辻堂ゆめのレビュー一覧
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人気シンガーソングライターの上条梨乃が主人公、彼女はある朝渋谷のゴミ捨て場で目を覚ます。なぜ自分がここにいるのかわからない、さらに周囲の人々も誰も彼女に気づかないばかりか、上条梨乃の自殺を報じるニュースが流れる…。困難の中、彼女が上条梨乃であることに気づいた大学生の佐伯優斗に救われる。また自殺したとされているマンションに行くと、上条梨乃が上から落ちた現場を目の当たりにした後に車に轢かれて亡くなったはずの小学生の立川樹が、上条梨乃と同じ状況下で混乱しており、彼も上条梨乃であることを認識してくれたのだった…。上条梨乃、立川樹…2人は生きているのか?死んでしまったのか??なぜ死んだのか???なぜ、
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こちらの作品は、さてさてさんから、私の大好きなげみさんが表紙を手がけた作品ということで、教えてもらいました。さてさてさん、ありがとうございます。
主人公は実父を高校生の時に殺害し服役を終えて、友人の五味渕が立ち上げた奨学金支援を行うNPO法人に就職した井瀬巧…。通勤に利用する東海道線の車中で、五味渕とともにホームから突き落とさたり、小学生の同級生である粕谷拓実を刺してしまう夢をみることに…。そんな井瀬に話しかけてきた女子高生の片岡紗世…彼女もまた同じような夢をみたことがある…それは「明晰夢」でありどんなに抗おうとしても、見た夢は現実になってしまうのだと話す…。
刻一刻と時間が進んでい -
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急性の脳腫瘍で入院している傍らで、「君の命を助ける。その代わりに、君の最も大切なものを一つ奪う」と悪魔と名乗る青年に言われる夕夏。
悪性だった腫瘍が良性に転じて命が助かるが、2年間の記憶がなくなってしまう。
ゆめさんお得意のインパクトの強い始まり。
不思議な青年は本当に悪魔なのか、本当に記憶と命を取引したのか、謎めいた話にぐいぐい引き込まれる。
2年間の記憶をなくしたことで、生活や仕事にマイナスになったことも確かだが、立場が変わることで今まで見えなかったことが見えてきて、自分と向き合い、家族や過去と向き合うことになる。
いろんなことが交錯して重なっているような物語で、後半一つ一つ謎が解けていく -
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高校2年生の追掛日菜子が好きになる相手、いわゆる推しが、なぜか事件に巻き込まれてしまい、日菜子が抜群の推理で解決していく。
推しは、舞台俳優から、力士、天才子役、覆面漫画家、そして総理大臣まで幅広い。
日菜子はパソコンやSNSを駆使し、高校生らしい熱とパワー溢れた推理で、犯罪スレスレ、いやもうすでに犯罪の域に入ってしまってもお構いなしに突き進んでいく。
日菜子に巻き添えにされてしまう大学生の兄のツッコミも面白く、つい応援したくなる。
事件解決までの推理力とスピード感は見事で、読んでいる方も頭をひねってみるが全く追いつかない。
コミカルなのに本格ミステリーで、ゆめさんは初期の頃からすごいなと -
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読みたいリストに辻堂ゆめさんのが幾つか入ってるけど、これが初読み。
主人公の井瀬巧が花火大会のあった茅ヶ崎駅で人身事故で電車が止まっているときに、自分が電車にひかれて死ぬ夢を見る。同じように死ぬ夢を見る片岡紗世に声をかけられ、それが運命であることを知るが、避けようとすると事態はさらに悪化する、ということも気づかされる。やりがいのある仕事に就けてありがたく思いつつ、他にも理不尽な夢を見ることの解釈を試みるが、なかなか進まない。死ぬ日まであと3日となって、事態は急展開し、すべての伏線が回収されていくが、運命は変えられないラストだが、もう少しハッピーエンドはなかったかな、と思ってしまう。 -
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ネタバレ「私は……東洋の魔女」なんて帯だったから、てっきり元日本代表の話なのかと思っていた。まさか自分を奮い立たせるためのお守りのような言葉だったとは……。
全体としては読んでいてイライラの止まらない泰介パートと、爽やかで軽やかでキラキラしている万津子パートが交互に表れる構成で、最初は早く万津子パートにならないかなと思って読んでいたが、次第に万津子パートが読み進めるには辛すぎる展開になると、自分探し中の泰介パートに早く戻らないかなと思った。この逆転現象は単純にすごいと思う。辛くてしんどくて涙が止まらないけど、ページを捲る手が止まらない、そんな中毒性のある本だった。
奇しくも丁度パリ五輪開催中に読 -
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1964年と2020年の東京オリンピックの時代を生きる、親子の姿を三代に渡って描かれる物語。
現代パートでは息子・泰介、過去パートでは母・万津子目線で描かれています。
息子・泰介のパートは正直、最初はイライラしながら読みました。会社や家庭での言動や行動があまりにひどく、なんて困ったおじさん…と思っていましたが、後半にある事実が明らかとなると泰介への思いに変化が訪れます。
母・万津子のパートは、結婚してからが波瀾万丈で、読み進めるのも辛く感じました。それでも、東京オリンピックで東洋の魔女を見たことで、生きる希望を見つけた万津子の母親としての思いがひしひしと伝わり、母の強さを感じました。
それぞれ