辻堂ゆめのレビュー一覧

  • サクラサク、サクラチル

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    ネタバレ

    親に縛られる高校生2人が、自由を求めて『復讐劇』を起こす話。
    教育虐待、ネグレクト、親への依存。それら全部ひっくるめて『復讐劇』に立ち向かっていく2人の姿に、ページを捲る手が止まらなかった。

    いったいどんな復讐をするんだと読者に限界まで期待させて、それらを超える痛快なラストだった。

    辻堂ゆめさんの他作品も見てみたいと思える。

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    2025年04月04日
  • あの日の交換日記

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    とんでもなく好みの本です。表題通り交換日記が主役。7話の短編で、6話の壮大な伏線と最後に怒涛の回収という爽快な展開。1話毎でも綺麗にまとめられているため、余計に最終章を読んだ時は揺さぶられる。

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    2025年03月28日
  • 十の輪をくぐる

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    実家にも頼れず、結婚にも恵まれず、大変な思いをしつつ、それでも大きな愛で子供達を立派に育てた。
    亡くなった自分の母に重ねながら読みました。
    辛い部分もありますが、温かくなる読後感でした。
    間違いなく傑作です。

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    2025年03月20日
  • あの日の交換日記

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    一風かわった?連作短編集。自分の思い込みに、はっとさせられ、見落としていた文章が多々あることに気づかされる。ちょっと悔しい。
    内容は、7つの交換日記が先生と生徒、姉妹、夫婦、上司部下、加害者と被害者で行われる。不穏な始まりも多かったけど、最後は心がほんわか温かい感じなのでそこは安心して読めます。

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    2025年03月16日
  • サクラサク、サクラチル

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    ネタバレ

    教育虐待を受けている男子生徒の描き方が印象的だった。別の虐待を受ける女子生徒とどう共謀し、どういう結末に落とし込むのか全く想像できず、興味深く読み進めることができた。
    最後は良き着地であった。

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    2025年03月02日
  • 十の輪をくぐる

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    母の愛を強く感じれた!
    序盤の若き頃の未来にワクワクしている感じから徐々に現実に突き落とされるなか最後まで子供を信じ強く生きた母の愛情に感動した。

    本当に読めて良かった。おススメです。

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    2025年02月27日
  • あの日の交換日記

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    1話1話、話が完結しながらも、小さな心の引っ掛かりが少しずつ積み重なっていき、それが最後の7話目で全部スッキリと謎解きができた。ただ自分のこうだろうなという予想は、いい意味で裏切られ、とても読み応えのある小説だった。
    心温まる、でもちょっぴり切ないお話だった。

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    2025年02月07日
  • サクラサク、サクラチル

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    東大合格するために勉強を強いられているところが
    『母という呪縛、娘という牢獄』
    を読んだ時の衝撃が思い出されました。
    とてもつらかったです。でも、星さんが現れたことで高志は虐待だということに気付くことができてよかったです。星さんのネグレクトの部分は具体的な描写は少なめだったけど、決して疎かにできない事柄だと思います。
    とてもつらい状況から脱出しようとするところはとても応援したくなりました。
    自分の進みたい道に進めること。そんな当たり前の事が全ての人が進めるといいなと思いました。

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    2025年01月31日
  • Jミステリー2024~FALL~

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    *姫川玲子シリーズが圧倒的な人気を誇る誉田哲也が前巻に引き続いて登場。辻堂ゆめ、矢樹純、川瀬七緒、秋吉理香子、平山夢明と、いずれも読み応えたっぷり。大人気ミステリー作家たちの新作書下ろしを収録した贅沢なアンソロジー第6弾*

    姫川玲子シリーズ最新作が目当てでしたが、玲子と久江の一見ほんわりとした食レポ中の会話がなかなか深くて大満足。

    他の作家さんもそれぞれ読ませてくれましたが、特に良かったのが初読みの川瀬七緒氏の「沼の底、さらに底」。
    絶対に這い上がれない沼の底が暗黒過ぎてお見事でした。
    これは続きが読みたい…!

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    2025年01月30日
  • 二人目の私が夜歩く

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    色々、登場人物の気持ちになって考えながら読んだ。
    だけど私は障害者でもなく交通事故の被害者でもなく加害者でもないから
    私の想いは軽いものなんだろうな。

    すごく面白かった。

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    2025年01月28日
  • 十の輪をくぐる

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    読書備忘録889号。
    ★★★★★。

    いやぁ~良い物語だったです。
    作品紹介にもある通り、1964年と2020年(実際には2021年になりましたけど)の2つの東京オリンピックを通して親子三代の姿を描く感動小説です!

