辻堂ゆめのレビュー一覧

  • いなくなった私へ

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    ネタバレ

    辻堂ゆめさんの作品が好きで、デビュー作とは知らずに読んだ。人気シンガーソングライターの梨乃が、自分の自殺を報じるニュースを目にし、自分に何が起きたのかを追うSFミステリー。非現実的な設定は普段あまり得意ではないのに、オカルトチックな謎と事件がどう絡み合うのか気になり、夢中で読んだ。登場人物の感情もしっかり伝わってきて、最後は感動的。読後感も良く、すごく好き。これがデビュー作とは……え、すごい。

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    2026年09月15日
  • 今日未明

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    あっという間に読み終わりました。
    どの事件もどこかで聞いたことあるような
    今日未明に起こった事件。
    でもその裏側には色んな感情に事情がある。
    本当の悪はなんなのか。
    短編集だけど1つ1つの話がどれも大満足でした。


    ■自宅で血を流した男性死亡 
    別居の息子を逮捕
    ■マンション女児転落死 
    母親の交際相手を緊急逮捕
    ■乳児遺体を公園の花壇に遺棄 
    23歳の母親を逮捕
    ■男子中学生がはねられ死亡 
    運転の75歳女性を逮捕
    ■高齢夫婦が熱中症で死亡か 
    エアコンつけず


    マンション女児転落死はラストで涙が出ました。

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    2026年09月14日
  • トリカゴ

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    ネタバレ

    今住んでいる蒲田が舞台ということもあり、近くの本屋で平積みされていたのを何となく購入
    結果大当たりだった
    10ヶ月の子供もいるので余計にささる

    ■戸籍
    子供が産まれてからの手続きや、引っ越した際の住民票、転職する際の保険などなど、、、
    面倒な手続きではあるけど、制度としてはしっかりしてるんだよなぁ
    抜け道や甘いところがあるのはどうにかしろよと思うけど、大前提として戸籍という制度自体はすごいと思う
    ただユートピアの住人達のように自分達に非がない人間が、国に認められないのは。
    法の網から取りこぼされてしまった人間は。
    現実世界に園村のような議員がいるとはとても思えない、、、

    ■当たり前に受けている恩恵
    子供が産まれてから何度も打つワクチン
    当たり前のように受けているが、過去に沢山の子供達が亡くなり、沢山の医療関係者が研究し、全ての子供が無料で受けられるようになっている
    戸籍が無いことでミライは生命の危険にさらされる
    何か事が起こらないと気付かないが、国に生命を守られているということを痛感
    勿論政治に色々不満もあるが、日本に産まれた時点で恵まれていることは多分にあると思う


    ■鳥籠事件
    真相があまりにも胸糞すぎる


    最後の事件の真相が次々明かされていくのは良いが、解決後が長く感じた
    ユートピア崩壊後の皆の行く末は気になるけどさすがに長い
    ただ、全体としては読む手が止まらず後半は一気に駆け抜けた!面白かった!

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    2026年09月14日
  • 今日未明

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    ほんの小さな事件の記事。
    その裏には様々な人間ドラマがあります。

    「本当は……」「真実は……」
    事件に至るまでの人々の葛藤や想い。

    ひとつひとつの物語が暗く哀しい。

    「こうしていれば……」「あーしていれば……」
    叶わない願い。

    再読です。

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    2026年09月12日
  • トリカゴ

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    無国籍児という、重い話題ではあったが、
    伏線をしっかり回収し、ハッピーエンドで終われたので、読後感は良しでした

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    2026年09月11日
  • トリカゴ

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    ゆめさんの小説、初読みしました。
    どんなに世の中の福祉や社会制度が良くなっても、それを当事者が知らなきゃ意味がない!ってことを感じた。
    作中にもあったが、無戸籍者が「ただただ無知でした」とか「彼らは、罪を犯してるのではなく、当たり前のことが与えられてこなかった」などの言葉にすごくグサっとくるものがあった。
    決して裕福ではないけど、生活に困らない家庭に生まれただけでなく、当たり前のことを整え育ててくれる環境が当たり前にあった自分。でも、それさえもなかった人もいると改めて突きつけられた気がする。
    この作品は、忘れられない一冊になりました。

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    2026年09月10日
  • トリカゴ

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    思っていた話とは少し違ってたが、主な問題は無戸籍の人達の話。
    事件が起き、その犯人が無戸籍という展開だったが、過剰に事件と無戸籍が絡みついていなく、無戸籍ということへの偏見や感情を抜きにして、事件も解決していく展開が、問題提起として無理に訴えてこないところが良かった。

