辻堂ゆめのレビュー一覧

  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    最初はどこらへんがミステリーか全然わからなかった。
    でもそれくらい、コロナ禍を生きる人たちの苦しさや孤独に引き込まれた。

    読んでいる間ずっと、ざらつくコンクリートの上を裸足で一人歩くような痛みがあった。
    どこにも感情をぶつけられず、ただ抱え込むしかない苦しさがひりひりと伝わってくる。

    この作品に出てくるのは、コロナによって人生や計画を狂わされ、怒りや不安や孤独を抱えきれなくなった人たち。
    でも同時に、そんな状況でも立ち上がろうとする強さや逞しさが描かれていた。

    本編だけでも「コロナに苦しめられた人々の再生譚」としてとても良い作品だったけれど、ネタバラシパートで印象が一気に塗り

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    2026年05月14日
  • トリカゴ

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    傷害事件から露見した無国籍問題と過去の誘拐事件をうまく融合させ、各所に散りばめられた伏線と言うか解決の手掛りもきちんと回収されている。読みやすく読後感も良いので、素直に面白かったと思える

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    2026年05月10日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    はじめての辻堂ゆめさん。事件も起きないし、誰も死なないけど、これはミステリーに分類されるみたい。心の相談室で、相談者の心理を的確に推理します。

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    2026年05月07日
  • ばんざい!ぼくらのフシギ島

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    島の爽やかさを感じる空気感と、推理要素を少し交えた子どもたちの成長話が互いに良さを引き立てあっててよかった。

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    2026年05月06日
  • トリカゴ

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    初めて読む作家さん。

    東京の蒲田署管内で殺人未遂事件が発生する。

    その事件の容疑者は、戸籍を持たない無戸籍者であることが判明するが、警察としてはどうすることもできない。

    その容疑者は容疑否認のまま釈放されるのだが、尾行した刑事は無戸籍者が隠れ住むコミュニティを発見する。

    そのコミュニティでは、無戸籍者を個人的に支援する社長の元、食品工場で仕事をしながら生きている。

    そのコミュニティで生活する兄妹がある別の事件の関係者である疑いから色々な物事に繋がっていく。

    コミュニティをユートピアと表現する年長者や刑事とのやりとりも法律的な背景もあるがわかりやすく描かれている。

    戸籍を持たない者

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    2026年05月05日
  • ミステリ作家、母になる

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    ネタバレ

    新時代のハイテンション子育てエッセイ!

    ロジック強めな夫婦の家庭内タスク振り分けや子育て議論。子どもを育てたかった生徒が選んだ進学先とその理由。3人の子どもを預けるための保活。成長が見える言動と対応する親の心得。何もかもが面白く、またほろりとする場面も。

    子どもがいることで人生が何倍も充実すると思えるのはいいことだ。そう思えないから子どもが少ないんじゃないか、この国。特に子育てについては経験者も未経験者もこぞって〜べきを唱える。著者のように自分の大切なことは何なのか、優先順位とロジカルな思考で適切な方法を選べたらいいのに。そんなことをふと思ってしまった。

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    2026年05月03日
  • トリカゴ

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    ある事件をきっかけに無戸籍の女性ハナと出会う女性刑事が主人公。事件の解決のために奔走する主人公がハナの属する無戸籍コミュニティの人々と関わり合い、思わぬ真相にたどり着く。
    重いテーマを若い作家さんである辻堂先生が取り組んだことがすごいとしか言えない。終盤の真相が明らかになるところは若干急ぎ足感があったが社会派ミステリーとして読み応えは大きい。
    当たり前と思っていたことが当たり前じゃない。自分の境遇に感謝して生きて行こうと思った。

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    2026年05月02日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    2020年のコロナ禍が舞台の連作ミステリー。
    基本的に自身の問題は自分で解決するというストーリーなので、カウンセラーの二人はおまけ的な存在なのかと思っていた。
    まあ、この方に限ってそんな訳ないか。
    各話の後ろ数頁の“ひととき”がこの作品の本領だった。
    たとえ気づいたとしても、他人の嘘を暴かない。
    何でもかんでも指摘してくる人間に、胸の内なんて話せないもんね。

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    2026年04月26日
  • 今、死ぬ夢を見ましたか

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    電車の中で自分が死ぬ明晰夢を見たのをきっかけに現実世界で自分の過去の罪や死ぬまでの生き方を考える物語。
    同じ明晰夢を見る者同士、紗世と情報交換していくが、、、?

    どうにか死を回避することは出来ないの?と思いながら読み進め、どうして死ぬのかの謎もあり最後まで楽しめた。

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    2026年04月26日
  • 恋は落ちずに、落とすもの? 君に綴る4つの駆け引き

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    恋愛に特化したアンソロジー

    好きな作家さんが多かったし、
    ほとんどが書き下ろしということで
    購入しました。

    恋愛×ギミックということですが、
    先にお題を与えられていたとするなら
    どれも上手く課題クリアしていると思います。

    個人的は、「ダイヤモンド〜」が好きでした。
    この話の作者の日部星花さんだけは、
    他の作品を読んだことがなかったので
    これから読んでみようと思います

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    2026年04月25日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    辻堂ゆめさんの本初めて読んだら、
    芦沢央さんみたいな文章を書く方だとわかり好きになった。
    こういうミステリー大好き。

    Nのお守りが繋いでいく一本のストリー仕立てになっていてとても読みやすかった。

    他の本も読みたい!

