辻堂ゆめのレビュー一覧

  • 僕と彼女の左手

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    ピアノを弾くような、繊細な文章を目で追いながら、いつまでも読んでいたいと思えるような心地になりました。

    冒頭に描かれた、電車の脱線事故。大きく人生を変えられてしまった主人公の元に現れるのは、生まれた時から右手が動かない、片手でピアノを弾く、女の子でした。

    帯に書いてあった、「ミステリー」という言葉から、ミステリー要素を探していましたが、なかなか見つからず、気がつけば本の中に吸い込まれている自分。

    読み終えて、ちゃんとミステリーだったことを知り、2度目を読むと、全ての行動の意味がはっきりと見えてきます。この描写力、すごすぎます。

    物語の中で取り上げられる、数々のクラシックは、インターネッ

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    2021年04月26日
  • 片想い探偵 追掛日菜子

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    ネタバレ

    追掛日菜子ちゃんは、今日も推しを追いかける
    俳優さん、お相撲さん、子役の少年、漫画家さん、そして総理大臣
    見た目もジャンルも年齢もバラバラで、日菜子ちゃんのストライクゾーンが広い!
    推しを追いかけ推しに貢ぎ推しに時間を費やし素晴らしいファン魂だが、一歩間違えたらストーカーなのがたまにキズ?
    そして日菜子ちゃんの推したちは何らかの事件に巻き込まれ……
    きっと不憫なお兄さんが何とかしてくれることでしょう笑

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    2021年04月24日
  • 僕と彼女の左手

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    医学部の五年生の時田習の前に、ある日突然キャンパスで右手の動かない「脳性小児麻痺」だという21歳で習の大学の教育学部を目指しているという、明るく天真爛漫な清家さやこが現れます。

    突然現れたさやこは習に、キャンパスの案内や勉強を教えて欲しいなど、立て続けにいろいろなことを頼みこんできます。
    そして、出会って三日目目に習はさやこの実家の側のカフェで、さやこが左手だけで奏でる素人離れした美しいピアノの音を聴き、二人はその日恋人同士になります。

    しかし、習の方から連絡したきり、さやこからある日突然連絡が途絶えます。
    習はさやこがついていたとある嘘に気づいてしまいます。
    その嘘とは習の過去に起きたと

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    2021年04月10日
  • 放課後探偵団2 書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー

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     放課後がテーマのアンソロジー。

     一番のお気に入りは、額賀さんの「願わくば〜」。
     美術部の先輩と後輩の何気ない一コマから一転。あの津波の痛ましい震災。そして震災から5年経ったある日、東京から帰省した宗平は美術部の先輩の藍と再会し、同じ職場で働く三浦の祖父の震災時の足取りを辿る手伝いをして欲しいと頼まれて… 
     震災の生々しい描写が痛ましく、ただ辛いだけの追憶かと思いきや、まさかのラストで呆然でした。行方不明の菅原先輩はきっと、宗平が思った通りの態度を取る様な気がしました。

     青崎さんの裏染シリーズの番外編。このシリーズ、又読みたいです!

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    2021年02月01日
  • 君の想い出をください、と天使は言った

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    実際にある地名や流行語などを使用しているため現実味を帯びてとても飲み込みやすい文章です。
    ファンタジー要素のある作品なのかと思いましたが、全てにおいて現実味があり、ファンタジーだと思われたことも最終的に全ての辻褄があいます。

    とても悲しく、幸せなお話でした。

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    2020年07月09日
  • 昨夜は殺れたかも

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    ネタバレ

    仲の良い夫婦であるふたり。しかし、ある時お互いの裏の顔に気づき、お互いに殺害計画を企てる…。
    何とも微笑ましい殺害計画の数々!偶然も味方するほど絶妙な回避の連続。そして、修羅場を乗り越えた夫婦の殺し愛は最高潮を迎える…!
    ふたりの著者が夫婦それぞれの役に分かれて投げ合う競作のスタイルも味が出てて面白い。

