辻堂ゆめのレビュー一覧

  • ふつうの家族

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    ネタバレ

    タイトルの通り、側から見ると「ふつうの家族」

    台風の日に若い男性がなぜか施錠されていたはずの玄関にいた。
    そこから家族の秘密が徐々に明らかになっていく…

    秘密と言う秘密ではないけれど、表向きエリートサラリーマンの父はパワハラ上司。

    専業主婦の母は実は過去広告代理店でエースだった。

    長男は飽きっぽい性格なのに、安定の鉄道会社勤務。

    長女は大学生だが、彼氏と同棲してると言う。

    それぞれの視点で読むと、過去現在が交差してその人の立ち位置が見えてくるのが面白い。

    そして、嵐の夜に来た謎の青年の正体とは?

    たった一晩の話なのにとても濃い時間だった気がします。

    ふつうの家族とは?
    これか

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    2026年06月25日
  • ふつうの家族

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    仕事一筋で出世街道をまっしぐらの父親、家事全てが完璧で家族思いの母親、明るくて要領が良くて、有名企業にサラッと就職した長男、体操に青春をかけ、怪我による挫折はあったが、大学の体操サークルで親友らと過ごす長女の4人家族。
    ところが、みんな家族に言えない秘密がある。
    台風の夜、1人の謎の男性がこの家族が住む家にやって来て、家族みんなの心境に変化が‥。
    謎の男性、誰なのか気になったし、それぞれが抱えている秘密が明らかになっていくところも良かった。
    その中でも母親の話が一番良かったです。

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    2026年06月23日
  • 今日未明

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    ニュースでよく見聞きする「今日未明——」から始まる事件や事故の5話短篇集。

    バッドエンドは最初に提示されている。
    読み始めるとどうしたらこれが冒頭のニュースに繋がるの⁈ となる。

    衝撃的な物語の展開に、人間の恐ろしさを描いた作品集だ。

    ・ニート息子の親殺し
    ・交際相手の子殺し
    ・自宅出産の新生児殺し
    ・高齢ドライバーの人身事故
    ・高齢者夫婦の熱中症死。

    ダメダメ!そっちに行ってはいけない!と何度も心の中で叫んだ。

    我々は普段、よく聞く事件や事故に、理由はこうに決まっていると、カテゴライズして安心して暮らしているんだな。

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    2026年06月23日
  • 今日未明

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    みんなそれぞれ穏やかな日々を過ごしていたはずなのに。ニュースの文言から始まる話の冒頭ではどうやってその事件にたどり着くのか想像もつかない。でも共通して感じたのはなんとなくギリギリ。瀬戸際というかどちらに転んでもおかしくない位置で生きてるからこそ起きたことなんだな、と思う。

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    2026年06月23日
  • 今日未明

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    ネタバレ

    なんか、報われなさすぎるし切ない。
    感想はこれにつきました。

    新聞に書かれている事実が、本当の事実ではない、ただ、結果として「客観的な事実」だけ述べられている。本当のことは、当事者にしか分からないし、これからはただ、並べられた文字の羅列を読んだだけで判断するのは良くないなとつくづく思いました。

    こういう系の本はあまり読んだことがなかったので、素敵な出逢いに感謝です。ありがとうございます。

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    2026年06月22日
  • ばんざい!ぼくらのフシギ島

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    辻堂さん児童書も書くんだーっと思って手に取りました。
    親元を離れ、離島留学のため夫志木島にやってきた小学生の涼を中心とする成長&ミステリー小説かな?
    九州弁がすごくて(笑)
    大人の私もすごい楽しめたし、良いお話しでした!

