辻堂ゆめのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
夏っぽい作品が読みたいと思い表紙買い。辻堂ゆめさん多分初読みの作家さん。
表紙の可愛らしいイラストからライト的な物と思い軽く読めるかなと思っていたら、何で今まで読んでなかったんだろうと思うくらい揺さぶられた。
タイムトラベル物で一夏の疑似親子体験。楽しい日々が続くが終わりの迫る切ない時間だ。夏の終わりで、ちぃ子は消えてしまうんだろうな、悲しい結末を予想していたんだが。
後半、次々と衝撃がくる。鳥肌がたった。脳がバグる。今まで一体どんな気持ちで、あの人はいたんだろう。想像すると苦しくなった。
ちぃ子の正体が分かるとまた始めから読み直したくなった。
読み終わり改めて表紙をみてアフターストーリー -
Posted by ブクログ
とても良かった。ミステリというよりも、この社会にある重いテーマにきちんと向き合っている物語だった。
女性刑事というと、若い熱意だけがある新人のようなイメージだったけれど、この森垣という主人公は育休明けの落ち着いた感じの人物で好感が持てた。彼女が少し無戸籍者たちに肩入れしがちな分、本庁の羽山という刑事がバシバシと捜査を進めていて、いいバランスだった。
この羽山は終盤になるまでずっといけ好かない感じだったのに、真相が見えてきたある瞬間、めちゃめちゃカッコ良くなったところがあって唸らされた。これはずるい。
そして、その羽山に押されることなくきちんと主役を張っていた森垣は、女性刑事として男性作家が描 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読み始めから泰介が酷い発言ばかりするので嫌な気持ちで読み進めた。東洋の魔女の時代、ADHDという言葉も認知もされていない中、田舎で親族からも見放されどんなに大変なことだっただろう。読者でこちらからみていても泰介にイライラ、とてもじゃないけど育てる自信がない。
子ども2人を連れ上京し育てる事で故郷にいるよりはいい人生を歩めたのだろう。
万津子が泰介にバレーボールを教えたのは選手にしたいためではなく落ち着かせるためだった。母親の深い愛情を感じる。そして泰介の妻の由佳子、こちらも愛情あふれる人で、素敵すぎる。泰介はふたりの愛情に支えられてきたのだ。もちろん本人にしかない魅力もあるだろう。
万津子と本