辻堂ゆめのレビュー一覧

  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    コロナ禍の1番大変だった頃の話。もう6年も前になるのか…と何だかあの頃の辛さが思い出された。コロナ禍の悩みを市役所の相談係の2人に相談して前向きになれる話かと思いきや、実は隠された真相が…という内容で読んでいて驚きがあった。相談して前向きになれる結末や、相談後にもおそらく前向きに過ごされてる様子が心温まるのだが、それとは裏腹に隠されていた事実がなかなかエグく、落差がすごい。1話終わるごとにえぇ…となりながら進んでいく感じだった。

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    2026年06月12日
  • トリカゴ

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    いくら法や制度を整えたところで本人に届かなくては意味がない、そんな当たり前の事実が現実的な課題として突き刺さってきた。当たり前と思えることが当たり前のこととして享受できる環境は決して当たり前ではない。

    真相が読めない展開で面白かった。

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    2026年06月12日
  • トリカゴ

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    事件の真相が辛く悲しすぎる。不完全な社会もいずれ変わっていくはずという言葉が響きました。

    難しいテーマを扱っていながら文章は読みやすかった。一方、物語とは関係ありませんが、文字が小さくて老眼気味の私には読むのが大変でした。

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    2026年06月06日
  • 卒業タイムリミット

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    爽快感のある読後感!4.2

    あらすじから面白そうだったが案の定。
    生徒たちからの人望も熱い人気教師の水口が拉致監禁されるミステリーで、その鍵を握るのが水口、はたまたお互いに関係の薄い4人の男女。

    なぜ、がたくさん詰まった青春ミステリで大変面白く読ませてもらいました。

    告白カードなる独自のアイデアが現実的ではなく、どうしてそんなものに誰にも話せないような心根の告白を書くの?とは思ったが、その懸念を払拭するストーリーで心地よかった。

    犯人と動機を予想しながら読んではいるものの、これは全く当たらなかった。

    容疑者になった候補や被害者に向けての憎悪で集められた3人と、教師全体を恨むーー理事長の隠し子の可能性の高い黒川が良い塩梅に隠されていて、読む手が止まらなかった。

    最後に黒川がお母さんを許す場面で、自分がお母さんから生まれた、とのニュアンスのセリフがやられたと思った。すごい。

    黒川の告白カードと思わせておいてのミスリードも無事ひっかかったので、やられた〜となった。

    オススメしたい小説。

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    2026年06月04日
  • 二人目の私が夜歩く

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    1つの身体を2人で共有する。
    昼間は茜が、夜には咲子が。
    ミステリーではなくファンタジー小説なのね、と思ったらミステリーだった。
    “昼”と“夜”では世界の見え方が違っているので、同じ世界観で2通りの話を読んだ気分になる。
    物語終盤で無関係に思えたピースが1つに集約されていく様が圧巻というか、気持ち良すぎるんだよな。

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    2026年05月24日
  • 悪女の品格

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    小学校の同級生たちに三股をかけて貢がせる悪女めぐみに、過去のいじめを模倣した危機が迫る。1晩監禁され、塩酸で化学熱傷を負い、周りの人にペンキのイタズラが忍び寄る。
    犯人は彼氏たちか、幼なじみの女友達か、婚活パーティーで再会したいじめられっ子か。
    展開に驚くほどの意外性はないけれど、伏線に無駄がなくサクッと読める1冊。ネットドラマで実写化して観てみたい。

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    2026年05月24日
  • 恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き

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    ドキドキが止まらない、サラッと読める恋愛!?短編集

    浅倉秋成「糸の人を探して」 合コン×人狼ゲーム
    ⇒長年日陰の人生を歩んできた主人公河瀬倫義の舞い込んだ合コン。その中に自分に好意を寄せている人が参加するとのことだったが…なんとそこにいたのは自分に好意を寄せている?5人の女性を交えた合コンだった!!果たして倫義は、自分に思いを寄せている「糸の人」を見つけることができるのかー。

    日部星花「ダイヤモンド・ダストの約束」
    恋愛リアリティショー×心理戦
    ⇒昔からの想い人で、人気の俳優の優斗が参加するということで恋愛リアリティショーに参加することになった女優あいり。あいりと優斗の恋の行方と、ショーに隠された思惑に目が離せない。

    織守きょうや「彼と彼女の穴」 気になる人×夢診断
    ⇒付き合い始めた彼女が登場する不思議な夢に疑念を抱く有馬。その夢は大きな穴の縁の前にスコップを持つ彼女がいるというもの。この夢は何かの予知夢なのか…一気読み必至。

    辻堂ゆめ「運命はかく扉を叩く」
    運命の人探し×論理パズル
    ⇒夕方の体育館倉庫に閉じ込められた茉莉と愛。そこをとある男子学生が助けてくれたのだが、彼は鍵を開けて足早に去ってしまった。愛はそんな顔の見えない男子学生に恋をしてしまい、助けてくれた彼を声だけで絞り捜索していくが…。茉莉と愛がコミカルに彼を探して当てていく様は、微笑ましく甘酸っぱかった。

    どれも読みやすく、同シリーズもまた読みたい!

