辻堂ゆめのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
辻堂ゆめさんの学園エンターテイメントミステリーですね。
卒業まで、あと三日というタイミングで、欅台高校の人気英語教師の水口里紗子が誘拐された。
三年生担任の教師だが、ネットで72時間後に始末すると動画が配信された。
そして、三年生の黒川良樹と、荻生田隼平、小松澪、高畑あやねのもとに手紙で「この謎を解け!」と連絡が来た。
黒川良樹は学校嫌いな不良生徒、荻生田隼平はスポーツ万能男子、小松澪は学校一の美少女、高畑あやねは学年一勉強ができる女子だが、良樹とあやねが幼なじみという以外に共通点は無い。
なぜこの四人なのかという謎と、水口里紗子がなぜ誘拐されたのかという謎を抱えて、思案にくれる。
そもそも、四人の住所をどうやって知り得たのかが引っ掛かって、教師の誰かが怪しいと睨んだ。
そこで、不良生徒だった黒川良樹を不良から引き離し学校に復帰させた担任の伊藤倫太郎を仲間に加えて情報を得ようと考える。
四人と伊藤のタグマッチで、謎の究明に取りかかる。
構想と登場人物たちドラマが弾んでいる。テレビドラマにもなっているのが頷ける。
最後のどんでん返しが頗る面白い。
辻堂ゆめさんを久しぶりに読んで、物語作りの妙を堪能しました(=゚ω゚=) -
Posted by ブクログ
心があたたまるファンタジーだった
父にお勧めされた本。今まで10冊以上父にお勧めされた本があったが初めて読み終えることができた笑
運命は本当にあるんだなと思える内容の本で、読み終わったらポカポカした
私の家族は離れて暮らしているため、誰かがもし辛くて潰れそうな気持ちを抱えていてもすぐに気づいてあげることができない。
今の自分にできることはマメに連絡を取りたい家族を気にかけることを忘れないことだなと思った。
やはり血が繋がった家族というのはどこか不思議なもので、考えていることがわかるというような薄っぺらいものではなく神秘的な何かを感じるときもある。
世界の中の私たち4人だけのこの不思議な関係を、限りある時間かもしれないと思い大切にしていきたいと思えた本だった。 -
Posted by ブクログ
話の展開や情報開示のタイミングはとてもよかったが、設定がイマイチかなと思った。
特に、成年が未成年と認識している子どもを自宅に招き入れるという点に少し嫌悪感を覚えました。
ニュースなどでもこのような行為は犯罪として扱われていて、実際逮捕者を目にすることも少なくないので敏感になっているのでしょうか。。
(もちろん物語の流れ上、この設定は必要不可欠なのかなとも思うし、そんな事言ってたら物語なんて作れなくなっちゃうとは思うのですが…)
あとは、自分ができなかったことを変わりの誰かを通してやった気になって満足している主人公だと感じたので、その点も話にあんまり共感ができなかったポイントかも。 -
Posted by ブクログ
娘を病気で失い、妻とすれ違いで離婚して孤独に生きる男性がある雨の降る日に1980年代から来たと言う少女と出会い、不思議な一夏を共に過ごすことになる。
全てを失った主人公が突如現れた少女と過ごす温かいひと時と過去からやってきたという少女の謎がうまくマッチングしてとても読み応えのある内容になっていたと思います。
失った娘の喪失感を浄化していく少女との尊い夏休みの中に少女の正体について様々な伏線が張り巡らされ、最後の伏線回収で一気に感動へと集約されていく展開はお見事。
読み終わった後の物寂しいような晴れ晴れしたような感覚がめちゃくちゃいいですね。
夏の感動物語としてもミステリーとしてもとても面白い作品でした。 -
Posted by ブクログ
ずっと気になっていた作者さん、ようやく初読み。
色々な関係の二人の間でやり取りされる「交換日記」を題材にした7つのお話。
いずれもが、日記に書かれた内容の裏側にある心情が巧みに描かれ、最後には「ああ、そうだったのか」「いやあ、そう来たか」という、心地良いしてやられた感がある。
タネを明かされては温かい気持ちになったり、切なくなったり、驚いたり、中には今ひとつ腑に落ちなかったりもあったが、お話ひとつひとつが楽しめる(それぞれちょっと違和感がある進み方をするので、それに気づけばタネが割れるように思うのだが、私が途中で解けたのは第2話だけだった)。
最終話まで読み終わってみれば、これまでの話の時系列や登場人物の相関がきれいに収束してお見事でした。