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    2020年02月06日
  • 君の想い出をください、と天使は言った

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    ネタバレ

    種明かしがされた時の「彼」のことを思うと、本当に胸にグッと来るものがありました。
    本編中では見えなかった彼女の言葉にどれだけ心を揺さぶられていたか分かった場面は特に。
    ファンタジーだった世界はくるりと回って現実味を取り戻し、悪魔は人間に、そして天使になる。
    物語の雰囲気も、ここで沈鬱さを感じる暗さから、希望の持てる明るく軽やかなものに変わるのも素敵。
    目の前がぱあっと明るく広がったのを確かに感じました。
    この場面に辿り着くまでに、非常に丁寧に丁寧に描写もされていたし、伏線も張られていたので、より感動が際立ったと思います。
    「彼」の想いが報われて本当によかった。
    最後の最後にも、さらっと種明かし

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    2019年09月04日
  • 今、死ぬ夢を見ましたか

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    運命に立ち向かう運命を越える - 辻堂ゆめ「今、死ぬ夢を見ましたか」 ★★★★★

    すごーーーく良いです。特に終章はイッキ読みしちゃいました。思わず「まぢかーー」と独り言がでました。映像化できる形式なのに唸るネタは凄いのひとこと!
    ファンタジー感のある、明晰夢という設定ですが、井瀬の実生活がリアリティがあり、現実世界で起きる実際の出来事のように感じられます。また、会話の小ネタが伏線になっているなど構成が見事です。
    映像化の際は、永野芽郁さん主演でお願いします。あっ、でも紗世目線に改編しちゃやだよ。そっちは裏テーマだからね!あくまで裏だぞ!白地にピンク色のタイトルにするなよ!
    辻堂ゆめ先生の名前

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    2023年10月27日
  • 今、死ぬ夢を見ましたか

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    電車に轢かれて死ぬ夢?日にちも時間もわかるその夢が真実?
    その少女と出会わなければそこまで考えただろうか?夢を忘れて何の気なしにその時を迎えただろうか?

    空を飛ぶ夢を子供のころに見たなと思い出す。

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    2019年04月25日
  • いなくなった私へ

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    買った日には30頁ほどしか読んでいなかったが、休日の今日、一気に最後まで読み進んでしまった。この先どうなるんだろうと、興奮しながら読んだ。3人目のどんでん返しもなるほど?という感じだった。でも読み終えて、戸籍はどうするんだろうと思いました。

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    2025年12月17日
  • コーイチは、高く飛んだ

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    「舞台が体操?地味すぎ」と偏見を持っていた。読む前の僕に言いたい。「お前、無知だな」と。地味どころか終始、緊張の連続。そして最後は涙していた。辻堂さんの第二作目にあたるが前作同様、すごい人が現れたという感想は変わらない。ミステリ部分も最後まですっかり騙され、文句なしの最高の一冊でした。
    あらすじ(背表紙より)
    体操界期待の新星・結城幸市―高校の全日本選手権の鉄棒で優勝し、順風満帆だった彼の青春を、度重なる不運が襲う。幸市の練習中にばかり相次ぐ器具の故障。さらに妹の似奈が転落事故で植物状態に陥ってしまう。一度は酷く心を乱す幸市だが、家族の不安を払うため、そして自分に期待を寄せてきた似奈への「誓い

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    2017年06月11日
  • コーイチは、高く飛んだ

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    階段から落ちたのは誰? 私って誰?

