辻堂ゆめのレビュー一覧

  • トリカゴ

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    殺人未遂の容疑者を事情聴取したところ、無戸籍であることが判明
    無戸籍者が戸籍を取得し、外の世界と関わることの難しさ
    それでも結局は人と人との関係で社会はあること

    無戸籍者のコミュニティを壊すかもしれないが警察として捜査をするという、そのバランスがなんとも複雑

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    2025年10月13日
  • トリカゴ

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    殺人未遂事件 DV 育児放棄
    無国籍者
    更なる事件も
    ミステリーやサスペンスだけなく

    前半はテーマが絞られ進んでいくが後半は怒涛と展開に

    苛立ち、驚き、そしてグッとくる
    様々な要素盛り沢山

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    2025年10月04日
  • トリカゴ

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    ネタバレ

    無戸籍であることがこの世界で何者でもない人間であること、その虚しさと悲しさを感じた。ユートピアでは戸籍がなくとも穏やかにコミュニティ内で生活ができる、満たされている人たちに果たして戸籍を与えることはただの偽善なのか途中から答えがわからなくなった。
    ミライの病気のおかげで、なぜ戸籍があった方が心穏やかに過ごせるか、戸籍を作ることがなぜ親の義務なのか明確に理解できた。

    はじめはハナは無戸籍で育てられた可哀想な子だったが、読み進めるにつれ、人と人とは支え合って生きているのであってコミュニティがあってたくさんの愛情を受けて育ったからこそ、ハナという素敵な人間が育っていったのだなと思った。これからハナ

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    2025年09月28日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    作家さん縛りで、タイトルで借りた1冊。コロナ禍に市役所にできた心の相談室に来る様々な人達の話。
    最初と最後がかちっとはまって読後感のよい
    1冊だった。
    カウンセラーの晴川が最後まで頭のなかにイメージがわかないのも、真っ白な心で対応していた晴川の特徴が現れてたからなのかな。
    個人的には2話の男性看護師の話がほっこりして心に残った。
    あーコロナ禍ってこんなだったなぁとすでに過去なことにも改めて気付かされた。

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    2025年09月26日
  • Jミステリー2024~FALL~

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    ネタバレ

    2025/9/12
    アンソロジー。
    お目当ては川瀬七緒。
    めちゃくちゃ後味悪いの書いてきた。
    がんばれよ、それひっくり返せよ、とも思うけど主人公も愛すべき人ではないので「うん、まあ…」みたいな読後感。
    実際にとんでもない暴言書いてる人ってこういう人なのかもな。
    正義の味方ヅラして憂さ晴らししてるだけ。
    怖いなぁ、気をつけよ。
    我こそが正義だと思っても1回立ち止まろ。
    とは言え、物語には救いが欲しいのですよ。
    なのでこの中では『神通力』とかちょっとは救いがあってよかったよね。と思いました。

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    2025年09月18日
  • 君といた日の続き(新潮文庫)

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    雨、ときどき、女の子/似ているようで/父と娘と/ちぃ子、君は/ささやかな時の/だから、ここに/明日へ

    雨、ときどき、晴れ

    傷心のおじさんが少女を拾う??
    タイムスリップみたい……?
    この子はいったい誰??
    少しずつ傷が癒されていく感じがする

    あぁ そうだったのか
    と優しい気持ちになれる ふふ

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    2025年09月17日
  • トリカゴ

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    無戸籍の人が存在する、そんな事すら知らなかったので色々と衝撃でした。物語のテーマとしては重く簡単には答えの出ないものだけれど、それを登場人物たちそれぞれの立場からその時のベストな答えを模索していく様が良かったです。ミステリとしても読み応えがありました。

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    2025年09月16日
  • 東大に名探偵はいない

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    東大出身の小説家6人によるアンソロジー。
    どれも短編でサクサク読めちゃうライトミステリー。
    どうやら、東大ならではのエピソードを盛り込んでくれって依頼されて書いたんだろう内容です。
    面白い。
    新川帆立さんのふざけ具合も楽しいし、
    伊与原新さんの地震予知の話も興味深く読めた。
    その2人以外は初読み作家さんでしたが、
    どれも良かった。
    特にラストの浅野皓生さんの弁護士から医者になった人の話は二転三転していて考えさせられた。

    アンソロジーは新しい作家さんとの出会いがあって良いですね〜

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    2025年09月14日
  • 君といた日の続き(新潮文庫)

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    ことごとく想像(予想)と違ったストーリーだった
    でもその方が温かい気持ちになれて良かったかも

    「ほのぼの」とした小説だった

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    2025年09月13日
  • サクラサク、サクラチル

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    虐待だと本人は認知していない。
    というより、認めたくない。
    人間の生物としての本能という面も含めて、虐待について考えさせられました。
    ミステリ要素もあり、楽しんで読めました。

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    2025年09月12日
  • 悪女の品格

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    胸糞だがさわやかさがある、不思議な読み心地。
    主人公が性悪で同情できないが、犯人もどっちもどっち。痛みを負いながらも結果おいしいところもあるのは悪運の強さか。

