辻堂ゆめのレビュー一覧
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自らの強欲と罪を認めよ。
『あの日の交換日記』で話題沸騰の
著者が仕掛ける、予想外の結末とは!?
嘘を重ね、贅沢な生活を送るめぐみのもとに
過去の罪を仄めかす手紙が届く
どうして私がこんな目に。めぐみはここ一週間、連続して危険な目に遭っていた。監禁事件に薬品混入事件。犯人は今まで付き合ったことある男性のうちの誰かかもしれない。次々と狙われ、さらに彼女自身の過去の罪を告発する手紙まで届き恐怖を覚えためぐみは、パーティーで知り合った大学準教授と共に犯人を探し始める。美しく強欲なめぐみを襲う犯人は誰!? 悪女に降りかかる災厄を描く、長編ミステリ。 -
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「一人一人に居場所を」をモットーとする欅台高校の女性教師が誘拐され、さらにネットにアップされた監禁動画では72時間後に彼女を始末するという犯人の宣言もなされる。そして卒業式を三日後に控えた三年生の四人に対して犯人からの挑戦状が送り付けられ、彼らは事件の解決に乗り出すものの、なぜこの四人が選ばれたのかということすらわからない。彼らは無事に誘拐事件を解決できるのか。そして犯人の目的は。スリリングな展開から目が離せないミステリです。
とても素晴らしいモットーを掲げたように見える欅台高校ですが、実態はかなり窮屈なものです。「告白カード」って何それ。全力で打ち込むこともそりゃ大事だと思うけれど、何事もず -
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女子高生探偵の日常の謎ですね。
追掛日菜子は女子高生。彼氏なし。
「推し」一筋なのだが、ストーカー並み。
その「推し」が何故か事件に巻き込まれて、日菜子が解決するというストーリー。
大学生の兄が引きずり込まれてワトソンの如く、事件解決に奔走する。
めちゃくちゃユーモアたっぷりの本格探偵小説になっているのが、辻堂さんの力業ですね。
推理が際立っています。パソコンとスマホを駆使して推論を組み立てる熱意は凄まじいほど。
行動力もホームズもびっくりするくらいの無茶をする。
何故か、解決すると「推し」が覚めてしまいう。
次々と「推し」が変わって、五話の短編連作ですね。
辻堂さんの文章はスピードがあ -
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ネタバレ「その爪先を彩る赤」は、多重人格を装う必要性がよくわからなかった。さらにはあまりに露骨なヒントでねらいが読めなかったなぁ。総じてキャラ設定の意味を十分に活かせていない気がする。長編だと違うんかな?
「東雲高校文芸部の崩壊と殺人」は、妙に淡々としていたがトリックはよかった。というか、淡々としていたからトリックの良さが際立ったのかもしれない。高校という世界をどのように色づけるかは、世界観だけではなく、トリックの受け取り方まで変えるんだなと改めて思った。
「黒塗り楽譜と転校生」は、転校生って必要?って感じの扱いになっちゃった気がする。タイトルにつけて一定の役割を期待したのだとは思うけど、作品全体 -
ネタバレ
美しすぎるミステリー
この小説を読んで、ミステリーなのにこんなに美しいという感想で終わるものがあるんだと初めて思い知らされました。
彼女がついた多くの嘘も全て意味があり伏線があり、読んでいて、これもあれも繋がっているのかと感心させられるばかりでした。
ただ、ページ数が少ない分2人の会えなかった時間が割とあっという間で少しあっさりしすぎているような気もしてしまいました。
音楽が題材となっているだけあってピアノの描写が何度も出てきますが、実際に聴こえないピアノの音が聞こえてきそうなほど描写が細かく、感情が高まるかのごとく緻密に表現されていて、本当に素晴らしかったです。 -
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『死んだ後に人間が行く場所は、三途の川でも、天国でもない。そこは、現世と来世の間にある、ちょっぴりレトロな喫茶店』
(*˙ᵕ˙*)え?
人は死んだ後どうなるのか?どこへ行くのか?誰でも一度は想像したことがあるだろうその命題。人の想像力は無限です。そんな想像の先にそれを小説として世に表した人もたくさんいます。また、そんな小説を読んで、いや違うでしょ、本当はこうじゃないかなあ…とそんな小説を元にして、その上にさらに想像力を働かせて自分なりの死後の世界をイメージすることもあるかもしれません。
しかし、どんなに偉大な人物が主張する事であってもそれが本当かどうかはわかりはしません。死後の世 -
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乗っている電車が人身事故を起こした直後から、明晰夢を見るようになった井瀬。女子高生の紗世によるとそれは現実になるものであり、それによると井瀬も紗世も電車に轢かれて死ぬことが決定しているのだという。その運命は変えようとしても事態が悪化するだけであり、そのまま座して死を受け入れるしかないのか。さらに井瀬の明晰夢の中で起こる不可解な事態は何を示しているのか。スリリングな読み心地のミステリです。
少年院から出所して更生の道を歩み始めたところで、逃れえぬ運命を知ってしまった井瀬がどのように行動するのか。前科持ちで学歴もない井瀬だけれど、しかし彼はとんでもなく冷静だし強い人物であると感じます。だからこそ彼 -
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前作から、10年ぶりの復活となる本書は、創元推理文庫から2020年に発売された、「書き下ろし学園ミステリ・アンソロジー」の第二弾で、全て1990年代生まれの作家が書かれているのが特徴ですが、どちらかというと、その若さはあまり気にならず、バラエティに富んだ多種多様な作風を、一冊で体感できた喜びが強かったです。
武田綾乃 「その爪先を彩る赤」
演劇部の失くなった靴を捜索する話で、犯人や動機は分かりやすいものの、その後の探偵に絡む、謎解きの細やかな伏線が見事だと思いましたし、そこに潜んでいたのは、探偵と「僕」との間における、稀少な価値観の共有で、こうした自分を認めてくれるような喜びは、学園生活で