辻堂ゆめのレビュー一覧

  • ふつうの家族

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    湘南に住む桜石家は父の和則、母の冴子、兄の海、妹の舞花の四人家族。

    神奈川県に大雨特別警報が出ている夜に桜石家の玄関に倒れ込んでいた一人の若い男。男は高熱をだしていたため布団に寝かせて看病をすることにする。家族が交代で男の見張りをする。

    謎の若い男は桜石家と、どういう関係があるのか。それから、なぜ若い男は玄関に倒れ込んでいたのか。若い男の謎が解き明かされると共に、桜石家のそれぞれが抱える秘密が明らかになる物語。
     
    読み始めは仲の良いほんとうにふつうの家族に感じた。
    徐々に四人それぞれの秘密が明らかになっていくが、その秘密も誰もが抱えそうな日常的な秘密で親近感がわく。

    父の和則の秘密のと

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    2026年05月30日
  • ふつうの家族

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    普通でない家族ってどんな家族だろう。母「そう見えていたのだとしたら、努力の甲斐があったというものかしら」妹「お互いに言えない秘密があるくらいが、実は一番ちょうどいいのかもしれない」「家族のために尽くしてきたのも、そのために何かを犠牲にしてきたのも私だけではなかったのではないか」桜石家は確かに仲良しの標準的な家族だけど、虐待、ネグレクトの湊斗んちだって外からみれば。「瀬戸内海に匹敵するんは、宮城の松島だけかな」イヤイヤ、佐世保の九十九島に伊勢の英虞湾もあるよ。いずれも絶景!また行きたい。

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    2026年05月29日
  • ふつうの家族

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    ネタバレ

    桜石家の父、母、兄、妹。
    お互いに言えない秘密があった4人ですが、やっぱりみんな仲良いと思う。
    兄・海が仕事や今の自分の境遇に対してあまりにいい加減な気がしてイライラしましたが、それを潔いと言ってくれるお父さん。話せるじゃん。
    ヤシの木を切る場面での2人の会話にちょっとジーンとしました。

    そしてすべては台風とミナトのおかげですね。

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    2026年05月28日
  • 二人目の私が夜歩く

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    1つの身体を2人で共有する。
    昼間は茜が、夜には咲子が。
    ミステリーではなくファンタジー小説なのね、と思ったらミステリーだった。
    “昼”と“夜”では世界の見え方が違っているので、同じ世界観で2通りの話を読んだ気分になる。
    物語終盤で無関係に思えたピースが1つに集約されていく様が圧巻というか、気持ち良すぎるんだよな。

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    2026年05月24日
  • 悪女の品格

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    小学校の同級生たちに三股をかけて貢がせる悪女めぐみに、過去のいじめを模倣した危機が迫る。1晩監禁され、塩酸で化学熱傷を負い、周りの人にペンキのイタズラが忍び寄る。
    犯人は彼氏たちか、幼なじみの女友達か、婚活パーティーで再会したいじめられっ子か。
    展開に驚くほどの意外性はないけれど、伏線に無駄がなくサクッと読める1冊。ネットドラマで実写化して観てみたい。

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    2026年05月24日
  • 恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き

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    ドキドキが止まらない、サラッと読める恋愛!?短編集

    浅倉秋成「糸の人を探して」 合コン×人狼ゲーム
    ⇒長年日陰の人生を歩んできた主人公河瀬倫義の舞い込んだ合コン。その中に自分に好意を寄せている人が参加するとのことだったが…なんとそこにいたのは自分に好意を寄せている?5人の女性を交えた合コンだった!!果たして倫義は、自分に思いを寄せている「糸の人」を見つけることができるのかー。

    日部星花「ダイヤモンド・ダストの約束」
    恋愛リアリティショー×心理戦
    ⇒昔からの想い人で、人気の俳優の優斗が参加するということで恋愛リアリティショーに参加することになった女優あいり。あいりと優斗の恋の行方と、ショー

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    2026年05月24日
  • ばんざい!ぼくらのフシギ島

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    夫志木島(ふしぎじま)という離島に小6の一年間、離島留学することになった星野涼。コンビニもスーパーもファミレスもなく、学校まで3kmほど歩き、全校生徒30人くらいの複式学級に戸惑いながらも島の生活に慣れていく。島には多くの留学生がいる。そして、どうしてそういう態度を取るのか?という謎が発生し、それを6年の島民である才津と涼が解いていくというストーリー。なので、大人にとってはミステリー薄めです。でも、自分が島に留学したような感覚で読めるし、謎の一つ一つは短いので、小学生はやや長いかな?という本だけど、読みやすいと思います。ルビは中学年以上向け。
    第一話 ようこそ夫志木島へ
    島での生活がわかるよう

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    2026年05月18日
  • ふつうの家族

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    果たして、ふつうの家族だったのだろうか?
    少年にとっては、あこがれの家族であったのだと思う
    家族の会話があるだけで仲の良い理想的な家族だと思ったのであろう
    家族とはいえナイショな事はあるものだ
    この物語には家族それぞれの秘密も隠されていた

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    2026年05月16日
  • ふつうの家族

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    専業主婦母、電機メーカー父、鉄道会社兄、体操妹。停電中に家に乱入した青年ミナト。こいつは誰?