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    2025年09月08日
  • 二人目の私が夜歩く

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    やっぱり辻堂ゆめは面白い!
    エピローグでの掴みから始まり、前半はSFファンタジーと思わせて、後半に入るとすぐにSFではなかった事を知らしめて、ヒューマンドラマ的展開からミステリー要素を含んだ謎解きへと話が進んで行き終始飽きずに楽しめました。

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    2025年09月07日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    世界的に猛威を奮ったコロナ。当時の勤務先で急に待機期間の命令が出されてお仕事休みになったり、時差出勤になったりと不安になったのを覚えています…

    この本のお話しはクラブ活動や、就職など楽しいことを奪われた5人が心の相談室に行き、心が救われるお話し。
    どのお話しも素敵でおもしろくよかったんですが、途中から晴川さんの推理に少しモヤモヤしてしまい星4にしました(^_^;) 正木さんが一喝言ったシーンはちょっとスカッとした笑

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    2025年09月04日
  • サクラサク、サクラチル

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    暗くって途中で読むのやめようかと思ったけど、最後は明るい終わり方
    辻堂ゆめさんは読み終わりがほっこり

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    2025年08月31日
  • あの日の交換日記

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    ひとつひとつの物語に伏線があって謎解きを楽しめるだけでなく、その物語が一つに繋がっていく面白さを味わうことができる。

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    2025年08月30日
  • 君といた日の続き(新潮文庫)

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    娘を病気で失い、妻とすれ違いで離婚して孤独に生きる男性がある雨の降る日に1980年代から来たと言う少女と出会い、不思議な一夏を共に過ごすことになる。

    全てを失った主人公が突如現れた少女と過ごす温かいひと時と過去からやってきたという少女の謎がうまくマッチングしてとても読み応えのある内容になっていたと思います。
    失った娘の喪失感を浄化していく少女との尊い夏休みの中に少女の正体について様々な伏線が張り巡らされ、最後の伏線回収で一気に感動へと集約されていく展開はお見事。

    読み終わった後の物寂しいような晴れ晴れしたような感覚がめちゃくちゃいいですね。

    夏の感動物語としてもミステリーとしてもとても面

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    2025年08月29日
  • 君といた日の続き(新潮文庫)

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    ネタバレ

    たぶんデビュー作以来の辻堂作品。
    テンポ良くて、一気に読めた。「ちぃこ」の正体や散りばめられた伏線にはなんとなく気づいたので、その答え合わせをしたくて一気にっていうのもあったかな。
    それにしても、辻堂さん平成生まれ?80年代の描写が素晴らしくて、それこそ、ちぃこの言動でタイムスリップした気分になった。

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    2025年08月25日
  • トリカゴ

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    鎌田署所属の森垣刑事が、殺人未遂事件の容疑者を追っていたら、そのハナと名乗る若い女性の容疑者は無国籍だった。
    無国籍であるということは、生きていく上で、当たり前に与えられ、あるいは法で守られる権利を一切持つごとが許されず、例えば、教育を受けられず、病院にも行くことも出来ず、そもそも自分を証明するものがないので、何もできないなんて・・・。国籍があるだけで、幾重にも法律で守られているのに。普通の人が想像することすら出来ない過酷な環境の中、ハナは、兄と一緒にとある無国籍の人たちのコミュニティーの中で生活していた。
     そして、無国籍のハナと彼女の兄が、何者かを調べていくうちに、25年前に世間を震撼させ

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    2025年08月22日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    コロナ禍の物語。
    数年前ならコロナ禍の話はしんどいので読みたくなかったけれど、今回は「こんな事、あったな〜」と出来事を思い出しながら読むことができました。

    「2020こころの相談室」という市役所3階に開設されたカウンセリングルームが舞台です。
    第1話  白戸ゆり 17歳
        将来の夢を失った。
    第2話  諸田真之介 29歳
        婚約者を失った。
    第3話  秋吉三千穂 38歳
        幸せな未来を失った。
    第4話 大河原昇 46歳
        人間の尊厳を失った。
    第5話 岩西創 19歳
    生きる気力を失った。

    5人の相談者の

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    2025年08月19日
  • あの日の交換日記

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    ずっと気になっていた作者さん、ようやく初読み。

    色々な関係の二人の間でやり取りされる「交換日記」を題材にした7つのお話。
    いずれもが、日記に書かれた内容の裏側にある心情が巧みに描かれ、最後には「ああ、そうだったのか」「いやあ、そう来たか」という、心地良いしてやられた感がある。
    タネを明かされては温かい気持ちになったり、切なくなったり、驚いたり、中には今ひとつ腑に落ちなかったりもあったが、お話ひとつひとつが楽しめる(それぞれちょっと違和感がある進み方をするので、それに気づけばタネが割れるように思うのだが、私が途中で解けたのは第2話だけだった)。
    最終話まで読み終わってみれば、これまでの話の時系

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    2025年08月17日