    物語の舞台は佐藤家。
    スミダスポーツで働く佐藤康介は58歳。
    妻の由佳子、高2の娘萌子、そして康介の母、万津子と暮らす。
    80歳の万津子はくも膜下出血の後遺症で脳血管性認知症を患い、症状の起伏が激しい。

    康介は会社ではお荷物社員。いわゆる老害社員。
    昔はああだった!とか、俺は企画部門で活躍した!とか。
    今は顧客データの管理をするアドミニストレーター部門に身を置き、エクセルも使え

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    2025年01月27日
  • あの日の交換日記

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    7つの交換日記を読み進めていく。ちゃんと、繋がってる。期待しながら読み進め、知らず知らずに没入。おもしろい。登場人物に、しっかり共感できる。
    小学校のとき、交換日記してた。あれはどこにいったかな。何を書いてたかな?懐かしい気持ちにもなった。

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    2025年01月26日
  • いなくなった私へ

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    シンプルに目頭が熱くなってツーーと
    泣いてしまった本作『いなくなった私へ』

    はじめて小説で泣きました。

    泣ける要因としては、本書さいだいの
    魅力でもある500ページにわたる濃密で豊かな
    その『物語』にあります。

    500ページもあるの?と
    思うかもしれませんが秒で溶けます。

    人気絶頂の歌手 梨乃がある日 目を覚ますとそこは、渋谷のゴミ捨て場。起き上がりニュースに耳を傾けるとそこには自分が死んでいるニュースが報道されていた。さらに周囲の人間は自分のことを国民的歌手 梨乃とも認識しておらず行き場もない。とある青年と小学生だけが自分のことを梨乃と理解でき、3人は梨乃の自殺の理由と、その背景にあ

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    2024年12月31日
  • あの日の交換日記

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    お見事でした!
    各章でしかけを見破ろうとしたのですが、ことごとく引っかかりました。
    途中で、あれ?この人は…とか、あれ?この名前は?とヒントになりそうなところには気付くのですが、完全にはわからずそういうことか〜の連続でした。
    それでも、交換日記を通して書き手の心が整理されたり、満たされたりしていく過程を味わえるのはとてもよかったです。
    初めましての作家さん。
    ちがう作品も読んでみたいと思いました。

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    2024年12月31日
  • 二重らせんのスイッチ

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    読後感がとても良かった。
    事件が解決したと思ったらそこから、さらに真相が明らかになっていくのが、読んでいて何度も驚かされた。
    エピローグは、心温まる内容だった。

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    2024年12月27日
  • 君の想い出をください、と天使は言った

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    ネタバレ

    事前情報をあまり入れずに読み始めたので、最初はファンタジー作品なのかと思いながら、悪魔の正体についてさまざまに想像を巡らせていました。

    たとえば、「双子の妹が夕夏を幸せへと導くために、男性の姿で彼女の前に現れたのでは?」など、いろいろ考えながら読み進めていました。

    しかし、悪魔の正体が明かされてからの展開は、涙なしには読めませんでした。

    夕夏が記憶を取り戻せるように、周囲の人々がそっと手を差し伸べていたこと――その温かさに心を打たれた、とても素敵な物語でした。

    また、作中ではずっと「悪魔」とされていたのに、なぜタイトルでは「天使」なのか不思議に思っていましたが、読み終えたとき、その意味

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    2024年12月26日
  • またもや片想い探偵 追掛日菜子

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    次は誰に恋するんだろうとワクワクしながら読める!
    もっともっと追っていたい!

    お兄ちゃんの立場もすごく好き!

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    2024年12月16日
  • 君の想い出をください、と天使は言った

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    今まで読んだ本の中で上位ランキングに入るくらいストーリー性が好き。
    ストーリー展開やばい!最後の方ドキドキして読めた、なんだか自分まで恋をしてしまったかのような感覚になりました。感動ハッピーエンドです。

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    2024年12月14日
  • 僕と彼女の左手

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    辻堂ゆめさんの作品を色々と読んだ中で今の所一番好きな作品です。
    どんどん続きが気になって読み進められた。読後感もとても良かったです。

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    2024年11月28日
  • 二人目の私が夜歩く

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    辻堂ゆめさんの話は結構続きが気になるのよね。夜の私と、朝の私。ありそうでない設定に段々と明かされる過去。面白い。

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    2024年11月14日