    ーーー印象に残ったーーー
    『物事は常に表裏一体ーいろんなことが、表と裏とで、背中合わせになっとる』って。どうとらえるかは、自分次第なんだよね」p184

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    2026年06月22日
  • トリカゴ

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    知らない事が世の中にはまだまだあるなと思いました。「戸籍がないために社会の中で存在しない人間として扱われる人がいる」という現実。とても衝撃的でした。社会的問題をただただ突きつけるわけではなくミステリー要素を演出する事で多くの人にこういった問題や実情がある事を読み易くわかりやすく伝える事が出来ている成功作のひとつだと感じます。事件の真相を追う展開に引き込まれますが、それ以上に登場人物たちの苦しみや様々な葛藤が丁寧に描かれていると思いました。ただ、丁寧さ故か、ちょっと長いなと感じてしまったのと、物語をある程度成立させる為に若干無理ある箇所もあった印象でしたが、総じてこのような問題を世の中に伝えてい

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    2026年06月21日
  • ふつうの家族

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    家族だからといって、なんでもかんでも包み隠さず話すわけではない。
    帯の「あなたも私も嘘をついている。」にはちょっとドキッとしたけど、秘密を持っているほうが「ふつうの家族」という気もする。
    台風で停電してしまった夜に見知らぬ男が転がり込んできて…という非日常で、それぞれの秘密が徐々に明らかになっていく様子にグイグイ引き込まれた。
    やっぱり人の秘密って気になってしまうものだなと思った。
    一つ引っかかったポイントは、突然現れた男が誰なのか、家族のそれぞれがなかなか思い出せないところ。私自身が人の顔をすごく覚えているタイプなので、そんなことある?と思ってしまった。

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    2026年06月19日
  • 今日未明

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    「今日未明…」から始まる日々起こる凄惨なニュース。
    簡潔な情報のみで、詳しい人間関係や、背後に何があったかは語られない。
    最初は幸せな1日のはずだったのに。どこでボタンを掛け違えてこんなことに…。
    ニュースの一覧文では語られない裏側の悲劇。
    読んでて胸が苦しくなる。
    悪意があったりなかったり。
    そんな悲劇のすぐ横で、私たちは毎日生きているんだな。

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    2026年06月18日
  • 今日未明

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    「It’s Media」というイラストをご存じだろうか。

    ナイフを手にした犯人に追われる被害者を、テレビカメラがあたかも加害者であるかのように切り取り、事実を捻じ曲げて報道する――メディアの偏向報道を風刺した有名なイラストだ。

    本作は、そんな「よくある事件」を題材にした5つの記事を取り上げ、その裏で何が起きていたのか、当事者たちに何があったのかを掘り下げていく。

    物語の結末や最も感情を揺さぶる場面を先に提示し、そこへ至る過程を描いていく構成は、典型的な倒叙ミステリー。読者は結末を知りながらも、少しずつ明かされる真相によって認識を覆されていく。

    辻堂ゆめ氏の作品は初読だが、テンポが良く非

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    2026年06月18日
  • トリカゴ

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    ちょっと解決してからが長く
    最後は飛ばし読み

    里穂子のような女性は好きじゃないけど
    なかなか読み応えあり
    最後の真相はあっぱれでした
    真実が分かってから★3から★4といった感じ

    読みながらも
    終始ちょっと違和感…というか
    パズルでいうと
    はまってはいるんだけど微妙に形が違うピースのようで

    その真相が分かったらすっきりでした

    無戸籍者の問題も
    こんな作品読まなきゃ身近に考えもしなかっただろうし
    全然テーマ違うだろうけど
    里穂子を通して
    無知の親切はいかんと勉強になりました
    なんで人って先入観ありきで親切にするんだろうね…

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    2026年06月17日
  • ふつうの家族

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    家族の形にはいろいろあると知れる。

    大型台風接近により大停電となってしまった夜に見知らぬ青年が玄関で倒れていた。
    誰が招き入れたのか。ふつうの家族には各々の言えない秘密を抱えていた。

    家族の形って色々あって、その家族に憧れたり、当たり前だったり。
    その中でも人は家族にも言えない秘密を抱えている。

    家族だからこそ言えないこともあるし、家族に対して演じている自分がいたり。
    自分では気づいていないけど、自分への評価のプライドが家族でも持ってしまうのかなって思いました。

    4人家族の色々な悩みや葛藤もあり、全てが繋がった時の爽快感がとてもよかったです。ただ、分厚くて読むのには苦労しました。

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    2026年06月16日
  • ダブルマザー

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    ネタバレ

    初の作家さんでどんな本かワクワクして読んだら
    大当たり!!大好きなイヤミス系+最後にどんでん返しの展開でした。
    最後の章まで全く展開が読めなかった。面白い!

