辻堂ゆめのレビュー一覧

  • トリカゴ

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    無戸籍がテーマのお話。サスペンスでもあるので、とても読み応えがあった。この本を読むまで無戸籍について考えたこともなかった。調べてみると法務省も相談窓口を出しているよう。何不自由なく暮らせている今の環境にありがたみを感じる。読書を通して、新しい価値観や社会の姿を知れるのがいい。

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    2026年05月31日
  • トリカゴ

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    一言でいえば、「無戸籍」という現代社会の盲点に光を当てた、極めて濃密な社会派ミステリです。
    しかし、重いテーマとは裏腹に、その読後感は驚くほど澄み渡っています。

    物語の軸となるのは、二十数年前に起きた凄惨なネグレクト――通称「鳥籠事件」です。
    過去の悲劇と現在の事件が交錯し、孤立や偏見や差別といった重苦しく、深刻なテーマが読者に突きつけられます。
    しかし、著者の筆致は驚くほど優しく、柔らかく、端正で読みやすいのです。
    だからこそ、そのギャップが、物語の切実さをより際立たせているようにも感じます。

    兄妹の正体、鳥籠事件の真相、刺傷事件の犯人……など、散りばめられた謎が解き明かされていく、ミス

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    2026年05月16日
  • ばんざい!ぼくらのフシギ島

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    子どもは大人以上に繊細でたくさんのことを感じている
    才津くんの名探偵ぶりも面白かったし留学に聞いてる子どもたちの抱えているものも優しく描いている辻堂先生がやっぱり好きだ!!

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    2026年05月13日
  • 二人目の私が夜歩く

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    昼と夜があるように、
    表の顔と、裏の顔があるように、
    本音と建前があるように、
    誰しも相反した二面性を持っている。

    ドロドロとした汚い心を胸の奥にしまっていながら、
    世間体や、よく思われたいため、相手を思いやるため、
    理性が働いてこそ社会生活が送れる。
    事故や事件、あるいは大きなショックで、
    二つのバランスが壊れれば、病名が付くことにもなるかも。

    加害者と被害者としての相反する関係も、
    ストーリーの中で、考えさせられる。

    「昼のはなし」で心温まる話から、
    「夜のはなし」での、ある意味どんでん返しの数々。
    王道の辻堂作品とコメントがあるのが、納得!

    咲子の立場の気持ちも痛いほどわかるし、

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    2026年05月12日
  • ダブルマザー

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    ポリアモリーっていう単語、初めて知った。

    まさにダブルマザーだし、それぞれが違う環境で育っていても同じ結論に辿り着くこともあるのだな。

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    2026年05月08日
  • ふつうの家族

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    この作品に登場するのは「普通の家族」です。仲が良いからといって家族の全てを知っていると言えるでしょうか?私自身も全てを知っている、知られているとは言えません。だからこそこの家族一人一人の物語はとてもリアルでした。嵐の夜に現れた謎の青年。彼を通して明らかになる家族の秘密。この本のタイトルは「ふつうの家族」です。漢字ではない「ふつう」にこの小説の温かみを感じ大好きです。

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    2026年05月07日
  • 恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き

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    薄い文庫本ですが、ちょうどいい内容でした。こういうのって物足りなくて、1冊まるまるお話を読みたいと感じることが多いけど、4つのお話が短編でも面白く読みごたえがありました。

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    2026年05月06日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    ゆめさんのこれまで読んだ小説は全部好きです。これまでは世の中のどうしようもできないような問題点を掘り下げる内容を読んできて心が唸ることが多かったのですがこんかいの小説は悩みながら生きている人のほっこりとする結末に癒されました。

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    2026年05月04日
  • 今、死ぬ夢を見ましたか

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    辻堂ゆめさんの文庫本。
    面白かったです。

    辻堂ゆめさんらしい作品。"予知夢"により死を回避しようとするミステリーですが、ラストが非常に良かったです。ボリュームも適度で、幅広い世代にオススメの一冊!!

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    2026年05月03日
  • 山ぎは少し明かりて

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    第一章では都を取り巻く家族の物語だと思った。でも第二章へ。さらに第三章へ読み進めると物語は壮大になっていく。
    第三章の最初は別の物語なのかと錯覚した。しかしここからが物語の重要な部分だった。

    都の祖母であり雅枝の母でもある佳代は戦争を経験している。出征した幼馴染の男の帰りを待ちながら故郷の瑞ノ瀬を守っていた。そして無事に生きて帰って来た孝光と夫婦になってさらに一生懸命働いた。
    その瑞ノ瀬がダムの底に沈むことになってしまう。
    孝光と佳代は反対運動を起こす。しかし途中で夫の孝光は失踪してしまう。そして反対運動は分解してしまうが、佳代は一人になっても夫の帰りを信じてダム建設の反対を貫いていく。

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    2026年05月02日
  • ミステリ作家、母になる

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    最近お気に入りのミステリー作家さんの子育て奮闘記…いつの間にか三人の子持ちになっていた。
    エライ!
    私は専業主婦だったから、働きながらの子育てしてる方は尊敬しかない。
    でも専業主婦がいたから、社会の底辺の諸々の事(PTA活動、親の介護、目に見えない家事などなどもっとたくさんの目に見えないこと)を担ってきた自負はある。

