辻堂ゆめのレビュー一覧

  • 僕と彼女の左手

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    医学部の五年生の時田習の前に、ある日突然キャンパスで右手の動かない「脳性小児麻痺」だという21歳で習の大学の教育学部を目指しているという、明るく天真爛漫な清家さやこが現れます。

    突然現れたさやこは習に、キャンパスの案内や勉強を教えて欲しいなど、立て続けにいろいろなことを頼みこんできます。
    そして、出会って三日目目に習はさやこの実家の側のカフェで、さやこが左手だけで奏でる素人離れした美しいピアノの音を聴き、二人はその日恋人同士になります。

    しかし、習の方から連絡したきり、さやこからある日突然連絡が途絶えます。
    習はさやこがついていたとある嘘に気づいてしまいます。
    その嘘とは習の過去に起きたと

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    2021年04月10日
  • 放課後探偵団2 書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー

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     放課後がテーマのアンソロジー。

     一番のお気に入りは、額賀さんの「願わくば〜」。
     美術部の先輩と後輩の何気ない一コマから一転。あの津波の痛ましい震災。そして震災から5年経ったある日、東京から帰省した宗平は美術部の先輩の藍と再会し、同じ職場で働く三浦の祖父の震災時の足取りを辿る手伝いをして欲しいと頼まれて… 
     震災の生々しい描写が痛ましく、ただ辛いだけの追憶かと思いきや、まさかのラストで呆然でした。行方不明の菅原先輩はきっと、宗平が思った通りの態度を取る様な気がしました。

     青崎さんの裏染シリーズの番外編。このシリーズ、又読みたいです!

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    2021年02月01日
  • 君の想い出をください、と天使は言った

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    実際にある地名や流行語などを使用しているため現実味を帯びてとても飲み込みやすい文章です。
    ファンタジー要素のある作品なのかと思いましたが、全てにおいて現実味があり、ファンタジーだと思われたことも最終的に全ての辻褄があいます。

    とても悲しく、幸せなお話でした。

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    2020年07月09日
  • 昨夜は殺れたかも

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    ネタバレ

    仲の良い夫婦であるふたり。しかし、ある時お互いの裏の顔に気づき、お互いに殺害計画を企てる…。
    何とも微笑ましい殺害計画の数々!偶然も味方するほど絶妙な回避の連続。そして、修羅場を乗り越えた夫婦の殺し愛は最高潮を迎える…!
    ふたりの著者が夫婦それぞれの役に分かれて投げ合う競作のスタイルも味が出てて面白い。

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    2020年02月06日
  • 君の想い出をください、と天使は言った

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    ネタバレ

    種明かしがされた時の「彼」のことを思うと、本当に胸にグッと来るものがありました。
    本編中では見えなかった彼女の言葉にどれだけ心を揺さぶられていたか分かった場面は特に。
    ファンタジーだった世界はくるりと回って現実味を取り戻し、悪魔は人間に、そして天使になる。
    物語の雰囲気も、ここで沈鬱さを感じる暗さから、希望の持てる明るく軽やかなものに変わるのも素敵。
    目の前がぱあっと明るく広がったのを確かに感じました。
    この場面に辿り着くまでに、非常に丁寧に丁寧に描写もされていたし、伏線も張られていたので、より感動が際立ったと思います。
    「彼」の想いが報われて本当によかった。
    最後の最後にも、さらっと種明かし

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    2019年09月04日
  • 今、死ぬ夢を見ましたか

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    運命に立ち向かう運命を越える - 辻堂ゆめ「今、死ぬ夢を見ましたか」 ★★★★★

    すごーーーく良いです。特に終章はイッキ読みしちゃいました。思わず「まぢかーー」と独り言がでました。映像化できる形式なのに唸るネタは凄いのひとこと!
    ファンタジー感のある、明晰夢という設定ですが、井瀬の実生活がリアリティがあり、現実世界で起きる実際の出来事のように感じられます。また、会話の小ネタが伏線になっているなど構成が見事です。
    映像化の際は、永野芽郁さん主演でお願いします。あっ、でも紗世目線に改編しちゃやだよ。そっちは裏テーマだからね!あくまで裏だぞ!白地にピンク色のタイトルにするなよ!
    辻堂ゆめ先生の名前

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    2023年10月27日
  • 今、死ぬ夢を見ましたか

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    電車に轢かれて死ぬ夢?日にちも時間もわかるその夢が真実?
    その少女と出会わなければそこまで考えただろうか?夢を忘れて何の気なしにその時を迎えただろうか?

    空を飛ぶ夢を子供のころに見たなと思い出す。

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    2019年04月25日
  • いなくなった私へ

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    買った日には30頁ほどしか読んでいなかったが、休日の今日、一気に最後まで読み進んでしまった。この先どうなるんだろうと、興奮しながら読んだ。3人目のどんでん返しもなるほど?という感じだった。でも読み終えて、戸籍はどうするんだろうと思いました。

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    2025年12月17日
  • コーイチは、高く飛んだ

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    「舞台が体操?地味すぎ」と偏見を持っていた。読む前の僕に言いたい。「お前、無知だな」と。地味どころか終始、緊張の連続。そして最後は涙していた。辻堂さんの第二作目にあたるが前作同様、すごい人が現れたという感想は変わらない。ミステリ部分も最後まですっかり騙され、文句なしの最高の一冊でした。
    あらすじ(背表紙より)
    体操界期待の新星・結城幸市―高校の全日本選手権の鉄棒で優勝し、順風満帆だった彼の青春を、度重なる不運が襲う。幸市の練習中にばかり相次ぐ器具の故障。さらに妹の似奈が転落事故で植物状態に陥ってしまう。一度は酷く心を乱す幸市だが、家族の不安を払うため、そして自分に期待を寄せてきた似奈への「誓い

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    2017年06月11日
  • コーイチは、高く飛んだ

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    階段から落ちたのは誰? 私って誰?