    これは個人的な感想だが、必要以上に森垣さんのお子さんの話が出てこないのが印象的だった。
    こういう女主人公の話は、否応なしに母性に訴えてくる傾向が多いが、この作品は仕事と家庭をすっぱり分けて読ませてくれるので、変に構えなくても良かった。

    最後のシーンはなんだかグッとくるものがあった。
    時代に伴って、法律やらサービスやら色んなものが変わっていくのに、変わっていけないのは我々で、それなのに昔喜ばれたものを与え続けていたら、それで満足を与えているように思ってしまう気持ちはとてもよくわかった。
    「悪く」はなかったが、「良く」はなかったんだと思う。

    問題提起といえば陳腐だが、この件に関してではなくても、自分も常にアンテナを張ってアップデートしていかないといけないと思った。

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    2026年09月10日
  • 今日未明

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    【Audible】最初に事実だけを述べ、そこに至る経緯を説明していく。重いテーマばかりだが自分は好きだった。

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    2026年09月10日
  • 卒業タイムリミット

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    ネタバレ

    何がベタで何が新鮮なのかわからなくなってきたが、感じたことを素直に言うと、面白かった。高校生が探偵役となって誘拐事件を追うミステリー的面白さの中に、それぞれが抱えた秘密が明らかになっていくドラマ性。そして最後に多くをひっくり返すどんでん返しも仕組まれており、素直に驚いた。思ったよりエンターテイメント性が高い。

    いまどき熱血教育者なんてなかなかいないとは思うが、これだけの熱意で生徒に向き合える人がいるべきだとも感じた。学びも与えてくれる良い本だった。

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    2026年09月08日
  • サクラサク、サクラチル

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    子供は親のおもちゃではない。
    親の気分次第で罵声を浴びせ 暴力を与えて
    恐怖を植え付けて服従させてはならない

    子供の心や夢 愛を踏みにじり
    親の虚栄心のために
    親の夢見た生き方を
    子供に強いてはならない

    子供には子供の生き方があるのだから

    両親の虚栄心のために「東大に入れと」
    罵声や暴力を振るわれながらも
    それを虐待だと気づくことなく
    勉強に打ち込み続ける 染野 高志

    家事も働くこともしない母に対して
    自分が母親の役になり、家事をし
    働いて得たお金を全部母親にとられ
    家と母のためだけに生きる 星 愛璃嘉

    二人は互いを写し出す鏡であり
    真実に気づき本当の自分を取り戻すために
    本当の幸せを掴むためになくてはならない
    大切な存在になった。

    高志の姉にはそんな存在がいなかった。
    姉は一人で親の期待を背負い長年にわたり
    繰り返された虐待によって潰された被害者だ。
    高志は姉のことについて考えるたび
    後悔の気持ちを何度も語っているが
    高志本人が潰されるかどうかの瀬戸際の時に
    姉まではとても救えなかったように思えて
    しかたがない。

    染野と星二人が考えた復讐は
    親のように暴力的なものではなく
    けれども自分達を苦しめ続けた親に
    決定的な打撃を与えた。
    それは親との縁を完全に断ち切り
    自分自身を取り戻す生き方を選択し
    実行することだった。

    子供の頃から受けた傷が
    完全に癒えるのかどうかはわからないけれど


    自分の力で生き方を探し
    生きる喜びと
    幸せを噛み締めながら
    これからの人生を歩んでいってほしい

    そっと枝から離れながらも
    けして地面に落ちず
    暖かい風に吹かれ
    空高く舞いあがる
    サクラチル 花びらのように






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    2026年09月04日
  • 卒業タイムリミット

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    久しぶりの辻堂作品、さすがに面白かった。学園ものがあまり得意ではないが十分楽しめた。告白カードの後半が読まれ始めたあたりから心がザワザワしてくる。ハッピーで素晴らしいエンディングだった。

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    2026年09月02日
  • 残火

    pie

    購入済み

    読み終わったとき、思わず「これ、すげー」と口から出て、全身に鳥肌がめぐった。

    内容には一切触れない。
    ただただ、この読み終わった瞬間の衝撃を味わってほしい。

    #ドキドキハラハラ

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    2026年09月01日
  • ふつうの家族

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    いや、ほんとにすごくたくさんのエッセンスが散らばってるのに、めっちゃきれいに纏まってて、
    ツッコミどころなし。
    すごーく頭良いよね、ほんと。
    映画化がすぐできそうな作品。
    (スパイスに欠けると言えばそうなんだけど、
    バターチキンカレーの甘口の層に絶対刺さると、おもう)