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    2026年05月24日
  • ばんざい!ぼくらのフシギ島

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    夫志木島(ふしぎじま)という離島に小6の一年間、離島留学することになった星野涼。コンビニもスーパーもファミレスもなく、学校まで3kmほど歩き、全校生徒30人くらいの複式学級に戸惑いながらも島の生活に慣れていく。島には多くの留学生がいる。そして、どうしてそういう態度を取るのか?という謎が発生し、それを6年の島民である才津と涼が解いていくというストーリー。なので、大人にとってはミステリー薄めです。でも、自分が島に留学したような感覚で読めるし、謎の一つ一つは短いので、小学生はやや長いかな?という本だけど、読みやすいと思います。ルビは中学年以上向け。
    第一話 ようこそ夫志木島へ
    島での生活がわかるようなお話。
    第二話 体験なんてしたくない 
    歓迎遠足で実施する自然体験アクティビティを決める時、シーカヤックになったら奈々が泣き始めた。なのに、カヌーならいいみたい。なんで?
    第三話 消灯時間は夜九時です
    涼は寝つきが悪い。だから、出口寮の消灯を過ぎて起き出し、ランドセルを背負ってどこかに行こうとした5年の陽斗に気づいてしまった。あいつ、なんでそんな行動とったんだ?
    第四話 先生はしょうゆまみれ
    5月の土曜日に行われた郷土料理教室で家族留学制度を利用し母と妹の3人で島に来ている桐山愛莉が担任の松園先生に醤油をかけるという事件が発生した。
    第五話 どこ行った、名探偵
    これまでの事件を解決に導いた才津がある日ランドセルを置いていなくなった。涼は前日の行動などから、どこに行ったか必死で考える。
    第六話 悩み事は背中合わせ
    涼が推理した場所に才津はいるのか?そして、この日を選んでそこに行った才津の本当の理由は?才津と涼がお互い隠していること推理し合う。
    第七話 だから、ここにいる
    夏休みに行われる島の神社祭で、太鼓を叩いて盛り上がる子どもたち。涼も久しぶりにあった父とこの島に留学させた本当の理由を話し合う。

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    2026年05月18日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    最初はどこらへんがミステリーか全然わからなかった。
    でもそれくらい、コロナ禍を生きる人たちの苦しさや孤独に引き込まれた。

    読んでいる間ずっと、ざらつくコンクリートの上を裸足で一人歩くような痛みがあった。
    どこにも感情をぶつけられず、ただ抱え込むしかない苦しさがひりひりと伝わってくる。

    この作品に出てくるのは、コロナによって人生や計画を狂わされ、怒りや不安や孤独を抱えきれなくなった人たち。
    でも同時に、そんな状況でも立ち上がろうとする強さや逞しさが描かれていた。

    本編だけでも「コロナに苦しめられた人々の再生譚」としてとても良い作品だったけれど、ネタバラシパートで印象が一気に塗り替えられるのがお見事。
    読みながらふんわり感じていた違和感が全部繋がって、「日常の謎ミステリー」をこんなに自然に成立させるのかとゾクッとした。

    自分の知っている事実だけで人を判断することの危うさも強く感じた。
    特にコロナのような予測不可能な状況では、自分から見えているものが全てとは限らない。

    カウンセラーのあかりのように、全てを見抜くことはできなくても、「見えているものだけで決めつけない」という意識は持っていたい。
    そんなふうに、人や物事をもう少し優しい目で見たいと思わせてくれる作品だった。

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    2026年05月14日
  • トリカゴ

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    傷害事件から露見した無国籍問題と過去の誘拐事件をうまく融合させ、各所に散りばめられた伏線と言うか解決の手掛りもきちんと回収されている。読みやすく読後感も良いので、素直に面白かったと思える

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    2026年05月10日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    はじめての辻堂ゆめさん。事件も起きないし、誰も死なないけど、これはミステリーに分類されるみたい。心の相談室で、相談者の心理を的確に推理します。