    ミナトは何者かがメインになりつつ、母父兄妹のそれぞれの人生の辛酸が描かれる。後者が面白いんだけど、前者はまさかのラスト解決。

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    2026年05月16日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    最初はどこらへんがミステリーか全然わからなかった。
    でもそれくらい、コロナ禍を生きる人たちの苦しさや孤独に引き込まれた。

    読んでいる間ずっと、ざらつくコンクリートの上を裸足で一人歩くような痛みがあった。
    どこにも感情をぶつけられず、ただ抱え込むしかない苦しさがひりひりと伝わってくる。

    この作品に出てくるのは、コロナによって人生や計画を狂わされ、怒りや不安や孤独を抱えきれなくなった人たち。
    でも同時に、そんな状況でも立ち上がろうとする強さや逞しさが描かれていた。

    本編だけでも「コロナに苦しめられた人々の再生譚」としてとても良い作品だったけれど、ネタバラシパートで印象が一気に塗り

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    2026年05月14日
  • トリカゴ

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    傷害事件から露見した無国籍問題と過去の誘拐事件をうまく融合させ、各所に散りばめられた伏線と言うか解決の手掛りもきちんと回収されている。読みやすく読後感も良いので、素直に面白かったと思える

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    2026年05月10日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    はじめての辻堂ゆめさん。事件も起きないし、誰も死なないけど、これはミステリーに分類されるみたい。心の相談室で、相談者の心理を的確に推理します。

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    2026年05月07日
  • ばんざい!ぼくらのフシギ島

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    島の爽やかさを感じる空気感と、推理要素を少し交えた子どもたちの成長話が互いに良さを引き立てあっててよかった。

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    2026年05月06日
  • トリカゴ

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    初めて読む作家さん。

    東京の蒲田署管内で殺人未遂事件が発生する。

    その事件の容疑者は、戸籍を持たない無戸籍者であることが判明するが、警察としてはどうすることもできない。

    その容疑者は容疑否認のまま釈放されるのだが、尾行した刑事は無戸籍者が隠れ住むコミュニティを発見する。

    そのコミュニティでは、無戸籍者を個人的に支援する社長の元、食品工場で仕事をしながら生きている。

    そのコミュニティで生活する兄妹がある別の事件の関係者である疑いから色々な物事に繋がっていく。

    コミュニティをユートピアと表現する年長者や刑事とのやりとりも法律的な背景もあるがわかりやすく描かれている。

    戸籍を持たない者

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    2026年05月05日
  • ミステリ作家、母になる

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    ネタバレ

    新時代のハイテンション子育てエッセイ!

    ロジック強めな夫婦の家庭内タスク振り分けや子育て議論。子どもを育てたかった生徒が選んだ進学先とその理由。3人の子どもを預けるための保活。成長が見える言動と対応する親の心得。何もかもが面白く、またほろりとする場面も。

    子どもがいることで人生が何倍も充実すると思えるのはいいことだ。そう思えないから子どもが少ないんじゃないか、この国。特に子育てについては経験者も未経験者もこぞって〜べきを唱える。著者のように自分の大切なことは何なのか、優先順位とロジカルな思考で適切な方法を選べたらいいのに。そんなことをふと思ってしまった。

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    2026年05月03日
  • トリカゴ

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    ある事件をきっかけに無戸籍の女性ハナと出会う女性刑事が主人公。事件の解決のために奔走する主人公がハナの属する無戸籍コミュニティの人々と関わり合い、思わぬ真相にたどり着く。
    重いテーマを若い作家さんである辻堂先生が取り組んだことがすごいとしか言えない。終盤の真相が明らかになるところは若干急ぎ足感があったが社会派ミステリーとして読み応えは大きい。
    当たり前と思っていたことが当たり前じゃない。自分の境遇に感謝して生きて行こうと思った。

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    2026年05月02日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    2020年のコロナ禍が舞台の連作ミステリー。
    基本的に自身の問題は自分で解決するというストーリーなので、カウンセラーの二人はおまけ的な存在なのかと思っていた。
    まあ、この方に限ってそんな訳ないか。
    各話の後ろ数頁の“ひととき”がこの作品の本領だった。
    たとえ気づいたとしても、他人の嘘を暴かない。
    何でもかんでも指摘してくる人間に、胸の内なんて話せないもんね。

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    2026年04月26日
  • 今、死ぬ夢を見ましたか

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    電車の中で自分が死ぬ明晰夢を見たのをきっかけに現実世界で自分の過去の罪や死ぬまでの生き方を考える物語。
    同じ明晰夢を見る者同士、紗世と情報交換していくが、、、?

    どうにか死を回避することは出来ないの?と思いながら読み進め、どうして死ぬのかの謎もあり最後まで楽しめた。

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    2026年04月26日
  • 恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き

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    恋愛に特化したアンソロジー

    好きな作家さんが多かったし、
    ほとんどが書き下ろしということで
    購入しました。

    恋愛×ギミックということですが、
    先にお題を与えられていたとするなら
    どれも上手く課題クリアしていると思います。

    個人的は、「ダイヤモンド〜」が好きでした。
    この話の作者の日部星花さんだけは、
    他の作品を読んだことがなかったので
    これから読んでみようと思います

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    2026年04月25日
  • ふつうの家族

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    一見「ふつうに見える家族」でも、家族にも言えないことを一人ひとりが抱えて悩んでいる。4人家族の中には、誰もが感情移入できそうな人物が描かれており、そのためか460ページもある小説だが、一気に読むことができた。
    私自身は、父親の立ち位置で読んだが、途中は息子を思い出しながら、長男の「海」の思いも考えさせられた。ライトな感覚で全編描いているが、実は家族の在り方、将来への希望など深く、深く読めることに気づいた。

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    2026年04月24日