辻堂ゆめのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
無戸籍。。
コトバではどんな状態かわかっていても、その立場に置かれた人々が直面する法律や社会のルールの壁が、どれだけ彼らを追い詰めることか。
そもそも無戸籍となる人々は、生を受けた時点で、その親による身勝手で劣悪な環境に晒されていることも少なくない。(虐待やネグレクトなど)
『今の社会のルールは、この国に住むすべての人間が恩恵を受けられるようにはできていない。』『社会はまだまだ未熟だ。いついかなるときでも例外なくルールや常識に従おうとするのは、思考停止しているのと同じだ』
生まれた時から「持てる者、持たざる者」が別れている、そんな未熟な社会でも生きていく。自分に余裕ができたなら、誰かに手を -
Posted by ブクログ
プロローグを読んだとたん、悲しい結末が予想されて、
胸の奥がざわついたまま読み進んだ。
主人公高志の家庭も、星の家庭も、
読んでいて辛い虐待の様子に、
誰か、救いの手はないのか、と叫びたくなる。
「復讐計画」が何なのか、
Xデーに何が起こるのか、
ドキドキの連続。
そして、嫌がらせのメールやカンニング事件、
いったい誰が・・・
警察も学校も、大人を信じられない追い詰められた中での、懸命な二人の姿にただ応援するしかない。
「サクラサク」は合格、
「サクラチル」は不合格、だが、
一度咲かなければ、桜は散れない。
その通り!
桜だけが花じゃない! -
Posted by ブクログ
今の時代、よく眼にする、ネットニュースの数々。
家庭内の殺人事件だったり、高層マンションから女児が転落死、、、など、
あるいは新聞の片隅に小さく記載されているだけかもしれない、日本中で起きている事件の数々。
全く関係ない人(私)には、「よくある事件」だという認識しかない。しかし実は、それぞれ事情や背景は異なり、一言では片付かない真相があったりする。
女児転落死事件と、乳児遺体の遺棄事件、読むのが辛くなり途中でやめようかと思ったほど。
しかし、最後の高齢者の熱中症死亡事件は、切なくて涙が流れ出た。
とても読み応えがある本作だが、
自分自身の情緒が不安定な時には読まない方がいいかもしれない、 -
Posted by ブクログ
筆者はミステリ作家、筆者の夫はデータ分析の専門職とのことで、日常会話が少し特殊な感じで面白い。特に、「夫婦喧嘩はしないが議論はする」という点が凄いと思う。私は、自分がなぜ怒っているのか分析して終わる自己完結型タイプのため、話し合いというものが苦手だが、辻堂夫婦は徹底的に議論を行う。相手の感情論や矛盾点を互いに見逃さず突くらしいので、それはそれで怖い。
いずれ私も悩まされるであろう「夜泣き」についても書かれていた。
どうやら赤ちゃんでも、訓練すれば1人で寝ることができるようになるらしい。初めて聞いた。1人にされて泣きわめく赤ちゃんは可哀想だが、数年間に渡って発生する寝かしつけの時間を考えると、 -
Posted by ブクログ
度が過ぎる程恐ろしい染野家の教育虐待
あの状況で子ども達が高3になるまで親に従順なのが信じられなかった
染野家の両親の身勝手さが腹立たしく、最後常識人の叔父さんがスカッとさせてくれて良かった
高志くんも自分のやりたい学部に進めて良かった
しかし、染野家の両親は未だに改心していないようだ
あの両親が自責の念に苛まれるところが見たかった
過去の栄光と保身と見栄に縛られる大人が、いかに子供に、世間に嫌われるかがわかった
星家の母も酷かった
でも娘は親に理不尽に頼られていることを絆に感じているなんて
でもエリカも大学進学して、親と離れ、負の連鎖に陥ることがなくて良かった
若い2人、お幸せに -
Posted by ブクログ
去年読んで素晴らしかった「今日未明」と同じ作家の他の作品を読もうと思って、この本を読みました。選んだ理由はタイトルですね。「ダブルマザー?なんだろう?」と思いました。読み進めていくうちに、「鈴」と「詩音」の親同士のいざこざがあって、人が亡くなっているから不謹慎かもしれないですけど、遺影の写真を詩音の母が見つけた時の人格の変わりようが、可笑しくてつい声が出ちゃいました。
読み進めていくと、自分が思っていたより深いストーリーでした。子は親が思っている以上に気を遣い、繊細な性格だということを知りました。読み進めていくうちに可笑しい、という感情はなくなってストーリーが面白いという感情に変わりました -
Posted by ブクログ
----------------------------------
過酷な現実を生き抜くため隠れ住む無戸籍者たち。
良心と警察の職務の間で揺れ動く刑事。
警視庁の匿名捜査対策室で“鳥籠事件”を追う捜査員。
彼らが辿り着いた結末とはーー
胸を衝く真相に涙する、
辻堂ミステリの到達点!
----------------------------------
「あの本、読みました?」に著者が出演していて、
気になって書店で手に取りました。
無戸籍者たちは、ユートピアという場所でひっそりと暮らしている。
無戸籍者の子どもも無戸籍者。
普段、戸籍なんてあまり意識したことがありませんでしたが、本作を