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    2026年05月07日
  • ばんざい!ぼくらのフシギ島

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    島の爽やかさを感じる空気感と、推理要素を少し交えた子どもたちの成長話が互いに良さを引き立てあっててよかった。

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    2026年05月06日
  • トリカゴ

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    初めて読む作家さん。

    東京の蒲田署管内で殺人未遂事件が発生する。

    その事件の容疑者は、戸籍を持たない無戸籍者であることが判明するが、警察としてはどうすることもできない。

    その容疑者は容疑否認のまま釈放されるのだが、尾行した刑事は無戸籍者が隠れ住むコミュニティを発見する。

    そのコミュニティでは、無戸籍者を個人的に支援する社長の元、食品工場で仕事をしながら生きている。

    そのコミュニティで生活する兄妹がある別の事件の関係者である疑いから色々な物事に繋がっていく。

    コミュニティをユートピアと表現する年長者や刑事とのやりとりも法律的な背景もあるがわかりやすく描かれている。

    戸籍を持たない者がどのように生まれるのか、どのように生活するのかなどの説明はわかりやすいが、辛すぎる内容。

    結局、子供を産んで育てるということは国民の義務ということがわかりやすく描いてある印象。

    勉強になりました。

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    2026年05月05日
  • ミステリ作家、母になる

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    新時代のハイテンション子育てエッセイ!

    ロジック強めな夫婦の家庭内タスク振り分けや子育て議論。子どもを育てたかった生徒が選んだ進学先とその理由。3人の子どもを預けるための保活。成長が見える言動と対応する親の心得。何もかもが面白く、またほろりとする場面も。

    子どもがいることで人生が何倍も充実すると思えるのはいいことだ。そう思えないから子どもが少ないんじゃないか、この国。特に子育てについては経験者も未経験者もこぞって〜べきを唱える。著者のように自分の大切なことは何なのか、優先順位とロジカルな思考で適切な方法を選べたらいいのに。そんなことをふと思ってしまった。

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    2026年05月03日
  • トリカゴ

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    ある事件をきっかけに無戸籍の女性ハナと出会う女性刑事が主人公。事件の解決のために奔走する主人公がハナの属する無戸籍コミュニティの人々と関わり合い、思わぬ真相にたどり着く。
    重いテーマを若い作家さんである辻堂先生が取り組んだことがすごいとしか言えない。終盤の真相が明らかになるところは若干急ぎ足感があったが社会派ミステリーとして読み応えは大きい。
    当たり前と思っていたことが当たり前じゃない。自分の境遇に感謝して生きて行こうと思った。

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    2026年05月02日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    2020年のコロナ禍が舞台の連作ミステリー。
    基本的に自身の問題は自分で解決するというストーリーなので、カウンセラーの二人はおまけ的な存在なのかと思っていた。
    まあ、この方に限ってそんな訳ないか。
    各話の後ろ数頁の“ひととき”がこの作品の本領だった。
    たとえ気づいたとしても、他人の嘘を暴かない。
    何でもかんでも指摘してくる人間に、胸の内なんて話せないもんね。

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    2026年04月26日
  • 今、死ぬ夢を見ましたか

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    電車の中で自分が死ぬ明晰夢を見たのをきっかけに現実世界で自分の過去の罪や死ぬまでの生き方を考える物語。
    同じ明晰夢を見る者同士、紗世と情報交換していくが、、、?

    どうにか死を回避することは出来ないの?と思いながら読み進め、どうして死ぬのかの謎もあり最後まで楽しめた。

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    2026年04月26日
  • 恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き

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    恋愛に特化したアンソロジー

    好きな作家さんが多かったし、
    ほとんどが書き下ろしということで
    購入しました。

    恋愛×ギミックということですが、
    先にお題を与えられていたとするなら
    どれも上手く課題クリアしていると思います。

    個人的は、「ダイヤモンド〜」が好きでした。
    この話の作者の日部星花さんだけは、
    他の作品を読んだことがなかったので
    これから読んでみようと思います

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    2026年04月25日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    辻堂ゆめさんの本初めて読んだら、
    芦沢央さんみたいな文章を書く方だとわかり好きになった。
    こういうミステリー大好き。

    Nのお守りが繋いでいく一本のストリー仕立てになっていてとても読みやすかった。

    他の本も読みたい!

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    2026年04月21日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    城平京がベスト作品だなあと読み進めたラストの芦沢央

    やられました
    タイトルも見事です

    やられた系ミステリーが好きな自分には100点満点の星5!

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    2026年04月12日