辻堂ゆめのレビュー一覧
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ネタバレ特殊設ミステリ。
路地裏で目覚めた人気絶頂のシンガーソングライター・上条梨乃。素顔を晒して街を歩いても誰も彼女を梨乃だと認識せず、ニュースでは上条梨乃が自殺したと報道している。
19階から飛び降り自殺。それを見た少年立川樹も気が動転して、車道に飛び出して死亡。
誰も自分を認識できないなか、彼女が梨乃だと認識できる青年・優斗。
後半、サスペンス。
教団。輪廻の泉に関わって死んだ者は来世ではなく現世にそのまま生き返る。
梨乃や樹が死んだはずなのにこの世で、人から認識されずに生きている。
青年・優斗が認識できたのは教団に殺されてたから。
輪廻の泉関連で死ぬと。人から認識されなくなる。
父。耳きこえなくなったのではなく、優斗の声が死んだあとでは違って聞こえてた。
ミステリ的には似たようなのがけっこうあるので、このミス大賞優秀賞だがミステリ要素は薄いと思った(このミス自体、そこまでミステリじゃないのも受賞しているので違和感はないが)。
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新型コロナウイルスの流行でこれまでの生活が一変した2020年、とある市役所に開設されたこころの相談室。
二人のカウンセラーが相談者の悩みや苦しみにそっと寄り添うハートフルなお悩み救済物語⸺だと思って読んでいたんです、途中までは。
カウンセラーだけが気付いた相談者の抱える誰にも言えない秘密とは?
これまで語られてきた印象を一気に反転させるような2段構えの構成に痺れた…!
コロナ禍はもう随分前のことのようにも思えるけど、読みながら異様な閉塞感と絶望感で不安でいっぱいいっぱいだったあの頃を思い出して心が痛んだり。
短編集ながらも各話少しずつ繋がりがあり、巡るキーアイテムの存在が明るくはない題材の中でほっこりとした癒し要素を与えてくれる。読み終えて今ある日常のありがたみを改めて噛み締める2026年。
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自殺したひとりの娘と、ふたりの母親。
自殺した娘は本当はどちらの娘だったのか?もうひとりの娘はどこに行ってしまったのか?続きが気になって一気に読んだ。途中から二人グループに加わったくるみが出てきたが、現在は二人ともと疎遠らしい。ラストは思いもよらなかったです。ふたりの母が山に登りながら話すところで、娘の正体がわかり、ふたりの母も考えも改められ、娘はどちらもいなくなってしまったけどバッドエンドではないな、と思っていたら衝撃のラスト。全く予想できませんでした。世間的に見れば、ラストはよくないものなのかもしれないけど、私はとってもいいと思う。羨ましい。 -
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筆者はミステリ作家、筆者の夫はデータ分析の専門職とのことで、日常会話が少し特殊な感じで面白い。特に、「夫婦喧嘩はしないが議論はする」という点が凄いと思う。私は、自分がなぜ怒っているのか分析して終わる自己完結型タイプのため、話し合いというものが苦手だが、辻堂夫婦は徹底的に議論を行う。相手の感情論や矛盾点を互いに見逃さず突くらしいので、それはそれで怖い。
いずれ私も悩まされるであろう「夜泣き」についても書かれていた。
どうやら赤ちゃんでも、訓練すれば1人で寝ることができるようになるらしい。初めて聞いた。1人にされて泣きわめく赤ちゃんは可哀想だが、数年間に渡って発生する寝かしつけの時間を考えると、親の手を借りることなく寝てくれるというのは非常にありがたい。
他人から「泣いてるのに可哀想」などと言われるかもしれないが、人それぞれ、その人にあった子育て方法があるはずだし、なるべく親も子も楽に過ごせるようになれば良いと思う。
まだ子育てをしたことがないので、そんなに育児がうまくいかないことは分かっているが、ちょっと気が楽になるエッセイだった。 -
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去年読んで素晴らしかった「今日未明」と同じ作家の他の作品を読もうと思って、この本を読みました。選んだ理由はタイトルですね。「ダブルマザー?なんだろう?」と思いました。読み進めていくうちに、「鈴」と「詩音」の親同士のいざこざがあって、人が亡くなっているから不謹慎かもしれないですけど、遺影の写真を詩音の母が見つけた時の人格の変わりようが、可笑しくてつい声が出ちゃいました。
読み進めていくと、自分が思っていたより深いストーリーでした。子は親が思っている以上に気を遣い、繊細な性格だということを知りました。読み進めていくうちに可笑しい、という感情はなくなってストーリーが面白いという感情に変わりました。
読んで良かったなぁと思う作品でした。この作家の小説を他に何冊か読もうと思います。 -
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子育てエッセイです。仕事に対するように育児に向き合ったらこうなる!合理的だけど、やっぱり基本は愛情たっぷりの育児が新しくて面白かったです。
子育て中の面白い発見とか、成長とか、発言って、こうやって文に残しておかないと忘れちゃうんですよね。辻堂家、うらやましいぞ。
在宅すれば子ども預けなくてもなんとかなるっていう発想、本当に育児なめてんなと思っていたけど、辻堂家がこの本の最後に引っ越したエリアは在宅が保育園入所得点の減点にならないとは、素晴らしい。うちも子どもが保育園の時に社宅→ちょっと大きい社宅→自宅購入で3回、引っ越し後の保育園がフルタイムの人には厳しい(4/1はお休みとか、親子遠足とか)カリキュラムでリトライして近所の普通カリキュラム園に変わったので4ヵ所も保育園を渡り歩きましたよ。懐かしいな~。あと、持ち物の準備とか、ホントにキツい。お昼寝布団のシーツ、こいつはなかなかルールが色々あって大変なんです。
…と色々懐かしみながら、「ねんトレ」やってたママ友いたなぁと思いだしました。夜はめちゃくちゃ泣いて起きるから、別の部屋で寝るなんて信じられないと思ったけど、出来るものなんだなぁ。外国ではそれが普通というのも知ってたけど、挑戦しようとは思わなかった。オムツも布つけてたし、おしっこしたら変えなきゃと思っていたし。きっと、これからは普通になっていくのですね。
読みたがれば小学生でも大丈夫ですが、中学校くらいにならないとおもしろくないと思います。基本は高校くらいから。