    読んでてとっても心が温かくなるし、
    本当に本当に良い作品。
    1番身近にいる人に1番大切なこととか
    言えなかったり
    え!なんで言ってくれなかったの?!って
    こと、たくさんあるじゃん。
    桜石家のような家、ふつうに見えるふつうの人たちの裏側、
    人間ってやっぱ面白いよね!
    とにかく辻堂ゆめ大好き
    頭いいー頭の中、覗きたい

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    2026年08月31日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    ネタバレ

    【自分用のメモ】
    産業カウンセラーとしても意識していくこと。
    ・先入観を持たずにしっかりと受け止めていく
    ・すべてを話しとは限らないし、全てが真実とも限らない。

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    2026年08月31日
  • あの日の交換日記

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    辻堂さんの作品初めてだったけど、解説に載っていた他の作品も沢山読みたいと思った。そのくらい良かった。

    登場人物と呼称、時系列で読者を惑わしてからの段々点と点が線に。この本を手に取ったのはインスタのリールで、内容としては、(先生視点)ある日生徒との交換日記の中である生徒を殺害する予告を受けるというところから始まるミステリーとの紹介。これに惹かれて買ってみた。

    ここだけではなく、他の先生と生徒、親子、姉妹、加害者と被害者、上司と部下、夫婦などで交わされる手書きの交換日記が少しずつ繋がりを見せる。これを書いてる人物はどんな過去を持って何をしたくて記しているんだろうっていう視点を持って改めて読み返すと、そういうことか!の連続で面白かった。

    個人的にはミステリー(らしきヒューマンドキュメンタリー)というカテゴリーな気がした。先生の寛大さ穏やかさ柔らかい人柄が印象的だった。ここ半年くらいで読んだ本で1番人に紹介したい本だったし、辻堂が出身ということで勝手に親近感が湧いた。

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    2026年08月30日
  • 山ぎは少し明かりて

    pie

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    辻堂ゆめ先生の作品には何度も驚かされてきましたが、今回は読み終えたあとに驚かされました。

    社会的な問題を背景にしながら、その根底にあるのは家族の物語。派手などんでん返しや驚きで読ませる作品ではなく、登場人物それぞれの思いを追いながら、しみじみと読み進めました。

    読了直後に残ったのは、感動と悲しい余韻。そして、少しの引っかかりでした。

    その引っかかりが気になって、もう一度ページを戻ってみると、最初に読んだときには気づかなかったものが見えてきました。語られなかった先の未来で、家族の思いがつながっていくことを私は信じたいと思います。

    #感動する #切ない

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    2026年08月19日
  • 十の輪をくぐる

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    認知症の母万津子にいらいらする泰介、乱暴で癇癪持ちな泰介の子育てに悩む万津子の、1964年と2019年のふたつの東京オリンピックの年代の視点が交互に展開される感動作。
    若くして嫁ぎ、夫からDVを受け、泰介は育てにくい。
    未亡人となって実家に帰るも、泰介の癇癪のせいで家に居場所はなく、ついには泰介の関わった事故がきっかけで村八分の扱いを受ける。
    現代ほど発達障害が認知されていなかった時代、母親の苦労を思うと万津子の生涯があまりにも辛い。
    泰介の娘、萌子があまりにも良い子で...救いだった。

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    2026年08月18日
  • サクラサク、サクラチル

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    プロローグ/出会い/助走/桜一輪/エピローグ

    プロローグから惹き込まれる
    誰が? 誰を? なぜ……
    高校三年生、染野と星の出会いから二人の物語が始まる
    けれど それぞれの家族との長い暮らしに未来への理由がある
    最後のページの先の未来に希望を見た

    高い学歴?裕福な暮らし?友の多さ?健全な精神?健康な身体?……
    幸せな暮らしには多くの要素がある
    どんなバランスで行くのが良いのだろう

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    2026年08月15日
  • ふつうの家族

    pie

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    台風と来訪者という非日常はあるけど、淡々とした4人家族の団らんから始まり、読者を驚愕させるような事件は起きない。500ページ近くある作品で、淡々と進んでいくけど、途中から引き込まれ、すいすいと読んでしまう。それでいて驚ける「裏」はしっかり隠されていて、最後には後を引くさわやかな感動が残る。さすが辻堂先生。

    #感動する

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    2026年08月09日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    辻堂ゆめさんの作品は初めて読んだが、短篇5作品ともにとても面白いストーリーだった。今から思えばコロナ禍は悪夢のような時期だったと思う。それに比べれば今は実に平和だと感じる。

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    2026年08月08日