    辻堂さんはホントに子どもが好きなんだな。

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    2026年04月30日
  • あの日の交換日記

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    素敵な物語でした。
    七話から構成される連作短編集。交換日記を通じて全体像が少しづつ明らかになり、それぞれの話が繋がった瞬間に感動で震えました。特に、第三話、第五話、第七話が良かったです。登場人物の優しさと驚きの仕掛けに引き込まれました。

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    2026年04月29日
  • トリカゴ

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    日本の『無戸籍者』は相談・発見した人が約3000人。実際は倍以上いる可能性がある。

    初めての、辻堂ゆめさん。
    日本人として『当たり前』の戸籍が、やむを得ない事情で戸籍ない人が存在し、日常の中にひっそりと溶け込んでいるかもしれない…と知った。

    元カレを刺した女性が無戸籍者のハナ。彼女が住んでる場所が実は『無戸籍者』が集う『ユートピア』にいる。そこで出会った兄のリョウと1996年に起きた『鳥籠事件』の被害者だったのでは…と時代を超えた事件がつながり始めようとする物語でした。

    (法則やルールは最低限守るとして)絶対あるべき姿を目指すのではなく、各々の価値観に向き合い、自分たちにとって最適な生き

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    2026年04月26日
  • 卒業タイムリミット

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    事件の真相を追う4人に魅力があって、展開に引き込まれました。ある仕掛けにすっかり騙されましたが、予想もしなかったので清々しさを感じます。辻堂ゆめさんの小説は初めて読みましたが、これを機にハマるかも。次は『あの日の交換日記』を読みます。

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    2026年04月25日
  • ミステリ作家、母になる

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    面白かった。辻堂ゆめさんの子育ての一部が垣間見られるエッセイだけれど、本当に子育てを楽しんでいる感じが伝わってくる。3人も育てているのにすごいなぁ。尊敬の気持ちが溢れる。そしてご夫婦が協力して子育てをして、本当に仲が良い。とても頭の良いご夫婦に育てられて、子どもたちも論理的に育って行くのだろうか。いずれにせよ、最初から最後までほんわかして読み終わった。読後感も非常に良い。

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    2026年04月17日
  • 恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き

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    ネタバレ

    糸の人を探してー浅倉秋成
    とんでもない人狼ゲームだ。
    運命の糸を掴んだのにとんでもないものまで付いてきてしまっている。
    30分は長いよ。頑張れ。

    ダイヤモンド・ダストの約束ー日部星花
    にやにやしちゃうね。
    良いメンバーでしたね。友達思いの本物のカップルに本物のファン。
    拗れなくて良かったという安堵が一番大きい。

    彼と彼女の穴ー織守きょうや
    背中が薄ら寒い気持ち。
    穴を特別意識しなければ運命的でいいなと思うけど、穴がなあってなる。
    でも穴の事があるからより良く思うけど、穴がなあ。

    運命はかく扉を叩くー辻堂ゆめ
    凄くキュンとした。
    何の障害もなくずっと一緒が理想だけど、ちょっと離れて、すれ違

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    2026年04月15日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    2020年、当時コロナ病棟で働きながら、外出も最低限で我慢して神経質になって、自分の辛さとか大変さでいっぱいいっぱいだったけど、皆違った苦しさや悩みがあったんだよなと今更だけどゆっくり考えることができた。各話の最後もミステリー要素があって面白かった。何もかもを曝け出して相談ってできないよなと改めて思う。

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    2026年03月18日
  • あの日の交換日記

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    文句なしに面白く、素晴らしい作品だった。
    ひとつひとつのエピソードに仕掛けがある短編集のようでいて、最後まで読むとあっと驚かされる。
    感動作であり紛れもなくミステリでもある。
    すぐに読み返してはーっとため息が出るほどの完成度。
    辻堂ゆめさん初読みだったけど天才!みなさんに読んでもらいたい傑作です。

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    2026年03月16日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    話が綺麗に繋がる。
    御守りを通じて話がつながる構成は見事。
    章で終わった話が次にも繋がるのは気持ちいい。
    忘れた頃にもう一度読み直したくなる。

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    2026年03月14日
  • トリカゴ

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    ネタバレ

    社会派ミステリー警察ミステリーの本作は、「無戸籍」、「児童虐待」がメインテーマだった。まず読後1番に湧いたのは自分の境遇への感謝の念。今回読んで、戸籍の有無というものが存在することを初めて知った。世の中には戸籍を持つという、日本社会で一般的に当たり前と思えるスタートラインに立たせて貰えない人がいることを知り、不自由なく育ててくれた親に感謝の気持ちが湧いた。こんな一見、重いテーマでありながら、読みやすかったのは、メインの登場人物たちに嫌な人物がいなかったからもしれない。まず、主人公の里穂子は、警察官でありながら、無戸籍者達、社会的な弱者に必要以上に肩入れしてしまうような、世話焼きな人物だった。そ

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    2026年03月14日