辻堂ゆめのレビュー一覧
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聞いたことはあったけどいまいちよく理解していなかった無戸籍という言葉。本当にそんな人が今の時代にいるのか思わずネットで調べて見た。現在の推定無戸籍者は800人程。色んな理由で戸籍を取得できない人がいることを知った。
私がこの作品を最後まで読んだのは作品としての面白さはもちろんだけれど、少なからず好奇心や、野次馬精神のようなものもあったと思う。これは鳥籠事件の記事を面白く書いた週刊誌や事件の感想を興味津々に語っていた里穂子の両親と同じようなものかもしれない。
でも読み終わった今、私は心の底から無戸籍で、この世に存在していることを誰にも知られていない人、当たり前の生活を送れず苦しんでる人が1人 -
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辻堂ゆめさん、4作目です。
私には丁度よい感じのミステリーで面白いです。もちろん、この作品も面白かったです。
交換日記が小道具(!?)的な役割をしていました。
色んな人の組み合わせで交換日記をします。
入院患者と見舞客
教師と児童
姉と妹
母と息子
加害者と被害者
上司と部下
夫と妻
そして、この交換日記には2人の教師の関わりがあります。でも、始めのうちは2人いるとは分からなかった。
私は「加害者と被害者」の章が好きです。「さすが、先生!」と思ってしまいました。
交換日記
中学生の時に友達としたことがあります。が、クラスの担任教師ともしたことがあります。残念ながら本書のような先生では -
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教育虐待を受けていた染野とネグレクトを受けていた星さんの二人が出会うことて、親への復讐を計画し実行するという物語。
プロローグでいきなりの修羅場の描写に圧倒された。そしてエピローグを読むとこれからの二人の明るい未来が想像できてホッとする。
染野や星さんが日常的に受けている教育虐待やネグレクトが生々しく描かれていて、読んでいて重苦しかった。実際にこういう環境で生きている中高生もいるんだろうなと思うとやりきれない気持ちになる。
あれほど両親から罵倒され殴る蹴るの暴力を受けながらも、染野が親に抵抗しないのが歯痒かったが、それだけ親に洗脳されていたということがわかった。
自分自身の虚栄心を満 -
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作品紹介・あらすじ
長い雨の切れ間に女の子を拾った。「ここ、どこ?」ちぃ子と名乗るその少女はどうやら1980年代からタイムスリップしてきたらしい。ちぃ子はなぜ僕の前に現れたのか、はたして元の時代に戻れるのか、封印された記憶に隠された真相は。娘を亡くした父親と、両親のいない少女の、奇妙な「夏休み」がはじまる。すべての伏線が繋がったとき、時空を超えた愛の物語が浮かび上がる号泣必至ミステリー。
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タイムスリップとミステリーが合体したような内容。ただSFっぽさは皆無。
全部で第7章+アフターストーリーからなる長篇。
第5章までは少し否定的な印象を受けていたのだけれど、第6章を読んでがら -
Posted by ブクログ
「女教師は、ベッドに横たわったまま、
一心不乱に文字を書いている。彼女は思う。
文章とは、無限大だ。紙の上では、何にだってなれる」
—プロローグより
スマホやSNS、PCメールで言葉を交わすのが当たり前になった今、手書きの文章は時代遅れと感じる人もいるかもしれません。
気が向いた時だけ、気軽に送れる言葉。もし面倒になれば、すぐに辞められる。そんな便利さの中で、すっかり姿を消してしまいました。けれど、物語は、そんな “古くて不便”な手段にこそ、心を通わせる力があることを教えてくれます。
本作は七話で構成されており、それぞれ異なる関係性の二人が交換日記を通じて対話を重ねます。
交換 -
Posted by ブクログ
読み終わりに近づくにつれ、涙腺が緩む感覚があり泣けてきました。突然現れた、10歳の女の子ちぃ子との温かくて楽しい一か月は、読んでいて堪らなく愛おしくて、物語の展開上、いつかこの可愛いちぃ子がいなくなってしまうんだと思うと、寂しさが湧いてきました。そして、最後の伏線回収。ある程度予想はついたので驚きはそんなになかったですが、愛する人と共に過ごす時間の大切さを想うと温かい涙がでました。それから、妻との最期の会話。胸がいっぱいになりました。私は、主人公の譲と同じ年齢の男性なので、余計に感情移入出来たのかもしれませんが、とても温かくて泣ける小説でした。