    体操界のホープに降りかかる凶事にドキドキする。
    語り手がはっきりしなくて疑問符が増える。
    そして最後に涙が止まらない。

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    2017年04月19日
  • コーイチは、高く飛んだ

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    確かにこのラストはすごかったな。彼はなんのために飛んだのか。それを知って、ぞっともしたし熱くもなった。確かに読後に表紙の絵を見るとほんとうに切ない。
    彼は、高く飛んだ。生かすために。

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    2017年04月16日
  • 二人目の私が夜歩く

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    1つの身体を2人で共有する。
    昼間は茜が、夜には咲子が。
    ミステリーではなくファンタジー小説なのね、と思ったらミステリーだった。
    “昼”と“夜”では世界の見え方が違っているので、同じ世界観で2通りの話を読んだ気分になる。
    物語終盤で無関係に思えたピースが1つに集約されていく様が圧巻というか、気持ち良すぎるんだよな。

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    2026年05月24日
  • 悪女の品格

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    小学校の同級生たちに三股をかけて貢がせる悪女めぐみに、過去のいじめを模倣した危機が迫る。1晩監禁され、塩酸で化学熱傷を負い、周りの人にペンキのイタズラが忍び寄る。
    犯人は彼氏たちか、幼なじみの女友達か、婚活パーティーで再会したいじめられっ子か。
    展開に驚くほどの意外性はないけれど、伏線に無駄がなくサクッと読める1冊。ネットドラマで実写化して観てみたい。

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    2026年05月24日
  • 恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き

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    ドキドキが止まらない、サラッと読める恋愛!?短編集

    浅倉秋成「糸の人を探して」 合コン×人狼ゲーム
    ⇒長年日陰の人生を歩んできた主人公河瀬倫義の舞い込んだ合コン。その中に自分に好意を寄せている人が参加するとのことだったが…なんとそこにいたのは自分に好意を寄せている?5人の女性を交えた合コンだった!!果たして倫義は、自分に思いを寄せている「糸の人」を見つけることができるのかー。

    日部星花「ダイヤモンド・ダストの約束」
    恋愛リアリティショー×心理戦
    ⇒昔からの想い人で、人気の俳優の優斗が参加するということで恋愛リアリティショーに参加することになった女優あいり。あいりと優斗の恋の行方と、ショー

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    2026年05月24日
  • ばんざい!ぼくらのフシギ島

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    夫志木島(ふしぎじま)という離島に小6の一年間、離島留学することになった星野涼。コンビニもスーパーもファミレスもなく、学校まで3kmほど歩き、全校生徒30人くらいの複式学級に戸惑いながらも島の生活に慣れていく。島には多くの留学生がいる。そして、どうしてそういう態度を取るのか?という謎が発生し、それを6年の島民である才津と涼が解いていくというストーリー。なので、大人にとってはミステリー薄めです。でも、自分が島に留学したような感覚で読めるし、謎の一つ一つは短いので、小学生はやや長いかな?という本だけど、読みやすいと思います。ルビは中学年以上向け。
    第一話 ようこそ夫志木島へ
    島での生活がわかるよう

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    2026年05月18日
  • ふつうの家族

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    果たして、ふつうの家族だったのだろうか?
    少年にとっては、あこがれの家族であったのだと思う
    家族の会話があるだけで仲の良い理想的な家族だと思ったのであろう
    家族とはいえナイショな事はあるものだ
    この物語には家族それぞれの秘密も隠されていた

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    2026年05月16日
  • ふつうの家族

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    専業主婦母、電機メーカー父、鉄道会社兄、体操妹。停電中に家に乱入した青年ミナト。こいつは誰?

    ミナトは何者かがメインになりつつ、母父兄妹のそれぞれの人生の辛酸が描かれる。後者が面白いんだけど、前者はまさかのラスト解決。

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    2026年05月16日
  • サクラサク、サクラチル

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    ⭐️4.5
    とても面白い‼︎
    バッドエンドになるんじゃないかって、後半はハラハラしながら読んだ。
    想像した最悪のバッドエンドにならなくて良かった。
    きっとこれは、リアルな教育虐待で、虐待なんだと思う。
    小説だけど、ノンフィクションなんだと思う。

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    2026年05月14日