辻堂ゆめのレビュー一覧
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ネタバレ▶︎夕焼けと三輪車
71歳の男性が40歳の息子に刺された。息子は無職で長年この住居で両親と同居していたが、二年ほど前から県内で一人暮らしをしていた。
▶︎そびえる塔と街明かり
7歳の女児がマンションから転落。女児の母親の交際相手が逮捕された。
▶︎ジャングルじむとチューリップ
生後間もない乳児の遺体を公園に遺棄した疑いで23歳の会社員の女が逮捕された。
▶︎まだ見ぬ海と青い山
歩道を歩いていた男子中学生がはねられ、75歳の女を逮捕された。女は家族に免許を返納する様に勧められていた。
▶︎四角い窓と室外機
アパートの一室で80代の夫婦がベットの上で倒れているのが見つかった。
室内は窓が閉 -
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タイトルが気になって読んでみました。
実際に読んでみると、「タイトルのつけ方、上手っ!!」と気づかされます。
この作品のテイスト、好きだわ~。
短編5作品が収められているのですが、どれも新聞のリポート記事から始まり、そこに行きつくまでの過程が描かれています。
そして、その新聞記事がどれも「一度は目にしたことがあるような記事」なのです。
けれど、そこに行きつくまでの過程は、人の数だけあるとでも言いましょうか。
表面的な情報だけを読んで、「きっとこんなところでしょう」と想像することはできる。
でも、その想像がぴったり当てはまるとは限らないのです。
人の数だけ、抱えている事情は違う。
そ -
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ミステリはあまり触れたことがないのですが、469ページもある割にサクサク読み終わりました!
側から見たら普通に見える家族が、実は普通じゃない→普通の家族とは?という問題提起を含んだ作品だと思われますが、描かれている家族が、確かに色々と抱えていることがあるものの、私が思う普通の枠組みの中にあると感じたので、もう少しパンチが欲しかったところ。
ただ、最近、人生の分岐点に立たされて大きな選択をしたため、
「選ぶということは、何かを終わりにすることだ」
という言葉は結構刺さりました。
女性の人生って何かと分岐点が多いと思いますが、自分で主体的に選ぶことと、選んだ道を正解に持っていく努力が大切だと再認識 -
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台風で停電した夜。
湘南の家に住む「ふつうの家族」桜石家に、高熱を出した若者、ミナトが現れます。
ミナトを家に入れたのは家族の内の誰か…?
そして家族4人の父和則、母冴子、兄の海、妹の舞花は他の家族に言えない秘密をそれぞれ持っていました。
それぞれの秘密はそのまま書くとストーリーのネタバレになるので、P434より引用します。
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ふつうの家族はなぁ、と父は考える。
まあ、家では男の生々しい姿を晒さないようにしてきたからな。
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ふつうの家族ねぇ、と母は考える。
そう見えていたのだとしたら、努力の甲斐があったというものかしら。
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ふつうの家族かぁ、と兄は考える -
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ネタバレ作者の「交換日記」のダーク版みたいな(?)短編ミステリ(イヤミス)。
最初に新聞の見出しみたいな一文。どれも、そのまま悪人なわけではなく、結果はそのとおりだが、中身が違うので読み終わるとイメージががらりと変わる。
①夕焼け空と三輪車。71歳死亡、息子40(無職)を逮捕。
息子、引きこもりから脱却しようと努力をしていた。
父、凶暴な息子への対処を実はしてた。ジョギングコース提案していたのは、駅前の塾に通う姪と遭遇させないように。
高級絨毯、正之が暴れたときの物音は最小限に抑えるため。
②マンション女児転落。母の交際相手を逮捕。
母の虐待。娘の書き置き、実は逆だったが、娘の思いを -
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大雨の夜、桜石家の玄関にずぶ濡れで倒れていた見知らぬ若い男。
この男は、家族の誰が入れたのか…わからないままに高熱で倒れ込んでいた男を家に入れてしまう。
家族4人が互いに疑念を募らせているうちに…。
それぞれが、「過去」に思いを巡らせていく。
新卒で入った電気メーカーに63になっても勤務している父。
香川の高校を卒業後に東京の大学に入り、広告業界の総合職でバリバリ働いていたが、子ども2人を産んでから思うように働けず辞めて主婦となった母。
大学卒業後転々と職を変えて、盆や正月でもないのに帰省してきた25歳の息子。
体育大学で厳しい競技生活を過ごしていた娘が、怪我のあと幾分表情が和らいだ -
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ネタバレ特殊設ミステリ。
路地裏で目覚めた人気絶頂のシンガーソングライター・上条梨乃。素顔を晒して街を歩いても誰も彼女を梨乃だと認識せず、ニュースでは上条梨乃が自殺したと報道している。
19階から飛び降り自殺。それを見た少年立川樹も気が動転して、車道に飛び出して死亡。
誰も自分を認識できないなか、彼女が梨乃だと認識できる青年・優斗。
後半、サスペンス。
教団。輪廻の泉に関わって死んだ者は来世ではなく現世にそのまま生き返る。
梨乃や樹が死んだはずなのにこの世で、人から認識されずに生きている。
青年・優斗が認識できたのは教団に殺されてたから。
輪廻の泉関連で死ぬと。人から認識されなくなる。
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新型コロナウイルスの流行でこれまでの生活が一変した2020年、とある市役所に開設されたこころの相談室。
二人のカウンセラーが相談者の悩みや苦しみにそっと寄り添うハートフルなお悩み救済物語⸺だと思って読んでいたんです、途中までは。
カウンセラーだけが気付いた相談者の抱える誰にも言えない秘密とは?
これまで語られてきた印象を一気に反転させるような2段構えの構成に痺れた…!
コロナ禍はもう随分前のことのようにも思えるけど、読みながら異様な閉塞感と絶望感で不安でいっぱいいっぱいだったあの頃を思い出して心が痛んだり。
短編集ながらも各話少しずつ繋がりがあり、巡るキーアイテムの存在が明るくはない題材の中 -
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自殺したひとりの娘と、ふたりの母親。
自殺した娘は本当はどちらの娘だったのか?もうひとりの娘はどこに行ってしまったのか?続きが気になって一気に読んだ。途中から二人グループに加わったくるみが出てきたが、現在は二人ともと疎遠らしい。ラストは思いもよらなかったです。ふたりの母が山に登りながら話すところで、娘の正体がわかり、ふたりの母も考えも改められ、娘はどちらもいなくなってしまったけどバッドエンドではないな、と思っていたら衝撃のラスト。全く予想できませんでした。世間的に見れば、ラストはよくないものなのかもしれないけど、私はとってもいいと思う。羨ましい。