辻堂ゆめのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
第一章では都を取り巻く家族の物語だと思った。でも第二章へ。さらに第三章へ読み進めると物語は壮大になっていく。
第三章の最初は別の物語なのかと錯覚した。しかしここからが物語の重要な部分だった。
都の祖母であり雅枝の母でもある佳代は戦争を経験している。出征した幼馴染の男の帰りを待ちながら故郷の瑞ノ瀬を守っていた。そして無事に生きて帰って来た孝光と夫婦になってさらに一生懸命働いた。
その瑞ノ瀬がダムの底に沈むことになってしまう。
孝光と佳代は反対運動を起こす。しかし途中で夫の孝光は失踪してしまう。そして反対運動は分解してしまうが、佳代は一人になっても夫の帰りを信じてダム建設の反対を貫いていく。
最後の佳代の手紙は涙が出た。
都、雅枝、佳代それぞれの故郷への思いが読み進むにつれわかってくる。
故郷への思いは人それぞれと、言ってしまえばそれで終わってしまうが、この物語はそれだけでは片づけられない奥深い物語だった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ糸の人を探してー浅倉秋成
とんでもない人狼ゲームだ。
運命の糸を掴んだのにとんでもないものまで付いてきてしまっている。
30分は長いよ。頑張れ。
ダイヤモンド・ダストの約束ー日部星花
にやにやしちゃうね。
良いメンバーでしたね。友達思いの本物のカップルに本物のファン。
拗れなくて良かったという安堵が一番大きい。
彼と彼女の穴ー織守きょうや
背中が薄ら寒い気持ち。
穴を特別意識しなければ運命的でいいなと思うけど、穴がなあってなる。
でも穴の事があるからより良く思うけど、穴がなあ。
運命はかく扉を叩くー辻堂ゆめ
凄くキュンとした。
何の障害もなくずっと一緒が理想だけど、ちょっと離れて、すれ違って、また一緒になって、ああ大切だなあって気付くのも良い。 -
Posted by ブクログ
第13回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞受賞作品。たまたま途中でそうかなと思った結末だったけれど、とても面白く読めた。読後感もいいので、オススメ。
国民的歌手の上条梨乃は、ある日酔っ払ってゴミに頭を突っ込んでいるところで意識が戻った。お酒飲みすぎるなど、生活に気を配っていたのに、どうしてこんなことになったのだろう?
起き出して歩き回って、人の多いスクランブル交差点に来たが、誰も梨乃を認識しない。その上大型スクリーンでは自分の自殺ニュースをやっていた。財布もないし、どこに行けば良いかわからない。途方に暮れていると、「上条梨乃さんですか?」と声をかけられた。他の人は何を言っているんだ?という顔をしている。どうやら自分を認識できる人間はこの人だけらしい。 -
Posted by ブクログ
昼の話を特に疑うこともなく読んでいたら、夜の話の最初であれれ?となりました。昼の話も夜の話も、先が気になってどんどん読み進めてしまいました。
1番最後に明らかになった真実はなんとなく予想はしていたのですが(何か疑うような描写があったわけではなく、私の完全なヤマ勘です)、最後たたみかけるように色々な真実が明らかになるのは見事だなあと思いました。何一つ真実を知らずに咲子さんと別れることになった茜はかわいそうだなと思いますが、反面それはみんなが茜を守りきったからだと思うと、茜本人は実感することはできないけれど、こんなにみんなから大切にされて幸せ者なのだろうとも思います。咲子さんは、一つ一つは誰にでもあるような軽い罪だとも思うけど、ここまでの罰を受けて苦しまないといけないほどなのかな…つらいです。