辻堂ゆめのレビュー一覧

  • 片想い探偵 追掛日菜子

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    あなたは、本の表紙をどのくらい意識しますか?

    本を手にするあなたの目に一番先に入ってくるもの、それが表紙です。その際、本を選ぶのが先で、結果的に表紙はこんな感じなんだと見る場合と、本屋さんの平台でたまたま目に入った表紙が気に入って結果的にその本を選ぶことになったという両方の場合があると思います。特に後者の可能性を考えると本の顔となる表紙というものの大切さがわかります。

    “「売れる本」はどうやったら作れるのか”という視点で、本が作られる裏側を紹介するノンフィクション作品に、額賀澪さん「拝啓、本が売れません」という作品があります。私たちが知ることのない、私たちの手元に本が届くまでの裏側が書かれ

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    2022年08月17日
  • 君の想い出をください、と天使は言った

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    ネタバレ

    急性の脳腫瘍で入院している夕夏は、医師の態度から最悪の結果を察し、絶望していた。
    その夜、目の前に男が現れて言う、「君の命を助ける代わりに、大切な物を奪う」と。目が覚めると夕夏は、ここ2年間の記憶を失っていた……。

    不運ではありながら、優しく幸せでドラマチックな恋愛小説。
    2年間の記憶がない夕夏は、任されていた仕事も思い出せず、最近の人間関係もリセットされてしまっており、最初は戸惑いながら手探りで何とかしようとするのですが、記憶を消した男や、疎遠だった家族、職場の仲間と交流を深めるうちに徐々に立ち直っていきます。
    恋愛・親愛・家族愛と、様々な愛に溢れたラストシーンは素敵でした。
    また、”彼”

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    2022年08月02日
  • 悪女の品格

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    ネタバレ

    なんだかんだ言って最後は真木くんが復讐を遂げる結末になるのだろうと思っていたが、そうならなくてビックリ。だって、いくら小学生時代でもこんなえぐい虐めやった人と好きになるのって感じですよね?いくら相手が美人だとしても。真木くんの真意はいかに。でも、これって後が怖い奴なんでしょうか?この後二人はくっついて真木くんの真の復讐が始まる感じ?復讐って別に分かり安い仕返しをしなければ行けない訳でもないですもんね。真木くんヤンデレって奴でしょうか?そう思ったら怖いかもしれません。

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    2022年07月25日
  • 片想い探偵 追掛日菜子

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    この作家さんにしては、珍しくコメディでサクッと読めるライトノベル。万能鑑定士を書いていた頃の松岡圭祐のようだった。
    SNSはこう使うとストーキングができるのかと、変に感心してしまった。

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    2022年05月23日
  • 悪女の品格

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    狭い世界だなあ。
     裕福な子供達が通う小学校に女王のように君臨し、
     30歳前になっても当時の友達というか手下とだけつるみ、
     その中の男子三人と三股。
     最近やけに危険な目にあうのは、小学校時代に酷い苛めをした男の復讐か?
     たどり着いた犯人もやはりこの狭い世界の人だった。

    真木が言っていたように、めぐみは悪女に及ばない小物。
    思春期に家庭環境や嫉妬で中身が歪んでしまって、大人になってもそのまま引きずっている。
    変わらずにいられたのはすごいなと思え、痛いけどあっぱれで、そこまで憎めなかった。
    逆に真木の方が、あれだけのことをされているのにすっかり立ち直っているのが不思議。
    友達不信や家か

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    2022年05月22日
  • 僕と彼女の左手

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    今回はイヤミスではなく。
    爽やかな青春ラブストーリーかと思いきや、登場人物には影があって...
    唐突だなと思った序盤部分も真相がわかれば、納得。

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    2022年05月18日
  • 悪女の品格

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    主人公が三股かけていて男に貢がせているアラサー、小学生のときに酷いいじめをしていた等、なかなか感情移入しづらいキャラクターだったが、山本の正体がわかってからが面白くなってきた。真木の包容力?飄々とした人柄が主人公の毒を中和させてくれたのだと思う。
    2時間から3時間くらいのドラマになりそうだな、真木は坂口健太郎がはまるなと考えつつも、いじめの描写がコンプライアンス的にNGで無理かな。
    湊かなえ作品に通じるような、人物造形だなぁと思います。若い作家さんなのに秀逸。

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    2022年05月15日
  • コーイチは、高く飛んだ

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    ネタバレ

    次々と不幸が襲うのにぐいぐいと読ませる力はすごいなと思う。
    そして85%くらい読み進んだところで、すっかり騙されていたことを知る。映像化は難しいだろうなぁ。
    体操に関する記述はよく取材されているのでしょう、臨場感ありました。しかし、悲しい結末でした。

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    2022年05月13日
  • あなたのいない記憶

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    悲しい話だった。
    SFでもなく、事件でもないけれど、人の行動ってミステリーなんだよなぁ。なんとなく湊かなえのような。
    主要登場人物の3人より、途中で出てきたあかり先生の存在感がすごい。彼女だけでシリーズ化できそう。
    ここに書かれていないその後はどうなったんだろう?と、想像せずにはいられない。

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    2022年05月12日
  • ようこそ来世喫茶店へ~永遠の恋とメモリーブレンド~

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    表紙的にもっと子どもっぽい内容だと思いましたが大人にも楽しめる構成でした。死んだ人が転生するために通る喫茶店での出来事。
    最後に色々繋がっていた関係がほぐれていくのも読んでいて楽しかったです。
    他の人が書いているとおり、このお話の後を想像するとただのハッピーエンドではないところがマイナス要素なのでしょうね。でも、それは未来のお話なので、違う結末あるかもと、割り切って読みました。昔の知り合いがアロマキャンドルの火事で亡くなっているので、読みながら切なく思い出しました。

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    2022年05月07日
  • 卒業タイムリミット

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    ドラマがラスト一週になり、先が気になって我慢できず購入。
    面白くてどんどん読み進めることができた。当然だけど、ドラマよりずっとわかりやすい。残念なのは登場人物の教師に残念な人柄が多いことかな。
    お母さんの告白は、えー、ホント!?って疑いたくもなるけれど、若者たち、伊藤先生に幸あれ!

