辻堂ゆめのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ3.8くらい
二重らせんのスイッチの後に読んだから、また「入れ替え」系かあとちょっと思ったり。
ハナとリョウが鳥籠事件の被害者でないことはなんとなくずっと予想できてたからあんまりどんでん返しではなかった(だからと言ってじゃあこの2人には何があった?は想像できなかったけれど)
鳥みたいな育て方されて本当にこんなに普通に話せるか?とか、カウンセラーの人が20年以上前の子を見てこの子達です!!と言って、DNA鑑定もしてないのに確定だ、、!となるか?とか、
ずっとモヤ〜を感じていた
東野圭吾を読んでる時みたいな。すっごい怪しい人いるけど絶対この人犯人じゃないんだよな、だからと言って誰が犯人かはわかんな -
Posted by ブクログ
コミカルなのにスリリングな展開の連続で、頁を捲る手が止まらなかった。
“少し痛い目を見ればいい”程度の気持ちが、最終的には殺意を持って罠を仕掛け合う程の憎しみに変わる。
一つ屋根の下で繰り広げられる夫と妻の応酬に慄く反面、その回避能力の高さには思わず笑ってしまった。
本来はシリアスな場面のはずなのに、なんでか毎回笑えるんだよねえ。
やってる事が平凡な夫婦のそれじゃないからかも。
いくらなんでもこの二人、優秀すぎるもんな。
というか著者二人の競作っていうのが面白い。
罠を仕掛ける人間と回避策を捻り出す人間が違うので、この先どう転ぶのか予測できないところが楽しい。 -
Posted by ブクログ
人気タレントが自殺、しかし現世界に戻ってきたのか、いわゆるゴースト、幽霊ものといった感じで話は始まるが、南アジアの国の森の中での不思議な現象の話と平行して語られる。
ファンタジー、SF、ミステリー小説としての面白さを活かせるギリギリのところでの設定が上手く取られていて、展開をどんどん追いながら主人公たち若者たちの心理や葛藤、不安などがいろいろ混ざっていく感じが楽しめる青春小説かな。
輪廻転生がキーワードになるが、そちらをメインにすると話が重くなりすぎだったか、でもそこへの追求がちょっと物足りない感じもした。登場人物たちと一緒に謎解きに突き進んでいかされた感じで、作者の作戦勝ちになりました。
-
Posted by ブクログ
四半世紀前、育児放棄されていた幼い兄妹二人が狭い部屋でペットの小鳥と一緒に発見された。
兄妹は一度として外界と接する機会はなく、言葉を話すことができず、食事もたまに最低量しか与えられていなかった。
母親は子供の監禁容疑で逮捕される。
この事件は「鳥籠事件」と呼ばれ、母親の逮捕後に兄妹は養護施設に保護された。
がしかし、一年後に何者かによって兄妹は誘拐され、その後は行方知れずとなってしまう。
森垣里穂子は6歳の時に「鳥籠事件」を知ってショックを受け、大人になったら犯罪人を逮捕する警察官になろうと心に決めた。
勤務成績優秀な里穂子は、蒲田署刑事課強行犯捜査係の刑事として成長していた。
コロナ禍の