辻堂ゆめのレビュー一覧

  • ふつうの家族

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    台風で停電した夜。
    湘南の家に住む「ふつうの家族」桜石家に、高熱を出した若者、ミナトが現れます。
    ミナトを家に入れたのは家族の内の誰か…?
    そして家族4人の父和則、母冴子、兄の海、妹の舞花は他の家族に言えない秘密をそれぞれ持っていました。


    それぞれの秘密はそのまま書くとストーリーのネタバレになるので、P434より引用します。

        ※
    ふつうの家族はなぁ、と父は考える。
    まあ、家では男の生々しい姿を晒さないようにしてきたからな。

        ※
    ふつうの家族ねぇ、と母は考える。
    そう見えていたのだとしたら、努力の甲斐があったというものかしら。

        ※
    ふつうの家族かぁ、と兄は考える

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    2026年04月18日
  • 今日未明

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    ネタバレ

    この物語の根底にあるのは、一人の人間の中にある、矛盾した真実だ。
    新聞記事やニュースは「犯人が何をしたか」という事実しか伝えない。しかし、その人の人生には、他人を救ったり、誰かを深く愛したりした瞬間が必ずある。誰かのために尽くしたいという純粋な想い(善)が、状況や環境の歪みによって、取り返しのつかない罪(悪)へと反転してしまう。その「ままならなさ」こそが、人間の業として描かれている。
    そして、この作品集の大きな魅力が、「逆算」のミステリーというような構成の妙にある。通常のミステリーが「犯人は誰か?」を追うのに対し、本作はすでに事件は起きていて、新聞記事にもなっているのだが、冒頭で「この記事の

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    2026年04月18日
  • ふつうの家族

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    ふつうの家族だけどみんな隠していることがあって、それでもやっぱりそこもひっくるめてふつうの家族なんだろうな

    やや長めだが、先が気になる展開で読みやすく、温かい気持ちになる小説

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    2026年04月15日
  • 今日未明

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    ネタバレ

    作者の「交換日記」のダーク版みたいな(?)短編ミステリ(イヤミス)。

    最初に新聞の見出しみたいな一文。どれも、そのまま悪人なわけではなく、結果はそのとおりだが、中身が違うので読み終わるとイメージががらりと変わる。


    ①夕焼け空と三輪車。71歳死亡、息子40(無職)を逮捕。

    息子、引きこもりから脱却しようと努力をしていた。

    父、凶暴な息子への対処を実はしてた。ジョギングコース提案していたのは、駅前の塾に通う姪と遭遇させないように。

    高級絨毯、正之が暴れたときの物音は最小限に抑えるため。


    ②マンション女児転落。母の交際相手を逮捕。

    母の虐待。娘の書き置き、実は逆だったが、娘の思いを

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    2026年04月12日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    城平京がベスト作品だなあと読み進めたラストの芦沢央

    やられました
    タイトルも見事です

    やられた系ミステリーが好きな自分には100点満点の星5!

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    2026年04月12日
  • 今日未明

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    この事件を起こした人は、きっと〇〇みたいな人物だろうなって、共通の先入観を持ちそうな事件について、その背景が語られる。
    新聞の小さな記事で事件の概要が伝えられるのみのため、その事件の人物像、背景を深掘りすることがない。気にも留めないような事件の背景にこんなことがあるかもしれないと面白く読んだ。
    短編集なので、読みやすかった。

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    2026年04月10日
  • ふつうの家族

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    大雨の夜、桜石家の玄関にずぶ濡れで倒れていた見知らぬ若い男。
    この男は、家族の誰が入れたのか…わからないままに高熱で倒れ込んでいた男を家に入れてしまう。

    家族4人が互いに疑念を募らせているうちに…。
    それぞれが、「過去」に思いを巡らせていく。

    新卒で入った電気メーカーに63になっても勤務している父。

    香川の高校を卒業後に東京の大学に入り、広告業界の総合職でバリバリ働いていたが、子ども2人を産んでから思うように働けず辞めて主婦となった母。

    大学卒業後転々と職を変えて、盆や正月でもないのに帰省してきた25歳の息子。

    体育大学で厳しい競技生活を過ごしていた娘が、怪我のあと幾分表情が和らいだ

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    2026年04月10日
  • いなくなった私へ

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    ネタバレ

    特殊設ミステリ。

    路地裏で目覚めた人気絶頂のシンガーソングライター・上条梨乃。素顔を晒して街を歩いても誰も彼女を梨乃だと認識せず、ニュースでは上条梨乃が自殺したと報道している。
    19階から飛び降り自殺。それを見た少年立川樹も気が動転して、車道に飛び出して死亡。

    誰も自分を認識できないなか、彼女が梨乃だと認識できる青年・優斗。

    後半、サスペンス。

    教団。輪廻の泉に関わって死んだ者は来世ではなく現世にそのまま生き返る。

    梨乃や樹が死んだはずなのにこの世で、人から認識されずに生きている。
    青年・優斗が認識できたのは教団に殺されてたから。

    輪廻の泉関連で死ぬと。人から認識されなくなる。

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    2026年04月10日
  • 二人目の私が夜歩く

