み亡くなった。

亡くなったのは私の娘だと譲らない2人の母親。互いに顔や姿が自分の娘で間違いないと…。

真相が知りたくてページをめくる手が止まらない。

母親との関係に悩む娘の気持ちはわからなくもない。全く環境の異なる者同士であっても家族に関する悩みを抱えていたら意気投合してしまうのもわかる。でもここまでするかな…。そして自分の娘かどうかは普通わかりますよね~。現実では不可能な計画に思えてならなかったです。

辻堂さんの小説は最後の最後にいつも驚かされるので何となく予想はついていたけれど、この結末くるみちゃんが気の毒過ぎませんかね…。

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2025年05月06日

Posted by ブクログ

自分に都合のよいストーリーを勝手に作り上げている様子が怖くもあり、滑稽でもあり。そこまでして手放したかったものなのかとも思うけれど、それも私の勝手な解釈にすぎないのだろう。

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2025年05月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最後の誰が娘だったかは想像がついていたのでそんなに驚かなかったけど、あの目の前に住んでた2人があの2人だったというのはびっくり。そんな危ない橋よく渡るね。そして声で気付かないもんかね。まぁ子どものことをよく見てなかったってことなんかもだけど。しかし自分と違う人になり切るなんて現実味がないよなー。まぁフィクションですけど。ポリアモリーとかほんとにありえんのかねとも思うけど、イエスの方舟とか東出昌大とか複数人で生活する人達はいるようだから、思ってるよりは多いのかも。と思って調べたら、荻上チキさんが語ってるのが出てきたわ。ほんとこの人って幅広いなぁ。

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2025年04月27日

Posted by ブクログ

 あなたは自分の子どもの代わりに他の子が一緒に暮らしていたとして、違う子だとわかるでしょうか?
 
 もちろんわかると思うんですが、この小説に登場する2人の母親は、それが自分の子だと思い込んでいたんですよね。いくら整形していたとしてもわからないはずがないと思うんですが。

 さて、このタイトルにもなっている『ダブルマザー』。その名の通り、2人の母親が当時します。

 馬淵温子の娘、鈴が電車に飛び込んで自殺をした。悲しみに暮れる温子が遺品整理していると、鈴が最後に持っていたバッグの中から鈴のものではないスマホと学生証が出てきた。学生証にあった住所に電話すると、その子の母親である柳島由里枝という女性が訪れてきた。
 遺影を見た由里枝は自分の娘の詩音であると言い張った。

 自殺した子は果たして鈴なのか、それとも詩音なのか。

 すごく良い話だなぁと思っていたら、ラストで全く別のストーリーが用意されていた。いやぁ、恐ろしい。子どもを侮っていたらいけませんね!そして、ちゃんと自分の子どもに愛情を持って接していかないといけないと思い知らされる物語でした。

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2025年04月27日

Posted by ブクログ

娘のことを解ろうとしなかった母親達。
そんな母親をいらないと思った娘達。

だからそんな親を欲しいと言った同級生にあげようと思った。

読んでいて それはムリだろう と思うことが度々あった。面白いところもあるのに少し残念だった。

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2025年04月17日

Posted by ブクログ

自殺した娘の母親だと名乗る女が二人。
火葬された後でDNA鑑定は出来ない。
娘は鈴なのか、詩音なのか。

手がかりを求め、二人の通っていた高校の担任から当時二人と仲の良かったもう一人の同級生くるみの名前を聞く。だが、くるみのSNSに送ったDMからは、喧嘩別れをしたからもう連絡してこないで欲しいと告げられる。そして残されたスマホの画像から、二人の母親が山へと辿り着く。その山はSNSで話題となった自殺の名所だった。出された結論は…

私には、二人の母親が彼女たちの真実を作り上げていくところが不気味だった。私には到底推測としか思えないことを、さも真実かのように話を作り上げていく。二人の娘が作った真実をそのままに。母親と名乗る二人の、元々あった異常性が窺えた。多様性とはいえ、鈴の母のようなポリアモリーの中で育てられたり、詩音の母のようなパーソナリティ障害のような社会性では逃げたくもなるだろう。

凡その筋書きは想像を超えないのだが、まさかこんな近くにいたとは思いもしなかった。ただ、何よりくるみを助けてあげたかったと思う。

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2025年04月12日

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