辻堂ゆめのレビュー一覧
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大学の屋上に佇む医学生の僕。そんなとき、大学を見学しに来たという彼女。ひょんなことから、僕は彼女に勉強を教えることに。いつしか、彼女に恋をするのですが・・・。
辻堂ゆめさんということで、どんな伏線回収?どんなミステリー?と期待しながら読んでいました。
しかし、最初の段階では、ドラマチックな恋愛小説でした。たまたま出会って、彼女の天真爛漫な性格に翻弄され、いつしか恋をするのですが、ミステリーの「ミ」の字もないので、どういう展開?と疑問ばかりでした。
ところが、僕の過去あたりから、どこかミステリーの展開になります。彼女が行方不明?や彼女の謎の行動といったそれまでの恋愛小説とは違ったテイスト -
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三股をかけている女性が、小学生の頃に行った虐めを模した被害を受けるお話
犯人は誰なのか?
実は付き合っている三人は小学校の同級生で、他にも同級生の女友達や、当時虐めていた相手も現れ……
虐めていた相手が一番怪しいが、本人は否定した上でやけに自分を守ることに協力的
誰もが怪しく、決定的な証拠はない……
悪女だなー
しかも、小物の(笑)
一歩間違えれば結婚詐欺師じゃね?
虐めた方は内容を覚えていないけど、やられた側はしっかり覚えているというね
ま、そんなもんだよなー
監禁、塩酸、塗りつぶし、毒、冬の池に突き落とすとか、犯罪っすよ?
よく生きてたなぁ
所々差し込まれる小学校の頃の描写 -
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ネタバレ☆「その爪先を彩る赤」(武田綾乃)
生徒会でこき使われてるボクっ娘が、多重人格と言い張る理事長の娘とともに、演劇部の小道具(赤い靴)盗難事件の謎を追う。
☆「東雲高校文芸部の崩壊と殺人」(斜線堂有紀)
文芸部の部室で部員が殺された謎を、奇人の部長が解く。ほのぼの系が多い中で、オチの付け方など、かなり異質。
☆「黒塗り楽譜と転校生」(辻堂ゆめ)
合唱コンクール用の楽譜が黒塗りにされた理由を、語り手の少女の、幼馴染である変わり者の男子が解く。リア充滅せよ。
☆「願わくば海の底で」(額賀澪)
これもトーンが重い。3.11で消息を断った祖父の足跡を追う青年を、手伝うことになった語り手。彼の美術 -
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五人の作家達が、高校生の青春をテーマにしたミステリーです。
初めてアンソロジーという作品を読みましたが、それぞれの作家さんの色が出ていて、面白かったです。今までの作品から出てくる雰囲気や構成が滲みながらも短編に仕上がっていて、1つで5つの味を味わえました。
「その爪先を彩る赤」 武田綾乃
演劇部で使われていた赤い靴が行方不明。果たして何処へいたか?
主に女子高生を中心に描いていて、生き生きとした表現にアニメを見ているような雰囲気や元気さが伝わってきました。
「東雲高校文芸部の崩壊と殺人」 斜線堂有紀
軽度な犯罪かと思いきや、殺人事件が発生。果たして犯人は?
サスペンスを得意としてい -
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粒ぞろい、とはこのこと!
全5編、どれも楽しく読めました。だいたいアンソロジー読むとその中から気に入った作家さんのを見繕って2、3冊買ってしまうんだけど…さて…
「その爪先を彩る赤」武田綾乃
出ました百合ミステリ。あ、百合って部分ネタバレだけどいかにもな疑似餌だからそれくらい大丈夫だよね? 素敵なペアリング、そしてこのテーマもほんとうに放課後にしっくりきていて。開幕にばっちり。
「東雲高校文芸部の崩壊と殺人」斜線堂有紀
念願の斜線堂さん! 思っていたとおりというか、なんというか。文庫が…待てなく…なる…
「黒塗り楽譜と転校生」辻堂ゆめ
片想い探偵のひとね。もう -
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急性脳腫瘍で倒れた女性が目を覚ましたら、悪魔と名乗る男から命を助ける代わりに大切なものを奪う取引を持ちかけられる話
ファンタジー設定に見えて実はリアルな真相だったりする
河野夕夏が失ったものは2年間の記憶
ヴァイオリン弾きが魂の曲と引き換えに片足を失った小説が対比されている
悪魔と名乗る男はアフターフォローと言って夕夏の様子を見に定期的に訪れる
この男は本当に悪魔なのか?それとも人間なのか?何故夕夏の前に現れるのか?現れたのか?
どうして夕夏は記憶を失ったのか?
大事なものとは何だったのか?
実家の長野で暮らす家族とは高校卒業以来疎遠になっている理由とは?
星羅という名前の双子の妹の存在