    体操界のホープに降りかかる凶事にドキドキする。
    語り手がはっきりしなくて疑問符が増える。
    そして最後に涙が止まらない。

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    2017年04月19日
  • コーイチは、高く飛んだ

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    確かにこのラストはすごかったな。彼はなんのために飛んだのか。それを知って、ぞっともしたし熱くもなった。確かに読後に表紙の絵を見るとほんとうに切ない。
    彼は、高く飛んだ。生かすために。

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    2017年04月16日
  • 恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き

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    「恋愛」と「ギミック」を掛け合わせることで、予想外のドキドキが味わえて楽しかった。
    特に『合コン×人狼ゲーム』が良かったなあ。
    初めての合コンが人狼ゲームに仕立て上げられていく展開にはちょっと笑ってしまった。
    それでも見事な推理でジョーカーを特定していくし、オチまで完璧で最高だわ。
    ストーリーとしては『ミステリアスな彼女×夢診断』がめちゃくちゃ好み。
    日部さんが唯一の初めましてだけど、確かに他の作品も読んでみたくなる。
    “本選びに悩む10代向け”というコンセプトにぴったりな作品ばかりだったと思う。
    編集部さん、上手いよなあ。
    このシリーズ気に入ったので全部読もう。

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    2026年01月04日
  • 恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き

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    浅倉秋成さんが好きなので、軽い気持ちで読んでみようと手に取りました。
    恋愛物なので、特別得意というわけではなかったのですが、恋愛がありつつ、ミステリーのよつな要素も感じられました。犯人を探すために推理したり、オチでどんでん返しがあったりと、軽く恋愛物を読みたい人にはちょうどいいかもしれません。短い文章の中でちょっとした驚きを描けていることに驚きと楽しさを感じた。

    たしかに、10代の子が読むのにちょうど良い内容なのかもしれない。10代前半くらいがいいのかな?

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    2026年01月03日
  • 恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き

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    四編、どれも個性的で面白い。
    普段恋愛ものはあまり読まないが、好きな作家さんばかりだったので、気になり手に取った。
    恋愛を題材とはしているが、それだけでなく、違う角度からの面白さもそれぞれあり、とても楽しんで読めた。

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    2025年12月29日
  • トリカゴ

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    卒業タイムリミットが、めっちゃ自分には合ったのでエンタメだと思ってたのですが、結構社会派?でした。中だるみなしで読めました。
    無国籍者がどう生きていて、何で事件を犯したのか、その環境を分かっていながら、刑事はどう事件にせまっていくのか。

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    2025年12月28日
  • 今日未明

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    新聞の社会面によく掲載されているありふれたニュースの数々。
    しかし、限られた字数では語ることができない人間ドラマがある。
    5つの新聞記事が深掘りされるが、人間の嫌な部分が見事に表現されていて、気分が落ちた。
    社会面に掲載される悲惨な事件・事故は、結果だけでも悲惨だが、その過程にも色々なことがあるのを考えさせられた。
    あっという間に読み終えてしまった。

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    2025年12月21日
  • 今日未明

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    ニュースの裏側に潜む“当事者の痛み”を炙り出す、静かなイヤミスの快作。

    辻堂さんといえばライトミステリーの爽快さが印象的でしたが、大河系作品を経て辿り着いた新境地は、まさかの「イヤミス」。そしてその完成度がとても高い。

    扱われる題材は、日々のニュースでよく見かける不幸な事件――
     - 子供部屋おじさんが高齢の両親を殺害
     - 継父による子どもの虐待死
     - シンママによる新生児遺棄
     - 高齢者の自動車事故
     - 老夫婦の熱中症

    どれも冷たい見出しでしか知られていない事件で、「きっとこんな事件だろな」と予測できてしまう事件だが、本作では“見えない事情”が丁寧に物語として積み上がり、ニュー

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    2025年12月20日
  • 今日未明

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    ネタバレ

    角田光代氏の『三面記事小説』のような、今日未明~から始まるよくあるニュースの裏側を書いた作品。辻堂ゆめさんの作家デビュー10周年記念作品。「四角い窓と室外機」の終わり方がとても苦しかった。発見された時の状況証拠でしかないものね。

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    2025年12月17日
  • 今日未明

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    ありふれたよくあるニュースの裏には。。。という設定は面白かった。イヤミスで後味は悪くて好きではないのだが、ストーリー設定、人物描写、情景描写が上手く、物語に入り込んでしまう筆者の力量に脱帽。特に2話目が心に残った。

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    2025年12月16日
  • 今日未明

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    ネタバレ

    『プロローグの「私」は、
    作者の私かもしれませんし、
    あなたかもしれません。』

    著者の作品紹介で書かれていたように、
    「私」は、私にも当てはまると思った。


    乗り物に乗っているとき、病院の待合室、
    または、家事のちょっとした隙間時間、
    なんともなしに携帯を触っていると、
    ネットニュースのタイトルが目に入ってくる。

    気になったニュース見出しをついついクリック、
    内容を読む。
    そして、事件の時系列が書かれた記事を読んで、
    ああ、また同じような事件が起こったなぁと思った後、次の見出しをクリック。
    (事件の見出しだを見て、自分のこうなんだろうなぁというストーリーが出来上がってしまっているような。

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    2025年12月15日