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    2026年04月21日
  • 非日常の謎 ミステリアンソロジー

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    城平京がベスト作品だなあと読み進めたラストの芦沢央

    やられました
    タイトルも見事です

    やられた系ミステリーが好きな自分には100点満点の星5!

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    2026年04月12日
  • いなくなった私へ

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    ネタバレ

    特殊設ミステリ。

    路地裏で目覚めた人気絶頂のシンガーソングライター・上条梨乃。素顔を晒して街を歩いても誰も彼女を梨乃だと認識せず、ニュースでは上条梨乃が自殺したと報道している。
    19階から飛び降り自殺。それを見た少年立川樹も気が動転して、車道に飛び出して死亡。

    誰も自分を認識できないなか、彼女が梨乃だと認識できる青年・優斗。

    後半、サスペンス。

    教団。輪廻の泉に関わって死んだ者は来世ではなく現世にそのまま生き返る。

    梨乃や樹が死んだはずなのにこの世で、人から認識されずに生きている。
    青年・優斗が認識できたのは教団に殺されてたから。

    輪廻の泉関連で死ぬと。人から認識されなくなる。

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    2026年04月10日
  • 二人目の私が夜歩く

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    栞がいらない一気読み本だった。最初は、特殊設定のミステリーなのかと思ったけどそんなことないただのおもしろいミステリーだった。特殊設定が入ったSFチックなものだと感情移入が難しいからそれはそれでよかった。眠れずにベッドにいる時間、しんどいよなあと自身の体験を思い出しながら読めた

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    2026年04月07日
  • ばんざい!ぼくらのフシギ島

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    夫志木(フシギ)島に留学に来た小学生の涼が遭遇する謎。
    子どもたちが抱えている悩みを、謎解きの形で解決していく。楽しい島での暮らしの様子も描かれ、それも子どもたちの成長や変化に繋がる。そこが児童書ミステリの醍醐味でもあるのだろう。

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    2026年04月06日
  • 答えは市役所3階に~2020心の相談室~

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    新型コロナウイルスの流行でこれまでの生活が一変した2020年、とある市役所に開設されたこころの相談室。
    二人のカウンセラーが相談者の悩みや苦しみにそっと寄り添うハートフルなお悩み救済物語⸺だと思って読んでいたんです、途中までは。
    カウンセラーだけが気付いた相談者の抱える誰にも言えない秘密とは?
    これまで語られてきた印象を一気に反転させるような2段構えの構成に痺れた…!

    コロナ禍はもう随分前のことのようにも思えるけど、読みながら異様な閉塞感と絶望感で不安でいっぱいいっぱいだったあの頃を思い出して心が痛んだり。
    短編集ながらも各話少しずつ繋がりがあり、巡るキーアイテムの存在が明るくはない題材の中

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    2026年03月31日
  • ダブルマザー

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    面白かったーーーー!!!!

    女3人組って絶対に上手くいかないよね!
    3人組なのにいつのまにか1人が知らない間に仲間外れになってる。
    何の話や?って感じやん?( ・∇・)
    読めばわかる( ^ω^ )笑

    伏線回収がお見事で、バッドエンド?(捉え方によってはハッピーエンド?)なのに、スッキリ終わるラストでめっちゃよかった!

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    2026年03月28日
  • ダブルマザー

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    自殺したひとりの娘と、ふたりの母親。
    自殺した娘は本当はどちらの娘だったのか?もうひとりの娘はどこに行ってしまったのか?続きが気になって一気に読んだ。途中から二人グループに加わったくるみが出てきたが、現在は二人ともと疎遠らしい。ラストは思いもよらなかったです。ふたりの母が山に登りながら話すところで、娘の正体がわかり、ふたりの母も考えも改められ、娘はどちらもいなくなってしまったけどバッドエンドではないな、と思っていたら衝撃のラスト。全く予想できませんでした。世間的に見れば、ラストはよくないものなのかもしれないけど、私はとってもいいと思う。羨ましい。

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    2026年03月23日
  • トリカゴ

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    当たり前過ぎて、普段考えないこと。
    息ができるとか、歩けるとか。

    本作の中においては、戸籍があること。

    毎度の事ながら小説は、考えて来なかった事に対する、疑問のとっかかりになる事が多く、凝り固まったアタマを解すのにちょうどいい。

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    2026年03月22日
  • トリカゴ

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    全体的に話の筋がまとまっていてスイスイ読むことができた。二つの事件の犯人の犯行動機と内容は若干稚拙でがっかりポイントだったが、改めて『当たり前』に人生を生きてる自分がいる反面、当たり前に生きられない存在もあることに、軽々しくダイバーシティとか言う自分の会社に恥ずかしさを感じた。本を読み始めてからこう言う感覚になることは多々ある。

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    2026年03月21日