辻堂ゆめのレビュー一覧

  • 十の輪をくぐる

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    1964年と2020年の東京オリンピックの話かな
    と思って読み進めたら、思わぬ展開に…!

    戦後の時代、ひたむきに強く生きてきた女性の強さを感じ、今という時代は本当に恵まれているのだなということを実感。

    物語の核となる泰介の真実に対する描写が、すごく温かく的確に書かれていた。こんなふうに一人ひとりの個性を捉えられたらいいな。

    昭和の時代は歯を食いしばってでも頑張り、発展を目指すことが求められた時代で、令和の現代は多様性と寛容さが求められている時代だと感じる。どちらが良いとか悪いとかはないと思うけれど、過去があるから今があり、それはこれからの未来に繋がっていくんだなということを読後考えた。

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    2024年01月06日
  • 昨夜は殺れたかも

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    互いを殺しあっているぶん視点が変わるごとに回避の仕方で盛り上がりがあり、次どのように回避するのか、どのような仕掛けが待ち受けているのかドキドキ感が味わえた。

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    2023年12月23日
  • いなくなった私へ

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    本書は、著者のデビュー作ですが、何冊目かでようやく読みました。
    結論から言うと、とても面白いです。
    そして著者の他の作品にもあるように、温かい優しいものがベースにあります。
    一から楽しんでももらいたいので、内容には触れませんが、ミステリー好き以外にも優しい物語が好きな方には是非読んでもらいたい傑作だと思います。

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    2023年12月16日
  • 昨夜は殺れたかも

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    仲睦まじい夫婦の光弘と咲奈は、ある日お互いの裏切りを知ってしまう。さらに双方ともが自らの秘密を知られたと思ったことから、愛情は殺意に変わった。表面上は仲の良い夫婦のふりをしながら、お互いの殺害を企てる二人。いったいどうなってしまうのか。コミカルだけれど、ハラハラドキドキが止まらないサスペンスミステリです。
    とんでもない話なんですよねえ。殺害計画があまりに緻密で狡猾で、なのに読み口がとってもコミカル。いやいや、そんな軽い気持ちでそんな大それたことを? そしてそんなにとんでもない罠を仕掛けられたにもかかわらず、知恵を絞って回避してしまうのもまた凄いのです。しかもなかなか正面からぶちまけることなく、

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    2023年09月17日
  • 卒業タイムリミット

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    これは好き。だし、ラストのどんでん返しと果てに現れた物語はいい。
    ミステリーでしか語れない物語は素敵。

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    2023年06月27日
  • 卒業タイムリミット

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    なんだかんだで救われる。
    上手くいきすぎてるような気がしないでもない。
    でも面白い。人間描写がとても丁寧。

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    2023年03月15日
  • 今、死ぬ夢を見ましたか

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    あなたは、今から『半年後には電車に轢かれて命を落とす』という未来がわかったとしたらどうするでしょうか?

    この国では一日に三千名もの人が亡くなられているようです。亡くなられた理由は千差万別です。病気によって長い療養期間を経て亡くなられた方、交通事故によって亡くなられた方、そして自ら選んで終止符を打たれた方も残念ながらいらっしゃいます。大まかに区分はできても、そんな死亡理由は人によって当然異なります。

    では、人は自分が亡くなることを事前に知った上でその瞬間を迎えているのでしょうか?もちろん、余命宣告を受けておおよそのその時を意識されてという方もいらっしゃるでしょう。しかし、不幸にも事件や事故に

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    2023年03月15日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    ネタバレ

    辻堂ゆめ「十四時間の空の旅」
    凪良ゆう「表面張力」
    城平京「これは運命ではない」
    木元哉多「どっち?」
    阿津川辰海「成人式とタイムカプセル」
    芦沢央「この世界には間違いが七つある」

    ひとつめ:怖い話になるかと思ってたら、意外とハートフル。
    でも、思春期の娘の父親への憎悪や、
    あの時期の転校とか、そう簡単には癒やされないのでは?と思う。
    でも、家族愛が伝わったのは良かったよね。

    ふたつめ:さすが!面白く読めました。
    スピンオフなら先に本編読みたかったなぁ。
    誰が一番怖いかって話だけど、さりげなく病んでる人がいて
    大丈夫かな?と思う。一番心配な人はお祓いされたら大丈夫かな?

    みっつめ:虚構推

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    2023年01月27日
  • 昨夜は殺れたかも

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    ネタバレ

    男女の作家がそれぞれ男性パート、女性パートをリレー方式で書いた合作とのこと。互いに相手作家に相手キャラを殺害するトリックを仕掛けて渡し、それをクリアして返す、という作業を繰り返して完成させたそうです。ミステリというよりはコメディタッチな作品でした。
    誤解が解けたとはいえ、本気で殺そうとした相手を「知らなかった一面を見られて良かった」などと言ってハッピーエンドにするのは無理があるような気が。まあ面白くて星5なんですが。
    「出発もさせない気か」は名言。

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    2023年01月07日
  • 二重らせんのスイッチ

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    ネタバレ

    『一卵性双生児のDNA型は一緒だなんて、知らなかった…』

    見に覚えのない殺人事件の現場に、監視カメラに自分の姿が写り、検出されたDNA型は自分のものと一致する。は〜ん、犯人はもうわかったな…と思ったのも束の間、事態は二転三転する。伏線回収の多重構造、さすがです!