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    2026年06月16日
  • 今日未明

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    新聞の片隅にしか載らない、
    小さな5つの事件。
    その裏には、報道されない真相がある――。

    私もニュースを目にしていたら、「マンションから女児転落」は、交際相手が殺したんじゃないか、「公園の花壇に乳児の遺体を遺棄」は、母親に対して、しょーもない男との子どもで、子どもが欲しくなかったんじゃないか、なんて先入観で見てしまうかも。
    「男子中学生がはねられ死亡」なんて、これはホラー小説なのか??怖っっっ、ってなって私の理解が間違っているのか?と数行戻り、読み返してしまった。やっぱり怖っっっ、ってなったけど。
    本作を読んで、たった数行のニュースでも先入観で見ちゃいけないな、と思ったし、憶測だけのコメント

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    2026年06月13日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    ネタバレ

    コロナ禍の1番大変だった頃の話。もう6年も前になるのか…と何だかあの頃の辛さが思い出された。コロナ禍の悩みを市役所の相談係の2人に相談して前向きになれる話かと思いきや、実は隠された真相が…という内容で読んでいて驚きがあった。相談して前向きになれる結末や、相談後にもおそらく前向きに過ごされてる様子が心温まるのだが、それとは裏腹に隠されていた事実がなかなかエグく、落差がすごい。1話終わるごとにえぇ…となりながら進んでいく感じだった。

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    2026年06月12日
  • 今日未明

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    ネタバレ

    「事実」から始まり「現実」を辿ると「真実」が浮かび上がる構成の五篇。
    最後の「四角い窓と室外機」は不器用な利夫の突き放しと、一途な幸恵の昏い思い、悪意すらない哀しいボタンの掛け違い、緩慢な自殺として『エアコンの効いてない部屋での熱中症』を選んでいく心理が痛ましく、嗚咽。

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    2026年06月12日
  • トリカゴ

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    いくら法や制度を整えたところで本人に届かなくては意味がない、そんな当たり前の事実が現実的な課題として突き刺さってきた。当たり前と思えることが当たり前のこととして享受できる環境は決して当たり前ではない。

    真相が読めない展開で面白かった。

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    2026年06月12日
  • ふつうの家族

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    ネタバレ

    一つの言葉に複数の意味があることは珍しくないけれど、「ふつう」という言葉には、複数の意味というよりは、複数の感じ方があるように思う。
    使われ方とも言うべきか。
    ある人は、「ふつう」を、特別ではないもの、輝きのないつまらないものととらえる。
    でも、ある人にとっては「ふつう」は手の届かないものであり、憧れである。

    大型台風が接近して、午後からは鉄道も計画運休を決めた日、独立していた大学生と社会人の子供達も「実家」に戻り、久しぶりに家族四人が顔をそろえた。
    桜石(さくらいし)家の四人はそれぞれ、心の中にジリジリとした何かを抱えている。
    古くからの友人が会社でパワハラに遭って命を絶ってから、部下を叱

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    2026年06月10日
  • トリカゴ

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    事件の真相が辛く悲しすぎる。不完全な社会もいずれ変わっていくはずという言葉が響きました。

    難しいテーマを扱っていながら文章は読みやすかった。一方、物語とは関係ありませんが、文字が小さくて老眼気味の私には読むのが大変でした。

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    2026年06月06日
  • 卒業タイムリミット

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    ネタバレ

    爽快感のある読後感!4.2

    あらすじから面白そうだったが案の定。
    生徒たちからの人望も熱い人気教師の水口が拉致監禁されるミステリーで、その鍵を握るのが水口、はたまたお互いに関係の薄い4人の男女。

    なぜ、がたくさん詰まった青春ミステリで大変面白く読ませてもらいました。

    告白カードなる独自のアイデアが現実的ではなく、どうしてそんなものに誰にも話せないような心根の告白を書くの?とは思ったが、その懸念を払拭するストーリーで心地よかった。

    犯人と動機を予想しながら読んではいるものの、これは全く当たらなかった。

    容疑者になった候補や被害者に向けての憎悪で集められた3人と、教師全体を恨むーー理事長

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    2026年06月04日