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    2022年05月07日
  • 卒業タイムリミット

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    一日目/二日目/三日目/そして、卒業の日

    間もなく高校の卒業式という日に教師が誘拐され、72時間後に始末するという動画がネットに流れた。『謎を解け』という怪文書が高校生4人に届く。学校や教師にそれほど愛着のない彼らはどう動くのか
    辛い思いをしていてもみんな素直で真面目なんだ。のめり込んで謎を解こうとする勢いはそれほど感じないけれど、思いついた事にはきちんと対応していると思う。よくやったよ、君らは

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    2022年04月22日
  • 卒業タイムリミット

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    ネタバレ

    学園ものが読みたくて、この本に出会った。
    要所要所で展開が変わるので、飽きる事なく最後まで読めた。
    登場人物のキャラが個性的で、面白かった。
    水口先生を監禁する必要あったのか、少々やりすぎだも思ったが、読み終えた後はすっきりした気持ちになる。

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    2022年04月21日
  • 今、死ぬ夢を見ましたか

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    2019年、文庫書き下ろし

    父親への暴行致死で5年の実刑に服して少年刑務所を出た井瀬は、東海道線の通勤中に、半年後に自分が列車にひかれて死ぬ夢を繰り返し見る。そして女子高校生から声を掛けられ、その夢を見ていることを言い当てられ、実際に起きることの予知夢であり、自分も7年後に列車に轢かれることになっていて、変えようとすると夢も現実もどんどんひどくなると教えられる。

    井瀬は高校時代の悪友に拾われて、進学を目指す高校生への奨学金を現金で集める仕事をしていたが、半分程読んで読者はそれがおかしいこと、父親を殺した真犯人に気づいてしまい、いやな予感がする。
    予知夢がなぜなのかわからないまま、いよいよ半

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    2022年03月14日
  • 卒業タイムリミット

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    辻堂ゆめさん、なにげに初読み。
    すらすらと読める癖のない文章、若い感覚だなと感じるところが随所にあって、きっと若い方なんだろうなと思ってプロフィールを読んだら案の定歳下だった。

    まあそんなことより内容だけど、高校生が学校で探偵するいわゆる学園ミステリながら、伏線がバチバチに張ってあってそれを瑕疵なく回収するし、事件自体も深刻だし、高校生たちのキャラクター造形もリアルで入り込めるしで、なかなか骨太なミステリだった。
    何よりもあの如何にも意味深に挟まれる断章!!
    途中で色々と分かってきたぞ、と思ったけど、最後に突き放された。(笑)

    読後爽やかなミステリ。若いっていいねぇ。(笑)

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    2022年03月13日
  • 今、死ぬ夢を見ましたか

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    ネタバレ

    井瀬は東海道線の電車内で親友の五味淵と一緒に何者かに押されて死ぬ夢を見た
    その後見た夢は必ず現実になっていく
    電車内で隣あわせになった女子高生紗世から自分が死ぬ夢をみたと告白される
    紗世は未来を変えようとすればする程、悲惨な過去となると告げるが、井瀬は死を回避しようと動く

    五味淵の友情
    粕谷の友情
    2つの間で揺れる

    本当の真実とは
    死を回避することはできるのか

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    2022年02月11日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    面白かった!
    人が死なないミステリーを求めて勧められて読んでみたけど、確かに人が死なないミステリーになっててよかったです。大抵死んじゃうんですよね、ミステリーって。
    特に好みだったのは凪良ゆうさんのお話。
    城平京さんは、リアタイで虚構推理見てた自分としてはニヤニヤしちゃったけど、原作知らない人からしたらいまいち腑に落ちないうまく言いくるめられた話になっちゃうのかも知れない。
    でも一番面白かったのは、表紙のイラストです。
    大量の食パンやおにぎりやら鳥までいて、思惑が渋滞しております。紫のはブルーベリージャムかなぁ、ベーコンエッグも美味しいよね!

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    2021年12月16日
  • 片想い探偵 追掛日菜子

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    主人公の推しへの気持ちは些細なところから分かりやすい所までかかれており、お兄さんとの対比もあり説得力があったのが良かった。

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    2021年12月03日
  • 片想い探偵 追掛日菜子

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    章ごとに違う推しをストーカー一歩手前追っているといつも事件に巻き込まれ、ホームズよろしく解決し(常識人の兄が助手)、推しに認識されると推すのを止める女子高生日菜子。特に総理大臣を推す第五話などは短い中で面白いロジックなんだけど、日菜子の性格に共感できなさすぎると、この本読めないかも。私は最後まで読んだらようやく慣れてきて、パターンが面白くなって来たので続きも読もうと思います。
    男が追っかけだったら、2.5次元じゃなくなったらもう興味ない、とか偏った性格で尖った推理したりしても、もう少し受け入れやすかったかも。

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    2021年11月30日
  • 悪女の品格

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    いじめをすると、最終的に自分に返ってくる
    って事

    題材がいじめや恋愛や高飛車女で、小さな世界(?)でう〜んという感じだったけど、ストーリーは面白かった
    犯人気になる〜と思いながら一気読みでした

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    2021年11月10日