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    2022年12月25日
  • 卒業タイムリミット

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    ネタバレ

    犯人の動機に対して手段が行き過ぎな感じがするとか、展開が犯人にとって都合良すぎる(学校内の捜索を断られたら令状とってやるでしょう)などありましたが、全体的にテンポ良く読めました。
    告白文の使い方が上手くて、違和感を感じながらも騙されました。

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    2022年10月20日
  • 卒業タイムリミット

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    真相に近づくことが出来るぐらい単純なトリックでありつつも巧みな描写が真実を隠しており、終始手が止まらないうえ、最後に全てが明らかになったとき理解がしやすかった。

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    2022年08月28日
  • 君の想い出をください、と天使は言った

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    ネタバレ

    文庫書き下ろし。

    銀行勤め3年目の河野夕夏は脳腫瘍で倒れ、緊急手術後の深夜、病室に現れた悪魔を名乗る黒ずくめの青年に「命を助ける代わりに大切な物を奪う」という取引を持ちかけられて承知すると、良性腫瘍の診断に変わって2年分の記憶を失っていた。
    とファンタジーっぽく始まるが、たびたび青年が「アフターケア」と称してアパートの前で待っているので、読者はだんだんこの青年が記憶にのこっていない恋人だったのではないか、また事故に遭ったという岡看護師の弟ではないのかと気づく。
    夕夏は小学生の時に土砂崩れにあって、なんでもよくできた双子の妹を失っていて、大学に入ってから実家と連絡を絶ってきていて、職場でも仕事

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    2022年05月10日
  • ようこそ来世喫茶店へ~永遠の恋とメモリーブレンド~

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    「死」に関することのため哀しい話でありながらも、ほのかな希望を感じられるようなストーリーがそれぞれが繋がっていき、最終的に話が一つにまとまりスッキリと終わる所がよかった。

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    2022年05月05日
  • 今、死ぬ夢を見ましたか

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    過去と未来の出来事を夢の中で経験する男と少女の物語。
    次はどうなるのだろうとどんどん物語に惹き込まれて、一気に読み進めることができました。登場人物の関係性が明らかになっていく場面では、感情が揺さぶられて涙がこぼれました。読み終わった後も表紙の絵を眺めながら、物語の余韻に浸るくらい良い物語でした。

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    2022年01月03日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    6人の作家による6話の短編集。気に入った作品は作者の他の作品も読んでみたい。特に辻堂ゆめと阿津川辰海は気になる。

    辻堂ゆめ「十四時間の空の旅」
     小5から高2まで父おやの転勤で4年のアメリカ生活から誕生日にビジネスクラスで帰国する。
    思春期を馴染めない外国で過ごす事になった恨みから父を毛嫌いする娘。
    我が家もこんな感じかも。この話はとても好き。

    凪良ゆう「表面張力」
     アパートの取り壊しで見つかった壁一面のお札の謎。
    怨念か?

    城平京「これは運命ではない」
    恋愛物の定番の様な出会いを何度も繰り返す謎
    先輩の謎解きがすごい。

    木元哉多「どっち?」
    妻の友人との不倫を解消しようとするが。

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    2021年05月14日
  • あなたのいない記憶

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    ミステリーで泣かされました。

    新見優希が東京の大学に入学し、高知の絵画教室で小学生の時一緒だった三年生の岡本淳之介と偶然再会します。
    教室の寿美子先生と息子のタケシのことを話すと、優希はタケシのことをチェスの選手で絵本の主人公のナガサカ・タケシだと思い込んでいて、淳之介はバレーボールの日本代表の小田島健志だと思っていたことがわかります。
    それで二人は教室の生徒で中学生だった、吉江京香を探し出し連絡をとってみました。京香はタケシの幼なじみでタケシは永坂剛と言う名のニートだと答えます。


    以下ネタバレしていますのでお気をつけください。


    京香のカウンセラーの晴川あかりに相談するとそれは虚偽記

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    2021年05月05日
  • 僕と彼女の左手

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    プレリュード ~前奏曲~
    第一曲 出会い 第二曲 僕の左手
    インターリュード ~間奏曲~
    第三曲 光と影 第四曲 彼女の左手
    ポストリュード ~後奏曲~

    ちょっと変わった出会い。少し不思議な彼女の挙動。
    彼の苦しみと彼女の思い、彼の思いと彼女の苦しみ。
    様々なことが明らかになって新しい時間が始まる。
    そして彼女の奏でる音楽が私の耳にも聞こえる。

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    2021年04月28日
  • 僕と彼女の左手

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    ピアノを弾くような、繊細な文章を目で追いながら、いつまでも読んでいたいと思えるような心地になりました。

    冒頭に描かれた、電車の脱線事故。大きく人生を変えられてしまった主人公の元に現れるのは、生まれた時から右手が動かない、片手でピアノを弾く、女の子でした。

    帯に書いてあった、「ミステリー」という言葉から、ミステリー要素を探していましたが、なかなか見つからず、気がつけば本の中に吸い込まれている自分。

    読み終えて、ちゃんとミステリーだったことを知り、2度目を読むと、全ての行動の意味がはっきりと見えてきます。この描写力、すごすぎます。

    物語の中で取り上げられる、数々のクラシックは、インターネッ

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    2021年04月26日
  • 片想い探偵 追掛日菜子

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    ネタバレ

    追掛日菜子ちゃんは、今日も推しを追いかける
    俳優さん、お相撲さん、子役の少年、漫画家さん、そして総理大臣
    見た目もジャンルも年齢もバラバラで、日菜子ちゃんのストライクゾーンが広い!
    推しを追いかけ推しに貢ぎ推しに時間を費やし素晴らしいファン魂だが、一歩間違えたらストーカーなのがたまにキズ?
    そして日菜子ちゃんの推したちは何らかの事件に巻き込まれ……
    きっと不憫なお兄さんが何とかしてくれることでしょう笑

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    2021年04月24日