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    栞がいらない一気読み本だった。最初は、特殊設定のミステリーなのかと思ったけどそんなことないただのおもしろいミステリーだった。特殊設定が入ったSFチックなものだと感情移入が難しいからそれはそれでよかった。眠れずにベッドにいる時間、しんどいよなあと自身の体験を思い出しながら読めた

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    2026年04月07日
  • ばんざい!ぼくらのフシギ島

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    夫志木(フシギ)島に留学に来た小学生の涼が遭遇する謎。
    子どもたちが抱えている悩みを、謎解きの形で解決していく。楽しい島での暮らしの様子も描かれ、それも子どもたちの成長や変化に繋がる。そこが児童書ミステリの醍醐味でもあるのだろう。

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    2026年04月06日
  • 今日未明

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    とても悲しいことだが自分自身に関係がなければすぐに頭の片隅に追いやられるような三面記事を描いた短編集。
    私達「何も知らない人間」が事件に対し如何に身勝手な解釈をしているのかを気づかせてくれる、とても引き込まれた話だと思った。

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    2026年04月05日
  • 今日未明

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    「今日未明」絶妙なタイトル。未明って事件のニュースしか使わない言葉。事件のあらましだけでは決してうかがい知ることのない複雑な事情。

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    2026年04月03日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    新型コロナウイルスの流行でこれまでの生活が一変した2020年、とある市役所に開設されたこころの相談室。
    二人のカウンセラーが相談者の悩みや苦しみにそっと寄り添うハートフルなお悩み救済物語⸺だと思って読んでいたんです、途中までは。
    カウンセラーだけが気付いた相談者の抱える誰にも言えない秘密とは?
    これまで語られてきた印象を一気に反転させるような2段構えの構成に痺れた…!

    コロナ禍はもう随分前のことのようにも思えるけど、読みながら異様な閉塞感と絶望感で不安でいっぱいいっぱいだったあの頃を思い出して心が痛んだり。
    短編集ながらも各話少しずつ繋がりがあり、巡るキーアイテムの存在が明るくはない題材の中

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    2026年03月31日
  • ダブルマザー

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    面白かったーーーー!!!!

    女3人組って絶対に上手くいかないよね!
    3人組なのにいつのまにか1人が知らない間に仲間外れになってる。
    何の話や?って感じやん?( ・∇・)
    読めばわかる( ^ω^ )笑

    伏線回収がお見事で、バッドエンド?(捉え方によってはハッピーエンド?)なのに、スッキリ終わるラストでめっちゃよかった!

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    2026年03月28日
  • ふつうの家族

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    いつもの辻堂ゆめさんのどんでん返しを期待してしまうといまいちかと思います。ただ家族への接し方やそれぞれが家族に期待することなど一人の青年を通してそれぞれが思い出していくストーリーになっていると思います。

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    2026年03月27日
  • ふつうの家族

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    毎日泣きながら仕事をしていた頃を思い出した。
    何を頑張っているのか、どこまで頑張ればいいのか、わからなくなっていた頃。
    現在、そんな日々から脱出して、お暇をいただいている身にすごく沁みて涙が出た。
    家族小説でもあるけど、お仕事小説でもある。
    沢山刺さる言葉があって、救われた気持ちになった。
    自分も心が死なないものを選んでいきたい。
    『今日未明』に続いて、辻堂ゆめさんとても好きです。

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    2026年03月27日
  • ダブルマザー

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    自殺したひとりの娘と、ふたりの母親。
    自殺した娘は本当はどちらの娘だったのか?もうひとりの娘はどこに行ってしまったのか?続きが気になって一気に読んだ。途中から二人グループに加わったくるみが出てきたが、現在は二人ともと疎遠らしい。ラストは思いもよらなかったです。ふたりの母が山に登りながら話すところで、娘の正体がわかり、ふたりの母も考えも改められ、娘はどちらもいなくなってしまったけどバッドエンドではないな、と思っていたら衝撃のラスト。全く予想できませんでした。世間的に見れば、ラストはよくないものなのかもしれないけど、私はとってもいいと思う。羨ましい。

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    2026年03月23日
  • トリカゴ

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    当たり前過ぎて、普段考えないこと。
    息ができるとか、歩けるとか。

    本作の中においては、戸籍があること。

    毎度の事ながら小説は、考えて来なかった事に対する、疑問のとっかかりになる事が多く、凝り固まったアタマを解すのにちょうどいい。

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    2026年03月22日
  • トリカゴ

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    全体的に話の筋がまとまっていてスイスイ読むことができた。二つの事件の犯人の犯行動機と内容は若干稚拙でがっかりポイントだったが、改めて『当たり前』に人生を生きてる自分がいる反面、当たり前に生きられない存在もあることに、軽々しくダイバーシティとか言う自分の会社に恥ずかしさを感じた。本を読み始めてからこう言う感覚になることは多々ある。

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    2026年03月21日
  • 悪女の品格

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    筋道がキチンとしていて、ご都合主義が無くスキッとした読み終わり感。ただ、昔のいじめっ子をいじめられっ子が「濡れ衣をはらす」理由で、犯人探しを手伝う流れには、共感出来ない!かなり酷いイジメを受けているにも関わらず!作家さんは、どういう理由で?あるいはどういう意図で、この二人にタッグを組ませたのか、理解できない。

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    2026年03月16日