辻堂ゆめのレビュー一覧
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日本の『無戸籍者』は相談・発見した人が約3000人。実際は倍以上いる可能性がある。
初めての、辻堂ゆめさん。
日本人として『当たり前』の戸籍が、やむを得ない事情で戸籍ない人が存在し、日常の中にひっそりと溶け込んでいるかもしれない…と知った。
元カレを刺した女性が無戸籍者のハナ。彼女が住んでる場所が実は『無戸籍者』が集う『ユートピア』にいる。そこで出会った兄のリョウと1996年に起きた『鳥籠事件』の被害者だったのでは…と時代を超えた事件がつながり始めようとする物語でした。
(法則やルールは最低限守るとして)絶対あるべき姿を目指すのではなく、各々の価値観に向き合い、自分たちにとって最適な生き方をする。各々が持つ『ユートピア』はそれで十分だと思うのです。
だから登場人物が『縛られているルールや常識に囲まれて過ごしている』ことを、鳥籠にちなんでいるのかなと思った。
無戸籍者は何らかの事情で放棄され法律や常識を知らないまま生きる。
知らないことは無垢でもあるが裏を返せば無知になる。それが本人たちにとって『ユートピア』であり果たして最適な生き方なんだろうか…という疑問。
日常に過ごす私たちは、様々な法律があり価値観やルールと隣り合わせ。それが自分たちにとって『ユートピア』になるのだろうか…という疑問。
また事件や事故で取り出される報道の在り方、容疑者たちの犯行理由にも様々な疑問。
そんな疑問がふつふつと湧き出ている中で気づく「価値観や先入観に縛られている」ことだったのではないかと思う。
『鳥籠事件』は時代を超え令和の時代で終止符を打つ。無戸籍だからといって利用するなんて起こってはいけない事件。
無戸籍者が登録したくてもできない法律やルールを、一人ひとりが生活しやすい環境作りを社会全体が変えていけるよう、切に願ってます。 -
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ネタバレ糸の人を探してー浅倉秋成
とんでもない人狼ゲームだ。
運命の糸を掴んだのにとんでもないものまで付いてきてしまっている。
30分は長いよ。頑張れ。
ダイヤモンド・ダストの約束ー日部星花
にやにやしちゃうね。
良いメンバーでしたね。友達思いの本物のカップルに本物のファン。
拗れなくて良かったという安堵が一番大きい。
彼と彼女の穴ー織守きょうや
背中が薄ら寒い気持ち。
穴を特別意識しなければ運命的でいいなと思うけど、穴がなあってなる。
でも穴の事があるからより良く思うけど、穴がなあ。
運命はかく扉を叩くー辻堂ゆめ
凄くキュンとした。
何の障害もなくずっと一緒が理想だけど、ちょっと離れて、すれ違って、また一緒になって、ああ大切だなあって気付くのも良い。 -
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第13回「このミステリーがすごい!」大賞優秀賞受賞作品。たまたま途中でそうかなと思った結末だったけれど、とても面白く読めた。読後感もいいので、オススメ。
国民的歌手の上条梨乃は、ある日酔っ払ってゴミに頭を突っ込んでいるところで意識が戻った。お酒飲みすぎるなど、生活に気を配っていたのに、どうしてこんなことになったのだろう?
起き出して歩き回って、人の多いスクランブル交差点に来たが、誰も梨乃を認識しない。その上大型スクリーンでは自分の自殺ニュースをやっていた。財布もないし、どこに行けば良いかわからない。途方に暮れていると、「上条梨乃さんですか?」と声をかけられた。他の人は何を言っているんだ?という顔をしている。どうやら自分を認識できる人間はこの人だけらしい。 -
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昼の話を特に疑うこともなく読んでいたら、夜の話の最初であれれ?となりました。昼の話も夜の話も、先が気になってどんどん読み進めてしまいました。
1番最後に明らかになった真実はなんとなく予想はしていたのですが(何か疑うような描写があったわけではなく、私の完全なヤマ勘です)、最後たたみかけるように色々な真実が明らかになるのは見事だなあと思いました。何一つ真実を知らずに咲子さんと別れることになった茜はかわいそうだなと思いますが、反面それはみんなが茜を守りきったからだと思うと、茜本人は実感することはできないけれど、こんなにみんなから大切にされて幸せ者なのだろうとも思います。咲子さんは、一つ一つは誰にでもあるような軽い罪だとも思うけど、ここまでの罰を受けて苦しまないといけないほどなのかな…つらいです。 -
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嫌いではないものの、あまりエッセイを読まない私ですが「今日未明」を読んで辻堂さんに興味を持ったのでこの子育てエッセイを読んでみました。
いや、すごい。面白い!始まりは娘さん1人でしたが、終わりには長男さん、次女さんが産まれてて面白エピソードも満載です。結婚率も低くなり、物価は高いし子供育てるのにはお金がかかる…と言われ少子化が問題視されてますよね。確かにお金はかかるし、人を育てるのが楽なわけありません。
でも子供を持つことを躊躇ってる人にぜひこの本を読んでもらいたい。子供が成長するにつれて様々なイベントがあります。もちろん親も関与するので色んな体験をすることができます。何より昨日できなかったことが今日できた、ほんとに成長していく様子は感動します。それを辻堂さんが読みやすい文でまとめてくれてます。この一冊と言わず、またお子さん達の成長を読みたいなぁと思いました。