辻堂ゆめのレビュー一覧
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第24回大藪春彦賞受賞作
日本で生まれ落ちた時から戸籍を持たない人々
理由はいろいろあるが親が何らかの理由で出生届を出さない、出せない
その親もまた戸籍を持っていなかったり
離婚後の300日問題など
まず就学の連絡がこない
予防接種が受けられない
健康保険を使用できない
各種免許がとれない
自治体のサービスが受けられない
家を買ったり、借りたりできない
就職ができない
この頃は法律も少しずつ変わってきているらしいが、役所で掛け合っても係の人により、法律を把握していなくて門前払いもあるらしい
そんな無戸籍者が事件を起こしたところから物語は始まる
大多数の国民は普通に生活している
い -
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ネタバレ主人公はとある会社員の男性(63歳)で妻がいて(その妻は専業主婦、58歳)長男、長女の4人家族で、舞台は神奈川県の主人公の持ち家で、至って「ふつう」の家族です。設定の日は台風で大荒れの天気でとても外に行ける状態ではないです。
そんな「ふつうの家族」の家に身元が分からない男性がずぶ濡れ状態で転がり込んできます。この男がきっかけで、「ふつうの家族」の裏がだんだん見えてくるという回想ミステリーでした。「ふつうの家族」とはいえども一人一人隠しごとや嘘というものを持っているんだと思いました。
そして最後らへんになると、転がり込んで来た男と家族一人一人との繋がりが明らかになり、隠しごとというものも徐 -
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ネタバレ台風の夜、ある一家の家に見知らぬ男が現れる。招き入れたのは誰なのか。
そんなあらすじを読んでサスペンスかと思ったら違った。会社員の父、専業主婦の母、鉄道会社に勤める息子、大学生の娘。100年に一度と言われる大型台風の接近により家を出た子供たちも実家に戻ってきたその日、突然家の玄関に若い男が現れる。鍵も閉めていたのにどうやって家の中に入ったのか。家族の誰かが招き入れたのか。そもそもなぜこの桜石家にやってきたのか。
台風の夜を過ごす中で、一見ふつうの家族に見えるそれぞれが抱える葛藤や悩みと向き合っていく。
以下感想。
家族4人の抱える悩みがどれもわかるなーって。父親はまさに昭和の男という感じ -
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「さよならの手口」「悪いものが、来ませんように」「今日未明」とまさかの親子物3部作になりました
私自信、内容をあまり分からず読み始めるのですが親子を扱う作品をこんなに続けて読んだことはなかったのでびっくり
とくに「今日未明」は5つの親子を扱うストーリーがニュースとして登場してなぜその事件が起こったかを深掘りする内容
私は特にエピソード2が心に残りました
色々事件って事件だけをみれば誰が悪いとかすぐに言いがちだけど、そこに至るまでのことがあってちょっとしたボタンのかけちがいで起こるものだってこと、物事は表面だけではわからないってつくづく思いました -
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タケシっていったい誰?幼馴染同士の記憶の違いから展開していくミステリー。思い込んでいることを否定していく話の展開は驚きと気づきの連続、信じていることをひっくり返しながら次々起こってくる疑問を解き明かしていく展開はなかなか面白かった。心理学には全く無知でも謎解きのキーは理解し易く、わかるなあと思わせるところも良い。
出来すぎ無理やりという意見もあり、この作家の作品としてはそれほど評価は高くないようだが、スリリングな展開、切ない気持ちをうまく恋愛ミステリーを仕立て上げていて、読み終わった後も登場人物の気持ちにしみじみと感じ入ることができる傑作だと思った。
読後感がいいと思える小説のポイントの一つは -
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ネタバレ家族だからこそ言えない気持ち、言えないことがあるということ。
両親と子どもたちそれぞれの悩みは余りにも「よくあるもの」だからこそ、すごく感情移入してしまいどんどん読み進めてしまいました。
月並みな表現ですが、人との出会いは偶然で必然なんだなあと思わされる小説です。
最後は余りにも綺麗に終わるので現実はそんな上手くいかないよと思いつつ、なんだか希望のようなものが自分にも湧いてくるような気がする不思議な力がある一冊でした。
当たり前だけど人はみんなそれぞれ色んな人生を色んなことを諦めながら選択して生きている。その人生に心から満足している人の方が少ないのではないかと思う。後悔したりこんなはずじゃな