辻堂ゆめのレビュー一覧
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医学部の五年生の時田習の前に、ある日突然キャンパスで右手の動かない「脳性小児麻痺」だという21歳で習の大学の教育学部を目指しているという、明るく天真爛漫な清家さやこが現れます。
突然現れたさやこは習に、キャンパスの案内や勉強を教えて欲しいなど、立て続けにいろいろなことを頼みこんできます。
そして、出会って三日目目に習はさやこの実家の側のカフェで、さやこが左手だけで奏でる素人離れした美しいピアノの音を聴き、二人はその日恋人同士になります。
しかし、習の方から連絡したきり、さやこからある日突然連絡が途絶えます。
習はさやこがついていたとある嘘に気づいてしまいます。
その嘘とは習の過去に起きたと -
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ネタバレ種明かしがされた時の「彼」のことを思うと、本当に胸にグッと来るものがありました。
本編中では見えなかった彼女の言葉にどれだけ心を揺さぶられていたか分かった場面は特に。
ファンタジーだった世界はくるりと回って現実味を取り戻し、悪魔は人間に、そして天使になる。
物語の雰囲気も、ここで沈鬱さを感じる暗さから、希望の持てる明るく軽やかなものに変わるのも素敵。
目の前がぱあっと明るく広がったのを確かに感じました。
この場面に辿り着くまでに、非常に丁寧に丁寧に描写もされていたし、伏線も張られていたので、より感動が際立ったと思います。
「彼」の想いが報われて本当によかった。
最後の最後にも、さらっと種明かし -
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運命に立ち向かう運命を越える - 辻堂ゆめ「今、死ぬ夢を見ましたか」 ★★★★★
すごーーーく良いです。特に終章はイッキ読みしちゃいました。思わず「まぢかーー」と独り言がでました。映像化できる形式なのに唸るネタは凄いのひとこと!
ファンタジー感のある、明晰夢という設定ですが、井瀬の実生活がリアリティがあり、現実世界で起きる実際の出来事のように感じられます。また、会話の小ネタが伏線になっているなど構成が見事です。
映像化の際は、永野芽郁さん主演でお願いします。あっ、でも紗世目線に改編しちゃやだよ。そっちは裏テーマだからね!あくまで裏だぞ!白地にピンク色のタイトルにするなよ!
辻堂ゆめ先生の名前 -
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「舞台が体操?地味すぎ」と偏見を持っていた。読む前の僕に言いたい。「お前、無知だな」と。地味どころか終始、緊張の連続。そして最後は涙していた。辻堂さんの第二作目にあたるが前作同様、すごい人が現れたという感想は変わらない。ミステリ部分も最後まですっかり騙され、文句なしの最高の一冊でした。
あらすじ(背表紙より)
体操界期待の新星・結城幸市―高校の全日本選手権の鉄棒で優勝し、順風満帆だった彼の青春を、度重なる不運が襲う。幸市の練習中にばかり相次ぐ器具の故障。さらに妹の似奈が転落事故で植物状態に陥ってしまう。一度は酷く心を乱す幸市だが、家族の不安を払うため、そして自分に期待を寄せてきた似奈への「誓い -
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「恋愛」と「ギミック」を掛け合わせることで、予想外のドキドキが味わえて楽しかった。
特に『合コン×人狼ゲーム』が良かったなあ。
初めての合コンが人狼ゲームに仕立て上げられていく展開にはちょっと笑ってしまった。
それでも見事な推理でジョーカーを特定していくし、オチまで完璧で最高だわ。
ストーリーとしては『ミステリアスな彼女×夢診断』がめちゃくちゃ好み。
日部さんが唯一の初めましてだけど、確かに他の作品も読んでみたくなる。
“本選びに悩む10代向け”というコンセプトにぴったりな作品ばかりだったと思う。
編集部さん、上手いよなあ。
このシリーズ気に入ったので全部読もう。 -
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ニュースの裏側に潜む“当事者の痛み”を炙り出す、静かなイヤミスの快作。
辻堂さんといえばライトミステリーの爽快さが印象的でしたが、大河系作品を経て辿り着いた新境地は、まさかの「イヤミス」。そしてその完成度がとても高い。
扱われる題材は、日々のニュースでよく見かける不幸な事件――
- 子供部屋おじさんが高齢の両親を殺害
- 継父による子どもの虐待死
- シンママによる新生児遺棄
- 高齢者の自動車事故
- 老夫婦の熱中症
どれも冷たい見出しでしか知られていない事件で、「きっとこんな事件だろな」と予測できてしまう事件だが、本作では“見えない事情”が丁寧に物語として積み上がり、ニュー -
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ネタバレ『プロローグの「私」は、
作者の私かもしれませんし、
あなたかもしれません。』
著者の作品紹介で書かれていたように、
「私」は、私にも当てはまると思った。
乗り物に乗っているとき、病院の待合室、
または、家事のちょっとした隙間時間、
なんともなしに携帯を触っていると、
ネットニュースのタイトルが目に入ってくる。
気になったニュース見出しをついついクリック、
内容を読む。
そして、事件の時系列が書かれた記事を読んで、
ああ、また同じような事件が起こったなぁと思った後、次の見出しをクリック。
(事件の見出しだを見て、自分のこうなんだろうなぁというストーリーが出来上がってしまっているような。