辻堂ゆめのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ある日、電車に轢かれて亡くなった娘の遺品から知らない女の子の財布と学生証が出てくる。
その女の子の母親と連絡を取るとその子も行方不明になっているとう事実が。
そして、亡くなった娘、鈴の遺影をみてその母親はその子は私の娘、詩音だと泣き叫ぶ。
経済状況も家庭環境も性に対しての考え方などまるで違う2人の母親が衝突しながらも2人の娘の真実を追っていくストーリー。
終盤からおいおい、待てよ、まさかでしょとゾクっとする展開が…。
読み終えてよくよく考えたらなんだ、冒頭から伏線はりっぱなしじゃないか!と気づき
やられた〜という一言ですね。
私はこの本を読んで初めて「ポリアモリー」という考えを知りました -
Posted by ブクログ
短編が7話あって、サクサク読めたのですが、だんだん物語が繋がってくる感覚がとても興奮しました。
どれも交換日記を通じた物語が展開しているのですが、名前があまり出てこないからこそ、あの時のあの子か!とか繋がる瞬間はなんとも言えない感覚になりました。
最後の話になるに連れて、そうだったのかと謎が解けていく感じもありました。
ある種途中まで騙された〜!って感覚すらありました笑
それこそ妹と小学生の頃交換日記していたのを思い出しました。小説にあるようなしっかりとした内容のある日記ではなく、本当に他愛のないことばかりだったけど。
久々に交換日記したくなったな〜と感じるくらい魅力的な作品でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ【あらすじ】
あのとき、
もっと話せていたら
あの人を殺めずに、すんだのかな。
まだ引き返せる。
あなたがニュースになる前に。
【著者からのコメント】
目に留まる短いニュース。
憶測だらけのコメント。
肯定。否定。あふれかえる世間の声と、
拾われることのない当事者の声なき声。
先入観ほど怖いものはないけれど、
人間はそれを捨てられない
生き物なのだとも思います。
それを浮き彫りにする5篇を
書いたつもりです。
プロローグの「私」は、
作者の私かもしれませんし、
あなたかもしれません。
■自宅で血を流した男性死亡
別居の息子を逮捕
■マンション女児転落死
母親の交際相手を緊急逮捕 -
匿名
購入済みタイムスリップしてきた理由があるのは、わかって読んでたから考察しながら読んでたけど、違和感なく伏線を張ってるところも多くて、良質なミステリーだったと思う。
本編とは関係ないけど、解説ってあれ必要なんだろうか?
こっちで解釈して読んでんだから、蛇足がすぎる。いらん。 -
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この著者、初読み。上手いなぁ、この人。東大法学部出身なの⁈短編でこんなに読み応えあるのすごいわ。短編っていっても設定は繋がってて、ある街で起きた新聞の3面記事でよく見るようなちょっとした殺人事件や死亡記事の裏にある家庭事情が描かれる。一見穏やかで善良そうな人の心の深いところに押し込められた苦悩とかその奥底でうごめく黒い闇とか隠された過去とかに翻弄される近しい人の驚愕だったり哀しみが引き起こしたありふれた日常の延長にある事件。どんな人やどんな家庭にも傍からは見えない想像もつかない事情があり、何かのきっかけでそれが新聞に載るような事件になりかねない、でも一面にデカデカと載る国内や国際記事にはみんな
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とんでもない本を読んでしまった。よくある構成?ノンノン。ミステリを愛す方々に、想像を超えた読書体験をお約束します。
各章の始まりは新聞ベタ記事。女児が死に逮捕された母の交際相手、乳幼児を遺棄した若い女性、中学生を轢いて死なせた高齢女性。また虐待か嫌な事件だ、若者が子供できて親に言えなかったのかな、やっぱり高齢者の運転か。
どれも定型化した感想をもってしまう報道の裏側の真相が、生きた人々が精緻に描かれます。
いやいや、とはいえ大体予想がつくよ、と思うかもしれません。なんなら、そう思いながら読み進めましたが、ぜひそうした方にこそ手に取っていただきたい。
角田光代先生の三面記事小説とも味わいが異 -
Posted by ブクログ
一言でいえば、「無戸籍」という現代社会の盲点に光を当てた、極めて濃密な社会派ミステリです。
しかし、重いテーマとは裏腹に、その読後感は驚くほど澄み渡っています。
物語の軸となるのは、二十数年前に起きた凄惨なネグレクト――通称「鳥籠事件」です。
過去の悲劇と現在の事件が交錯し、孤立や偏見や差別といった重苦しく、深刻なテーマが読者に突きつけられます。
しかし、著者の筆致は驚くほど優しく、柔らかく、端正で読みやすいのです。
だからこそ、そのギャップが、物語の切実さをより際立たせているようにも感じます。
兄妹の正体、鳥籠事件の真相、刺傷事件の犯人……など、散りばめられた謎が解き明かされていく、ミス